しょうゆさんの日記 「SW2.0で遊んだ話。」

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しょうゆ
しょうゆ日記
2017/08/20 01:32[web全体で公開]
😶 SW2.0で遊んだ話。
先日、とあるコミュニティのとある卓に参加させていただきました(謎のぼかし)
パーティーメンバーは私含めて6人くらいだったと思います(謎のぼかし)

前衛が3人、後衛が3人、あとゴーレム2体といったメンバー構成だったと思います。
ともかく、そのメンバーはある依頼を受けました。

「最近物騒だから護衛してくれ」というものです。
なるほど、冒険者らしい任務だ。 

しかし、そんなありふれた任務を請け負ったはずの冒険者たちは
いつのまにやら謎の犯罪組織と抗争を繰り広げていました。

何を言っているかわからねーと思うので、順に説明をします。

まず、我々が護衛をしている中、謎の襲撃者が襲ってきたのです。

襲撃自体は難なく凌ぎました。 
パーティメンバーの中にいた御年16くらいの女の子が1人でぶっとばしました。
襲撃者3人の内1人はハンバーグの種みてーな有様になりましたが、残りは息があったので
メンバーの一人である楽士さんが魅惑的な演奏で彼らの傷ついた心を癒し、話を聞きだしました。

曰く、彼らとは別に「本隊」が居て、そいつらはこの先にある村の一軒を占拠。
そこに村を吹き飛ばすほどの威力の爆弾を設置してあるのだそうです。
彼らの目的は、この世の生きとし生けるものすべての殺戮なのだとか。

なんとも恐るべきテロリストです。
いえ、政治的要求などを持たない彼らはテロリストですらありません、ただの犯罪集団です。 
楽士さんは彼らを改心させることを諦め、彼らの額にキッスをすると、そのまま流れるように喉笛を掻き切りました。

実にスマートな流れでした。
アルコールを大量に直腸摂取させて前後不覚にしてから尋問しよう。
終わったら人間蝋燭になったこいつらを燃やしてしまえとか野蛮なこと考えてた私とは格が違います。
私のPCはただ煙草をふかしていたのと、大して重要じゃない情報を引き出しただけで終わりました。

死体がアンデッドになったら怖いし、燃やしてから行ったほうがいいんじゃないかと思いましたが
神官もいませんし燃料もMPも勿体ないので黙っておきました。

続いて、私のPCは依頼主にこの後どうするかを尋ねました。
他のパーティーメンバーは村を助けに行く気マンマンでしたが、依頼は彼の護衛です。
この先の村が吹き飛ぼうと、彼が自分を護衛して先に進めというのなら、私は従うつもりでした。
まあ、その時は頭を下げて護衛は誰か1人、もしくは2人だけで許してもらう予定でしたが。

もしだめだったら?
魔法には相手を脅す類のものがたくさんあります。 ……わかるね?

しかし、彼はできた男でした。
もう護衛どころの話じゃねえと、村を助けに行くように依頼を変更しました。 
CoCでクズ野郎ばっか相手にしていると、こういう人が本当にありがたく思えます。
ちなみに私のPCは「依頼変更ぅ、ってことですよね~、げへへ、そうなると依頼料のほうですが……」とか言っていました。

その後、村に辿り着いた我々は、件の拠点を発見。
そこには見張りが1人だけ立っていました。

「……ねえ、あれ(建物)燃やしちゃわない?」
「地震で倒壊させてもいいですね」

前者は他のメンバーの発言。後者は私の発言です。
ちなみに建物は村のいくらか外れとはいえ、地震や炎をぶちかませば被害が及ぶ恐れ大ですし
そもそも中には爆発したら村が吹き飛ぶ爆弾があります。

そのようなイカれた提案は当然棄却されました。

その後、悔し紛れに「じゃあ魔法で階段造って空から襲い掛かろう」と提案したら
「落下ダメ食らわせたろか」と一喝されました。コワイ!

「じゃあ、村人だけでも避難させる?」
「いやあ、気づかれたら起爆されるでしょう」
「音を出さないように魔法かける、とか?」
「MPが持たないよ」

議論の末、結局、普通にこっそり乗り込んで速やかに犯罪者共を始末しよう、ということになりました。
決まってしまえば、行動の速い冒険者たちです。

見張りは不意打ちでサックリ始末しました。
相手は何もできないままに死にました。 やはり我がパーティーは優秀です。
ちなみに私のPCは遠くから見てました。

一応、ぼーっとしていたわけではなく、幻影魔法で自分だけ隠れようかなぁ、とか
隠れた後は音を立てなくなる魔法使って、戦闘中は敵から私が認識できないようにしようかなぁ。
成功したら敵の認識できない処からバフやデバフ撃ちまくれるのに……と考えてました。

考えてるうちに味方が見張りを始末してくれたので、大人しく突入することにしましたが。

突入すると、中には今まで何人も倒してきた感じの男が複数人と、ひときわ強そうなボスっぽいのが1人いました。
ボスは不敵に笑うと、即座に爆弾を起爆させました。
爆弾はあと30秒で起爆する……!

