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😶 レノンー二つ名の由来(創作なので折り畳み) (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)《並木亭》10話後 皆だんだん二つ名つけたと気づいたレノンは、試験が終わった後皆とこれについて話した。 そんな時、レイズさんから一つの提案が出しました。 「レノンさんは無邪気ですし、そのまま二つ名を『無邪気(イノセンス)』にしてもいかがですか?」 「おお、よくわかんないけどそれはいいね!採用するよ!ありがとうレイズ!」 と、レノンは嬉しくその二つ名を受けました。 翌日、他の冒険者と「うん、今は『無邪気(イノセンス)』という二つ名を貰ったよぉ!いいでしょ!」と楽しく話している時、ふっと見覚えのある顔を合わせた。 ――あ。彼は、昔、あのスラム街に見たことある人だ。そうか、あの時も思ったけど、彼の拳は他の人と違って、いつも一番痛い場所に当たる。そうか、彼も冒険者なら、それくらいわかるのは当然だな。 体があの人のことを覚えている。見るだけで腹が痛くて、吐き気がする。 「うお、お前、レノンじゃねーか。なんだ、まだ生きてるんだ。」彼は笑って、自分と馴染んでいるようでこう話す。彼の後ろにも3人がついて、全部見覚えのある顔だ。 「うん!生きてるよ!心配してくれてありがとう!」レノンも笑って返事した。『無邪気(イノセンス)』の二つ名通り笑って返事した。 「そうかそうか。前回お前を見たとき、お前はボロボロで血まみれで、街の角に死んだ猫みたいに縮んでいるな。てっきり死んだと思った。」彼は拳でバンバンとレノンの背に叩いて、話している。「命かたいな、お前。」 背が痛い。レノンは頑張ってその痛みを耐えて、笑顔を保つ。「へへ、褒めてくれた?ありがとうー」 神様に教わった。いつも笑顔にするなら、人に好かれやすいって。自分はナイトメアだから、怖がっているだから、更にずっと笑顔で人にやさしく対することをしないとダメ。だから痛いけど笑わなきゃ。 ひそひその笑い声が聞こえる。なぜだろう。 レノンは分かってる。でもレノンは分からないようにしている。だって好かれる部分は『無邪気(イノセンス)』だから。 「ああ、そう、褒めてるだぜ。」背がまた叩かれる。「てか、先入るとき、お前が二つ名持ったと聞いたぞ。『無邪気(イノセンス)』か、お前にふさわしいな。」 「へへ、僕もこの二つ名好きだよー」背が痛いなぁ。 「だけどさ、『無邪気(イノセンス)』だけで、ちょっと物足りなさも感じるだろう?」 「そうなのー?僕はこれでも十分いいと思うよー?」 「でもさ、ほら、やっぱりカッコよさ足りないだろう。オレに提案があるんだ。『無邪気(イノセンス)』の後ろに、『●●●(ダークネス)』をつけてどう?『ダークネス』はかっこいい単語だろう。」 一瞬、相手の笑みに悪意を感じた。いや、レノンは、感じれないから。レノンは、悪意を知らない。だから。 「イノセンス・ダークネス?かっこいい!」レノンはキラキラの目で返事をした。「僕、この名前好き!イノセンス・ダークネス!これを二つ名にするよぉ!」 「ははは、お前が好きでよかったな。」彼はやっとレノンの背を叩きやめた。レノンは小さな息吐いた。 「んじゃっ、俺らはこっちで座ろうかな。」彼は彼のパーティーメンバーと一緒に隣の席に座り、酒を頼み始める。 どうしてだろう。急にここから離れたくなった。おかしいな。 レノンは笑顔のまま、座らなかった。 「ごめーん!もう腹いっぱいなので、僕、先に帰るね!」 嘘はついていないけど、言い訳するのは神様に怒られるかな… でも怒られても離れたい。どうしてだろう。わからないや。 逃げるように、レノンは食事処の外へ行った。 【システム : lennonさんの聞き耳ロール(2d6+11) → 14 (2,1)】 ドアの前で、聞きたくないのに、混雑の冒険者の達の声に、そんな言葉が耳に入ってる。 「ん?『ダークネス』の意味か?決まってるんだろう。もちろん…」 「…『穢れ者(ダークネス)』さ。」 足が止まった。身が震えれいる。どうしてだどう?体動きたいのに動けない、今日は本当におかしいな…試験で疲れが溜まりすぎたのかなぁ… 「アイツに合ってるじゃない?何も知らずにどんなこと言われてもへらへら笑うし。バカも程度あるよな。アイツみたいなやつよく冒険者になっても死んでいないな。」 「ていうかアイツ、あの操霊魔術も学んだか?これは本当に不祥で『邪悪(ダークネス)』だな。あの何も知らないバカなら、何も知らないからアンデッドも作りそう。」 あの人の笑みが言葉に滲んでいる。 「まあ、その時なら合法的にアイツを討伐できる(ボコれる)な。どうせそんなところに成長した穢れ者(ナイトメア)は碌な人になれないわ。」 レノンは思考を塞いだ。 レノンは並木亭に戻り、いいことあったようで、報告した。 「あのね、僕、二つ名を決めたんだ!…と言っても、本当はレイズと他の人に貰ったけどぉ~」 「そうかい?何の二つ名ですか?」いつも並木亭にいるカイル先生は優しく笑みを浮かべてレノンに聞く。 「『無邪気な穢れ者(イノセンス・ダークネス)』で!」 レノンはいつも通り無邪気に笑っている。 「僕にとっても似合ってると、僕もこう思ってるんだぁ。」 複雑な表情をしているカイル先生の視線を浴びて、レノンはこの二つ名を登録した。
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