マスターさんの日記 「【強毒注意】PLなら許容されるのにGMでは許容されない発言」

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2022/02/20 19:53[web全体で公開]
😶 【強毒注意】PLなら許容されるのにGMでは許容されない発言
 さて、オンセでは募集形式によってこういう状況が発生するのはレアケースだと思いますが、ちょっと想像してください。

GM「今日はシナリオとか何も考えてません。集まったPCを見てその場でシナリオ作ります。シナリオは流れで出来るもの」

 ってGMと遊びたいですか? まぁ、少なくとも僕は遊びたくありません。いわゆるアドリブGMの類ですが、こんなのよっぽどの手慣れたGMじゃないとセッションの満足度は低い事になるのは想像に難くないからです。そして手慣れたGMかそうでないか、ってのは実際に卓を囲まないとわからないんです!
 例外として、都市探索型のシナリオで、「この場所にいるのは●●さんで、あの場所では迷子の子供が泣いていて……」みたいな「完成した箱庭」があっての上記の発言ならば良いんですが、現実はさにあらず、ですね。
 せめてセッションの流れのメモ書きくらいは用意しろよな。



 ここから先は閲覧注意ね。



 先の発言を踏まえてですね。

PL「今日のPCの設定は何も考えてません。PCの設定は生えてくるもの」

 ってPLが許容されているのは何故なんでしょうね? 先のGMと同じ事言ってるんですけどね。

「PCの設定はセッションを通じて生えてくるもの」

 って誰が言い始めたかは知りませんが、このセリフはちゃんとPCとして立っているのが前提にあります。
 そしてセッションを通じて「キャラクターを創り出したプレイヤー自身も考えていなかった設定が、セッションの状況や他のPCとの絡みを通じて生まれてくる」からこそ面白いし、尊重するべきものなのです。

 設定なんか考えてません。と言って卓に参加するのは単に「自分の脳内にはぼんやりとしたイメージはあるんだけどそれが上手く言葉に出来ない」が真実で、実際、他の参加者はその脳内当てをしながらセッションをしているんですよ。
 それは「生えてくる」んじゃなくて「元からあったボンヤリとしたものを1セッションを通じて形にしている」ってだけで、君のキャラクターを「履歴書の状態から生身のキャラクターにしてるだけ」という、本来なら「セッション前に終わらせておく作業」をやっているだけなんですね。……1セッション使ってね!

 別にね。そのキャラクターの今までの人生を事細かく書け、って言ってる訳じゃないんですよ。
 ざっくりとしたイメージだけでも良いんです。連想ゲームみたいなもんです。

 探偵の探索者を作りたい(ハンドアウトに指定されてる)、ってなったら。
 なんで探偵って儲かりそうもない職業(本職探偵の人がいたらごめんなさい)になろうと思ったの? とか。(PLが仮面ライダーWが好きだから、PCもハードボイルドに憧れてハーフボイルドになっちゃった事にしよう)
 勤めてる事務所の規模は? とか。(ハーフボイルドなんでいつも所長にドヤされているって事にしたいな。じゃあ個人事務所じゃなくて所員になるな)
 じゃあ所長ってどんなヤツなの? とか(効率重視の鉄面皮だけど、昔はハードボイルド気取りだったから探索者を冷たくしつつも放っとけない)

 ……今、即興で作ってんのにとりとめも無くなってきたな。 

 COCの7版とかはバックストーリーでそこらへんを厚くケアしていますよね。別に他のシステムでも同じように流用したら良いんじゃない?

 最初は多分、付与した設定に振り回されて上手く遊べないと思いますよ。それがイヤで「設定考えてません」になったのかもしれません。でもそれは慣れですよ、慣れ。
 失敗しながら経験値を蓄えて設定との上手な付き合い方を学んでいきましょう。

タイムリーにとても良い言葉をTwitterで見つけました。参考までに。


余談
 実はこの設定に関しては各プレイヤーで重視しているモノが違うのがちょっと面白い。
 自分なんかはそのセッションに参加してどんな「画」が見せられるか、ってのを気にしちゃうタイプ。だから「そのシナリオにどう入り込むと良い画になるか」から作ったり。
 他にも「外見」を気にする人もいます。その人曰く、「驚くほどPCの自己紹介の時、自分の外見の説明をしない人が多い」と言われ、確かに自分はそうだな、と感心したり。その人はとても絵の上手な人で、そういうところにも違いが出るんでしょうね。
余談終わり

 他にもハンドアウトが渡されるシナリオなら、ハンドアウトから読み取れる情報はたくさんあるはず。そこから「なぜ?」を探すと設定作成の手助けになります。

 それでも思いつかないならGMと他のプレイヤーに相談しましょう。
 相談する事で他の参加者が良いアイデアを出してくれる事が多いです。また、困っているプレイヤーがいたら積極的にアイデアを出してあげるとGMもとても助かります。
 この時、大事なのは会話を一方通行にしない事。判らない事はちゃんと確認する事。たまに判らない事自体が判らないって人もいますが、それもしっかり意思表示しましょう。言葉のキャッチボール、大事。

 卓を囲んでセッションを行うプレイヤーは全員「仲間」です。

 それはPvsPが発生するようなシステムでも変わりません。
 みんながよりよいセッションにしたい、遊びたいと思っているのですから、助けを求めるのは悪い事ではありません。むしろセッション前に各プレイヤーがアイデアを出し合うのはセッションに好影響を与えます。
 セッション前にお互いのキャラ性を理解し合う事で、セッション中のやりとりも円滑に進みますし、それによってセッション時間も短くなります。(長くなる、ではなく短くなります。所謂「濃い」セッションになるんですね)

 ここまで書いて「やっぱりTRPGってコミュニケーションのゲームだなぁ」と改めて思いますね。

 コミュニケーションってのはセッション中にだけ交わされるものではありません。
 参加申請をする段階から、他者との関りは始まっています。それを忘れないで楽しいセッションを遊びたいですね。

追記
 今回の日記のきっかけはセッション前に「友人関係」を構築してくださいと指示したにも関わらず、3人中2人に「設定考えていません」って言われて少し悲しくなったので投稿しました。
 きっかけはコレだったんですが、過去にもそりゃたくさんの「設定は考えてません。セッション中に設定は生えるもの」って発言を聞き続けてきたのが積もりに積もって今回の日記になった訳ですね。

 ちょっとうんざりしてきたので、自分なりの設定の作り方も一緒に書いてみました。
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