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🤔 そして伝説へ シナリオ未満の小ネタの量では、 私は、他の追随を許さない と、勝手に思っているのだが (逆ベクトルでみると、思い付きを シナリオとして完成させる根性がない) 小ネタの量産も、 シナリオ作成のときには決して間違いではない。 (遠回りになる可能性はあるが) TRPGシナリオを作るのは箱庭を作るのに似ている。 子どもままごとの一種で、 「人形やぬいぐるみたちの世界を想像するごっこ遊び」 にも近い。 うちの姪っ子のぬいぐるみ世界では コロナ期間中に政権交代して いまはプテラノ大統領時代にはいったそうだ。 ……さて? いま、私は「プテラノ大統領」と言葉にした。 これを読む皆さまには、 どのような想像ができるであろうか? とある箱庭(世界)のなかの一点に いま焦点をあわせている。 プテラノ大統領とはどんな人か? 大統領というからには選挙制の政治体制の世界か? プテラノというからには恐竜の種類なのか? なぜ政権交代できたのか? 敵対する政治家はどんな手腕で戦ったのか? プテラノの賛同した人々は何を考えたのか? こういうように、 世界のほんの一部分だけをみるだけでも 小ネタは山のように作れるわけである。 この部分だけをフォーカスして シナリオを作ることもできなくはない。 ボイスセッションで30~60分程度のシナリオは (テキストセッションでテンポよくいけば3時間くらい) 箱庭のなかのほぼ一ヶ所だけを見ているだけでも 充分にシナリオとしての役割を持ってくれる。 もっとシナリオにするには。 「もっとシナリオ」とは何か、という感じもするが。 少し、画格を広げるのが望ましい。 いま、箱庭のプテラノ大統領だけを見つめたが その回りに何が配置されているか(配置するか)を ぐるりと見回してみるのだ。 奥さんのウサ次郎は プテラノ大統領と見合い結婚であったが 初恋が忘れられず、 実は七福神はウサ次郎と黒太の間の子たちで 黒太としては プテラノが政務で忙しければ ウサ次郎とらぶらぶできるので 七福神とその信者たちを使って 大々的にプテラノを選挙で勝たせようと画策した。 また、プテラノの政敵 一期前の大統領でもあるテリーは コロナの対応をあえてプテラノに任せ その対応の悪さを騒ぎ立てるために仕組んでいる。 テリーの協力者にバイオテクの科学者レム博士がおり このレム博士はコロナの特効薬の開発援助を テリーに求めている。 そのため、テリーは、プテラノが コロナ対応につまずいたところを レム博士とともに 名誉を復活させて挑むかまえをとっている。 さらに第三勢力、にゃんこら軍は、 プテラノもテリーも信用しておらず…… ネタはいくらでもできるのでこの辺にするが ここにTRPGシナリオならば PCにやるべき課題を与えるわけだ。 たとえば、 【黒太の真の目的を探り出せ】 一見して黒太は、ウサ次郎との浮気を完成させるため のように見える立ち位置であるが、 テリー元大統領が、今期はわざと敗けるつもりであった という部分で、失われた繋がり、 見えない協力関係が存在している可能性が浮上する。 PCは黒太を直接調べあげるだけではなく テリーやレムをも調べに行かねばならない のようにしていくと、 それなりにボリュームのあるシナリオになるだろう。 このように、箱庭のなかで視野を広げると プテラノ大統領の周辺に 関わりがある別のキャラが それぞれにいろいろやっているので 事態が簡単なようで複雑さを増していく。 さらに、箱庭を広く見回してみると 七福神の仲間たちのなかで 洞窟賢人がひとりの若者の修行をつけていて、 にゃんこら軍でもまた クマリオンという特殊兵器の開発がはじまった。 他方、無所属のカッパ卿は、 コロナ封殺のため、独立区をつくり あらたな国として数人の国民を抱え…… 今度は、個人だけでなく、 組織と組織の関係性である。 ここにPCを介入させるとき ひとりひとりのの力というのはとても小さい。 すなわち、 一回で終わりきれるシナリオではなく いわゆるキャンペーンシナリオで 大きな流れを作り出してことを解決させることになる。 シナリオの方法論はひとつではないし まったく逆がわから、 つまり、箱庭全体を見渡してから 「この部分だけ先に重点的に設定するか」 のようなこともやることはできるのだが、 どちらでも基本となるのは実は同じだったりする。 小ネタ(コンパクトなシナリオ)を 星のように配置する。 そこに「星座」を描ければ、 小ネタ同士を線でつなぎ(あるいは軸でつなぎ)、 長大なシナリオであろうと 短いシナリオであろうと わりと自由自在に取り出せるようになるだろう。
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