【アリアンロッド2E】シナリオレスで行くアルディオンぶらり旅(笑)【TRPGリプレイ】
注意: 当ページの内容の転載、複製は著作者の許可がない限り行わないでください。
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本作は、「菊池たけし、F.E.A.R.、KADOKAWA」が権利を有する「アリアンロッドRPG2E」の二次創作物です。
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本作は、「菊池たけし、F.E.A.R.、KADOKAWA」が権利を有する「アリアンロッドRPG2E」の二次創作物です。
まえがき
本作は実際に行われたアリアンロッドRPG 2Eのセッションをもとに編集・作成されたリプレイ作品です。
作中、戦争行為を想起させる記述、及び直接的な言及が存在しますが、これらは現実の問題と一切関係が無く、またそれらを助長・推進する意図は含まれません。
あくまでもゲーム上、あくまでも架空世界上の表現であることをご理解の上、お読みください。
また、本リプレイは「公式設定の改変や勘違い、曲解」、「倫理観が欠落しているPC(いわゆる「悪意のない悪役」)」、「雑なルール運用」「タイトル詐欺」を含みます。
これらの要素が苦手な方は、読書をお控えください。
……参加したプレイヤーが読みたいと言ったから書いた。後悔はしていない。
だがよろしいか? 私は警告したぞ?
本リプレイを構成する要素は9割方悪ノリである。
これが書かれた理由も大体そんな感じ。初リプレイがこれでいいのかと自問している。
それでも良いというのなら……OK。グッドラック。
PREPLAY
◆ Preplay 01◆ 超突発卓、爆誕
それは、ある休日。
私、灰根量は身内卓に関わるある原稿の認識合わせのため、友人である≪ъかえして氏をボイスチャットに呼び出していた。
灰根量:やぁ。暇があったらどっかでちょいとお話しさせておくれ。30分くらいかな
≪ъかえして:やぁ。いまからでいいぞ。
この間、僅か1分である。
この時、私の脳裏をある思い付きが駆け抜けていった。
さて、その呼び出した呼び出した用件自体はすぐに終わったのだが、ここからが本題だとばかりにわたしは切り出した。
灰根量:実は今日卓無くて暇だったりします?
≪ъかえして:明日は卓あるけど、今日は卓無いんだよね。
灰根量:そうか……(暗黒微笑)
────じゃあ、今からアリアンロッドやろうか! シナリオ無いけど!
超突発卓の爆誕である。
さて、本リプレイの参加者2名を紹介しておこう。
▼灰根量
「はいね・もる」と読む。
今回のGMにして本企画の全ての元凶。
こんな感じで思い付きで企画を作るため、身内卓で大体GMやってる人。
過去に、リレーキャンペーンや無人島開拓キャンペーン(専用ルール付き)を始動させた前科を持つ。
アリアンでPLをやる時はやたら尖ったキャラばかり作っている気がする。
好きなクラスはフォーキャスター。
▼≪ъかえして
天照大神絵師を自称する絵師(ただしイラストレーターではない)。
それなりに長い付き合いの著者の友人。
アリアンでは不憫ロールとネタデータ構成によるギャグ要員を担う(今回は違う)。
好きな型は「毒肉水カードゲーマー型」(陸上で泳ぎながら肉を食い、毒をばら撒きながらカードゲームする)。
好きなクラスはチェイサー(ただし使ったことはない)。
他、別システムだが野良に多数出没中。
◆ Preplay 02◆ シナリオレスアリアンの始まり
灰根量:乗ってもらえたので、シナリオ無しでアリアンロッドを始めます。
≪ъかえして:どうやって進めるんですかね……
灰根量:解説します。
……解説する。
これは元々、「アリアンロッドRPG 2E パーフェクト・ワールドガイド(以下、PWG)」の購入時に、別の卓メンとした雑談が元となって生まれた構想である。
ざっくり説明するならば、「PWGの豊富な設定を有効活用(悪用ともいう)し、PCの設定とGMのアドリブのみで進行するセッション」だ(俗に言うナラティブ系に近い遊び方かもしれない)。
今回の具体的なルールは以下である。
以上のルールに則り、地域・開始地点をランダムで決めた結果、開始地点は「アルディオン大陸東方・ラングエンド首都、エルモード」となった。
これは時既に、GMにとって誤算であった。
PWGに記載されていたエルモードの情報は、その名称と位置だけだったのである。
灰根量:まああの、何とかするのでキャラメイクしてください。レギュレーションは貼ります。
≪ъかえして:ちなみに今回、スクウェアルール(EXB.P96参照)は使用しますか?
