【インディアンの呪文・儀式】 ■通過儀礼■ 少年や少女が、一人前の女性、または戦士になるための儀式。インディアンのみならず、通過儀礼の儀式は世界の様々なところで普遍的に行われる。インディアンの通過儀礼の特徴は「苦痛を伴う試練」が存在するところだ。主に一週間未満の食事や睡眠の制限、危険地帯からの生還、動物の討伐、肉体に傷を刻む、部位の切除、カン通などを行う。儀式は1D6日の時間が掛かり、1D6ポイントの正気度と耐久力、1POW を喪失する。儀式が終われば、一人前の女性、または戦士として認められ、<信頼>に+20ポイント追加される。実在する名称:思春期の儀式、注水の儀式、オキーパなど ■絆の祝福■ いわゆる結婚式や兄弟や家族の杯といった、非血縁者が結ぶ絆を祝福する催し。豪華な料理を振る舞い、歌や踊りや芸を披露し、親しい 者が集まりそれを祝福するという様式は、大半の文化で普遍的なものだ。独自の特徴は平等を尊ぶインディアンならではの「共有と再分配」だろう。主に宴による文化の共有と富の再分配を行う。共有分配は物質的な概念だけではなく、文化、訓え、目に見えない精霊や精神のエネルギーの共有分配も意味する。絆を結ぶ二人は持ち物を均等に分配し、互いの呪文を共有する。呪文は一晩で共有されるが、呪文の共有の成功には、二人を祝福する人々のマジック・ポイントが不可欠。D100ロールを行い、捧げたマジック・ポイント以下を出せば共有は成功する。しかし、2で割れる数のマジック・ポイントを捧げると儀式は失敗する。実在する名称:フンカピ、ポトラッチなど ■豊穣の祈り■ 農耕を行う多くの部族に共通する儀式。自然の衰えを防ぐために、創造主や大精霊にその年の恵みを感謝したり、部族の幸福、豊作などを祈って行われる。主に雨乞い、集団的な祈り、創造主や大精霊を称える踊りや捧げものなどを行う。儀式は1D6時間掛かる。参加者がマジック・ポイントを捧げることで儀式の効力が変化する。5以下であれば雨を降らせ、6~ 10であれば天候を望みのままにし、11以上であれば1D3日間儀式の参加者の<幸運>に+20ポイント追加される。実在する名称:青トウモロコシの踊り、サンダンスの儀式など ■宇宙との調和■ 人間の過ちである争いや、傲慢による自然や神への冒涜に対してくだされる、天罰や天災による混沌を防ぐための行い。宇宙と調和することで、霊的精神を研ぎ澄ませて自身を鎮め、世界の平和と秩序を祈る。宇宙や星辰を読めるシャーマンによって日取りは決められ、お およそ一年に一回行われる。主に舞踏、演奏、喉歌、瞑想などを行う。儀式は1D4日間掛かる。参加者がマジック・ポイントを捧げることで儀式の効力が変化する。5以下であれば儀式の参加者の正気度を1D6ポイント回復し、6~ 10であれば同時に短期の狂気症状を回復し、 11以上であれば長期の狂気症状を回復する。実在する名称:13人のシャーマンの呼び声、世界の再生、恵みの道、詠唱の道など ■幻視の探求■ 大きな困難に遭遇した時、人生の岐路に立った時、インディアンは精神の集中により答えを探したり、神の声を聞いたり、夢を探求することで、問題の解決法や訪れる運命、自分の使命などの未来を幻視する。主に一週間未満の食事や睡眠の制限、瞑想、心身を清める、歌を歌う、 パイプを吸うなどを行う。儀式は1D4+4時間掛かり、5マジック・ポイントのコストが必要。主に未来を予知する、病気の原因を見つける、 困難の答えを見つけるなどの効果を持ち、この儀式は探索が行き詰ってしまった際の救済措置、まさしく神頼みとして使用されるのが望ましい。また、POW ×5に成功することで、幻視の中から次のうちいずれか一つの呪文を見つけることができる。萎縮/記憶を曇らせる/支配/邪眼/心臓停止/生命の察知/手足の萎縮/肉体の保護/ニャンベのパワー/破壊/被害をそらす/炎の外套/無欠の投擲/ヨグ=ソトースのこぶし。実在する名称:ビジョン・クエスト、ユイピの儀式など ■大いなる癒し■ 心身の健康や癒しやリラックス、寒さに由来する病気、様々な疾患や依存症を治す。主に蒸し風呂小屋に入る、聖なる歌を歌う、太鼓を叩く、 薬物を摂取する、パイプを吸うなどを行う。儀式は1D4時間掛かる。この儀式は<応急手当><医学><精神分析>などの回復手段を持たない場合の大体手段として使用されるのが望ましい。儀式を行うことで、1D2の正気度、および耐久力を回復する。実在する名称:イニカガピ、テマスカル、ペヨーテの儀式、ミタクイェ・オヤシン、メディシン・ソサエティなど ■ゴーストダンス■ インディアンがもともと持っていた伝統ではなく、多くのものを奪った白人に対する抵抗として生まれた儀式。白人によって殺された多くのものが蘇って、白人と仲良く暮らせる楽園が生まれる、愛の象徴だったが、次第に白人に対抗する勇気と希望の象徴となっていった。 主にゴーストシャツ(白い布)を着て踊る。マジック・ポイントを捧げた分だけ死んだ者(インディアンに限る)との会話を可能とし、マジック・ポイントを捧げた数×10匹の特定の動物を呼び寄せ、マジック・ポイントを捧げた数×D3の正気度ポイント喪失を特定の白人に与える。実在する名称:ゴーストダンス、幽霊踊り ■聖なる場所■ 宇宙を象徴する場所や、清められた場所で儀式を行うことで、よりいっそう効果を得る、またはその場所で無いと効果を得られない特定の場所。主に供物を用意する、地面に動物の絵を描く、薬草の香気を焚く、石を積む、丸い石を並べるなどを行う。聖なる場所を用意するには1時間掛かる。また、聖なる場所にマジック・ポイントを捧げることで、10マジック・ポイントにつき、呪文の効果または成功率を10%高めることができる。実在する名称:スウェット・ロッジ、呪医小屋、キーヴァなど
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