Nサブさんの過去のタイムライン

2021年09月

Nサブ
Nサブ日記
2021/09/24 06:17[web全体で公開]
😶  新作TRPGバケノカワ
誰かのために成りかわるTRPG バケノカワ!

“誰か”の大切だった人を笑顔にするために、
“誰か”を演じるカイブツたちの物語。
あなたは「カイブツ」となり、不思議な遊園地で誰かの笑顔の為に働いています。
死んでしまった誰かと契約を行い、その外見を借りています。だから「バケノカワ」。
その契約の内容は、「大切な人たちを悲しませない」こと……。

……という、世界観だけですごい面白そうなシステム!
ぱっと見、人の味を覚えた怪物が「ママ……どこなの……? そこにいるの……?」って食う直前の言葉を真似して次の獲物をおびき寄せるあれかな? って思ってたら、どうやら違うみたいです。
でもさあ、そもそも契約の時点で、依頼人のその人は……なワケじゃないですか。
カイブツたちは、ぼんやりとした共通思考、誰かを笑顔にしたい、という原理を持っていて、遊園地に来た「誰か」の大切な人に、楽しんでもらえるパレードを実行する……っていうのが本作の流れみたいなんですけど、考えてるだけでせつないですよね。ちょっぴり寂しい……でもだからイイ(業が深い)
ちょっと内容的なお話をすると、おおまかに、オズの魔法使い、不思議の国のアリス、アンデルセン童話、グリム童話をモチーフにしたパビリオン(所属)があるみたいです。
それらからPCを作成するわけなんですが、中身の「カイブツ」と「バケノカワ」、作成するのはこの二つ。
そして「チェインPC」という役割が一人だけいて、これはシナリオからバケノカワを用意されるみたいなんです。という感じで、物語は、キャストとして働くあなたたちの一人にある日、契約した相手の人間が遊園地にやってきて、特別なパレードを企画する……というような感じで進んでいくみたいです。いいですよね、お当番会。ほかの二人は(PLは三名で固定)それをサポートするんだけど、またいつか、自分にとっての「本番」がやってくる……。
くそぅ、早く遊んでみてぇぜ。

個人的な性癖で申し訳ないんですけど、僕が一番好きなのは、癖が混ざる、というところですね。中身のカイブツと、外見のバケノカワの。
どういう原理かはよくわかりませんが、どうやら、バケノカワとして被った人間の記憶を、ぼんやりと思い出したりするみたいなんです。ゲーム的には、カイブツの癖とバケノカワの癖の二種類が設定されてるわけですね。
ぐるぐるかき混ぜたカフェオレみたいで、面白そうじゃないですか?

砂山の問題ってのがあって、砂山からスプーンで一杯すくっても、砂山は変わらないじゃないですか。
コップでも、スコップでも変わらないかもしれない。でも最後まで掘り尽くすと、そのうちに、砂山はただの数粒の砂になって、手元の方に砂山ができる。
じゃあ、砂山がそうでなくなるのは、いったいどこからなのか?
また、臓器移植で、心臓を移植されて、嫌いだったものが急に好物になってしまった、という不思議なことがあるらしいです。
現在の科学で、脳が考える葦であることはどうやら確実みたいです。けれど、それはあくまで神経細胞の火花でしかなくて、僕たちはまだ、魂がどこにあるのかも、よくわかっていません。
……まあいいじゃないですか、そんなことは。
地下の国からやってきたカイブツたちは、名前もないし、心もありません。
それでも、一生懸命がんばれば、誰かを笑顔にすることだって、できるかもしれませんよ。
かつてのあなたの大切な人のために、夢のようなパレードを、今こそ始めてみましょうよ。
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Nサブ
Nサブ日記
2021/09/19 10:24[web全体で公開]
😶 ゆうこやシナリオ
ゆうやけこやけ、新版追加サプリ発表おめでとうございます。
うれしみ。

・「千年霊薬」
 土地神様。それは全国に流れる龍脈の管理者でもあり、その土地の顔役でもあります。
 そんな土地神様たちは、年に一度ぐらい、最高神(うんと偉い神様)に、その地を治める資質があるのかどうかを問われるのだそう。
 しかし神様、今年はすっかり準備を忘れてしまっていたご様子で……?
「あなや、こ、これはマズイのではあるまいか~!?」

