その頃の彼等4
小慶美(シャオ・チンメイ)演義・ターニングポイントでの登場人物達[web全体で公開] 0 | |
登録日:2022/08/07 18:49最終更新日:2022/08/07 18:49 |
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20. 小慶美(シャオ・チンメイ) | |
2022/09/07 23:06 |
ストレイド高校、多分養護教諭がレギンレイヴで保健委員が蜜月通の皆様みたいな絵面なんだろうなぁ…… ルーエン、何を教えてるんだろう。何となく生徒指導とかそういうのは受けもってそうなイメージがあるが(うーむ というわけで考える ルーエン・モールディング 工学や技術教科の教鞭をとっている 秩序や規律を重んじる人柄から生徒指導の役回りもしているが、正直なところその指導が生徒に響いている様子はほとんどない 物弄りに長けていることからレギンレイヴにちょくちょく修理を依頼される。「いい加減修復技術の一つでも覚えろ」と悪態はつくが何だかんだで修理をやってくれる程度にはお人好しなのかもしれない 修理の謝礼としてレギンレイヴから手料理を貰うことがあるが捨てずにちゃんと食べている。着実に餌付けされている様子 レギンレイヴ ストレイド高校の養護教諭をしている色気ある女性 機械オンチで割と高頻度で機械が壊れるためその都度ルーエンに修理を依頼している (生徒指導が実を結んでおらず居場所が無さげなルーエンの自尊心を保つためにわざと壊れやすい機械を扱っているというのもあるが、真相を知るのはごく一部の教員のみ) ちなみに修理のお礼はちゃんとしており、彼に手製の弁当を渡す目撃情報もあったりなかったり
19. くっきー | |
2022/09/06 21:56 |
ストレイド高校、自主自立がモットーの自由な高校 そんな場所でアズベルタールも教鞭をとってから長い年月が経過していた 「先生、先生!なんでハヴァルムの森で狩りをしちゃいけないんですか?うちにいるちっこいの達はいつも腹を空かしているから足しにしたいんだ」 アダマスというグループに所属している男子生徒は疑問を投げかける 「なるほどいい質問だ。だがハヴァルムの森は警報装置としての役割を持っている。あまり派手に間引いてはいけないんだ」 エルフは優しい笑みで生徒に答える 「警報装置?」 「ああ、ハヴァルムの森は有事の際の為に世界樹が植えられている。森の獣が減ると世界樹が起きてしまう。それは良くないからね。食事についてはそうだね…リュクレース先生に相談してみようか」 「うん!」 そう言って駆け出していく生徒達 「グリッサ先生。生徒に舐められるようではこの学校の偏差値は改善できません」 話を聞いていたのだろう。火傷顔のナイトメアが苦言を呈する 「モールディング先生…。いいんです、私は彼らが無事に成長してくれるだけで」 「なぜそんなに甘いのか…。理解に苦しむ」 「それよりレギンレイブ先生が探していましたよ?」 「ぐぬぅ!またか…!」 そんな日常の一コマ ~~~ 学園デウスデア!編のルーエンとアズベルタール・。・ 世界が違うだけでこんなにも変わる…
18. 小慶美(シャオ・チンメイ) | |
2022/09/06 20:52 |
