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😶 【V:tR】についてつれづれ8 「ヴァンパイア:ザ・レクイエム」には氏族とは他に「盟約」という要素があります。 盟約はイデオロギーや信仰によって形成された集団で、5つあります。 吸血鬼個人にとって、所属する氏族を選ぶことはできませんが、盟約は選ぶことができるので、政治的な意味合いでは氏族対立よりも盟約間の対立のほうがフィーチャーされやすいです。 レクイエムの「盟約」には、伝統と格式を重んじる「インヴィクタス」というのがまずあります。 インヴィクタスという語は「征服されない」「屈服しない」という意味らしいです。 彼らはなにものにも屈服しない闇の貴族階級です。社会の上層階級に紛れ込んでおり、政治的・経済的な影響力を重視しています。 自身の中の吸血衝動にも屈服しないよう、礼儀正しく、粗野な暴力を軽視し、文化的な催しを行ったりもします。 吸血鬼社会では金で解決できることは少ないですが、人間は金で動くので、経済力を抑えに行く彼らはまさに支配者階級です。 インヴィクタスの対極に当たる盟約が「カルシアン運動」という盟約です。 彼らは理想の吸血鬼社会を目指しています。都市や思想グループによって様々ですが「民主主義」の概念を強く持っています。若い吸血鬼が多く、現代の人権思想やテクノロジーを持っています。ナワバリの共有を行ったり、特殊能力を教えあったり、生前の家族と同居したりするなど、伝統や慣習に囚われない彼らは、選挙によって自分たちのリーダーを決める唯一の盟約です。カルシアンもまた人間の中での影響力(下層や労働者)を強く持っており、インヴィクタスと対立しています。 宗教的な盟約としては「ランケア・サンクタム」と「老魔女の輪」の2つの盟約が対立しています。 ランケア・サンクタムは吸血鬼によるカトリック組織です。聖なる槍という意味です。教義としては「我々は神によって作られた聖なる吸血鬼である」「我々が人間を苦しめたり吸血するのは神が望んでおられる」といった感じです。夜の聖堂に集まって礼拝をしたり儀式をしたり奉仕活動をしたりします。積極的な布教、勧誘を行うため、ある程度のオープンさや社交性を有しています。 老魔女の輪は世界各地の魔女やシャーマニズムの文化を取り入れたカルト集団です。世界各地の吸血鬼の逸話を持つ女神を勝手に崇めているわけです。そういった女神が本当にいるかどうかはわかりませんが、多くは「天啓」を受けた一人の魔術師に率いられた魔術カルトであり、分裂や統合を繰り返しています。秘密主義であり、クルアックという血の魔術を行使する彼らは他の吸血鬼からも恐れられており、特にランケア・サンクタムから敵視されています。 最後の盟約は「オルド・ドラクル」という名前で、意味は竜騎士団。始祖はヴラド公ドラキュラです。 彼らの目的はイデオロギーでも宗教でもなく、吸血鬼を超えたスーパー生物になることを目指しています。 そのために学問を修めたり武技を磨いたり、特殊能力を鍛えたり、弟子を鍛えたりします。 つまりは「吸血鬼でやるジェダイ騎士団」です。彼らは研究者であったり、傭兵騎士であったりします。 日光を克服するためにちょっと日光浴びてみたり、過酷な修行を日々行なっています。 これらの盟約の規模や関係はそれぞれの都市ごと(=ストーリーテラーごと)に異なっており、バトルロイヤルな戦国時代な都市もあれば、強大な圧政者への対抗のためにランケアと老魔女の輪が同盟関係にあったりもします。 ストーリーテラーは都市の政治設定も考えなければならないのです(政治をテーマにするなら)。
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