ポール・ブリッツさんの日記 「「謎かけ」について思うこと」

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ポール・ブリッツ
ポール・ブリッツ日記
2022/09/27 15:10[web全体で公開]
😶 「謎かけ」について思うこと
「謎かけ」は論理的なパズルとイコールではない、と気づかせてくれたのが、山田正紀先生のSF小説「宝石泥棒」だった。そこでネタにされていたのは、あの有名な「朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足」の謎かけで、それに「それは人間だ」と答えた戦士はハズレとして殺されてしまうのである。では作中ではどのような解答だったのか、は、小説を読む人の興味をそいではなんなのでここには書かない。名作なので読んでみてください、というだけである。

つきるところ、「朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足」の答えが唯一「人間」である理由も必要もないわけで、例えば某ジャンプの漫画では「超人」だった。なんという作品だったのかはここでは伏せるが(バレバレやんけw)、謎かけとはいわば「合言葉」のようなものであり、出題者の持っている解答が、論理的に問いから導き出されなければならない必要は、原理的には、存在しない。合言葉なのだから、たとえその解答が「にしん」でも、出題者が「解答は「にしん」である」、と決めていれば、その解答は「にしん」なのである。(とあるなぞなぞの本では、壁からぶら下がって緑色していて口笛吹いているものは何か? という謎に対して、賢者が「「にしん」じゃ」と強引に回答してしまうという詩が最後のページにあった。「にしんがどうして壁からぶら下がってるの?」「ぶら下げればぶら下がるじゃろう」とかこういうノリで押し切ってしまうのである。本を手放してしまったのが惜しい)

そういう意味で、謎かけは非常に「ゲーム」的なものであるとわたしは思う。絵本に「だいくとおにろく」というのがあるが、大工が「鬼六」という正解にたどり着くためには、謎とは全く別のルートからその正解の情報にアクセスしなければならない。そしてアクセスが正しかったなら、謎は解けるし、それ以外に正解にたどり着く方法は存在しないのである。

そういう意味で、先日プレイしたシナリオでは、「朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足」の答えを「冒険者」として、ヒントとして答えを「伝承」という形であらかじめPLに対して提出してみたが、正解した後でもそのロジックに真剣に悩む人が出てきて「あっ、失敗したかな」と思った(汗)。むろん出題者であるGMのわたしも、「エルフやドワーフや人間といったデミヒューマンが普通に存在するファンタジー世界では、「朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足」の問いに対する答えは「人間」に限られたものではなく、むしろそれらの上位にあるものとして、この世に生まれたものは誰もが世界という存在に対して挑戦していく「冒険者」のようなものだから「冒険者」というカテゴリーを持ってくるのが正しい」というロジックはあったのだが。

それともやっぱりゲームなんだからフェアな論理パズルを出したほうがいいのかな……(汗)。
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レスポンス

セス
セスポール・ブリッツ
2022/09/27 18:11[web全体で公開]
> それともやっぱりゲームなんだからフェアな論理パズルを出したほうがいいのかな……(汗)。

 そのシナリオに合っているか?ですねw
 NPCスフィンクスが出て来るならやはり「人間」ですねww
 つまりPCs/NPCsがRPとしてそのシナリオをちゃんと会っているなら回答できるか?
 まぁ、「人間」だとプレイヤーさん情報になってますが(走召糸色木亥火暴)

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