――雨降る空の下、私は彼を連れて帰った 震える手先で自分に銃を突きつけるその姿に、「何をしているの?」と問いかけて まるで自分の中の感情に整理が追い付いていない、仮面のような面立ちを見て 何となく、放っておけなかったから 手を引いて連れて帰った 部屋の暖炉に火を熾して、雨に濡れた髪の水気を拭き取る手を、彼は拒まなかった。……拒まなかった、というより、何も感じ取れてないように思える いつもの彼だったら、「やめろ」と言って手を振り払うくらいしてきそうなのに (よほど、こないだの話が堪えたのかしら) ……思わず、自死を選びたくなってしまうほどに 彼からしたら何も知らないままの方が幸せだったのかもしれないけど、 遅かれ、早かれ、折れてしまう予感はしていたのよね 「ねぇ、ルーエンちゃん」 「私、前からずっと貴方に対して思ってたことがあったの」 「このストレイドの街において、貴方が一番“夢”にまどろまなければならないんじゃないか、って」 傍らに備えられていたベッドに、彼を誘う まるで機械のように従った彼の背中に、手を添える 陽の光に当てれば美しく映える淡い金色の髪を、優しく撫ぜる 「貴方に夢を見せてあげるわ」 「優しく、甘美で、貴方の全てを包む 永久の夢を」 「――私が思う“慈愛”を、貴方にも」 *** 天秤と魔法王 ルーエンSAVEEND(?)『陽月が交わる時』 『金陽の咎人、その末路』でルーエンが引き鉄を引く前にレギンレイヴが介入した場合の話
17. 小慶美(シャオ・チンメイ) | |
2022/09/06 17:19 |
――あの酒場の出来事から、自分がしてきたことが全て無意味だったことを理解した かの司祭は自らの意思で【贋金の酒杯】につき、 水質の改善も、廃棄物の撤廃も、良質な土壌の模索も、全て、このストレイドでは徒労に終わるそのことも ティダン神殿も協議の結果【贋金の酒杯】と協力関係をとることになった旨を、あの時の俺はどんな顔をしながら信徒に報告していただろうか? そして信徒は、どんな顔をして、どのような反応をしていただろうか? ――安堵していた、ように思えた 【贋金の酒杯】を警戒する者は一定数いたが、それ以上に、ストレイドに馴染んだ信徒の数がいたということだろうか ……俺にとっては事実上の敗北であるこの一件に対して、言葉をかける者もいない それが、信徒の答えなのだろう 俺がしてきたことに、何の意味があっただろうか? 今なお機械のように廃棄物の撤去を進めるこの手は、 青の天秤草が生える良質な土壌をわずかに見つけては作物を育てられないかと足掻くこの手は、 いったい、何を得ることが出来ただろうか 天を仰ぐ あの時、俺に言葉をかけた神官の「ティダン様は君のことを、他の人と同じように見守ってくれている」という言葉を思い出す されど、その空に太陽は無い 雲に覆われた灰色の曇天から、ぽつりぽつりと雨が降る ――俺は ストレイドに、何ももたらすことができなかった その答えに辿り着く頃には、その手は銃を 自分に突き立てていた 震える指先はまだその現実を受け入れることが出来ていないのだろうか しかし、それでも、震える指先を引き金に誘う 「嗚呼、天より見守る我が神よ」 ――贖うことも、誰かを救うことも出来なかったこの咎人を どうかお見捨てくださいませ *** 天秤と魔法王 ルーエンDEADEND『金陽の咎人、その末路』 このエンドの直前に誰かの介入があれば生存ルートが発生します レギンレイヴが介入した場合はストレイドにおけるティダンとシーンの不和が解消するルートに入るかも(?
