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😶 主人公はアホやマヌケであってはならない 私が学生をしていたころ、「ジョジョの奇妙な冒険」の作者である荒木飛呂彦が講演に来たことがありました。 残念ながらライブで見ることはできず、後日行われた録画の上映会を見たのですが、 その中で彼が述べていたのがタイトルのことです。 「主人公はアホやマヌケであってはならない」 だからと言って、主人公は天才や秀才でなければならない、という意味ではなく。 読者が当然思いつくであろう解決策や攻略法を思いつかないような主人公では、読者の心を掴むことはできない。 そういうお話でした。 漫画家ですから、漫画についての講演ではありましたが、 TRPGにおいても無視できない示唆を含んでいます。 すなわち、 シナリオやマスタリングが主人公をアホやマヌケたらしめてしまうことの危険です。 例えば、TRPGでは、 「このNPCはどうしても救えないのか」ということが、センシティブな問題として現れます。 これは、救えないNPCにリソースを空費することへの恐れから来る問題でもありますが、その一方で、 如何にしても救えないNPCの存在が、プレイヤーの創作したキャラクターにアホやマヌケの烙印を捺してしまう 恐れの問題でもあります。 自分が創作したキャラクターにアホやマヌケの烙印を捺す、これほど悲しいことはありません。 ですから、GMやシナリオ作者は、キャラクターのとりうる可能性を制限することには、慎重でなければならないのです。
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