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😍 解説「箱舟はいっぱい」(微改変) (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)★★この記事にはガッツリと「箱舟はいっぱい」のネタバレ、シナリオ背景が描かれています。通過者様たちにセッション時間にまともな解説ができなかった残念KPが、お詫びがてら公開しているものであります★★ ★★なお、私の「箱舟はいっぱい」は「孤独の密室」通過者も参加をお断りしていて参加できないので、そちらの通過者様も見て構いません。そしてセッションの見学は大歓迎しております★★ 探索者たちは、ある日偶然にも豪華客船ツアーのチケットを手に入れた。 仲の良い友人を誘い、いつものメンバー6人で豪華客船へと乗り込む。 煌びやかな装飾、高級な料理、探索者たちも普段とは違い、上等なスーツやドレスを身にまとって楽しんだ。 部屋はもちろんそれぞれ個室だった。それでもせっかくの旅行に浮足立っていた探索者たちは、部屋に戻るのも名残惜しくてNPCの部屋に集まり、夜通しトランプをしたり近況を話し合ったり、笑いあっていた。 本来なら、このまま次の日を迎え、全員で船旅を楽しんで帰るはずだったのだ。 (そう、そして数か月後には2人の結婚式だって。) 事の発端は、ハスターを崇拝する信者たちとクトゥルフを崇拝する信者たちの抗争である。 二つの勢力は長年、自身が崇拝する神の顕現(復活)を望みながら、相手の目論見を阻止しようとしてきた。 ある日、クトゥルフ組がクトゥルフの復活を試みる。 しかしクトゥルフ復活のため、彼らは多くの贄を必要とした。そこで目を付けたのが、豪華客船「アナスタシア号」。 クトゥルフ組は船の乗客を贄とすることでクトゥルフを復活させようとした。 それにより全ての乗員乗客が犠牲となる。 しかし、クトゥルフ復活はハスター組の抵抗によって不完全な状態で終わってしまった。 しかし不完全とはいえ強大な力を持つ邪神の力は凄まじく、大地震を起こすことになる。 新聞記事になっていた街と巨人のような影は、不完全に顕現しかけたルルイエとクトゥルフとである。 ハスター派はなんとかクトゥルフ復活を阻止した後、贄として犠牲になった者の中から同胞を探した。 自分たちと同じ信仰心を持つ者たちを救おうとしたのだ。 犠牲者の中で少なからずハスターへの信仰心があると認められたものは、この後復活を遂げている。 その中で、復活の対象となった者の一人が探索者グループにも1人いた。NPCである。 NPCは明確にハスター信者であったわけではない。 しかし、おまじないなどが大好きで、何かというと願掛けをしているような子だった。 ジンクス、のようなものを自分で作って実行するようなところもあった。 NPCはその中の一つとして、小石やお菓子を円形に並べるということもしていた。 豪華客船に乗り込んだ日も、旅の安全を祈ってチョコレート菓子を部屋に円形に並べていたのだ。 (セッション中、最初のNPCの客室でサイドテーブルを調べると見ることができる。机とは別のテーブルである) その並べ方は、ハスター組がハスターへ祈りを捧げる際に供え物をする際の並べ方に酷似していた。 そう、たまたま似ていただけ。それでもハスター組はNPCに信仰心を認め、NPCを救おうとする。 NPCは死の間際、ハスター組から救いの手を差し伸べられる。他の友人たちはどうなるのかと問えば、信仰心のある自分以外はどうでもよいといわれる。大切な友人たちや恋人を見捨てて自分だけ生き残る、そんなことはできない。 NPCは自分はどうなっても良いから探索者たちを助けてくれと懇願した。 ハスター組はそれを了承し、NPCの内臓をハスターへの捧げものとして受け取ることにより、探索者たちを復活させる儀式を行えるようにする。その光景をHO5は見ていた。恋人が内臓を取り出され、死んでいく様。そしてその行為を行っているのが、冒涜的な「何か」であることを。HO5はこの際、心が壊れてしまっている。恋人の死と冒涜的な存在を紐づけたHO5は、彼女の死とともにその出来事を忘れ去ることにした。彼女の死を思い出せば、その冒涜的な光景も共に思い出し、自我を保っていることはできないだろう。 …これが、「超越の儀」に探索者たちが参加できた理由である。 NPCは知る由もない。自分の犠牲で生き残れるのは全員ではなく、彼らの中でその権利を得たものだけであると。 彼らがお互いを騙し、殺し合い、嘆きあいながら生き残る「誰か」を選ばなければならないことを。 最後に自分の亡骸が彼らを生かす「塩」になったのであれば、NPCは喜ぶだろうか。 友人の亡骸を細切れに切り、すりつぶしてまで生きようとした「君」のことを、NPCは笑顔で見送る。そうでしょう。 (自分が挙げられなかった結婚式も、いつかあなたが挙げてくれることを願って。) なお、ハスターのマークも、ルルイエおよびクトゥルフの影も、シナリオ上展開次第では見ることが可能。 KPはしっかり用意している。 