左遷さんの日記を全て見る
みんなの新着日記を見る
😶 シナリオから概算する戦闘所要時間 シノビガミのお話です。 日記にして公開するほどのお話でもないかな? と思っていたネタなんですが……。 案外需要もあるのかもしれないと考えて投稿させていただきます。それなりに長め。 セッションを準備して、実際に開催したら思ったより時間がかかってしまった。 ということがありませんか? 私もしょっちゅうあります。 ただ、少なくとも戦闘シーン・クライマックスフェイズにかかる時間に限っては。 シナリオに目を通した段階で、わりと見積もることができるようになってきた……気がします。最近は。 その具体的な方法を書いていきますね。 まず1つ目に単純な話なのですが。 1ラウンドに行動するキャラクターが多ければ多いほど時間がかかります。 キャラクター3人の戦闘であればそれぞれ1回ずつ、計3回手番で行動を行えばそのラウンドは終了です。 4人になれば4回になり、5人になれば5回、単純ですね。 時間の指針となる1ラウンド手番数、これを『行動値』と仮に呼ばせていただきましょう。 さて、シナリオタイプで行動値を考えてみましょう。 前提としてすべて参加しているPCは4人とさせていただきます。 ・協力型の場合 PCたちが倒すべきNPCが最低1人戦闘に参加します。 つまり最低行動値はPCが4にエネミーの1を加えて5ですね。 ・敵対型の場合 こちらは協力型と異なりNPCは必ずしも必要ではありません。 PCたちだけでも完結する都合、4人シナリオにおける最低行動値は4です。 ・バトルロイヤル型の場合 こちらも敵対型と同じですね。 最低行動値は4です。 ※一応シナリオタイプはもう1つ特殊型というものがあります。 ただこちらに関しては、複数のシナリオタイプに変化する都合今回は除外とさせてください。 3つのシナリオタイプを比較してみると、最低行動値は協力型が5と一番高いですね。 5>4=4 協力>敵対=バトルロイヤル つまりこの基準で考えると協力型こそが最も戦闘に時間のかかるタイプとなります。 ですがシノビガミにおいてはある種の知識として述べられている説があります。 いわく「バトルロイヤル型は時間がかかる」 行動値で比較した場合の結果とは矛盾するこの通説、もう一つの基準で解決します。 それはいわば『脱落値』です。 その戦闘から何人のキャラクターが脱落すると、戦闘が終了するのかを数えた値を『脱落値』と呼ばせていただきます。 これをシナリオタイプで比較してみましょう。 こちらも行動値と同じく4人シナリオを前提としています。 ・協力型の場合 ボスNPCが1人だけであれば、その1人を倒した時点で戦闘は終了するでしょう。 よって協力型の最低脱落値は1です。 ・敵対型の場合 PCが4人であれば2対2の陣営に分かれて争うのが一般的でしょう。 どちらかの陣営が両者脱落した時点で戦闘は終了するため最低脱落値は2です。 ・バトルロイヤル型の場合 PCが最後の1人になるまで争うのがバトルロイヤル型です。 つまり4人シナリオの場合は最低3人が脱落するまで戦闘は続行されます。最低脱落値は3ですね。 これを比較してみるとほぼ行動値とは逆の結果となります。 3>2>1 バトルロイヤル>敵対>協力 脱落値を基準とした場合、バトルロイヤル型が最も時間がかかるという結果になりました。 もう一つ踏み込んで、行動値と脱落値を合計してみましょう。 協力型は行動値5に脱落値1を合わせ、合計値6です。 敵対型は行動値4に脱落値2を合わせ、合計値6です。 バトルロイヤル型は行動値4に脱落値3を合わせ、合計値7です。 7>6=6 バトルロイヤル>協力=敵対 合計値を基準とした場合も、バトルロイヤル型が最も時間がかかるという結果になりました。 通説と一致しますね。 ただこれはあくまで最低値での計算です。 実際には、 ・協力型でもNPCが2体エネミーとして登場する。 ・敵対型でまず両陣営1人ずつ脱落し、計3人脱落するまで戦闘が続く。 ・敵対型に第三勢力NPCが参戦する。 などの変化でこれらの値は変動するでしょう。 ちなみにこれらの値は、 ・行動値6+脱落値2=合計値8 ・行動値4+脱落値3=合計値7 ・行動値5+脱落値3=合計値8 となります。 どうでしょう? 経験をある程度積んだPLさんはそれなりに体感の印象と一致するのではないでしょうか。 細かいことを言えば、PCさんの出せるダメージ量や敵対するNPCの生命力量、出目によっても時間は変動しますが……。 ただ、上に書いた算出方法はおおよその所要時間を掴むには十分であると私は考えます。 なおオンラインテキストセッションであれば、合計値1点につき大体20~25分ほどかかるでしょうか。 合計値が8になりそうなシナリオであれば、クライマックスフェイズに4時間ほどの時間を確保すると余裕を持って行うことができるかと。 さて、つたない文章でしたが、これからシナリオを自作されたりセッションを開催される方の参考になれば幸いです。 ここまで読んでいただきありがとうございました!
レスポンスはありません。
コメント欄:(最大1000文字)
web全体で公開 友達まで公開 本人にのみ公開 ※投稿するにはログインが必要です。