十海さんの日記 「第七回ゆるく水曜AFF2e会」

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十海
十海日記
2024/06/23 01:19[web全体で公開]
😶 第七回ゆるく水曜AFF2e会
テキストセッション #AFF2e「ゆるく水曜AFF2e会」第7夜。
 三人の冒険者、駆け出し盗賊ロルン(ぱむださん)、氷原エルフの魔術師リンドール(椅子間 樽さん )、ドワーフの司祭ジャスティ(アンデンさん )の冒険は大団円をむかえました。
 今夜はエピローグ。
 いつもなら、セッションの終わりに経験値と報酬を渡して、お縄にした悪人の処遇を話し合い、助け出した人たちの今後を話してさらっと幕を引きます。いつもなら。
 しかし今回は幸いにもプレイヤーさんから時間をいただき、セッション一回分の時間をかけてじっくりととりくむことができました……冒険のしめくくり、あるいは打ち上げを。
 とても贅沢な時間の使い方をさせていただきました。ありがとうございます。

 前回の終わりからちょっとだけ時間を巻き戻しまして。
 お縄になったベルウッド家の当主は、チャリスの役人に引き渡されました。

[メイン] ジャスティ : 「元はの原因はこの男にないとはいえ、それに便乗したのは許しがたいことです。もちろん、今まで罪を見逃していた役人にも責任はあるでしょう。ここで膿を出し切ってしまわなければいけませんな。」

 ジャスティの進言でリーブラ神殿からも目を光らせておくように。水姫さまの力を失った今、二重に厳しいお裁きが下されることでしょう。

 そしてチャリスの郊外で、3人の冒険者たちがロージィをオークツリー一座に無事送り届け、しばしの休息をとっているとき。(この間に魔力ポイントと運点が回復)
 3人を訪ねて、一台の馬車が野営地にやってきたのです。
「こんにちは、こちらにドワーフの司祭様とエルフのレディとお若い軽業師の三人組がいらっしゃるでしょうか?」
 それはベルウッド家で給仕をつとめていた男でした。

[メイン] ロルン : 「レディだってさ」とリンドールの脇腹をつつく 
 [メイン] 十海GM : (女装してたリンドールさんしか見てないんですよねこの人)
[メイン] リンドール : 「エルフのレディはもういないよ、双子の弟ならいるがね」コホン
[メイン] 十海GM : 給仕「そうでしたか、お姉さまによろしくお伝えください」>リンドール
[メイン] ジャスティ : 「客人ですかな。どこかでお会いした顔ですな。」
[メイン] ロルン : 「パーティでウィステアさんについて教えてくれた人だ」
[メイン] 十海GM : 給仕「はい、かつてベルウッド家で給仕を務めておりました。このたび、私のお仕えしているご婦人が旅をすることになりまして。みなさまに護衛をお願いしたいのです」

「ご婦人……って、ウィステアさん?」
「はい!」
「あなた方が姉様たちを……水姫さまに捧げられた娘さんたちを解放してくれたから、あの館を出る決心をしました。私は足腰が弱っているけれど、杖を使えばまだまだ歩けると。やる気になったんですよ、あなたのおかげ」
「えー、へへ。俺は何も……でも、あんなお屋敷出られて良かったですよ」
「仕事が途切れないのは良いことだ、依頼人も信頼できそうだしね」
「ちょうど暇にしていたところですしな。喜んでご一緒しましょう。」
「お安い御用です、我々はそこから旅してきましたからね」

 こうして、オークツリー一座と、ウィステアと、PCたちの旅が始まります。途中、ダークウッドの南の塔に立ち寄るかどうか。行けばダウジング棒と「呼吸」の巻き物を買い取ってもらえます。
「今回の思い出にとっておきたい」と魔術師リンドールは二つの品物を手元に残しました。