戦慄する冒険者一同に、犯罪者たちは狂った笑みを浮かべて襲い掛かってきました。
ついでに、なんか足が生えてた爆弾もこっちに来ました。
まさかの自立兵器です。 ドローンボムです、実にSFチックです。

「これは……魔動機!」

そう、魔動機。
この世界では、なんかSFチックな機械は、前代文明たる魔動機文明の遺産であることがほとんどです。
そして、彼らのテクノロジーは、爆弾を爆発させるのにも高度な手順を必要とします。
現代のプラスチック爆弾のようなものです。あの爆弾は、専用の機材を用いねば決して爆発しません。
火をつけても、衝撃を与えても。

……つまりは。
『起爆に必要な機械部分を物理的に破壊すれば爆発しない』のです。

私のPC、唯一の活躍どころでした。
即座に判断を下した例の少女16歳は、私PCに雷撃を放つように指示します。
一つ頷いた私PCは、襲い来る犯罪者もろとも、雷撃魔法で爆弾を撃ち抜きました。

それだけで、爆弾は機能停止しました。
ちなみに、魔法の届かない遠くにも爆弾は1個ありましたが
私に指示を飛ばして早々に突っ込んでいった少女が破壊していました。
ワザマエ!

さあ、爆弾がなくなってしまえばこちらのもの。
当方はプロの冒険者、化け物殺しを生業にする連中です。
たかが「殺人」を繰り返していただけの集団なんぞ敵ではありません!

>>ファンブル<<

まあ、そう簡単にはいかないのがTRPG。
相手は普通に強かったですし、その上、まさかのファンブルで前衛が壊滅寸前に陥り、後衛は恐怖に慄きましたが
世界は上手くできています。不運があれば幸運もある。
メンバーの1人である青年(女装)(種族:ケンタウロス)はダイスを味方につけ
なんかすごい量の魔法の矢を投射、ボスを蜂の巣にして打ち倒しました。

ちなみにその他の後衛である楽士さんと私PCはバフや回復を飛ばしまくりました。
めっちゃ役に立ってたと思います。思うだけで実際のところどうなのかは分かりませんが。
前衛三人は死にかけましたがなんとか生き残りました。

例の少女もわりとボロボロだったので、ああ彼女も人間なんだなぁと少しホッとしました。

そんなこんなで、全てが終わった後のこと。
さて、依頼人のとこ行くか~、と思っていた私たちの前に、
「なんかすごい音したけど無事か!?」と依頼人が飛び込んできました。

CoCプレイヤーの私は、とっさに

「なんで、私たちが勝ったかどうかもわからないのに飛び込んできた?」
「さてはテメー、内通してたな!?」
……とか思いましたが、まあ普通に邪推でした。彼は私たちを心配して駆け込んできたのです。
俺を殴れセリヌンティウス。

その後、当初の依頼通り、目的地に着くまで彼を護衛することになり、シナリオは終了しました。
めでたしめでたしです。

……さて。
書いてみて思いましたが、私ってばなんか逃げる事と隠れる事とお金のことと
それから拷問の事と人を疑う事しかしてませんね。
いえ、待ってください。違うんです、聞いてください。

弁明させていただければ、CoCプレイヤーはみんなこんなもんなんです(暴言)。
何しろ、あのゲームは敵エンカウントがその時点で即死罠みてーなもんなんです。
敵と戦う事に関して慎重になるのは当然ですし、隠れたり逃げ道を確保するのはやって当然なんです。
拷問についてはまあそれは私の趣味なんで弁明のしようもないんすけどまあそれはそれとして棚に上げます。

で、依頼人を疑った事についてですが、あのゲームの「依頼人」なんて、それこそ疑って然るべきなんです。
「騙して悪いが死んでもらう」なんて何回あったか知れません。
実際に死んだことはありませんが、死にかけたこともありますし、他のPCと戦わされたこともあります。

報酬についての交渉も、そういった危険な依頼人をあぶりだすための手段でした。
もし相手がすんなりと報酬引き上げを受け入れるなら、それは『なにかしら裏がある』ということですから。

一番簡単な予想だと、「どうせ消す予定なので金額とかどうでもいい」と思っている可能性もあります。
逆に、報酬の増額に対して難色を示す相手は、それなりには信用できます。
相手は真っ当にこちらを「雇用」する意思がある、ということですから。
マア、これだけで100%信用できるものでもありませんが。
実際、大量の金をポンと出してくる相手でも、「それだけ切羽詰まってる」だけで裏なんてないかもしれませんし
金を出し渋ったからといって、こっちを騙そうとしていないなんて、とてもではないけど断言はできません。

ともかく、CoCやるなら「PC以外誰も信じない」くらいの気概は絶対に必要です。
もしSWではなくCoCだったら、あのラストシーンで依頼人が入ってきた時点で始末してました。
嘘ですさすがにそこまでではないですが、問い詰めはしたでしょう。

なので、私は悪い奴ではないんです。
いいね?

閑話休題。

ともかく、とても楽しく遊ばせていただきました。

捉えたテロリストを尋問して敵の拠点を吐かせたり
拠点の見張りを不意打ちで始末したり、突入したら爆弾を起動され、爆弾を解除し、強力なボスに苦戦したり。
なんだかとてもハリウッドな闘いでした。
シュワルツェネッガー(16歳♀)はテロリストを何人も血祭りにあげましたし
スタローン(女装)はボスを蜂の巣にしました。アフガンの米軍も真っ青の投射量でした。

それをタバコ吸いながら横目で見学できたことは、僥倖と言っていいでしょう。
この『物語に参加してる感』こそ、TRPGの醍醐味だと私は思っています。

……まあ今回私のPCがやった事と言えばタバコ吸ってたくらいなんですが()
あれですね、持ち物で遊んでればなんとなく「なんかしてる感」が出るので便利ですね。
おかげで私のPCは随分なヘビースモーカーになってしまいました。

最終的にはリザードマンの兄貴に「お、いける口かい」と言われるほどです。スパー。

えー。
以上、雑記でありました。 また遊びたいなぁ。

※8/20 7:40分 ご指摘を受け、「ミノタウロス」→「ケンタウロス」に修正。
 ゆるして(土下座)
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