16. 小慶美(シャオ・チンメイ) | |
2022/09/06 12:57 |
天秤と魔法王編のストレイドで開発されてそうな薬物のお話(妄想) 〈銀刃の血薬〉 薄紅色のタブレット錠 服用後数時間~一日の間、疑似的に【士族】(貴族の支配力を無効化する)の力を得ることが出来る 【贋金の酒杯】のリーダー・ユリシーズは士族であることから、ヴァニタスの話を聞いた後ストレイドで悪影響が無いよう保険として「彼の血を原料とした」この薬の開発を進められました キカートリークスには出回っておらず、この薬物は現状ストレイドにしか知られておりません 未来演戯の世界線ではストレイドにマナフレアの士族が貴族の妻と共に流れてきたことから彼も原料として機能しています ユリシーズ「肉の輸入量を少し増やすか……いや、近場の邪魔な獣をぶちのめして肉にした方が早そうだな」
15. 小慶美(シャオ・チンメイ) | |
2022/09/05 18:19 |
天秤と魔法王編でのストレイドは領主という権力を駆使してティダン神殿との協力を取り付けたわけだけど 囚われていたものと思っていたキルヒア司祭が自主的に【贋金の酒杯】の傘下に加わったことに加えて自分がしてきたことが何ひとつ報われないことが確定したのもあって以降のルーエンの表情めっちゃ死んでそう 自死を選ぶのか、はたまた妄執に囚われなお無駄な奔走を続けるのか ……生存の道に進む場合、甘い夢に溺れられればようやくストレイドにおけるティダンとシーンの不和に終着がつきそう レギンレイヴ「ホント、彼こそ一番甘やかな夢を見るべきでしょうに」
13. ロウブリ | |
2022/09/05 15:18 |
最初期の神将で、シアーズに遺伝情報入れてそうなので詳細がわかってるのは 当時の大ボスのドランガチと発案者のガラム、後は豪炎卿・エヴァドぐらいかな?金満公・ホアンは蛮族じゃないし、ハルミテはシアーズ誕生後に上り詰めたようなので違いそう。あとそうっぽいのは神将だったらしいラルスの父親ぐらいか。ゼンイン家はサクラの代で初めて神将に成り上がったようなのでゼンイン家はない。断空卿アリタミアの祖先は可能性あり。 ライドヴィッツに倒されたバルカンの神将は可能性あるかな? 可能性が高そうなのだけで3人ドレイクがいますね……ドランガチはドレイクを優遇してたのかな?大罪バジの欲望の根幹もその辺にありそう。何人かは当時の時点で誕生してそうだし。怠惰はすでにいるし。
12. くっきー | |
2022/09/05 13:47 |
その日、大地は死屍累々の有様を見せていた ゼクリスの乱によって大多数の神将が死亡。キカートリークスは崩壊を迎えていた …そう、ゼクリスの乱である。彼は既にこの世にいない 蛮王の出現を、ドレイクの世界を良しとしないバジリスク達がこの反乱を終結させた 「…くくく、はーっはっは!遂に俺様の、俺様達の時代が到来した!」 ある者は自らの傲慢さに酔いしれ 「いい刀だ!実にいい!俺の愛刀になるに相応しい!」 ある者は強欲に手に入れた名刀「ヤエザクラ」を喜び 「これで…私も認められる」 ある者は嫉妬の渇望を満たすように 「もう終わり?もっと遊びたかったなぁ」 ある者は憤怒のままにトロールの首を投げ捨てて 「お前は今日から玩具として生きる」 ある者は色欲のままガルーダウィークリングを奴隷にし 「さて、片付いたなら後は任せても?」 ある者は興味ないと言わんばかり知識のみ暴食し 「あぁぁぁぁぁーーーー、だいぶ静かになったな…」 ある者は怠惰にして惰眠を貪る 「という訳だ主神将。今日からはバジリスクのバジリスクによるバジリスクの為の政治を始める。文句ないな?」 「…【主】はそれで良いと言っている。問題ない」 【主神将】の了解を得たことでキカートリークスは正式にバジリスクのものになった バジリスクの台頭は始まったばかりである ~~~ 大罪バジ揃った記念SS・。・