以下は、HOの解説。HO5は既に説明済のため割愛する。 HO1が不思議な力を得たのは偶然だった。 石灰の仮初の器として意識を取り戻す際、本当に偶然、ガラス玉でできた眼球にヒビが入ってしまった。 おかげ様でHO1の視界は常にステンドグラスのような、万華鏡のようなキラキラとした視界になっている。 目星は常に半分である。このHOを得た場合、目星にポイントを振るのはポイントを捨てる行為に近しいため、KPとしては目星初期値で良いと考えている。目星を振れば、目星が13になり、CoC慣れしていればすぐに違和感に気づく。 「なんでこいつ目星が初期値より低いんだ?」 疑心暗鬼のはじまりである。 (元動画と身内卓ではこの事態が起きたが、オンセンでは2回ともポイントを振ってきているので、HO1は疑心暗鬼要員としては今のところ活躍されていない) HO4は、生まれつき命を9つもっている、バーストからの寵愛を受けた存在である。 特別な力として、人の記憶や感情を操作する「ヒプノーシス(催眠術)」の能力を使うことができる。 過去にも何度も絶命している。そのたび生き返ってきた。 うっかり死んだ現場を家族か友人に目撃されてしまい、葬儀が開かれたこともある。 焦ったHO4は催眠術の力で葬儀の関係者全員の記憶から自身の死の記憶を消し去った。 ある日、絶命して生き返ったあとに声が聞こえた。「あと一回」 おそらく自分が生き返ることができるのは次が最後なのだろう、と思っている。 そして、本シナリオの導入前に探索者たちは死んでいる。 シナリオ開始時点でその1回は既に使い切られた。そのためHO4だけが本物の人間となっている。 唯一何もしなくても生還できる探索者であり、SIZが一定以上の探索者が生き延びるための材料である。 KPは「塩要員」と呼んでいる。 HO2は元来、非常に情に厚く、人の悲しみを自分の悲しみのように感じられる優しい人物だった。 HO4の葬儀が開かれた際、一番悲しんで、一番涙を流したのはHO2である。 そんなHO2の記憶からHO4の死を消すのはなかなか骨が折れた。 なんとかHO4の死の記憶を消すことはできたが、その際、強制的な記憶の操作によってHO2の人格に影響が出る。 HO2は以後、道徳的な心を失ってしまった。 友人だろうが殺害することに抵抗は感じないため、唯一他PCを殺害してもSAN値チェックが発生しない。 そして、唯一HO4の真相への手がかりを記憶という形で導入当初から持っている。 HO3が誰から贈り物をもらったのか。それは不明である。 覚悟さえ決めれば全員を殺害して生き返ることもできるし、HO2や発狂したHO5に襲われた際にも無条件に反撃することができる力を持つ。 (しかし3回中2回は全員に暴露、1回は使えることを思い出せずにそのままやられてしまったので、活用されたことはまだない) 「善意なき本性を隠しているのは誰だ?」というメモに関しては正直意味はない。 よく勘違いされるがHO2を指しているというわけでもない。単にHO3が最初から疑心暗鬼になるようにブラフとして渡されているものになっている。周囲に見せても見せなくても疑心暗鬼は加速する。 なぜなら、HO2の本性は先に述べた通りに「情に厚い人間」だ。HO4の力によって捻じ曲げられているだけである。 「善意無き本性」をロールも不要で誰でも無条件に殺害できる拳銃として、それを隠し持っているHO3自身と受け取ることもできるだろう。 結局は生きるために誰かを犠牲にしなければならないのだから、大切な友人たちを踏み台にして生き残った人物こそ「善意無き本性」を持っているのではないか、とKPは考える。 そして、HO5はその内容からシナリオ導入当初より不定の狂気発症、初期SAN値の1/5を失った状態で参戦している。 これに気付けるのは、おそらく初回のSAN値チェックのみである。余程でない限りは、初回SAN値チェック時のSAN値が端数になっているので、違和感があるのだ。しかし気付くのはかなり難しいと思われる。 前回はお一人この事実に気づいていたが、HO5の人が初回SAN値チェックをうっかり初期値で振ってしまい、初期SAN値がバレたのも原因だと思う。 その後KPの指摘で下げてもらったが、明らかにガン減りしている。1/5以上減ってることに気づかれた。 まぁそれでも気付いたのは一人だったので、他人の数値をよくよく気にしている人でなければ気付くことはできない。SAN値はどんどん減っていくものだから、最初の値を気にしている人は少ないかもしれないが…。今回はMPがどんどん減るギミックがあった。 他人の残りMPを心配するのであれば、他人のMP(POW)を気にするべきである。 すると最初のSAN値が参考になるだろう…。 …ね?やろうと思えば、気付けるような気がするでしょう? 以上です! 大変長くなりました。もし読んでいただけた方がいるのであれば、ありがとうございました! またぜひ、見学もお越しくださいませ!
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