シナリオ（クトゥルフ用キャラクターシート）

シナリオ　輝夜の抵抗
クラーク記念国際高等学校　千葉キャンパスＡＧ同好会作

ＧＭ情報
・推奨技能：忍び歩き、図書館、目星

・地図などの絵はp～pに載せています。

・時間制限はＧＭが自由に設定してください

推定プレイ時間：1時間30分

【特別図書館技能のルール】
プレイヤーに探す本のキーワードを5つ言ってもらい、以下のキーワードに似たものが出た場合、キーワードのポイントを足していく。合計ポイントによって図書館技能の成功確率が変わる。
1ポイント
童話、絵本、昔話
2ポイント
輝夜姫、竹取物語、竹、五つの難題
3ポイント
翁、おうな、求婚者（名前が出れば+1）
4ポイント
五つの難題の物の名前
五行思想、五行説


合計ポイント
0〜1 -50%
2〜3 +0
4〜5+25%
6以上+50%

導入
とある満月の日に探索者は仕事などが長引き、いつもよりも帰るのが遅くなりました。
帰路は月明りと街灯の灯りがあるにも関わらず、見るのも困難なほど真っ暗です。
探索者は家に向かうにつれて、まるでフェードアウトしていくように街灯の灯りが見えなくなってしまいます。

突如暗闇の中から不思議な声がします。その声は現代に存在するどんな言語よりも美しく、しかし怪しげな神秘さには恐怖を覚えてしまう。
そして、探索者達は何故か知らないはずのその言葉を理解してしまいます。

《san値チェック》　0/1d3

「人の子達よ、どうか彼女をお救いください。人の身で不老不死となってしまった一人の少女を、彼女を救うには由縁のものを5つ集める必要がございます。どうか彼らが来る前に5つのものを集めてください。月が満ちる前に…」
その声を聴いた瞬間、探索者達は意識を失ってしまいます。

《目星》-20% 

成功：気を失う直前、貴方の目の前には燃えるような紅い着物を着た女性を見ることができます。

失敗：そのまま意識を失ってしまいます。


気がつけば探索者達は天井以外、真っ白い壁に囲まれた見知らぬ場所に立っていました。
周りには初めて会う探索者達と一人の少女が同じようにあたりを見渡しています。

(GMはpの地図を見せてください。)

部屋について

部屋
天井以外が真っ白い壁に覆われた部屋。
真ん中には机があり、その上に紙が1枚置かれている。
4方面の内3方面の壁には二つずつ扉が付いているが、残った壁には星型の魔法陣のようなものの絵が描かれていて、星の角一つ一つに物をおけそうな穴が空いている。(絵1)

探索者が天井を見たとき
天井はガラス張りになっており、上には満天の星空が広がっている。

｟目星｠
成功：とても細い三日月が見ることができました。
＊時間経過で満月に近づいていき、満月になるとエンド2

失敗：気づかない

＜テーブルの紙＞
・表
月が満ちる時、奴らはやってくる。私が奴らに掴まれば、戦争の準備が整い次第、奴らは地球に攻めてくるだろう。奴らを、私を育ててくれた翁様や嫗様の住むこの星を攻撃させるわけにはいかない。私を慕ってくれる彼らにかけてみよう。願わくば私の難題に彼らが答えてくれることを。

・裏（絵２）
壁と同じ、星の形をした魔法陣のようなものが書かれている。星のそれぞれの角には頂点から右回りに、木、火、土、金、水が書かれている。
その魔法陣の左下には月のマークが書かれている。
(壁の中に入れたものによってエンド１かエンド２に変わる。)

魔方陣
月が天井から見えるので、《テーブルの紙》の裏、月マークのそばの角『金』が頂点になる。

扉１の部屋(書庫)
焦茶色の木でできた扉
中は壁一面が本棚で埋め尽くされている。中央には机が置いてあり、机の上には1冊の本と紙が置かれている。

＜机の上の本＞
タイトル：竹取物語
竹取物語について書かれた本。損傷が激しく読めない場所がある。
読める場所を要約すると、
昔、翁というお爺さんが竹を取っていたら、竹の中から可愛らしい少女が現れた。
翁は少女を輝夜姫と名付けて輝夜姫を育てた。
輝夜姫が成長し、美しく育つと求婚してくる5人の男達が現れる。
5人の男達は彼女と結婚するために、彼女の出した難題を取りに行った。

※これ以上先は損傷が激しく読むことができなかった。


＜机の紙＞
蓬莱の玉の枝が欲しいのなら、赤茶色の扉に触れて名前を呼び請求せよ。


本棚は隙間なく本が入れられておりジャンル分けされているように見える。

【特別図書館技能】
特別図書館技能に成功した場合、＜赤い本＞と＜黒い本＞が見つかる。


＜赤い本＞
タイトル：5つの難題
輝夜姫の出した難題の物について詳しく書かれている。
要約すると、

・火鼠の皮衣
皮衣の表面についた物を燃やし尽くす。
火につけても燃えることはない。
阿倍は唐の商人から火鼠の皮衣を購入した。この衣は本来燃えぬはずであったが、姫が焼いてみると燃えたので贋作と分かる。
・仏の御石の鉢
黒い石でできた発光している鉢
4リットル程の大きな鉢
四天王が仏に奉った物
石作皇子は大和国十市郡の山寺にあった只の鉢を持っていき嘘がばれた。