11. くっきー | |
2022/09/03 20:25 |
続き ~ 「…いや以前からオータンバーンは居たはずだ」 冷静に思い返せばグリッサ司祭が投獄される前から奴隷宿はあった気がする 「すり替わったのさ。全てはストレイドの民を思ってだ」 事の顛末を聞く。グリッサ司祭が何を思い盗賊につきストレイドで何をしてきたかを 「…そんな。なぜもっと早く言ってくれなかったのですか」 思わず膝をつく 「他のキルヒア神官たちに迷惑を掛けたくなくてね。君は嘘がつけるようなタイプではない」 「もういいか?」 剣折れのドレイクが口を開く 「今回呼び出したのは他でもない。ストレイドの為にお前も力を貸せルーエン・モールディング」 「な…!盗賊に味方しろというのか!」 「これは領主命令だ」 剣折れドレイクが涼しい顔で言い放つ。もはや退路など無いと言うように 「あら?あれほど規律と秩序を大事にしているルーエンちゃんが領主の話を断るの?」 「…レギンレイブは黙っていろ」 考える。考えるが何も思いつかない 「悪いようにはしない。私が保証しよう」 「グリッサ司祭…」 もはや選択肢は存在しなかった 「よろしく頼むよ。モールディング司祭。このストレイドの為にな」 「はい…ゼンイン領主殿」 出された手を握る他なかった ~~~ 天秤と魔法王編のシダレくんとルーエン・。・ 領主という権威をここぞとばかりに使ってルーエン及びティダン神官たちの協力を取り付けます。流石に断るのは厳しいっぽい
10. くっきー | |
2022/09/03 19:40 |
火傷顔のナイトメアは、指定された場所に足を運んでいた 呼び出されたからと言って行く義理は無いが、キルヒア神官の事で話があると言われたら別だ 拒んでも無理やり引っ張られるのであれば、他の神官に危害が及ばないよう1人で出向いた方が良い。そう判断した 指定された場所はストレイドの何処にでもある粗雑な造りの酒場だ。昨日建てたと言われても信じるほどだろう。所々隙間が空いている そういえばこういった場所に来たことが無いなと思いながら、軋む扉を開けて中に入る 薄暗い店内には贋金の酒杯のメンバーであろう盗賊がそれぞれの丸テーブルに座っている。ざっと30人はいるだろうか? (流石にこの数を打ち抜くのは無理があるか…) 背負っている長銃の重さを確認しながら前に進む。おあつらえ向きに一つだけ席の空いた場所がある 「こんばんは。まぁ座れよ」 「ゼンインといったか…」 多数の盗賊に囲まれながら席に着く。ランプの明かりの向こうについ先日この街の領主に就任した剣無しのドレイクがいた 「何か呑むか?酒は一通り揃えてあるが」 「要らん。それより司祭を釈放しろ」 「せっかちなんだから」 「レギンレイブ…」 影になっていて見えなかったが盗賊に紛れるように腹立たしい人物がいた。暗視は無いが甘ったるい声はそれと判別できる 「何時まで盗賊に手を貸しているつもりだ?シーン様の名が廃る」 「別にいいじゃない?それにこの話は今回の主題よ」 「何…?」 事態が飲み込めない。何を言っているのだろうか? 「まぁいいか。オータンバーン」 「…」 ドレイクが合図を送ると奴隷商が前に出てきた。奴隷売買で多額の利益を出していると噂の男だ 「キルヒア神官の話をするのではなかったのか?下らん嘘であれば帰らせてもらう」 そう言って席を立とうとすると奴隷商は仮面を外した 「久しいなモールディング司祭。こうして話すのは何時ぶりだろうか」 目の前には投獄されたはずのキルヒア司祭がいた 「グリッサ司祭!?なんの冗談だこれは!?」 「本当の事よルーエンちゃん。今のオータンバーンはアズベルタールちゃんなの」 「ええい名前で呼ぶな!」 思わず声を荒げるが未だに理解が追い付かない。件の奴隷商とグリッサ司祭が同一人物とは…。 ~ 続く
