シナリオセット【クトゥルフ神話TRPG】みんなは新元号って、どう思う？の内容

目次・解説など：

まず先に。探索者達は全員小学校からの親友です。

では本編

話の簡単な説明(kp情報)
ある一人の平成生まれの男が、令和になると自分は昔の人になる、そんなの嫌だ！と、新元号を迎える前に世界を滅亡させようと、クトゥルフ神話生物(ニャル様)を召喚しようと砂の上に棒で魔方陣を描き、召喚の儀式をしています。それを見かけたノーデンス。自分はあまり気分が乗らないので、どうせなら暇そうな人にしようと、探索者達を公園につれてきました。召喚されれば世界は滅びます。世界の命運をかけた1時間になるでしょう。(制限時間1時間で1時間経つと召喚されロストします)(13:00から、とか、1時間を測りやすい物、または時間で開始するといいでしょう。)

クリア方法は簡単！銅像にロープくくりつけて、狂信者を巻き付け魔方陣に近付かないようにして、砂を被せ魔方陣を消す！以上！
他は全て罠です。

導入

新元号まで後1時間。
渋谷や新宿で騒ぐ人もいれば、家で家族とゆっくり過ごす人もいます。
そんな日に、探索者達は、○○さん(誰かのpcの名前)の家に集まり、みんなで新元号を迎えることにしました。
探索者達の誰かがピッと、リモコンでテレビの電源をつけると、テレビには砂嵐が映ります。
突然の砂嵐にびっくりした探索者達はSANC(0/1)
そして、その直後、意識が沈んでいくように遠くなっていきます。

__________探索者達は目を覚まします。
いきなり知らない場所に来てしまった探索者達はSANC(1/2)
周りを伺うと、そこは公園のような場所で、人影が一つ、そしてその人影の奥に何やら光る円のような物を見つけます。
(RP許可)

全体に目星　成功で、足元にロープとバケツとナイフ(1d6+2+db)とハンドガン(1d8+2+db)、そして人影から少し離れた所には銅像が建てられていることが分かります。そして、この公園には、人影の反対側に入り口がある事がわかります。

ロープに目星　大分長めの物で、銅像から魔方陣まで届く長さ。

バケツに目星　どこにでもあるような青色のポリバケツ。2Lまで入る。(少な)

ナイフに目星　若干血がついている。見た人はSANC。(1/2)

ハンドガンに目星　弾が6発装填されている。

銅像に目星　高さ2m位の銅像。丁度ロープを掛けられそうなポーズをしている。

人影に目星　一定の場所に留まって手を合わせ下を向いている。

人影に聞き耳　何やら呪文のような物を唱えている。

円に目星　円は光っていて、円の周りにたくさんの直線が繋がれて引かれている。(人影に聞き耳を成功していたら以下の情報を開示)人影が呪文を唱えれば唱えるほど光は増しているように見える。

これが全ての情報となる。
以下、特定の行動をとった場合の反応

人影に近付こうとする　探索者達が人影に近付くと、人影の正体は20代前半の男で、男はこういう。「く、くるな！今俺は大事な事をしているんだ！令和になんか…させるものか！」(ここでkpは心理学を振らせてもいい。成功した場合、以下の情報を開示する。)この男は、新しい元号、「令和」をとても憎んでいる事がわかる。

男(人影)または、円に触れようとする　男「触るんじゃないっ！」男は殴りかかってくる。回避ロールを振り、失敗で3ダメージを受ける。成功した場合、抑えつける事ができる。STR12との対抗ロールを行う。(組み付きをしたいと言えば、そのままの技能値でロール可能)

男を抑えつける　男は暴れだす。抑えつけている人は幸運を振り、失敗した場合、足または腕が当たり、2ダメージを受ける。尚、抑えつけは解除されない。

男にロープを巻き付ける　男は最初は暴れているが、疲れてきたのか、次第に動かなくなっていく。(巻き付けるのに技能ロールは必要ない。)ただし、銅像にロープをくくりつけていない場合、男は探索者の誰か(一番近い、またはロープを巻き付けた人)に襲いかかる。探索者は避けることが出来ない。シークレットダイス(1d100)を振り、どの数値が出た場合でも、探索者のHPは0になる。そして男は逃げていく。→NORMALENDへ

男をナイフでさす(変換していないのは、漢字を使うと引っ掛かるため)　男は回避できない。ダメージロールを振る。出たダメージが何であろうと、男は倒れ、動かなくなる。SANC(2/1d5+1)→BADEND2へ