・龍の首の玉
とある龍の顎の下にあると言われている物
大伴は船で探索するが嵐に遭い、更に重病にかかり両目は二つの季のようになってしまう。

・燕の子安貝
子安貝は古くから安産のお守りとされる貝で、たまに燕の体内に現れて、卵と同時に産む。
石上は大炊寮の大八州という名の大釜が据えてある小屋の屋根に上って子安貝らしきものを掴んだが転落して腰を打ち、しかも掴んだのは燕の古いであり貝は無かった。

・蓬莱の玉の枝
根が銀、茎が金、実が真珠の木の枝
藤原不比等は玉の枝の偽物をわざわざ作ったがその報酬を支払われていない職人たちがやってきて偽物と発覚する。


＜黒い本＞
タイトル：月の使者と輝夜姫の抵抗
月の使者の見た目と輝夜姫の月の使者への抵抗についてが書かれている。
月の使者
灰色がかった白い油ぎった肌はまるで目のないヒキガエルのようで、その皮膚は伸縮自在に形を変える。顔の鼻にあたるであろう部分にはピンク色の短い触手が生えている。
この世のものとは思えないおぞましい姿の絵にsan値チェック1d3/1d6

輝夜姫の抵抗
輝夜姫について調べていると、輝夜姫の板であろう付近の森などから、東洋魔術の属性とされる五行思想と魔法陣らしき物の痕跡を見つけた。輝夜姫は難題であつめたものを使って月の使者を地球に来させないようにしようとしていたのかもしれない。





2の扉の部屋
茶色の木でできた扉

地面が土の広々とした部屋に出る。真ん中には3つ台座のようなものがあり、その上にはそれぞれ違ったものが置かれている。

1.黒い鍋のようなもの（ただの鍋）
2.黒い石でできた薄く発光する鉢（仏の御石の鉢）
3.黒い石でできた鉢（ただの石鉢）

2番を運ぶ場合
DEX×5を振り失敗すると、時間をかけて運ぶことになる。


3の扉の部屋
鉄でできた扉
【聞き耳】
成功した場合、雨の音と何かの生物の鼻息が聞こえる。

中は広々とした室内になぜが雨が降っており、奥には巨大な体に黒い鱗を持ち、口には凶悪な牙を持つ、お伽話に登場する龍のような生物がねむっていた。
現実にはありえない化け物を見た探索者達恐怖するだろう。san値チェック1d3/1d6 

近づくか【目星】成功で龍の顎の下に黒くて綺麗な宝石のような玉を見つけられる。
（龍の首の玉）


【忍び足】1回成功か【幸運】3回成功で龍を起こさずに近づける。戻る際も同じ。

起こしてしまった場合（毎回）
突如、龍の目が開き立ち上がる。そして龍は鼓膜が破れそうなほどの咆哮を上げて再び眠った。
咆哮を聞いた探索者達はまるで死を悟ったかのように体が動かなくなる。そのまま30分程恐怖で動くことが出来なかった。
san値チェック1/1d6
（時間経過イベント）
4の扉の部屋
金の扉で出来ている。
金色の壁に囲まれた部屋
天秤台が中央に置かれている。
天秤台の上の左には貝殻（燕の子安貝）、右側には大きな金塊が置いており、天秤は平行になっている。

貝殻だけを取った場合
何も起こらない。

大きな金塊を取った場合
金塊が消えて部屋の中にいる人に突如、頭部に何かが当たり気絶する。
【体力-3】
ほかの人が起こすか、30分ほど経つまで意識は戻らない。
意識が戻って周りを見ると、先ほど消えた大きな金塊が天秤台の右側に置かれていた。


5の扉の部屋
赤茶色の木でできた扉
鍵は付いていないのに何故か開けることができない。
6の部屋で手に入れた合言葉で開く
（藤原不比等へ請求する言葉
例:藤原不比等様、お金を払ってください！など）
中は木々に囲まれた台座のようなものがあり、その上には根が銀、茎が金、実が真珠の木の枝が置いてある。（蓬莱の玉の枝）


6の扉の部屋
何かの皮で覆われた扉
【聞き耳】成功で中から燃える音が聞こえる。

中は壁一面が燃えている。床はなぜか木の板でできているのに燃えていない。
中央に台座があり、台座の上には3枚の何かの皮で織られた布が置かれている。
（一枚は火鼠の皮衣、その他はただの鼠の皮衣。燃やすと火鼠の皮衣だけは燃えない）
リアルタイム3分経つごとに【体力-1】
END1 《GOODEND》
壁の魔方陣の穴に正しいものを置いた場合

マクロはありません。

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