9. くっきー | |
2022/09/01 22:21 |
古びた朱色の手記【ケンタウロスの大侵入】 もう私の命はあと数日持てば良いというものであろう。ただ何もかも闇に葬り去られるのを黙って待つつもりはない。今回の事件をこの手記に書き記しておこうと思う 私の名前はザレリア。ザレリア・インテグーラト。朱の名家…いやオルヴィッツ卿にお仕えするリルドラケンの神殿騎士が一人だ 大破局から数え200年は過ぎた。オルヴィッツ卿が無くなられてもう何年が過ぎたであろうか… 余分な事を書くスペースはないか。重要なことを箇条書きする 一つ、このケンタウロスの攻撃は予定調和である事 一つ、アンデッドの出現は予想外であった事 一つ、~~~~~(掠れて読めない)の目的はジブリール・エスケンデレイヤの首である事 一つ、我々神殿騎士は捨て駒にされるという事 これでいいか。この事件のあらましを知るものがこの手記を手に取った時、神殿騎士の無念を晴らしてくれると良い …余白に書けるだけの情報を乗せておく エスケンデレイヤ公が狙われたのはやり過ぎたのだ。帝国に対する謀反、大臣達の追放、それでいて対キカートリークスが為と国力を超えた軍拡政策に、聞き入れれてもらえぬ声… 次は自分の首が飛ぶと考えた名家は少なくない。人族同士の内紛と笑ってくれるな。家の存続を考えるのは当主の努めであり、オルヴィッツ卿が存命であれば、我らもその命を優先したとも 黒の名家だけケンタウロスにぶつけたとなれば、怪しまれる。その為に我々神殿騎士は生贄に選ばれた。天秤にのる分銅として 此度のアンデッド騒動で孤立無援になったが、それが無かったとしても突撃せよと指令が下ったであろう。元々片道切符であったのだ 多くの命が失われるだろう、守り切れぬ己の実力が恨めしい。 …女神の聖杯であれば、この事件あるいは… ~~~ 手記はここで途切れている。
8. くっきー | |
2022/08/31 16:31 |
今より240年ほど前、大破局の爪痕が色濃く残っていた頃… 当時のエスケンデレイヤ公は頭を抱えていた 「フザけた大臣共が…叶うなら今からでも頭をぶち抜いてやりたくなる…!」 玉座が空白化した後、不正大臣を追放し終えザンメルン=エスケンデレイヤ二重軍事体制の構築に60年 ここに来るまでに長い年月を要した。それこそ全てのモノを喪ったと言っていい 例えば無能な大臣達は国庫の資金を使い尽くしていた 例えば教鞭をとる教師たちのその多くが失われた 例えば魔動機の技術は言語と共に隔絶された 例えば食料の生産を衛星都市に任せていたので、生産方法がまともに伝わっていない 「特に最後のはどうするんだ、ほんと…」 ボロボロのデウスデア陸軍を吸収する形で軍事力を蓄えた以上、その兵力を維持する麦が無ければこの体制が崩壊する 「親上と叔父上が生きていればまた違ったのか…」 先の大戦でエスケンデレイヤは多大な犠牲を払うことになった。旗頭なき玄の陣営は迅速にイニシアチブを取れなかったのだ 「…ふっ。嘆いても始まらん。…やるか」 彼の受難は始まったばかりである。
7. くっきー | |
2022/08/30 20:14 |
最初の頃に用心棒を任された時は、仏頂面で壁際に立ってガン飛ばしてそう あんまりにも怖いから銀貨袋渡されて客の振りをやらされた感 それでボコボコにされてる そんなイメージあるわ^。^
6. 小慶美(シャオ・チンメイ) | |
2022/08/30 20:06 |
よくよく考えたらシダレって友達と遊ぶとかもしてこなかったと思うから、今になってこうやって遊びに興じれるようになったって「よかったな」となる作り手心
5. くっきー | |
2022/08/30 19:59 |
