イヌノミさんの日記
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日記一覧
イヌノミ | |
2024/07/12 09:04[web全体で公開] |
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イヌノミ | |
2024/07/07 12:41[web全体で公開] |
😶 すぐに忘れるような話② 雑記 (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)※作文② 駄文妄想ご注意! 空とケツの青さは似ている気がしませんか、こんにちは。 皆さまtrpg楽しんでますか。 シャツが肌に張り付き気持ちが悪い。風は生ぬるく、気のせいだろうか据えた匂いを運んでくるような。ああ、くさいくさい。 こんな日は妄想と洒落込もうではないですか。 引き摺り込まれそうな沼地。 お気に入りのティーカップの中。 生命の形を探した海の底。 どこに行きたいですか。 誰と出会いたいですか。 どんな気持ちになりたいですか。 帰り道はわかりますか。 一緒に結末を考えるのはいかがでしょうか。 『シオのニオイのお客様』 このコンビニも勤めて長い。 一時的な金銭目的だったはずなのに、存外だらだらと長居してしまっている。なぜなら私は、このどこにでもありそうなコンビニの、どこにもない時間が好きなのだ。 レジを補充していた私の前髪が浮かぶ。鈍い私がはじめに感じたことは、舌の上のわずかなしょっぱさだった。連想ゲーム。お昼ごはんが頭の中で元気に踊り出すと、手の中の棒金は勢いよく弾けコイントレイから我先にと飛び降りていく。ヒラヒラ、ヒラヒラ。舞い落ちる硬貨に、私はようやく顔を上げた。 口から出た空気が昇る。 地上波で見た南国の魚、よりもカラフルに。引き出物の伊勢海老、よりも荒々しく。そして幼い頃の友達くーたん、よりも生々しい。 お客様は海を連れてきた。 小さな浴槽サイズのリアルくーたんは、優雅にレジの前まで尾をひとかき。周りをぐるぐると小魚が戯れている。お客様はレジカウンターに対して平行に止まった。つまり私はお客様の側面と向き合うことになる。 リアルくーたんの瞳は海に空を溶かした色をしていた。目と目を合わせると聞こえるウタ、聴こえるのに頭に映像が浮かんでくる。彼らのコミュニケーションはもしかしたら、人間なんかよりも高次の次元で行われているのかもしれない。 赤と青。丸と、胴体、ピクトグラム。 トイレだこれ。 トイレ利用時に店員に一声かけてくれるタイプの高次の次元コミュニケーションだこれ。 うんうんとどうぞを念じてみたところお客様は微動だにせず。声に出してはじめて動きだしたことから、イメージは一方通行であることを知る。 LED蛍光灯から光のカーテンは揺れ、棚の商品、おにぎりやサンドイッチを照らす。模様が変化する床に落ちてるヒトデ。蠢くウニ。身体は軽く、呼吸も楽な気がしておかしい。何より、 帰りたい、そうよぎった自分の心が。 この美しく深い海を、私の陳腐な言葉では表現できないことを残念に思う。 ゆるく渦を巻き水位が下がる。リアルくーたんは来店と同様、優雅に退店なされた。 世間ではコンビニでトイレだけ借りるお客様に賛否両論があるらしいが、一店員の私が気になるのはトイレを綺麗に利用してくれたかどうかである。そしてこの場合はたとえ便器が陥没してようがその心配がない。 私は現実に戻る瞬間を待ちながら、あの心地の余韻に浸ったのだ。 鳴りはじめたお腹と気持ちの悪いびしゃびしゃの制服が余韻を吹き飛ばす頃。私は首を傾げながら、店内を見回ることにした。 ここまでお付き合いくださりありがとうございます、稀有なお方。 あなたのくーたんはどんな姿でしたか。 私は現実に戻れましたか。 よかったらあなたの頭の片隅の結末を教えてくださいね。 また会えることを楽しみにしております。 いい日曜日をお過ごしください。
イヌノミ | |
2024/07/03 20:44[web全体で公開] |
😶 すぐに忘れるような話① 雑記 (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)※作文① 駄文妄想ご注意! 脳内を文字にする言葉にするって難しいですね、こんばんは。 皆さまtrpg楽しんでますか。 外は雨でしとしと、私は身も心も濡れネズミ。ああ、こんな日は妄想と洒落込もうではないですか。 空と海の境界線がない無人駅。 月明かり差し込む森の湖畔。 パレードから外れた暗い路地裏。 どこに行きたいですか。 誰と出会いたいですか。 どんな気持ちになりたいですか。 帰り道はわかりますか。 一緒に結末を考えるのはいかがでしょうか。 『2人組のお客様』 このコンビニも勤めて長い。 一時的な金銭目的だったはずなのに、存外だらだらと長居してしまっている。なぜなら私は、このどこにでもありそうなコンビニの、どこにもない時間が好きなのだ。 はじめ彼らを見た時、私はモザイクがかかっているのだと思った。しかしそれはさらによく見ると細やかなドット絵の様であった。 