【ドラクルージュ】白穆(はくぼく)の城の内容

ココフォリア

【レギュレーション】
基本ルルブ必須。公式サプリ全使用可(ストーリア除く)
篇：1
人数：2-4人
使用ツール：discord+ココフォリア
途中で昼ごはん休憩等入れます。初心者歓迎します。

【シナリオの概要】
ドラクルージュシナリオ集「常夜散歩道Ⅰ」(北月歩様作)掲載シナリオ

●物語の背景

　黒森に打ち捨てられた廃墟。白亜の城は今や、影を濃く飲み込む。近づこうというのなら、用心し給え。城に彷徨える異端の鎧が、出会う者すべてに戦いを挑み、近郊の旅人や獣たちを震え上がらせる。軋む金属は風の音に非ず。黒き羽根は獣に非ず。集うは異端の同胞。鬼火は冷たく相対者を迎える。だが、貴卿らは行くだろう。かつての信心深き少女を救うのであれば。翼ある無垢な魂を知るのであれば。その手に終焉を掌る者ならば。
　終わりある物語に、歌う価値はないのだろうか。

●NPC

・『受難卿』サネム
〔女、外見年齢 19 歳、細身の小柄な鎧、騎士歴 50 年＋活動年数 13 ヶ月〕
　かつては信心深い真祖崇拝の僧正であった。しかし一年ほど前突然姿を消し、数か月後騎士の生を外れた異端卿の姿を友や主の前に曝け出した。彼女はやるべきことができたと告げて、故郷を去った。そののち、ラミュエルと共に廃墟となった城に住むようになる。

・『無垢なる番人』ラミュエル
〔男、外見年齢 12 歳、活動年数 240 年、魔性を感じる紫の瞳、気高き銀髪、朗らかな美声、少し目立つ犬歯〕
　ストリガであるが、その心の純真さゆえに子どもや愛玩動物のように民や騎士に受け入れられ、その美声ゆえ、楽師としてもたいへん重宝されている。昔は良家の子息であったようだが、ストリガに攫われ、彼らの巣に匿われた。長い間巣を離れることを許されなかったために、外の世界に疎かったが、ある日目が覚めると自分以外の巣に住まう“家族”が消滅しており、突然自由を得た。その後初めて出会った騎士、サネムを通して外の世界を学び、他の騎士や異端らと触れ合っていたようだが、ある時突然サネムと共に森の奥の廃墟となった城に住むようになる。

■ハンドアウト

●PC1：受難の心裏を求むもの
消えざる絆：サネム[友]
推奨の道：僧正、賢者、流浪
序言：かつての信心深き少女の哀れな末路を目にした時、貴卿は心から悲しんだ。その暗き前途の先に、何が待つというのか。少女は碌な言い訳もせずに貴卿の前から立ち去った。もし再び会うことが叶うのなら、聞きたい。彼女の口から、その心の内を。

●PC2：諸刃の守護者と成るもの
消えざる絆：ラミュエル[憐]
推奨の道：遍歴、夜獣、野伏
序言：その昔、心の幼い鳥に出会った。この夜を見つめる彼の瞳は、輝き、戸惑い、ぬくもりに微睡む。その無垢さゆえに、心は硝子の如く脆く、小さな歪みがたちまち彼を蝕んでいくだろう。守らねばならない。貴卿はその儚さを危ぶみ、少年の棲む城を目指した。

●PC3：道はずれた騎士を追うもの
消えざる絆：サネム[欲]
推奨の道：狩人、将軍、密使
序言：貴卿は智を求めた。異端卿の秘密を。その身に纏う忌まわしき魔術を。貴卿の傍にはその呪いを受けた者がいる。彼(彼女)を救うことこそ、一身に帯びた使命。たとえ少女を苦しめようとも、手掛かりを手に入れなくては。

●PC4：異端の帰還を望むもの
消えざる絆：ラミュエル[欲]
推奨の道：領主、近衛、魔女
序言：小鳥の囀りに魅了されたものは、その羽根を掴まずに手放したことを惜しんだ。今一度、彼が傍らで言葉を奏でるのであれば、異端卿に挑むことも厭わない。貴卿は少年を連れ帰るのだ。新たな巣として、彼を迎えるために。

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