ザ・ループTRPG TALES FROM THE LOOP - THE ROLEPLAYING GAME
書籍説明
システム: | 明るい | ☆☆☆★☆ | ダーク | ||
書籍種類: | 基本ルルブ | リアル | ☆☆★☆☆ | ファンタジー | |
発行年月: | 2021-06 | 直感的 | ☆★☆☆☆ | 頭脳的 | |
所持する人: | 85人 | 短時間 | ☆☆☆★☆ | 長時間 | |
コメント数: | 2件 | 初心者向け | ☆★☆☆☆ | 玄人向け |
著者/編集: | FRIA LIGAN AB/Simon Stålenhag |
出版社: | グラフィック社 |
2017年ENnie賞でベストゲームやベストセッティングなど5部門を受賞
鬼才シモン・ストーレンハーグの世界スウェーデン発、話題のナラティブRPG、ついに日本語化!
もうひとつの1980年代、スウェーデンの首都ストックホルムから西に20キロ。メーラレン湖にある小島に最新鋭 実験施設「ループ」があった。
その周辺で起こるさまざまな“不思議"に遭遇した子供たち(キッド)は、わかってくれない大人たちに背を向け、解決のために立ち上がる。
本書は、シモン・ストーレンハーグ著『ザ・ループ TALESFROM THE LOOP』を原作とするテーブルトークRPGであ る。 このゲームの中で、プレイヤーは10-15歳の少年少女となり、謎の科学施設や磁気飛空艇、自律型ロボットの 存在する「もうひとつの1980年代」を舞台にしたミステリーに立ち向かっていく。
ノスタルジーとハイテクがクロスオーバーするこの物語は語りを重視した「ナラティブ」タイプ。
簡単なルールでありながら、キッドの作成を通じて、ゲーム世界に入り込むことが出来る。
原作同様スウェーデンを舞台にした設定のほか、アメリカでの設定も収録し、また「マッドサイエンスの四季」と名付けられたキャンペーンを構成する、4つのオリジナル・シナリオも掲載。
ザ・ループTRPG TALES FROM THE LOOP - THE ROLEPLAYING GAMEへのコメント一覧
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2. Hoso | |
2021/07/22 23:33 |
1. Kei | |
2024/12/03 20:47 |
ルール自体はどちらかと言えば軽量な方ですし、背景設定も素敵ですし、モノとしても装丁やレイアウトなど流石に画集の会社と満足できます。 一方で、ナラティブ文脈で語られることもよくありますが、このゲーム自体は殊更にナラティブを強く志向しているわけではありません。ルールも掲載シナリオもオールドスクールな側と言って差し支えないでしょう。もちろんキッド(キャラクター)にはそれぞれの動機や悩みがあり、GM はシナリオないしセッション中に光を当てることができますし、そうすべきでしょう。でもプレイヤー自らがそうしたフックを利用して物語を語ることができるかというと……ああ、シナリオという軛はなんて大きいのでしょう。 実際本作自体は原初では特にナラティブを謳っているわけではなく、日本語訳者が流行りっぽい言葉で持ち上げただけ感が非常に強く、というか本書ではナラティブという言葉は訳者による追加ページに唐突に登場するだけで、その文章も TRPG におけるナラティブを何も説明していません。TRPG で殊更にナラティブというのは(シナリオではなく)PL の語りによって駆動することであり、そのためのゲーム的な仕組みがあります。ループ TRPG はここが弱いというかほぼありません。
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(c) 2017 SIMON STÅLENHAG AND FRIA LIGAN AB