(人物)
・土地神様
尊大で横暴。でも根は小心者で、ことなかれ主義者のノンポリの日和見もの。
近所に終生のライバルの神様(幼稚園からの幼馴染)がいて、今年こそはぎゃふんと言わせたいらしいよ。
・土地神様
ライバル。
こっちの地元の名産は砂糖漬けしょうが酒なんだってさ。

 吹き込む夜風に、蝋燭の灯が頼りなく揺れております。
 神様は、文机に書き込む手を止めて、ふと呟きました。
「いや待てよ。今宵は幾月か?」
 不安そうな表情は、出かけるときに、家の鍵閉めたかしら? と心配する時のあれに似ておりました。
「……しまった! ……もう明日、明後日ではないか!」
 着物の裾をからげて、慌てて長持をがさごそと漁ります。2つの尾っぽがあちこちへ、内心の憂いを表すように、白金の毛並みを逆立てて畳の上で荒れ狂っておりました。
 物入れからは、出るわ出るわ、「優しい山の生き物の観察日記」「毎日こつこつ~簡単地脈お手入れセット」などといった冊子が、封も切られぬままごろごろと飛び出してきました。
「ぬお~! こ、これは参った! 今からでは、とてもとても間に合わぬではないか~~……!」
 それらを胸に抱えて、神様はおいおいとすすり泣いておりました……。


・「紅い牡丹に唐獅子の」
 むかしむかし、あるところに、うら寂れた神社がありましたとさ(だいたい2ヵ月前ぐらい)。
 ビルとビルの間のせせこましい所で、風抜けも悪く、なんとなーくじめじめとしているようでした。
 境内では、土地神様とその神使が、のんきな調子で話し込んでおりました。

「……我が主! これこの通り、先ほど辺りをほっつき歩いていた餓鬼を捕まえましてございます!
 ささ、新鮮なうちにお召し上がりくだされ!」
「ん~! んん~!!」

 背は低いが体躯のがっしりとした、こわもての男性が、足元のずた袋を示していいました。
 そこには近所の小学生の男の子が、雁字搦めに縛られ転がされておりました。まだ息があるようで、じたばたと暴れておりました。猿ぐつわのため、言っている意味はよくわかりません。
 これは大変なことです。世が世なら、犯罪になってしまってもおかしくありません。
 呼ばれた土地神様は、神使の暴挙にため息をつきました。秩序の守り手であり、その土地の管理者でもある土地神様ならば、そんな行いは到底許せるものではないのでしょうね。

「はあ……なんとも気の進まぬことじゃ。本当に、こんなものを喰らわねばならぬのか……?
 見ればまだ乳臭い餓鬼ではないか。あな恐ろしや。暴れおるし、骨ばかりで喰う場所も少のぅし、おまけに臭い。臭くて鼻が曲がりそうじゃ」
「淡禅さま、何を弱気なことを仰いますか! まずは御身に、かつての御力を取り戻していただかなくては……!」

 土地神様は、形の良い鼻先に皺を寄せて、心の底から嫌そうな表情をしていました。抜けるように白い肌に、女性のように紅を刺していました。
 土地神様の気持ちを知ってか知らずか、神使はごつごつした体を丸めて、料理本を熱心に読み込んでいます。
 そうして二人が話し込んでいる隙に、縛られていた男の子が、自力で縄をほどいて、いままさに立ち上がろうとしています。

「やれやれ……儂も落ちぶれたものじゃなあ。こうまでして、生き恥を晒す意味があろうか……?」
「むむむ。ひとの子はあまり火を通さぬよう、さっと湯にくぐらすぐらいが丁度良いそうです。肉が固くなってしまうそうですな。薬味に季節のものも添えると……」
「……テメーら、この、人さらいどもー! 覚悟しろー!!」
「ぎゃー!? き、きさまー!!」

 背後から膝を蹴り抜かれ、神使はたまらず悲鳴をあげます。すぐさま二人は取っ組み合いを始めてしまいました。
 そんな喧騒をよそに、土地神様は物憂げに嘆息をし、ぽつりと「……腹が減った」と呟いておりました。

・最近この辺りで神隠しがあったようだ、原因を調査しよう!
・昔お世話になった神使が困っているみたいだ、今度尋ねてみよう!
・知らない神社に迷い込んでしまったみたい、向こうで話しているひとたちに道を聞いてみようかな……?
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