私が思うに人間の脳というものは、見なくていいものはそれが存在したとてあえて映していないのではなかろうか。その『見えなくていいもの』をこの時間は映してしまう。混乱した脳の導き出した答えが、このレトロゲーム感した彼らなのだ。 彼ら、そう、彼らと称しているからには複数。人数と数えていいのかはわからないが2人組。性別年齢不詳、子どもの身の丈、作業着のようなつなぎ、肌は真っ白、数字の1の様な目がしぱしぱと瞬く。 なぜ、コンビニに。 彼らは互いに手を繋ぎ、通路をぱたぱたとした足取りで行ったり来たりする。さながら幼子が探検しているかのようだ。ある日はプリペイドカードを飛ばし合い、またある日は雑誌の付録を組み立て(正解でない)、整列されたシュークリームを並んで眺めたりする。 なぜ、コンビニに。 コンビニなのだから、物を買うためである。 探検の終わりには決まったものを。 袋入りのロックアイスをひとつ。 彼らは1人では冷凍ショーケースに届かない。よいしょと相棒を肩車、上になった方が袋を抱きしめてレジまで持ってくるのだ。もちろん肩車はしたまま。彼らは1人ではレジの台にも届かない。私はなんだか微笑ましくも不思議な気持ちでそれを受け取り、金額を告げる。今日は4つ穴の空いたシンプルなボタンが2つ。通貨が違うよね。彼らは私の様子を気にすることなく、袋を強奪しワーっと賑やかに帰って行く。 ちなみに、私がおめおめと商品を盗まれていることを店長に謝罪することはない。必要がない。この時間に起きたことは現実のコンビニには反映されないようなのだ。もしかしたら自分が死んだとしても、とすら私は考える。検証はもちろんしない。 私が新商品を並べていると、入店の音楽と何かを引きずり歩く異音が聞こえた。なんだなんだと覗き込む私の瞳に、相棒を必死に引っ張る後ろ姿が映る。うつぶせの方は身体から何かボロボロとこぼしながらピクリともせず、引く方は1から何かポロポロとこぼしながら全身で踏ん張っている。私の手から桜味のメロンパンが落ちた。 彼はまっすぐに一歩ずつ冷凍ショーケースの前まで来ると、ハッとしたように目の前の壁と相棒を見比べる。逡巡。それはそれはソーっと慎重に相棒を踏み台にして手を伸ばすが、届かない。ショーケースを懸命に引っ掻くキィキィという響きが、彼の心を伝えているかのようだった。 ここまでお付き合いくださりありがとうございます、稀有なお方。 彼らはどうなりましたか。 私は何を思いましたか。 よかったらあなたの頭の片隅の結末を教えてくださいね。 また会えることを楽しみにしております。 いい夜をお過ごしください。
イヌノミ | |
2024/02/10 20:23[web全体で公開] |
😶 葦と言葉 雑記 (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)『人間は考える葦である。』 これをはじめて聞いた時、なんかわからんけどかっこいい、そう思った。葦(アシ)という植物を知らなかったのに、その響きや言葉の雰囲気が私にじわりじわりと知性を感じさせた。風にたなびく葦を想像させた。 興味を持たせた。 そういう言葉が作れないだろうか。 『人間は…である』 人間、というオールマイティ正解のような言葉を使えば、私でも人に知性を感じてもらえるのではないか。一目置いてもらえるのではないか。実は爪を隠した猛禽類なんじゃないかって。 そうです、今こそ私はアイキャンフライ。 考える + 葦 ありえない言葉の組み合わせで、人間の複雑難解な部分を深読みしてもらいたい。考える葦という言葉にはちゃんとした意味があるが、私は読者に全力で寄りかかる手法でかっこいい言葉を作っていきたい。 『人間は前に進むカニである』 調べたら前に進むカニがいたので前提から崩壊した。 そのカニはミナミコメツキガニ。 足と足の間隔が他のカニよりも広いため、足が絡まらず前に歩ける、のではないかとのこと。 そもそも『前』とは。 対象の行きたい方向がそいつ自身の『前』なんじゃねぇのか。カニも、そう私も。波に流されたり膝を抱える日もあるけど、きっと一歩一歩前に進んでいる何の話だ。 『人間は干からびた海である』 調べたらあと6億年でなくなる計算があるらしい。嘘だろ海。 毎年約23トンほど地球に吸い込まれているそう。地球さんの水分補給がハンパない。 あんなに大きく当たり前にある存在がなくなることがあるという事実。恐ろしい。 しかし、これを読んでる者が6億年先の海がなくなる瞬間を目にすることはないだろう。 本当にそうだろうか? 俺たちの身近な海。 母ちゃん、大事にしようぜ。 『人間は地に伏す星である』 本来見上げるものが地にあることで、ストーリー性を感じさせる。また、地に伏すは感情的な意味合いもあり、深く考える要素になり得るのではないか。 しかし思えば「人が死んだら星になる」なんて話や、死ぬ事を「お星様になる」という表現もある。つまりこれってもしかして当たり前の事を言っているのではないか。 私達は生きている間は地上を歩く星、死ぬと宇宙で瞬く星となるのだ。 なんてロマンティック。 羞恥で転がる床は冷たい。 うんうんと考えるアタシなのであった。