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😆 卓感想:プルガトリウムの夜 (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)(感想、書いたのに投稿前に全消えしたのでしょぼしょぼ落ち込みながら書き直してます) クトゥルフ第7版、プルガトリウムの夜 HO1轟棗、HO2大廻縫。HO1で参加、エンドCで生還しました。 いぇーい……って、喜んでいいのかこれ?世紀末みたいなことになってるけど……まあ、シナリオ的にこの世界線の結末は回避できないっぽいから仕方ない。 個人的には楽しかったですね。お話も面白かったですし。ただ、HO2が納得できるかはわりと心配かも……。面白いけど人を選ぶ、禍根なく楽しむのは結構難しいシナリオかもなぁと思ったりしました。 ・KP 立卓、卓準備ありがとうございました。卓前に心配させてしまったことは申し訳なく……(ロスト率高めのシナリオ、最近はちょっとずつ平気になってきてます) あまり積極的にお話される方ではないですが、卓前の雑談などで本当にこのシナリオが好きなんだなぁと伝わってきます。いいですね。KPが楽しそうにしてる卓は、PLとしても期待できたり、嬉しい気持ちになります。KPも、PLとして回ったときに色々なドラマがあったようですね。いつかそのお話も聞けたらいいなぁと思います。 ・大廻縫(HO2) 同卓ありがとうございました。大廻さん可愛いですね、個人的には好きです。きっと可愛らしい後輩として作られたのでしょう、頼りないHO1で申し訳ない。でも会ったばかりの二人なのに、仕事の連携は息ぴったりですね。大廻さんは素直だし、棗くんの指示は端的で明確なので、相性自体はいいのかなと思います。不思議なバディだ……。 何となく、卓中、HOに大変振り回されていたような雰囲気を感じました。設定的に結構難しい立ち回りを要求されたかなと思います。お疲れ様でした。 ・HO2について気になったこと。 結局、今ロールプレイしてるHO2は死んで人じゃなくなってるし、平行世界に飛んでも自分のロールプレイしたHO2じゃないと思うと、わりと納得できない人もいるんじゃないかなぁと思ったりはします。卓内で度々、HO2が人に戻る方法ってあるんですかね……みたいな発言が度々出てましたが、うーん、個人的には戻る方法はなかった判定ではあります。平行世界は違くない? ・エンディング選択について 今回は終末世界に居残るというエンドCでしたね。説明を聞いたあとだと、結果的に、轟棗にとって選べる中での最善だったように思います。まあ結末が平行世界のAやBだったならまた意見が違ってきたかもしれませんが。 ただ、HO1の棗くんは人外だろうが、今の「自分の班に所属していた大廻縫」だけが大切なので平行世界には興味ない気はします。たとえ気付けていたとしても、今の大廻縫をここに置き去りにするくらいなら残る。それはそれとして、人外PCは他のシナリオで使いづらいので、HO2が継続で使いたいならPL目線だと並行世界に行く選択肢はあったのかなと思います。 ・轟棗(HO1):海洋鳥類 自PC、轟棗。HO2のPLに、「轟さんらしい名前」と言われてちょっと嬉しかったですね。 厳しい両親に「正義であれ」と躾られ、従順にその期待をこなし、一度の大きな失敗もなく、エリートコースで進み続けていた。ところで、ある日、部下を自分の手で殺してしまう。正義であることを求められて生まれた轟棗は、その現実を飲み込めずに大好きだったお酒を大量に買い込み始め、不安や動揺を誤魔化すように荒い呑み方をするようになる。 終わってみれば、棗くんは罪の意識というよりは「バグってエラー吐き続けてる機械」なんですね。自分は正義でなければならない、しかし自分は人を殺してしまった、殺人は正義ではない、でも自分は正義でなければならない……。ぐーるぐる、おんなじところで思考が止まってる。循環参照し続けてるExcelみたいな……。 そんな論理矛盾に耐えきれなくて、「今まで信じてきた正義の代わりになるもの」を探している。そして、そんな自己矛盾で崩壊しかけている轟棗の人間性の最後の砦が、轟棗をなんとか人の形に押しとどめていたのが、轟棗の班と、その班員だった。……まあ解散したんで棗くんの人間性も壊れちゃったんですけど。 さて、私は卓後に自分のPCについていろいろ考えたり、理解を深めるのが好きなので、以下にそんな感じの雑記乗っけておきます。