剣折れは管理を任されている賭場でカードゲームに興じていた …まぁ管理を任されていると言っても用心棒であり、実権は目の前のラミアが握っている 「チッ」 何度目かの敗北が続く。ここに来る際にいつも銀貨袋を持たされているから関係ないが、自分の財布で遊んでいれば今頃素寒貧になっていただろう 「はい、では頂きますね」 作りの荒い貨幣がラミアの手の内に消えていく 「サマはやってないだろうな…?」 「そんなそんな。真剣勝負ですよ」 ニヨニヨと笑うラミアの顔に苛立ちを隠せない 後ろから見ている時は稀にすり替えを行っている事が辛うじて分かるが、こうやって正面から対峙しているとカードの方に意識が向く為、相手の手の動きまで把握している余裕が無い 銀貨袋の重さを感じなくなった頃、ムカつく野郎が入り口から入ってきた 「エイドラはまた全部巻き上げたのか。多少勝たせてやらんと客が逃げるんじゃねえか?」 「うふふ。ユリシーズ様。他の客にはちゃんと優しく扱ってますよ」 「嫌味を言いに来ただけならさっさと帰れ」 「そういうな。追加の仕事だ」 思わずガンを飛ばすが当の本人は気にも留めていない 「仕事は…アルボル元老院への奴隷運搬か…」 「そういやまだ連れて行ってなかったと思ってな。一回行ってくると良い」 護衛はライブラとハイドラマーシだと言われ気が滅入った。寡黙なライブラは兎も角、あのハイドラマーシだけは好きになれない 「ここの警備はどうするんだ」 「俺がいるんだ。問題ない」 さっさと行ってこいと野郎は手を振る。気が付けばストレイドでは手に入らないような果実酒がテーブルに届く ラミアと野郎のゲームが始まる。序盤は何事も無く(それでも高速で)動いていた盤上は野郎がイカサマを仕掛けた辺りで均衡が傾いた (手にカードを隠して山札に置いた…野郎は山札の2枚目から取ってやがる…) ラミアの捨て札と同じ柄を山札に積みなおし、下からカードを抜く。何度かの攻防にラミアの顔から余裕が無くなったあたりで 「ダウトだ」 ラミアの不正を指摘する。まるで自分は真剣勝負をしているかのように装って (チッ…まだ勝てるビジョンが見えない…) いつか潰すと思うが今戦ってもただ叩きつぶされる未来しか見えない。剣折れは賭場を後にした ~ シダレくん視点のユリシーズ・。・ 盗賊としてのレベルがダンチ・。・;
4. くっきー | |
2022/08/29 11:10 |
徒歩3日で沿岸部から存在が確認可能なアウルボーイム 黒の遠征の際に迂回ルートの定義が必要なマールディア この2つが大破局から280年の間、冒険者に発見されるまで見つかってないというのが違和感あったので・。・ パーダさんのチームに押し付けていく感じ
3. くっきー | |
2022/08/29 11:05 |
白銀のリルドラケンは卓上を踊る契約書の束を眺めながら物思いに耽っていた 何かアストラ嬢を口説く謳い文句は無いものか…この頃は冒険者になりたいという者が増えた結果、極めて忙しそうで本当に聞いてもらえるかわからないものの彼は懸命に頭を捻る 「冒険者ギルドだが…。近頃は規模が大きくなっているようだな」 会議で今まさに考えていた話題が飛び出したことで耳を済ませる 「全体で言えば農民に毛が生えたよーなもんだが、頭角を表しているのも出てきたなぁ」 「引き抜きは困るよ?」 何を考えているかイマイチ掴めないアスティア殿が笑顔で牽制する 「しねーよ。ただ手駒で抑えきれない規模に膨れ上がっているのが気に入らねーだけだ」 「デウスデアにばかり兵を並べるわけにはいけませんからね♪」 「…増えたのは我々の行動も起因していると思うが」 この前の貧民対策の事を言っているのだろう。貧民の2割から3割は冒険者になったようだ。