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🤔 単発シナリオ「夏に透かした天邪鬼」感想 (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)夏だ、青春だ。俺たち青春コンプレックスゾンビ、青春の光に焼かれると知っていながらその光に向けて疾走する哀しき存在。 走光性を持つ虫の類。飛んで火にいる夏の虫のことである。 時間調節をちょっとミスってしまい感想戦ができなかったとGMが悲しんでいたので、久しぶりにテキストを起こそうと思う。 というわけで「夏」に一家言あるGM、魚河岸によるアカデミアステージシナリオ、「夏に透かした天邪鬼」 これを走り抜けてきた。青春やろうぜがコンセプトなので、爽やかな風が駆け抜けるような恋の物語であった。 夏といえば海でキャンプでコイバナでノゾキだろうが。最後のは犯罪だろうが。コンプライアンス!(鳴き声) まぁとにかく、夏祭りが中止になったという不穏な導入からサマーキャンプは始まる。 人の思いを糧にする恋心破壊ジャームが裏で糸を引いていたのだ。 しかしそんなことに気が付かず若者たちは夏を堪能した。テントを張ったりBBQしたりビーチバレーしたり。 そんな楽しいひと時に水を差すように様子がおかしい生徒が暴れだし、なんだなんだと思っていたら裏で糸を引くジャームを知る。 そしてジャームはPC達の母校にして母艦の学園艦を座礁させようとするので、皆で力を合わせて止めたわけだ。 なんかこういう能力者物の漫画があったら、時系列不明の夏映画でありそうなノリだったと思う。 そしてエンディングでは恋心に決着をつける。 青春で恋愛が必須なわけではないが、全力で生きているのなら愛を求めるのが健全な人間の有様だろう。 青春とはつまり若者が何者かになろうと貪欲に経験を吸収していく光景なのだ。 恋や愛をその過程で求めていないのならば、それはハングリーさが足りない。 より良い明日を、より良い未来を、なりたい自分を求めていくのなら、人を愛したい、愛されたいと願うはずだからだ。 そしてその恋が破れたとしても、それが青春の蹉跌というもの。未来につながる、少しほろ苦い失敗経験というわけだ。 人間の成長に成功経験は必須だが、それと同じぐらい失敗経験も重要だ。 人は走った喜びと転んだ痛みの両輪で初めて成長できる。どちらかに偏った生き方では偏った人間にしかならないのだから。 ともあれ、このシナリオを通してPCの若者たちは少しだけ成長した。ひと夏の思い出は子供たちを少しだけ大人にした。 恋が叶った者、恋に破れた者のどちらも、少しだけなりたい自分に近づけたに違いない。 甘さと苦さが、爽やかな風に吹かれるチョコミントのごとき味わい。 カクテルで例えるならば「グラスホッパー」の味わいのシナリオだったと思う。 さてここからは各PCについての感想を綴っていく。 PC1 秋永 理仁 心に傷持つ陰のある美少年。かつて戦場で乾いた現実しか知らなかった男の子はしかし、平和な世界で愛を知ったのだ。 だがそれ故に失うことの恐怖を思い出してしまった。だから夏祭りに来なかった想い人には歯噛みし、さらに倒れたと聞いた時にショックを受けた。 そんな彼が最後砂浜で愛を伝えてリングネックレスを渡すんですね~~~キザ野郎~~~!!!!! きっと恵中叶が倒れたと知った時に、今ある学園での平穏な日常は無窮のものではないと思い知ったんではないでしょうか。 恋に猶予はない。またあの不安と孤独に襲われるのではないかという恐怖。 だからこそ思いを伝えなければならない。俺の帰る場所はお前だけなんだと。 この野郎~~~(発作) ジャンプじゃん。ジャンプの熱血主人公の仲間のクールガイが終盤でヒロインとくっつくときの場面じゃん。 戦場帰りのクールガイということで何か付き合いづらいんじゃないかという懸念がちょっとあったんだけど 案外ノリがよく楽しく振る舞ってくれていたので、学園に来てから滅茶苦茶丸くなった経緯があるんだな~~~と思いました。 この夏は彼にとって大事な夏になったことでしょう。これからとっても強くなっていくはずです。 帰る場所はひとつだけ。そして帰る場所を守るのは彼の責務なのだから。 PC2 薬袋 砂愛 全力負けヒロイン。可哀想なことを言うな。でも本人がそっちに突っ走ったって言うんだから~~~! 飄々としたちょっと小悪魔な女の子。でもそんな態度は何かを隠したり護ったりするためのものだったのか。 自分の能力が怖いと怯えた過去。抑圧した力はしかし行先を失い暴走するに至る。 そこで彼女を助けたのが誰あろう、理仁と叶だった。恩人ふたりに幸せになってほしいという素朴な思いが芽生える。 しかしいつの日かそれに不協和が生じた。恩人2人に向ける気持ちが実は異なっていた。 