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😶 映像作品における『タバコ』(TRPG無関係なので畳み) (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)皆さん煙草(タバコ)吸いますか? 私は一回も吸ったことないです。そんな私ですが自作CoCシナリオで煙草をキーアイテムとしたシナリオを書いた時に煙草を調べまして。わりと目が向くようになりました。 そんな私、最近映画をいくつか観ていて「おおっ」と思ったことがあったんです。そう、煙草。昭和を舞台にした物ばかり観てたからか、煙草の使い方がそれぞれ違っていて『すげー!』ってなったんです。 最近見た映画のリストが ・ゲゲゲの謎(真生版) 昭和31年が舞台 ・八つ墓村 舞台は昭和23年らしい。ただし作成は平成8年 ・点と線 おそらく昭和30年代が舞台 となっております。 ゲゲゲの煙草描写はネットでも大きく取り上げられましたね。監督さんが昭和の描写にこだわられたとか。電車で当たり前に吸う、吸い殻を地面に落とす(ようはポイ捨て)など。 点と線を見ると、正に同じ描写が随所にあります。東京から青森まで20時間かかる電車の中で主人公の刑事は煙草を吸ってますし、道に吸い殻を捨ててます。また応接間に卓上ライターと、卓上ライターと同じ柄の『煙草がたくさん入った容器』があるんです。今じゃそんなものありませんが、ようは待ち人が来るまで煙草を吸って待ってて下さい、という意味なんですよ。それが気が利いてるという描写だった。令和にそれあったら炎上するんじゃないでしょうか。 駅で人を待っていると一夜を求める女性が隣に座って『火を持ってる?』と聞くのも時代ですね。むしろ火(ライターやマッチ)は当然持っているものだという認識。映画という大衆に向けた娯楽において、この頃は煙草は無くてはならないアイテムだったことが分かります。 逆に平成8年、1996年に作られた八つ墓村では、びっくりするくらい煙草の描写は出てきません。飲み会のシーンでガラの悪いおっちゃん達が吸ってるくらい。40年前の昭和30年代は主人公の好感を上げるアイテムだった煙草は、平成になると『良くない物』というイメージになったことが分かります。 調べるとちょうど1990年頃から煙草の分煙や禁煙、体への悪影響が叫ばれ始めていたそうです。それなら映画の主人公に煙草を吸わせることはできませんね。大衆の『視線』が変わると、小道具達はその存在意義すら変わってしまう。かつての常識が今も常識とは限らない。1920年以前のアメリカで煙草を売るキャッチコピーは『健康に良い』だったそうな。世の中、何がどう変わるか分かりませんな。 令和の現代探索者を作る時は喫煙者を作ることはあまりないですけど、大正探索者を作る時は喫煙具をどうするかは楽しい悩みです。煙管がいいか、国が作ってた煙草を吸わせるか。身分があるならパイプや葉巻もいいな。 時代に浸る、とても贅沢な体験。だから私は大正時代のTRPGシナリオが、大好きです。
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