ミランディスさんの日記 「探索者は激怒した」

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ミランディス
ミランディス日記
2019/08/08 08:23[web全体で公開]
😶 探索者は激怒した
探索者は激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。
探索者にはCoCがわからぬ。探索者は、村の牧人である。笛を吹き【芸術・笛】、羊と遊んで暮して来た。
けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。
きょう未明探索者は村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此この深き街インスマスの市にやって来た。
探索者には父も、母も無い。女房も無い。十六の、内気な妹【APP15】と二人暮しだ。
この妹は、村の或る律気な一牧人を、近々、花婿として迎える事になっていた。
結婚式も間近かなのである。探索者は、それゆえ、花嫁の衣裳やら祝宴の御馳走やらを買いに、
はるばる市にやって来たのだ。先ず、その品々を買い集め、それから都の大路をぶらぶら歩いた。
探索者には竹馬の友があった。NPC1(セリヌンティウス)である。今は此のインスマスの市で、石工をしている。
その友を、これから訪ねてみるつもりなのだ。久しく逢わなかったのだから、訪ねて行くのが楽しみである。
歩いているうちにPCは、まちの様子を怪しく思った。ひっそりしている。

もう既に日も落ちて、まちの暗いのは当りまえだが、けれども、なんだか、夜のせいばかりでは無く、
市全体が、やけに寂しい。のんきな探索者も、だんだん不安になって来た。【心理学・歴史・知識】
【目星+幸運】路で逢った妙に魚臭い若い衆をつかまえて、何かあったのか、
二年まえに此の市に来たときは、夜でも皆が歌をうたって、まちは賑やかであった筈はずだが、と質問した。
若い衆は、首を振って答えなかった。しばらく歩いて老爺に逢い、
こんどはもっと、語勢を強くして質問した。老爺は答えなかった。
PCは両手で老爺のからだをゆすぶって【組み付き】質問を重ねた。
老爺は、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。【説得に+20】
「王様は、人を殺します。」
「なぜ殺るのだ。」
「悪心を抱いている、というのですが、誰もそんな、悪心を持っては居りませぬ。」
「たくさんの人を殺したのか。」
「はい、はじめは王様の妹婿【APP4】さまを。それから、御自身のお世嗣【APP4】を。
それから、妹さま【APP4】を。それから、妹さまの御子さま【APP4】を。それから、
皇后さま【APP4】を。それから、賢臣のアレキス様【APP4】を。」

「おどろいた。国王は乱心か。」
「いいえ、乱心ではございませぬ。人を、信ずる事が出来ぬ、というのです。
このごろは、臣下の心をも、お疑いになり、少しく派手な暮しをしている者には、
人質ひとりずつ差し出すことを命じて居ります。御命令を拒めば十字架にかけられて、殺されます。
きょうは、六人殺されました。」
 聞いて、探索者は激怒した。「呆れた王だ。生かして置けぬ。」

はい導入終わりまーす。本編スタートです。
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