そもそもどんな世界なの？

	ポール・ブリッツレジェンドについて[web全体で公開] 0
	登録日：2020/06/01 19:35最終更新日：2020/06/01 19:35

いろいろと調べてきました。グローランサやタイタンに比べればめちゃくちゃ真面目な世界ですが、同時に想像以上にヤバい世界です（笑）。

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	3. ポール・ブリッツ
	2020/06/01 19:52

女性のマギ、つまりファタエが何人かいる。ファティエ・ウル（個人名はジャニ）は魔術の能力はないが、狡猾な政治家である。彼女はクラースの古代の栄光を取り戻すための王朝を計画しており、ラグラーと結婚して同盟を結ぼうとしている。そのような結婚は現在の力の均衡を大きく変えるものであり、他の多くのマギやファタエはそれに反対している。
 他にも数十人のマギがいるが、その数は数え切れないほどで、ここでは詳しく説明しきれないほどだ。いずれにしても、ほとんどのマギはほとんど関心がなく、個人的な気晴らしや、自分たちの間での些細な復讐に没頭しているだけで、世間のことなど何も気にしていない。
 スパイトはどうか？そこには昔からの力、真のマギの杖、そして古代の魔神を召喚する手段があるのだろうか？多くの冒険者たちは、その存在を信じてコルドロン（遺跡を取り囲む裂け目の地名）を目指して旅を続けている。夏であっても、廃道やぬかるみの中を歩くのは大変な旅である。飢え、要素、病気、野生の獣のすべてが彼らの通行料を取る。良いガイドと運が良ければ、冷たい空気の中に噴き出す蒸気の雲がそびえ立つコルドロンにたどり着くことができるかもしれない。そして、スパイトの壁にたどり着くことができるかどうかが問題となる。どうにかして到達できたとしても、その中には未知の恐怖が潜んでいるに違いない。スパイトに破滅をもたらしたあの事件以来、スパイトに足を踏み入れた者はほとんどおらず、戻ってきた者は一人もいない。

	2. ポール・ブリッツ
	2020/06/01 19:50

 各々のマギの弟子や後継者がクラースで権力の座を得て新たな貴族社会を築き今日に至っていますが、先人たちの秘密の伝承を習得することはできませんでした。魔神の祠はもはや魔力の輝きを放っていません。現代のマギたちは、先祖代々の城を探し回って、昔の力を解き明かすために秘密の聖域を探しています。彼らは埃まみれの魔道書に目を通し、難解な公式を暗唱しましたが無駄でした。昔の失われたマギたちの基準では、彼らはただのごろつきであり、一般的なマギほどの力もありません。中にはそうでない者もいます。彼らはマギの称号と紋章を手に入れ、古い都を簒奪し、臣下の支配権を握っているが、それは全て見せかけです。いくつかのマギを挙げます。バイル家は伝統的に強力な家系であるが、今のところその伝統にはほとんど応えられていない人物が代表を務めている。アイトラン、マギス・ビルは若くて経験の浅い魔術師です。彼の父がツンドラを越えて遠征に姿を消した後、彼はその称号を引き受けたが、彼はこれを伴うべき職務にはほとんど興味を持っていない。彼は、下僕と戯れ、父の書斎に埃を溜め込むような、青臭くて太った青年に成長していました。バイルの写本には強力な呪文が豊富に書かれているが、それが解読できればいいのだが、このふさわしくない称号の後継者は、古い秘密を取り戻すことに興味を示さず、後継者を残すことはできそうにない。
 ラコフ（マギス・リム）は一般的に吸血鬼であると考えられているが、そうでないとしても忌まわしいアンデッドには違いない。彼は、新月に一人の乙女から恐ろしい税金を徴収する。彼が満たされるまで飲んだ後、その少女は以前の「妻」たちの仲間入りをする。彼のアンデッドの「妻」は捨てられ、ほとんど心を持たないままツンドラを歩き回り、暖かさを約束したり、可憐な美しさを垣間見せたりして獲物を誘惑した後、ついには獲物をむさぼり食ってしまうのだ。
　トーア族もまた強力な一族であった。スパイトで殺されたマギの多くが弟子だけを残して後継者となったのに対し、マギス・トーの妻はすでに彼に後継者を与えていた。一族の儀式の奥義は失われたが、ラグラーの血筋には強い魔力が宿っており、彼は熟練した魔術師である。

	1. ポール・ブリッツ
	2020/06/01 19:55

クラース 
宝物や魔力を求める英雄にはクラースへの旅に出る理由があるかもしれないが、ほかにそんな旅を望む者はほとんどいない。クラースは荒涼としたツンドラ地帯で、夏の真っ盛りでも湿地帯が広がり、冬には氷に閉ざされた荒れ地です。人々は、か細い植物とウナギで生き延び、火を噴く泥炭の火で体を温めながら、元気のない生活を送っています。沿岸部の氷が鉄の拳のように閉まり、北の氷河から苦い風が吹き付けると、花崗岩の巨大な城壁でさえも寒さからの避難所にはなりません。貿易では、この土地が提供できるのは、木材（南東部にある記念碑的な針葉樹から）、毛皮、奴隷だけです。このようなものは他の場所で手に入れることができますが、興味を持った商人でも、いずれにしてもラスルボスクの交易の町以上の場所を探すことはできません。
 かつてこの地は、魔神を崇拝していた魔王の支配下にありました。7年に一度、彼らは呪術的なエネルギーを更新するために、神々と交信するためにスパイトの黄土色の要塞に集まっていました。二世紀近く前の最後の集会で、何かがおかしくなった。封印された門の向こうで待っていたマギの召使たちは、人間ではない者たちの怒りの声を聞いた。
 悲鳴が聞こえ，壁には異様な光が舞っていた．命の危険を感じて逃げ出した召使たちが振り返ると、スパイトの塔から稲妻が空に向かって流れているのが見えた。何人かは荒野に逃げ込んだが、何マイルも離れた場所で主人を待つ者もいた。何日もの沈黙が過ぎた後、地面が震え、ひび割れ始めた。炎の堀がスパイトの周りに開き、モルテンは岩の塊を遠くまで噴き出した。炎が静まり返ると、使用人たちはスパイトが孤立した岩の頂点に立っているのを目にした。たとえ誰かがその場所に入る勇気があったとしても、渡る道はなかった。塔の多くが地獄の熱で溶け、石の壁がろうそくの蝋燭のようにねじれているのがわかった。彼らは長い間主人を待っていた-ある者は盲目的に忠実に、その日が終わるまで。しかし、誰ひとり戻るものはいなかった。