温森おかゆ(まんじゅう)さんの日記 「均等ではなく、公平にリソースを分配すること」

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温森おかゆ(まんじゅう)
温森おかゆ(まんじゅう)日記
2025/01/15 19:37[web全体で公開]
😶 均等ではなく、公平にリソースを分配すること
 最近、どうもオンセンSNSの日記の調子が芳しくない。
 日記を投稿しようとしたら「しばらく、時間を置いてやり直してください」というエラー表示が出て、投稿ができないことがある。日記を溜めすぎたのかと思って、昔の日記をいくつか処分し、Googleもキャッシュクリアをかけてみたが、どれほど効果があるかは分からない。
 投稿できなかった時のために、最近ははてなブログに感想を投稿したりもしているので、器用に併用したり、大事な日記ははてなブログに書き写したりしていこうと思う。

 閑話休題。

 今日はYoutubeで週一で更新しているF.E.A.R.の動画「ふぃあ通」の更新日だ。私は毎週見ているわけではないが、1ヶ月~数ヶ月に1度くらいにまとめて試聴している。F.E.A.R.といえば、『トーキョーN◎VA』や『ダブルクロス3rd』を手掛けた大手TRPG制作会社。そんな会社の社長と社員が動画に登場し、数十年の経験値からTRPGをプレイするのに役に立つノウハウを分かりやすく説明してくれる。

 ……とここまで説明したところで、ふぃあ通を見ていて「これは」と思ったことを紹介していこうと思う。

 どの動画で言っていたか、確かなことは思い出せないのだが、要するに「PCの見せ場と、GMが各プレイヤーへの対応にかける時間のバランス」についてのノウハウだった。
 端的にまとめると、「GMは、PCの見せ場を均等に(全員が同じように)割り振る必要はない。しかし、公平に割り振る必要はある」といった内容だった。

 ……正直、この話に関しては、私も「なるほど」と思っただけで、これをおっしゃった鈴吹社長が何を云わんとしていたのか、この日記で簡単に要約することは難しい。ただ、自分なりに理解したことを、徒然(つれづれ)に書いていくのでご容赦いただきたい。

 さて、F.E.A.R.の代表作とも言えるダブルクロス3rdの話になるが、ダブルクロスでは、各PCにハンドアウトが割り当てられ、プレイヤーがそれを選んでPCを作成するというシステムになっている。
 たとえば、PC1は事件に巻き込まれる運命のヒロインがいて、親しいヒロインのために事件に立ち向かっていくというハンドアウト。PC2は事件の黒幕と因縁があり、これを打倒するために戦うというハンドアウト。PC3以降は組織からの依頼を受けて、それを遂行するために協力するというハンドアウトという形が多い。
 私は、「PCは全てが主役であり、主役を引き立たせるための脇役などではない」といつか話したと思うし、その考えは変わってはいないのだが、ややこしくなるので、ここでは一旦その話は置いておくとする。
 事実、ダブルクロスのハンドアウトは、「“物語”の主役」というものは決まっている。どう見たってPC1が主役として想定されているじゃないか、という人がいるだろうが、おおむねその通りだ。
 少なくとも、ダブルクロスのシナリオは、“物語”としては見せ場の数も、主役の立ち位置も、ある程度決められている。シナリオに用意された見せ場の多さだけを見れば、多くの場合PC1が主役の立ち位置として想定されているのは間違いない。
 だが、セッションの中での主役というものは、決まってはいない。時にPC2が事件の黒幕と熱い論戦を繰り広げ、それがセッションのハイライトとなってPC2が主役級の活躍を見せることもあるし、PC5でも、PC1らを助けるクールな名脇役として輝くことだってある。
 そして、ひとつの「創作としての“物語”」ではなく、「TRPGのセッション」としてストーリーを紡ぐなら、かくあるべきなのだ。

