浅き深淵のインスマスメンさんの日記 「ALIEN」

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浅き深淵のインスマスメン
浅き深淵のインスマスメン日記
2023/06/03 09:51[web全体で公開]
💀 ALIEN
このネタ、今の若人にはわからないかなぁ……。これも時代の流れか……。仕方なし()

タイトルをそのままローマ字読みすると「あり得ん」ですが、これは『エイリアン』と読みます。昔大ブームになった映画で、宇宙船の乗組員たちが未知の電波信号をキャッチし未知の惑星に降り立ち、そこに不時着していたこれまた未知の宇宙船を探索してみると、そこにはやはり未知の卵らしきsomethingがズラッと並んでいた……。という感じのストーリーになります。

この映画に出てくるエイリアン『ゼノモーフ(以下『毛布』)』と言うんですが、生態としては血液が強酸性で、返り血がちょっと飛び散っただけでも宇宙船の強固な壁や床に大穴を開け、人体にかかろうものなら大変です。毛布の主な武器は強靭な顎による噛みつき攻撃と、鋭い刃の付いたしっぽ攻撃。パワーも物凄く、ぱっくんちょされれば一巻の終わり。……で、何よりえげつないのはその繁殖方法。上述の卵らしきSOMETHINGに生命体が近づくと卵の殻が開き、サソリのような姿の生物(以下『ハガー』)が飛び出してきます。で、このハガー、獲物の顔に張り付き、口を無理やりこじ開けて獲物の体内にミクロサイズの幼体(以下『バスター』)を産み付けます。役目を終えたハガーは即座に死亡。獲物も特に自覚症状がなく「何だったんだ?」と首を傾げます。

ところが一方、バスターは獲物の遺伝子情報を吸収し着々と成長を続けており、ある程度まで成長すると「お前、もう用済みだから☆」と言わんばかりに宿主の腹を食い破って外に出てくるのです。当然そんなことになれば、宿主は筆舌に尽くしがたい激痛を味わって一生を終えるわけです。外に出てきたバスターは素早く物陰に潜み、そこで脱皮を繰り返して毛布に成長します。

……あれ?何かに似てますね。こういうことをやってくるグレート・オールドワンがいたような……。そう。アイホートです。イギリスの空き家の地下に迷宮を作り、そこを根城とする神格。引きこもりかと思いきや、ワープホールで割りとどこにでも現れるアクティブ派。眷属になるか否かの二択を迫り、NOならその巨体で即座に圧殺。YESなら子供たちの苗床とし、子供たちはそう遠くないうちに宿主の腹を食い破り外へと這い出す……。

どっちを答えても、結局死の運命からは逃れられない。問答無用で転がしてくる他の神話生物よりも、ある意味ではえげつない気がします。シナリオでアイホートと相対したことがある探索者もいるかも知れませんが、こんなヤバいヤツに目をつけられて生還する方法なんてあるんでしょうか!?

……ALIEN(あり得ん)!!
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