😶 TRPGで泣いたことと哲学 (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)#good night my love(COC7版 ボイセ 3h弱) をKPピノさんに回して頂きました。最高やった。 あとKPさんの声かわいすぎた。泣いた。 分岐点のある小説を読んでもらいながら哲学して、世界の輪郭を徐々に縁取っていくみたいな、贅沢な時間でした。「ニア」という曲が元ネタのシナリオで、終わった後5回くらい聴いて楽しみました。素敵なKPさんに跪きたい。 ーーーーーーーー▽ネタバレ▽ーーーーーーーーーーー ◯1人取り残された荒野、1人の少年ニアがいた。私はその世界で目を覚ますとアンドロイドだった。現実世界でいつものように眠りについたあと、荒野の世界のアンドロイドに意識が繋がり、毎日10 分だけ起動する。現実に戻ると私は夢の記憶はなく、ニアのことも思い出せない。 ◯毎日、ニアと私は質問をし合う。 ニアは、私に質問をしながら身の上を語る。 「誰かを笑い飛ばさなきゃ自分を許せないようなくだらない人間のこと、君はどう思う?」 「他人の歩幅を眺めて意味もなく駆け足になる、つまらない人間のこと、君はどう思う?」 「笑顔で過ごす日々を当たり前と思う傲慢な人間をどう思う?」 「子供の頃に見ていた夢の続きがこんな未来につながっていたこと、君はどう思う?」 「誰かを笑い飛ばさなきゃ自分を許せないようなくだらない僕のこと、君はどう思う?」 ◯ニアは言う、自分は不治の病があったからコールドスリープで眠っていたのだと。眠りから覚めたが、あと1週間の命であると。 両親はニアを永らえさせることを諦めることができず、また家族でで笑うためにあらゆる手を尽くし、邪神を呼び出してしまった。 禁忌に触れたために世界は滅んで、ニア以外の人間は死に絶え荒野になってしまったことを、コールドスリープから目覚めて知ったのだと。 世界を滅ぼす原因を作った自分を許せないニア。 ニアは言う、 自分が長生きをしたいという夢を見た結果、 世界や友達が滅びたのだから自分が許せない、だけど目覚めた世界にいたアンドロイドの君が愛おしい、と。 「君の手が温かくて愛おしいと思う私を、バカだと思う?」 「こんなにボロボロで見る影もない星でも、目覚めた時君がいてくれた世界が愛おしくて君がいる星のことを忘れてしまいたくない」「本当は死にたくない」 ◯ニアはアンドロイドの電源を切るために毎日キスをする。充電の方法がないから、毎日10分だけ、話をして、電源を切るのだ。 1日目:額(祝福、友情) おやすみなさい、私のたったひとりのお友達。 2日目:頬(親愛、好意、満足感) お話に付き合ってくれる君が大好きだよ。 3日目:髪(思慕) おやすみなさい、私の大好きなお友達。 4日目:瞼(憧憬) おやすみなさい、どこか懐かしい、私の大好きな家族。 5日目:掌(懇願) おやすみなさい、お願いだから1人にしないでね。 6日目:首筋(執着) 私は自分が許せない。本当は生きたい、死にたくない。 7日目:唇(愛情) 君が愛おしい。 震える手でアンドロイドの私の手を握りながら、彼は「君を愛おしいと思う僕をバカだと思う?」と質問した。 そんなことないよ、と答えた。 最後に質問して、と言われたから 「君は世界を滅ぼした自分を許せないと言ったけど、私は手を握ってくれる君が愛おしい。私がここにいることは許してくれる?」と質問した。 君は許してくれたあと、私に唇にキスして死んでしまった。 ーーーーー△ネタバレ△ーーーーーー お互いに1日ごとに質問をし合う、という形式でKPCのニアがPLにする質問はシナリオ通りだけど、PLからKPCニアへの質問は完全自由でした。 だけど完璧に「ニア」としてどんな質問にも返してくれるKPさんにRPの経験値を感じました。また、ニアが死にゆく直前に私の手を握るところで泣いてしまった.. 後日談で生き延びたニア、幸せになっておくれ。いや、幸せにするから!!!!!
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