 道中、フレーバー山賊団やゴブリンと軽く小競り合いもあったりしましたが無事にストーンブリッジに到着。
 ウィステアは侍女マルガと無事再会、抱き合って涙を流します。
「ありがとうございます、司祭さま。ありがとうございます」涙をぽろぽろこぼしてる>ジャスティ
「あなた方のことはリーブラ神が引き合わせたのですよ、必然のことです。」
 もらい泣きするリンドール。
 ここでウィステアから3人に感謝の品が贈られます。細かな細工のストーンカメオを各人にひとつずつ。記念に手元においても良いし売れば40GPの価値がある。
「ベルウッド家の人たちは宝石の大きさと値段にしか興味がなかった。美しさや細工の細かさに価値があるとは知らなかったのです」
「うわあ、すげえ綺麗」 
「私は宝石に関しては門外漢ですが、これが素晴らしい物であることは分かります。あなたのお気持ち、ありがたく頂戴いたします。」 
「さすが、お目が確かでいらっしゃる」
 亡くなった夫たちから審美眼を教えられたウィステアは、こうして自分の財産の一部を残してきたのです。
 3人の選択は……
「もらっておこう。いつか正装したときのために」
「お、いいですね」

 さらにオークツリー一座から、一人につき50GPの礼金。
「大金だ! 大丈夫なの?」
「稼げる場所は、チャリスだけじゃないんだぜ?」
 にやりと不敵に笑う座長。
 チャリス出禁になってからオークツリー一座はシルバートンで興行を重ね、さらに根無草の一族の薬草師に指導をあおぎ、薬草を採集して薬屋に売った。
「けっこうな金になった」
「たくましい」
「これで旅費も賄える、ありがとう座長さん」 
「開錠箱はそのまま使ってくれ」
「ありがたい!」
「俺が若い頃世話になった道具だ。きちんと手入れしてきたから、まだまだ役に立ってくれるはずだぜ」
「今度こそ使いこなしてみせるぜ!」
「よかったですな、ロルンくん。使い込まれた道具はきっとすぐ手に馴染むことでしょう」
「すごいダンジョンの謎めいた鍵とか開けちゃうぜ」
「まずはすごいダンジョンに辿り着かないとな・・・」
「探そう!」 
(すぐ南にありそうな気もする)
(あと地下とか)
「あなたがたにはどれほど感謝していいか、言葉では言い表せない。ありがとう。ほんとうに、ありがとう。俺たちの声に耳を傾けてくれて。ロージィを助けてくれて」 
「大事にされてるなあ、ロージィ」

(一座全員の子供みたいなもんですから…)
(故郷を焼かれて一人で泣いてる姿に、だれしもかつての自分が重なったのです)

「また何かあったら呼んでください。どこからでも駆けつけますよ」
「こいつぁ頼もしい!」>リンドール 

 これで今回の冒険の収支決算は完了。

 そしてここまでロージィとサクラさんがしゃべらなかったのには理由がある。

「実は二人とも新曲の特訓をしていました」
 旅の間に新しい曲を作り、練習していました。
「今夜の公演で、ロージィが初めてソロで歌います」
「いよいよ一人前ということですね」
「見ていきたいなあ」
「ぜひ、見てください。ロージィの復帰ステージです」
「ヒーホー」

[メイン] ロルン : 「みんなで観よう」と提案します
[メイン] リンドール : 「ああ、できるだけ良い場所をとろう」
[メイン] ジャスティ : 「楽しみですな。」 

    ※ ※ ※

 ロージィが夜の公演で歌う場面はエピローグに入れたかった。彼女が顔を上げて、光に向かって踏み出す姿を見てPCたちに安心してほしかったのです。(特にリンドールさん、ロージィのメンタルを心配してたし)
 歌うとなれば、題材は「水に沈められた娘を救う3人のヒーロー」でしょう! だってAFFのPCは(ダークとかいろいろつくこともあるけど)ヒーローなのですから!
 ヒーローの成し遂げた功績を歌にして讃える。ふさわしい幕切れです。
 歌詞はこれまでの冒険を思い返せばするっと出ました。
 せっかくココフォリアを使ってるから、音楽も使いたい。セッションで使用したBGMは全てボーカル無しでした。集中できるように。
 今回はあえて女性ボーカルの入った曲を使うことにしました。他のBGM同様、フリー音素材配布サイトDOVA-SYNDROME https://dova-s.jp/ からダウンロード。
 選んだのはこの曲。