すっごく長いので時間のある方だけ、お付き合いくださいませ。 ・轟棗の名前 轟棗は、同じ漢字を繰り返す字で作られてます。同じことを繰り返し、繰り返し、時が一年前で止まったまま、成長しないまま、ずっと同じ考えに囚われている。クライマックスで自分の相棒だった存在を自分の手で殺してしまうことも、繰り返しだったのは業が深いですね。大丈夫、今度の相棒は不死だから早々死なない。初めて繰り返しの停滞から抜け出せるかもしれないぞ!……できるかなぁ。 ・轟棗の感情の発露 轟棗は本質が人間だと思い込んでる機械なので、社会に求められるような行動はしても、その中身は基本的に無感情だし共感もないです。それでも自分の生きる理由だった「正義」についての内容や、正義という生きる意味を失った一年前の事件、正義を見失っても轟棗という人間の形を証明してくれた轟班の崩壊と、桃下に奪われていた記憶を思い出したときは感情的になっているんですよね。特に最後は珍しく激昂してました。棗くん、怒ったのは人生初めてじゃない? 「正義について苦悩する自分自身」の記憶を消すことは、正義を己に強制する「轟棗の生き方」全てを否定すること。棗くんは絶対に受け入れられないだろうなぁとは思います。それに、ヒナ殺害時のことについてもあると思う。思考掌握なんてしなくても、棗くんは「それが正しさ」だと信じて真剣に頼めばやってくれます(おい)。でも、思考掌握という選択を取った、つまり轟棗は嫌だと言う(正義ではない部分がある)と考えたということ。……つまり、桃下は古鳥ヒナの殺害が正しくないと、心のどこかで思っていたということ。棗くんは高INTで思考が高速で回るので、そこまで考えついてしまう。だからこそ、棗くんは桃下の行動の矛盾に、桃下の心に残っていた本当の正しさに従って、桃下と敵対したわけです。 ……轟棗は正義に準じる自由意思のない人間なので、基本的に他人の正しさを否定することはないんですよ、本当は。正しいことならどんなことでもする人間であることを、相棒だった桃下が知らないわけがない。正しさを説く彼女に、絶対的な正しさがそこにあるのかもしれないと思っていたのに、どこか裏切られた気分になっていたのかもしれません。だからこそ、敵対して、怒って、目の前の桃下を認めたくなかった。子どもの癇癪のように。 ・エンド後の轟棗 大廻さんの行動や、語る言葉を聞きながら、自分の意思とは何か、信じる正義とは何かを考えながら生活していくことになるとは思います。自分の生にも、他人の生にも、大廻さんの生にも執着はないので、死んでほしいと言われればきっと死んでしまうだろうし、殺してと頼まれたら殺してしまう、そんな危うさがずっとあります。 でもね、棗くん、人の命を奪うのは本当は好きじゃないんですよ。銃も嫌いで、それは体術と違って人を傷つけることしかできないからで……。才能があっても、能力があっても、使える力でも。それでも、本当は嫌いなんです。吐くほど嫌なんですよ。それは、効率や論理ばかり考えていたら気が付けない、棗くん自身の大切な感情なんです。それに気が付くことができれば、堂々巡りの人生にも変化があるかもしれません。 ・轟棗にとっての大廻縫 棗くんから大廻さんへの重要度の高さは、親から受け売りの正義という行動指針が正常に機能しなくなって、班という今の自分を動かすとりあえずの基準もなくなって、迷子になって、周囲を探してやっと見つけたそれっぽいものなんですよね。まあ、執着とか依存って言えるほど粘っこくはない。なんというか、粘っこくなるほど感情がない。 自由意志の欠片もないけど、それはそれとして能力も優秀だし頭も回ります。最初の基準だけどうにかできれば自己判断もできるので、基本ほっといても大丈夫です。仕事仲間にするには優良物件ですよ、最初の基準がバグった時が大変ですが。 ただ、彼を優秀な道具ではなく人間にするには、壊れた機械からただの人間にするなら、彼から銃を、彼の最も優れた力を、取り上げることが必要かもしれませんね。 ここまで読んだ人いますか?こんな妄言も甚だしい戯言ですが、興味を持っていただきありがとうございます。流石にシナリオがPCに焦点を当てているものだったり、卓直後じゃないとここまで書けないので、こんな長文は頻繁じゃないかもですが、今後もあれば、そんな考えもあるんだ……くらいの気軽さで読んでください。(気軽に読める文量じゃないかもですが)
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