 要するにGMの役目は、「PC1が主役なのだから、常にシナリオ全体の見せ場の多くをPC1に割かなければならない」ということではないのだ。「見せ場を公平にプレイヤーに分配する」ことが重要なのだ。
 分かりにくいだろうから、物語で例える。例えば、いい作品というものは、主人公が一番カッコよくて、一番強くて、一番人気というわけではないものが多い。いわゆる「名脇役」というものもある。キャラクター人気投票で主人公を抑えて1位を獲得してしまうような、カッコよくて人気な脇役もいるだろう。それはなぜそうなるかと言うと、物語の作者によって、ちゃんと人の目を惹きつけるようなハイライトが、そのキャラクターに用意されているからである。
 主役にはもちろん多くの見せ場が用意されているが、時に主役の浴びるスポットライトを、他のキャラクターも浴びているのだ。

 セッションの話に戻ると、GMはローナンバーのPCにだけスポットライトを当てていればいいのではなく、ハイナンバーのPCにも、戦闘、情報収集、NPCとの掛け合い、何らかの形でスポットライトを当ててあげるのがいいだろう。
 要するにF.E.A.R.の鈴吹社長は、「楽しいセッションにしたいなら、GMはできるだけすべてのプレイヤーに、NPCから話しかけるだとか、情報収集で役目を与えるだとか、戦闘で相性のいい布陣や敵を出すだとか、“均等でなくてもいいから”意図的に“公平に”水を向けてあげなさい」と話しているのである。……たぶん。
 そしてそうしなさいとは、多くの場合、シナリオには追記されていない。これは要するに、GMの個人スキルの範疇(はんちゅう)となる。

 今回は少し難しい話となった。もちろん、これは鈴吹社長が仰っていた話を、私なりに解釈した内容なので、分かりにくかったり、要領を得ていなかったり、本当は違う意味だったりすることもあるだろう。
 そこは、みなさんでそれぞれ、自分なりの答えを出していただきたい。
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レスポンス

けいさん
けいさん温森おかゆ(まんじゅう)
2025/01/15 21:23[web全体で公開]
> 日記:均等ではなく、公平にリソースを分配すること
どうも~。「けいさん」です。
私がよくやるのは、見せ場を用意するというよりも「各PCがやろうと思えば主役になれるような、感情や行動を沸き上がらせるフックをそれぞれに用意しておく」ですね。

戦闘系HOなPC4にはミドル戦闘を見せ場に用意しておこう、では、下手をすると単なる戦闘員としての役しか与えられないわけで。
例えばその戦闘が、今展開しているお話の中でどういう意味を持つのか?PC4が戦うことに、GMが用意した世界はどのような反応を返すのか?

上手くこう話を向け感情を引き出せれば、「知り合いのPC1が、彼女との関係からこのような事態を持ち込んできた。それに俺(PC4)はこう考え、こう対応する。この俺の決断は、俺の物語だ!」と、PC4視点では自分が主役にもなれる。
映画じゃないんだ、シナリオで主役脇役が決まってるなんぞつまらん。各PCは、自分の人生においてそれぞれが主役であってほしいと私は思いますね。

私はPC1=主役というのがあまり好きでなく。PLが全員PC1を避けるよくある構図や、結果モチベの低いPC1プレイで話が締まらなくなるリスクを鑑みて、こういう手を取ることもあります。前にやったアルシャードとか、まさにこれ。

見せ場=活躍=判定成功とかでもないので、参加いただいた全員が「自分のキャラがお話の中で、生き生きと動いていた!」と思えるマスタリングをしたいですね。

トニー
トニー温森おかゆ(まんじゅう)
2025/01/15 20:10[web全体で公開]
> 日記:均等ではなく、公平にリソースを分配すること

初めまして。
一つ思うのは、fearでその考え方だとハイナンバー自体が破綻要素してるのではって話になるとは思う。
少なくとも非推奨は言うべきじゃないかな?
スキル格差と複合したらかなり技量あってもしんどいはず。

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