男をハンドガンで撃つ　男は回避できない。ダメージロールを振る。出たダメージが何であろうと、男は倒れ、動かなくなる。(2/1d5+1)→BADEND2へ

男をロープで巻き付け、動かなくした後、バケツに入れた砂を円の上に被せる。　円は光を無くす。そして線は次第に消えていく。→TRUEENDへ

時間切れ→BADEND1へ

公園の外へ逃げる→BADEND3へ

以下、END内容。

BADEND1　探索者達は、男が最後の一言を叫ぶのを止められることができなかった。そして、光りだす円。円の中から出てきたのは、人間には整理する事の出来ない、異形の化け物だった。ニャルラトホテプに遭遇。クトゥルフ神話技能+10、そしてSANC(1d10/1d100)。
SANCを終え、生き残っても、探索者達は目の前にいる化け物にどうすることもできない。ただ、破滅を見ることしか。呪文を唱えていた男が、ふと、倒れたと思ったら、その化け物は探索者達の方に来る。そして「君達も災難だねえ。新しい年迎える前にこんな目にあってさ。ま、それが神様の判断なんじゃない？」こう言葉を残し、意識は途絶えた。全員ロストです。

BADEND2　男が倒れ、動かなくなった後、後ろの方から女性の叫び声が聞こえた。「キャーーーー！人殺しよ！」そう言いながら携帯で誰かに電話を掛けている。探索者達はきっとこう思うだろう。「なぜ世界を救ったのにこうなるのか」と。こうなった理由を知るものは誰もいない。
そして、令和元年、5/1の朝刊にこんな記事が残される。「公園に男の死体、新元号迎える前に殺害か」と。
探索者達は、令和を迎えると同時に冷たい檻の中に入れられるのであった。全員ロスト。(実際はロストじゃないけど、リアルタイムで15年ほど待つ必要があるので実質ロスト)

BADEND3　探索者達は怯えながら走った。きっと、あいつは、あの男(人影)は、何かをして世界を破滅させようとしている。ならば逃げなくては。
そう言い聞かせて走った。30分ほど走ったところに家があり、全員で逃げ込んだ。そしてテレビをつける。もう元号など関係ない。現状が知りたい。
テレビには令和を迎え、喜びはしゃぐ人達の姿が映っていた。探索者達はほっとし、安心した。直後、ピンポーンとチャイムが鳴り出す。近所のお兄さんが挨拶にでも来たのかな。探索者達は扉を開ける。しかし、扉の外を見る前に意識が途絶えた。5/2、家は全て燃え尽き、ビルは崩れ落ち、海は熱湯に変わり、地面は地割れするだろう。しかし、平成の間には、それを知る物は[探索者人数]人しかいない。全員ロスト。

NORMALEND　[倒れた探索者]が倒れた直後、男も力を使いきったのだろうか。全身の顔が急にしわがれて、呼吸が停止する。(MP0)それを見た探索者達(倒れている人以外)はいきなり力尽きた男に恐怖を感じSANC(1/1d4+1)
そして、無事時刻は0:00。令和を迎える。迎え方は最悪だが、世界を救う事はできた。たった1人の犠牲のお陰で。
その後病院で男と[倒れた探索者]は亡くなった事が確認される。探索者達は抱き合いながら泣き続けた。
なぜこうなってしまったのだろう。探索者達はこれから一生この事を忘れないであろう。

TRUEEND　円と周りの直線が光りを失った瞬間、探索者達は意識を失っていく。
___意識が戻った頃には、先程までいた公園ではなく、家に戻っていた。テレビは普通に映っており、丁度0:00の令和を迎える時間だった。
とても長く、怖い1時間であったと探索者達は思うだろう。しかしそれも、やりきった、という達成感でかき消された。
探索者達はとても嬉しい気持ちで令和を迎えることができた。そして、その日の朝刊にはこんな記事が載る。
「公園で叫び続ける男　精神障害として入院」この男がなぜ叫び続けていたか、知るものはいないだろう。そう、今ここにいる[探索者人数]人以外は。

SAN回復ボーナス
NORMALEND 1d3
TRUEEND 1d6
30分以内にクリア　1d3
ナイフ、拳銃に目星をしない　1d3

その他

NORMALENDになった場合  精神病「人間不信」付与。
内容　今回セッションした時のPC(人)、または他のセッションで親友と言われたPC(人)以外に出会うと、SANC(1/1d3+1)

詳細
男
STR 12 DEX 8 POW 7 MP 50 HP 1
こぶし 100% 3ダメ
体当たり 100% 1d100ダメ
MPをたくさん持っているため、1発だけなら体当たりで人を倒す事ができる。
何度も呪文に失敗したため、HPが少ない。