だがそれに自覚できたのはほんとうにたったさっき、キャンプが始まってから。 理仁のことが好きだと気づいたのは、理仁は叶が好きなのだと気づいたそのずっと後だったのだ──。 この野郎~~~(発作) 自分の恋に気が付くのが遅すぎた子。二人の幸せを願って、そっと身を引いたのだ。 でも、友が自分に寄り添ってくれた。それが嬉しい──。 失恋ロールの教科書って市販されてたんですか? 切なさとほろ苦さと、どこか暖かいエンディングだった。 女の子はこれを糧に強くなっていくのでしょう。『次』がいつになるかはわからないけれど。 でもそのときはきっと、隣にいてくれた友の言葉がきっと力になるのではないでしょうか。 PC3 本八幡 琴平 えっPC3? ラージナンバーだろ。 今回のHOはそういう括りではないんだぜ~~~! シナリオテーマのアンチテーゼをぶっこんでいくのはこ~の女~~~!!! 青春シナリオにまさかのアンチ青春。これは暴挙か!? それとも奇策か!? 青春に対して負の走光性をもつ女。『オモロ』の一点突破。とんでもないダークホース。 この女について語るのは難しい。この女はこの夏に何を得たんだろう? 彼女はこの夏に何かを成し遂げたわけでもなければ、何かを失ったわけではない。 ぐちぐちと文句を言いながら仕事をしていただけだ。状況に振り回され、それに眉根を寄せながら自分にできることをした。 しかしそんな彼女を環境は置き去りにしてしまう。友は失恋し、あるいは恋を成就させていく。 このサマーキャンプは彼女にとって吹き荒れた嵐そのものだっただろう。 彼女は嵐を耐えただけかもしれないが、時は止まらない。 常に環境は変動し、状況は移ろっていく。否応なしに自分は進み続けるしかない。 そんなところを彼女は自覚的になった。それはこれからどんな変化を起こすのだろう? このシナリオはこの女にとっての前日譚だったのかもしれない。 自分の人生を揺るがし、重要な岐路に、それまでのシニカルな態度を棄てる時がもしかしたら来たりするのだろうか。 しかし、いつかきっと、友のために流した涙を自分で認めることができる日が来るのだろう。 恋の味を知らずとも。青春に対してアンチの姿勢でいたとしても。いくら自分を否定しようと。 いつか世界の方から選択を突き付けてくるのだろうから。 PC5 ジャミール・ミフターフ・アル=ザルハカード 中東っぽい国の王子様だ~~~! ハナワ君枠ということか!? Heyベイビ~ときたもんだ。 楽しくて愉快で豪快な男。でも透けて見えるIntelligence。 これが金持ちの人間力なのか! シナリオ進行の最強エンジン! 楽しくて面白そうでぶっ飛んでて派手なことはコイツが全部発火点になってくれる! そういう意味では滅茶苦茶頼れる男である。こいつを基点にすれば無限に話が作れる。 次は君が仕掛け人になってみないか 普段のふざけた態度の裏に熱い血潮を秘めた男だ。 鶴見佳奈多に向けて叫んだ言葉『俺を視ろ』という発言は彼が恐らく初めてはっきりと思いをぶつけたものだっただろう。 ヘラヘラした奴がここでシリアス顔で叫ぶの最高過ぎんか? 地位財産などだけでは人の心は満たされないというもの。 彼が求めていたのはまさしく人の心だった。それを佳奈多は自覚させた。 その時からきっと彼は彼女に恋をしていたのだろう。 それが目の前で壊れそうになった時に、ついにはっきりと叫んだ。美しい。 最後にこれから守っていくと誓ったが、それで何かが変わっていくのだろうか。 佳奈多ちゃんをお家事情に巻き込むのは大変だから継承権は返上して駆け落ちだ! とかしない? でもそのあたりは考えなければならないだろう。 一歩進んだ先から、壁が現れるのも、もがいていく若者の青春だろうから。 こんな感じだ~~~~~~~! 正直文章としては支離滅裂だが許してくれ~~~! 俺は自分の気持ちを出力するのが苦手なんだよ!!!! エモかった(小並感)ってなっちゃうからさ!!!! NPC向けに書くのは大変すぎるからちょっとそれは許して!!!ごめんね!!! 個人的な俺の反省は深川はいいキャラだけど青春ベース値が低い!!! こっから高めていくとしたらやはり『次の話』が必要だ!!! 今一時の気持ちがなく、立ち上がりが遅いキャラメイクをしてしまったのがちょっと不覚だった。 あるいは大人しくPC1かPC5を握っておくべきだった! 俺も普通にイチャつきたかったからだ!!!!! やっちまったな!!!!!
> 日記:単発シナリオ「夏に透かした天邪鬼」感想 こんにちは、これ大変面白そうなシナリオだと思ったんですが、オリシな感じですかね...? タイトルで検索しても出てこないので...!
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