Star’s Melody(Fukagawaさん作)
https://dova-s.jp/_mobile/bgm/play20123.html

歌詞は架空言語。どこの国の言葉でもない。何を歌っているのか自由に想像できる。
歌っているイメージも入れたい。
赤い髪の少女が風に髪をなびかせて月夜に歌う絵を、WOMBO DREAM AI Genetatorを使って生成しました。(iPhone版アプリを使用。非商用使用は無償でOK)
途中でロージィがソロキャン始めたりストーンブリッジが大火に包まれ大惨事が起きたりしましたが(焚き火をCamp fireと解釈したりFireを火事と解釈したらしい)プロンプトを変えつつ試行錯誤を1時間ほど繰り返した結果がお見せした絵でした。

    ※ ※ ※

私は決して忘れない

遥か北の地からやってきた優しくも美しい聡明なエルフの魔術師リンドール

穏やかな微笑みの奥に鉄の意志を備える天秤の司祭ドワーフのジャスティ

太陽のようにいつもまっすぐに前に進み決してあきらめない未来の大冒険者ロルン

歌い継ごう
語り継ごう

冷たい水の底から救い出してくれた
3人のヒーローを

暗い夜も凍てつく夜も
導く光のように…… 


歌われたリンドール、ジャスティ、ロルンの姿はロージィの見た姿です。感じた光なのです。

歌が月の光に溶け、最後の楽の音が風に舞う。

リンドール : 「歌に出して貰えるとは、これはなかなか照れるものだな」両手で大きく拍手してます
ロルン : 「う、うわあ……すげえ!すごかった!ぶらぼー!」と音高く拍手します
十海GM : ロージィはぴょこん、とおじぎをすると君たちに向かって手を振る。>ALL
ジャスティ : 「素晴らしいステージでしたぞ。」2人と同じく立ち上がって拍手します
 ロルン : ぶんぶん手を振り返す
十海GM : きゃって顔両手でおおってる>ジャスティ
リンドール : ゆっくり片手をふって応えましょう
十海GM : 広場に居並ぶ観客も手をふる。
十海GM : その中の何人かは君たちのことだとわかってる。
十海GM : たとえばドワーフの婦人と連れ添う老婦人。
十海GM : 二人に従う忠実な元給仕。

月の光とかがり火に照らされたストーンブリッジからカメラはゆっくり引いてゆきます。

 十海GM : みなさんの冒険もそろそろ幕引き。しめくくりにしたいこと、言いたいことがありましたら、どうぞ。>ALL
リンドール : 「歌の我々はちと、美化されてる気がするなあ、本人に会ってがっかりされないように、精進せねば、なあお二人とも」
ロルン : 「次はどこに向かおうかな。思い切り派手な冒険ができる場所がいいな!」と言いつつ炒め氷をリンドールに作ってあげてる
ジャスティ : 「お2人と共に難事を解決したこともきっとリーブラ神の思し召しなのでしょう。ロルン君のこれからも気になりますし、今しばらくご一緒しますかな。」
ロルン : 「当然一緒に行くもんだと思ってたぜ。ジャスティの魔法がなかったらあのときズタボロだったしな!」 
 
 ※ ※ ※

経験点は一人につき50点。
準備期間も含めると2ヶ月に渡り取り組んできた「ゆるく水曜AFF2e」会もこれにてフィナーレ。
寂しくもあり、満ち足りてもいたり。
一本のシナリオにこれほど長く取り組んで、豊潤な冒険をご一緒することができました。
参加者の皆さまに、そして3人のヒーローに深い感謝を。
ありがとうございます。
またどこかでご一緒する日を楽しみに。

一回のセッション中に起きたこと、PCの行動、選択、PLの考えや言葉を反映して次のシナリオを作る。
NPCの名前はキャラメ相談会で伺った「好きな植物」から。
登場するアイテムや服装は「好きな色」。
まさに一期一会、今回限り、一回こっきりのシナリオでした。

いずれ「水姫さま」をシナリオにまとめて公開することがあるかもしれません。けれど基本の要素を抽出したシンプルなものになるでしょう。だからネタバレはないのです
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