残りがどうなったかは報告が上がっていない 「冒険者という職業自体、食いっぱぐれがなる印象しかもっていないが」 「同意しかねますね」 「あーあー♬喧嘩しないで下さいな♫」 火花が散った所で止めに入る。会議は前に進んでいない 「話を戻そう。冒険者ギルドには冒険者がならず者にならぬよう人員を派遣したいと考えている」 勿論賛成だ。アストラ嬢も楽になるだろう 「派遣するのはそうだな…」 ここで手を挙げ発言をする 「カーパータ氏を推薦します。彼であればこの役割を十全にこなしてくれるでしょう」 堅物で保守的な考えに傾倒しているドークス殿ならアストラ嬢に靡くとは考えられない。本当は自分が行きたいところではあるが、ドークス殿には上手いこと冒険者ギルドを回してもらって私とアストラ嬢のデートの時間を作ってもらわねば 特に反対は無かったのでこの案は採用された 「剣の陣営からも誰か出してもらいたいが…」 「うーん、適切な人材に心当たりは…」 増えてきたばかりの冒険者では有力な人物は少なそうだ 「…ああ♫居ないのであれば作れば良いのですよ♬」 「作るって…何いってんだ?」 「南部に立入禁止にしている区画がありますが、そこの発見をしたということにすれば良いと思いまして♪北部にも似たように禁止区域がありますよね♬」 「…マールディアか」 こうして英雄はつくられる事となる
2. 小慶美(シャオ・チンメイ) | |
2022/08/28 22:29 |
……ストレイドかキカートリークス等に移住した場合、(日よけではあるけど一番はアルヴを偽る都合で目の色を誤魔化すための)サングラスつける動機もないから、裸眼の姿になるんだろうな
1. くっきー | |
2022/08/28 18:29 |
ある年の冬の日、沢山の黒の私兵の間から一人の軍師は出ていった。 種族露呈。白の陣営にバレたあと男は追放される事となった ウンシュルト曰く「大立ち回りしても構わないが、それより『何もなかった』ほうが幸せだろう?」と ケイオスラインに避難する時間はなかった。前線に向かう途中、襲撃されたという事になるらしい つくづく不幸が続く家だと思われることだろう。しかしまぁ、追放された軍師にはもう関係のない事だった ……… 何日が経過しただろうか?あてもなく彷徨い、手持ちの食料がつき、もうここまでと倒れるとき、誰かの影が見えた ……… 目を覚ますと見知らぬ場所にいた。拙いがベッドに寝かせられていたようだ 「あら、目が覚めたぁ?」 首を動かすと自分とよく似た銀髪紅眼の、角がある…のか?ナイトメアの女が傍に居た 「全く、この前シダレくんを拾ってきたと思ったのにまた新しいオモチャを拾って来るんだから…ちょっと待っててね」 そういうと女は何者かの使い魔の蛇に伝令を飛ばす。女が果物を切っているとドレイクと別のナイトメアが部屋に入ってきた 「贋金の酒杯…」 「名前くらいは知っているか。ストレイドへようこそ。憐れなラルヴァさんよ」 「!?」 「あ〜気にしなくていいわよぉ。蛮族なんてこの街じゃ珍しくないから」 「それは…そうか」 ドレイクがいる時点で対した事ではないのかもしれない 「死んだ目をしてるな。いつかの誰かと一緒の目だ」 「チッ」 ドレイクが顔を顰める 「ははっ!そうだな、仕事でもしていれば気も紛れるだろう」 「ここで働かせるのぉ?」 「オータンバーンに連れていけ。最初の仕事はガキ共の世話だ」 「おい!勝手に決めるな!俺は……ふご!?」 口にさっきの果実を放り込まれる 「甘い…」 「餞別だ。まぁ精々頑張りな」 ナイトメアは部屋から去っていった。よくわからないがストレイドで過ごすしか無さそうだ…。 〜〜〜 ヴィルフリートBADENDルート「陽を忌む奴隷商」 転職したヴィルフリートの明日はどっちだ!?・。・
本作は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の二次創作物です。