世界について これは、現実世界と異なる地上の話である… それまで、大小様々な国々が乱立し権力闘争や紛争が猛威を振るい日々戦闘が勃発する危険地帯であった地上、と呼ばれる世界で突如「何か」が爆発、そのまま権力闘争に明け暮れていた大小様々な国家を巻き込んで一瞬のうちに霧と化しそれらの国々を消滅させていった。残る主要５大陸の国々ももはや、多くの領土と人口を失い戦う気力すらなくなっており、停戦を行う事となった。この際、幻想郷側が調停役を引き受けることとなり、長きに渡り続いた戦いの歴史は幕を閉じ、ようやく地上に平和が戻ったのである。あれから数十年の時が経ち…新世界暦２１７年、主要５大陸はそれぞれの立場を守りつつ、散発的な争いはある物の、世界には穏やかな時が流れ、今日に至っている １．同じ時期に、戦闘中の軍属や訓練中の軍属が意志もなく何十マイル遥か彼方まで移動させられ気づいたときには目の前には何もない場所に到着しており、戦闘が強制終了したとされている ２．同じく、主要５大陸が各地域の散発的な争いに勝利し、平和的に領土を手にすることにより、現在の世界状況となったとされる ３．爆発した何かについては、詳しい正体は分かっていないが、爆発時に世界各国に飛び散った破片を解析する所によると、何らかの研究所が作っていた巨大兵器と判明している ４．この爆発により、幻想郷の結界が一部地上とつながる空間変異が起きたとされる。賞金稼ぎ達が地上と幻想郷を制限付きで行き来できるようになったのはこのためである ５．調停式には、主要５か国の重要人物が出席しており、月面都市連合の要人も来ていたとされる ワールドガイドについて 現在世界を統治しているのは主要５か国、旧世界では大陸と呼ばれた地域を主とする国々であり 北の海を要する屈強な海洋国家アヴァロン 広大な山岳地帯、鉄の森を要する大陸国家ユーダリル 東の海に位置する仙境と幽玄の国泰山 内陸部に位置し西は砂漠地帯、東は広大なステップ地帯を要する資源の国マンサムーア 南の海を要し、内陸部は河川とジャングル、沿岸部は豊かな交易港を要する商業の国ククルカン がそれぞれの領分を侵さないように統治している それぞれの国は、年に一度、地上の中心部の大海に位置する無人島、通称地上のへそに建造されたコロシアム、マスターオブアリーナにて武術大会を開き、この大会に優勝した国が４年間、政治を主導して行うという事で先の世界の過ちを繰り返さないようにしている。このマスターオブアリーナという名前については、かつての地上が常に争いが絶えない地、命が軽く飛んでいく世界、と皮肉を込めてアリーナ、と地上の人間が名付けたため、それにかけてこの名を取ったとされる 通貨について 現在の世界で流通している国際標準通貨はグリニッジドル、と呼ばれる通貨である。これは、新世界の標準時刻が協定世界時、と定められた際、その記念に共通通貨を作ろうという事で主要５か国が同意し、どこでも使える通貨として、グリニッジドルが誕生したのである。そのどこでも問題なく使える。という信頼性の高さから世界をまたにかける賞金稼ぎ（バウンティ―ハンター）からは非常に評価が高い 種族について 現在の世界では妖怪だろうが、人間だろうが何だろうが等しく全員、大種族：人間と称されることとなる。そこに小種族：妖精、小種族：石人形、といった具合に種族を名乗ることとなる。 基本的に、地上は全て人間が生息しているが、旧世界の亡霊（グール）や別次元の魔人などは別種族という事となる 社会制度について 現在の世界では、満１８歳になったら、全ての人間は何らかの職業に就くこととなる。それまでは学生として生活しながら半人前として、職業人の元で１週間に一度職業訓練を受けることとなる。その際は、半人前として訓練する側はしっかり国が定めた労働規定を守らなくてはならない（守らないと処罰される） 例えば、賞金稼ぎを目指す者は普段は学生として学業を行い、１週間の職業訓練では賞金稼ぎとして訓練するとい う事である。そして、晴れて１８歳で学業卒業後、賞金稼ぎとして社会人スタートとなる 魔物について 現在の世界では魔物は大まかに次の種類に分けられる 脱走した兵士、あるいは賊徒化した賞金稼ぎ 旧世界の生物が、異状進化して魔獣化した者 旧世界の亡霊、あるいは髑髏戦士 別次元の魔人、あるいは元素が意志を持った者 大まかにいうとこれらが分類される。これらの者達は、基本的に略奪や本能に従って人を襲うが、中には話が通じる者たちもいて、上手く話し合いがまとまると協力してくれたりもするようだ 旧世界の遺跡の謎かけについて ときおり、旧世界の遺跡を探索した賞金稼ぎの話によれば、遺跡内で謎かけを仕掛けてくる扉や、奇妙なオブジェクトを操作して罠を解除する仕掛けの類が発見されるという。ある賞金稼ぎによると、謎かけの突破に失敗したら危うく、蜘蛛だらけの部屋に閉じ込められて命からがら脱出した。という報告もある。グールたちに罠職人でもいたのだろうか？ 幻想郷の立ち位置 旧世界の終わりに伴い、外の世界と幻想郷内部の通行はある程度自由となった（それでも門番の衛兵などがいて、通行にはそれなりに苦労は伴うのだが） 幻想郷内部の人々は外の世界の地上人には別の人々と映る場合が多く、外の世界の人々からはアールブ（妖魔・妖精などの総称）と呼ばれる場合が多いようだ。また、地域によってはリョースアールヴ・デックアールヴと呼ばれることもあり、各領邦事に様々な統治体系があるなど、一つの国というより、色々な地方都市が集まった場所、とされている
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