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2021/11/07 17:35
😶 RP失格(パロディ注意、脚色多め) 恥の多い生涯を送ってきました。 自分には、PCの生活というものが、見当つかないのです。 人がプロフィールに、RPが暴走してしまう時があります、と書く行為などは、演技に熱中しすぎることに対する心配から書かれたものではなく、演技のぎこちなさに対して、容赦をしてもらおうという意図があるから、とばかり思っていました。 まさか、本当に暴走するとは、思っていなかったのです。 自分は、RPという事を知りませんでした。いや、それは、自分がRPという言葉の指すものが分からないという意味ではなく、自分には「RP」というものの仕方がどんなものだか、さっぱりわからなかったのです。 自分が会場に入って来ると、周囲の人たちが、それ、RPがしたいだろう、自分たちにも覚えがある、やはりTRPGの醍醐味はRPだからな、ひとまず、自己紹介はどう? PC達が出会う場面もやりましょう、などと言われるので、自分は持ち前のおべっか精神を発揮して、RPがしたいです、と呟いて、冷や汗かいて必死の演技を試みるのですが、RPの心得とは、どんなものだか、ちっともわかっていやしなかったのです。 自分だって、それは勿論、大いにRPをしたいのですが、しかし、自分の演技に対して、納得できた記憶は、ほとんどありません。 これならできると思われた人物を演じます。少し背伸びした人物を演じます。また、自分の性質とは真逆の人物も、無理をしてまで、たいてい演じようとします。 そうして、カタコトの日本語でRPせざるを得ない自分にとって、最も苦痛な時刻は、実に、何を発言するか、全く思いつかない時でした。 ある時、いつもの通り頭が真っ白になり、それを見兼ねたGMから、アドヴァイスを頂きました。 「無理をしては、いけないよ。人にはそれぞれ、ペースというものがあるからね。」 「それでは申し訳が立ちません。」 「君が迷惑をかけたくないのは分かるが、それなら尚のこと、無理はしないでくれ。」 「おっしゃる通りです。しかし、私にも、意地というものがあります。このままでは、いけないのです。」 「そうか。それもそうだ。しかし、一言も出て来ないというのなら、ここで頑張らなくてもいい。演技が恥ずかしいなら、人がいないところで練習をすればいい。いきなり語尾におじゃると付けるのは、誰でも難しいことだよ。」 全くその通りなのです。しかし、練習が身を結ぶまでは、時間がかかります。それまで全くセッションをしないというのは、実に寂しい。 そこで考え出したのは、ツッコミでした。何も思いつかない時に、他のPCの発言へ、必死の反応をするようにしたのです。 自分は、RPを極度に恐れていながら、それでいて、RPを、どうしても思い切れなかったらしいのです。 そうして自分は、このツッコミの一線でわずかに他のPCにつながる事が出来たのでした。 しかし、私は、他のPCに反応することでRPを誤魔化していることが周囲の知るところとなることを恐れ、いつも恐怖に震いおののき、また、人間としての自分の言動に、みじんも自信を持てず、そうして自分ひとりの懊悩は胸の中の小箱に秘め、その憂鬱、ナアヴァスネスを、ひたかくしに隠していたのです。 ある日、ボイスセッションを終え、他のPCへの反応に疲れてぐったりしていると、いつそこへ来ていたのか、妹が自分の背中をつつき、低い声でこう囁きました。 「ワザ、ワザ」 自分は震撼しました。RPが下手すぎるという事を、人もあろうに、妹に見破られるとは全く思いも掛けない事でした。自分は、世界が一瞬にして地獄の業火に包まれて燃え上るのを眼前に見るような心地がして、わあっ!と叫んで発狂しそうな気配を必死の力で抑えました。 そして、その日のうち、最も良い声で演技をしました。 「今日も絶好調だったよ。」 自分がいままで阿鼻叫喚で生きて来た所謂「演技」の世界に於いて、たった一つ、成功と思われたのは、それだけでした。
2021/11/07 18:14
> 日記:RP失格(パロディ注意、脚色多め) 自分にはもう、快も不快もありません。ただ、ルルブばかりが増えていきます。
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2021/11/07 17:35
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