いちおう善悪双方で指導的な立場にいるかたがたなんだけど、この世界のエルフはよくわからん。 黒エルフ 技術点7 体力点6 特殊能力 長弓(6分の4の確率で命中、ダメージ2点) FFシリーズでは「バルサスの要塞」が初登場。当時「指輪物語」も「ウィザードリー」もよく知らなかった中学生にとって初のエルフ体験であった。その時の感想「よくわからないやつだ……」 ある時期まで闇エルフに同行していたが、あまりの悪事に愛想をつかし反乱を起こして逃げてきたやつらの子孫で、エルフでも肌の色は黒い。好みの武器は、長弓のほかには槍や偃月刀。悪の勢力の手先をやっていなければ、街で怪しげな店を開いていたり、怪しげな隊商を率いてがらくたを売っていたりする。 正義の味方ではまったくない。ちょっと気を許すと身ぐるみはがれてしまいかねない、チンピラのようなやつらである。たまに助けてくれたりもするが、多くは友好的に近づいてきてナイフを振り上げるようなやつらである。 今から考えると、どこがエルフやねん、みたいなやつであるが、タイタン世界をうろついていると、一番遭遇確率が高いエルフはこいつらなのだ。まさしくハードボイルドといえよう。 森エルフ 技術点8 体力点6 特殊能力 長弓(6分の5の確率で命中、ダメージ3点) われわれがよく知っているタイプの、いわゆる「正義」のエルフであるが、こいつらについてもよくわからない。この「タイタン」の世界の情報は、「ゲームブック」という形で供給されるのであるが、一冊一冊作者がばらばらなので、各巻ごとにイメージが全然違うのだ。 ある巻ではわれわれがよく知る、現代人的な思考をするやつとして登場するが、またある巻では「お前らエルフではなくてインディアンなのではないか」とでもいいたくなるような神秘主義的な側面を見せたり、またある巻では人間と交流が深いやつを共同体から追放してみたりと、いろいろとエルフをやるのもたいへんなようなのである。ハードな世界観である。 山エルフ 技術点7 体力点6 特殊能力 長弓(6分の5の確率で命中、ダメージ3点) 山に住んでいるせいかひどい頑固で人づきあいが極端に悪いことを除いては、森エルフと大差ない。 闇エルフ 技術点8 体力点6 特殊能力 記載されていないが黒エルフと同等の射撃能力があるか? カルト。ショッカー。このゲームには存在しないがクトゥルフ信者の同類。こいつらに遭遇したら逃げたほうがよい。逃げられなかったら死ぬまで戦ったほうがいい。死んだら生贄にはならなくてすむからだ。 エルフと善の神々に反旗をひるがえし、悪の軍勢に加わったエルフの裏切り者たちである。口にするのもおぞましいような残虐な儀式を伴う黒魔術を使う。ビロードのような黒い肌、銀灰色の髪、緑色の目、銀を多用したアクセサリーと退廃的な服や鎧。外へ出る時はそこへ真っ黒なマントを羽織る。 闇エルフとその他のエルフとは仇敵の関係にあり、互いにどちらかが死ぬまで殺し合う。闇エルフに捕まったら、森エルフと山エルフの心身には安全装置がかかり、仮死状態になるというのだからすごい。とにかく、こいつらに遭遇したら逃げることを考えるべきである。そうしないと返り討ちに合うのがオチである。 タイタン世界でエルフとして生きるのがどういうことなのかを知るには、ロビン・ウォーターフィールド「恐怖の幻影」というゲームブックを読むのが一番だ。そこでは森エルフとしての生活と、闇エルフとしての生活がみっちり書き込まれている。全編が悪夢でできたようなこのハードな冒険を終えたわたしの経験からいうと、やっぱり人間が一番気楽でいいのではなかろうか。
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