Keiさんの日記 「安全ツールのお話」

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Kei
Kei日記
2025/01/11 17:58[web全体で公開]
😶 安全ツールのお話
ご機嫌よう。

ちょっと安全にいいての話題がありましたし、こうした話題があるのは喜ばしいことですわ。さて、わたくしの卓では業界標準的安全ツールのいくつかを採用しております。以下に例を挙げますが、すべての卓でこれら全てのツールを採用するわけではございません。CATS だけ、X カードだけ、などという場合もございます。振り返りがただの雑談になることもしばしばです。また、ここに挙げたものが安全ツールの全てでもございません。皆さまの卓にあった方法を使えば宜しくてかしら。

■ 前提
TRPG はコミュニケーションのゲームですし、安全な卓の運営の鍵となるのもコミュニケーションと信頼です。全員がゲームよりも卓の全員の安全と幸福を優先すべきですし、そうしなければなりません。
プレイに際してはいくつかの安全ツールを使いますので、それらのツールについて説明し、プレイ中に必要な措置を講じ、決して詮索してはなりません。
こうして纏めたものを読むと当然のことしか書いてないと思われる方もいらっしゃることでしょう。ですが、卓の参加者全員にとって全てが当然ではありません。ですので、卓の初めに使用する安全ツールとその使い方についての説明をしましょう。

■ コンテンツ警告
主に募集段階で、ゲームが取り上げる不快な可能性のあるコンテンツについて警告することを検討しましょう。

■ CATS メソッド
ゲームを始める前に、参加者と何が期待されているのかを話し合いましょう。
- コンセプト Concept:どんなゲームなのかを説明する。
- ねらい Aim:PL が何を達成すればいいかを説明する。PvP なのか、全滅することがあるのか。
- トーン Tone:ゲームのトーンを説明する。シリアスなのか、ギャグなのか、グループのコンセンサスを得る。
- 主題 Subject:ゲームが取り上げる題材を説明する。

■ ラインとヴェール
CATS メソッドで話し合った結果境界線を定める必要がある場合や最初から注意を要するとわかっているゲームを遊ぶ場合など、ゲームを始める前に境界線を定めると良い場合があります。ここで話し合ったことをゲーム中に変更することもあります。例えば、ゲーム中に辛くなったのでラインを追加することもあります。
- ライン:ゲーム中触れてはならない要素。
- ヴェール:仄めかしても良いが具体的な描写や深掘りをしない要素。
- プッシュ(場合に応じて):積極的に描いて良い要素。

■ X カード
事前に安全に対する配慮をしたとしても、実際のプレイで誰に何が刺さるかはその時になるまで分かりません。自分に刺さることを自分自身で知らない場合さえあります。そのような場合に X を提示することで誰もが安全に卓を中断することができ、描写を巻き戻すかカットします(この際5〜10分程度の休憩を挟むことを推奨します)。GM が X を提示することもできます。

■ ストップライト
X カードでは GO / STOP の二種類の状態しか分かりませんが、実際に X に至る前にちょっと待ってと言いたい場合もあるでしょう。そのような場合、ストップライトを使用すると良いでしょう。
- チェックイン(グリーン):シーンをこのまま進めて大丈夫なことを示す。
- 注意(イエロー):ゲームが不快で楽しめない方向に向いていると感じていることを示す。
- ストップ(レッド):不快で楽しめないことを示す。

■ オープンドア
シーンの盛り上がり等に関わらず誰でも途中で休憩を求めることができ、またゲームが終了しなくても誰でも途中で卓を抜けることができます。そうすることで批判されることもあってはなりません。卓を抜ける場合、マナーとして最低限主催者には卓を抜けることを伝えると良いでしょう。

■ 振り返り
ゲーム中の感情やストレスはゲーム後にも影響を及ぼすことがあります。ゲーム中の出来事について率直に話し合い、全員で全員のケアをしましょう。また、楽しかった点や問題点について話し合うのも良いでしょう。いずれの場合でも、非難や詮索をしてはなりません。
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レスポンス

たこ
たこKei
2025/01/11 20:03[web全体で公開]
> 日記:安全ツールのお話

Keiさん、こんにちは
これからGMを始めたい、と思っている者です

「途中で何かあったら遠慮しないで言ってくださいね」と最初に言ってくれるGMが多いですが、だからといって自分からセッションを停めて欲しいとはなかなか言えないですよね
そんなときに、ツールとして『中断を求めることができるもの』が事前に用意してあれば、少しはセッションを停めてもらうことを要求するハードルが下がりそうだなぁ、と思いました

私はテキセ専門なのですが、『ストップライト』などはカウンターのようなものを用意して、匿名性を持たせつつPLの状態(緑黄赤)を確認できるようできないかな・・・誰がカウンターを押したか分からないようにした方が、押しやすいかな等と考えています

他のツールについても、セッション募集を書くときや、セッション終了後などにPLが活用しやすい形で提供できるように工夫してみたいと思いました

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