灰根量:わかりません!!(笑)
≪ъかえして:わかった!!!!(笑)
灰根量:一緒にギルドの作成もお願いします。一人ですけど。レベルは1で。
キャラメイクのレギューレション
成長点:40点
所持金:2700G
使用可能ルールブック
地域制限解除
誓約取得可能
アームズクリスタル許可
その後、GMはセッションの準備を始め、PLはキャラメイクを開始した。
「レムレス(種族)やりたいな」「今デミゴッド(種族:ディーバの一種)やるって言った?(言ってない)」「一人でやるならメインクラス何が良いだろう」「どら○もんなんていないんだ……」などと騒ぐこと小一時間。
この無謀なセッションに挑むキャラクターが誕生した。
PC①/≪ъかえして ~アセンベス
灰根量(以下、GM):では簡単なキャラ紹介と、目的について軽~く紹介してください。
≪ъかえして(以下、ベス):はーい。名前はアセンベス。エルダナーンで性別不詳。[研究者]の家庭に生まれました。で、倫理感を[紛失]しました。
GM:倫理観を紛失。
ベス:紛失。で、[真理]を求めて旅をしてる。具体的には人の命を使った魔術を研究してるので、戦争の地を求めてスタスタ。
GM:やべー奴じゃん(笑)
ベス:アライメントは混沌・悪です(笑)
GM:え、これ解き放って大丈夫? シナリオ無いけど、むしろそのせいで先行きが不安でしかない(笑)
ベス:いけるいける。
GM:……OK。データ的にはどんな感じです?
ベス:はい。クラスがアコライト/メイジで、一人旅なので攻撃、防御、回復と一通りできる感じにしてます。
GM:(データを見ながら)《ホーリライト》? 神官戦士じゃないんだ。
ベス:《ホーリライト》使いたくて……(笑)。あと、クラスロールスキルの《マスターマインドⅠ》で、神殿からお金もらえます。
GM:絶対よくないお金だそれ。
ベス:そういうこともあるかもしれない。
GM:OK。色々不安だがセッションを始めましょう!
【PC①:アセンベス】
レベル:3 種族:エルダナーン
クラス:アコライト/メイジ
HP:40 MP:58 フェイト:5
能力値:
【筋力】:3 【器用】:3 【敏捷】:2 【知力】:6
【感知】:4 【精神】:10 【幸運】:2
ライフパス:
出自:[研究者] 境遇:[紛失] 目的:[真理]
スキル:
種族スキル:《フォティテュード》
アコライトスキル
《プロテクション》2/《ヒール》1
《クイックヒール》1/《ホーリーライト》1
《ビリーブ》2/《テレポート》2
メイジスキル
《コンセントレイション》1/《マジックロック》1
一般/クラスロールスキル
《アルケミ―ノウリッジ》1/《トレーニング:精神》1
《フィッシング》1/《マスターマインドⅠ》1
装備:
ラウンドシールド/S3ハット(硬性/精神/侍祭)/S1ローブ(硬性)/ポイントアーマー/聖印
パーソナルデータ:
年齢:19 性別:不詳 身長 :150cm
髪の色:銀 瞳の色:灰 肌の色:白
【ギルド:(名称未定)】
レベル:1
ギルドサポート:
《研究資料》1/《蹂躙作戦》1
◆ Scene 01◆ アセンベスがやってきたぞっ
アルディオン大陸を旅するアセンベスは、ひょんなことから軍事国家ラングエンドの首都エルモードを訪れる。キミはこの町の石畳を今まさに踏みしめた。
……この国ではあまり問題を起こさない方が良いだろう。下手を打てば、次に粛清リストに載る名前はキミのものかもしれない。
キミが何を目的にするせよ、慎重に行動しよう。
GM:と、いうわけでベスはエルモードにやってきました。特にこっちから起こすイベントとかは無いので、キャラに合わせて行動してください。なんか困ったら相談してくれればなんか生やします。
ベス:ワールドガイドには載ってないんだよね?
GM:無い!(笑)だから生やす!
ベス:じゃあ、人の命を用いた魔術を求めてやって来たので、死体無いかなーみたいな。今戦争起きてます?
GM:ふむ、【知力】で判定してみよう。目標値は8で。
ベス:(ダイスを振る)11で成功!
GM:OK。ラングエンドは3年程前のアヴェルシア王国への侵攻後、目立った戦争は起こしていない。ただし、軍備の増強は推し進めている。最近では国庫に余裕が出来たらしく予定を超える軍事力の強化を検討しているとの噂がある。以上PWGより。
ここでいう侵攻というのは、公式リプレイ『アリアンロッド・サガ・リプレイ・デスマーチ⑥ 明日をつかむ大作戦!』にて語られているものを指す。
ベス:戦争に乗じて死体を調達するのは無理そうかぁ。
GM:アコライト……? ネクロマンサーの間違いでは(笑)
ベス:アコライトですよぉ? 「悪が強大化するならば、正義もまた成長し続けなければならない」ってスキル取ってるんで、正義ですよ(笑)……どっちかっていうとエネミー側だなこいつ。
GM:粛清された方が良いのかもしれない(笑)
ベス:何をしようにも裏の事情ヤバすぎてうまく動けないぞこのエルダナーン。
ややあって、ベスはとりあえず軍に探りを入れる方向で動くことにした。
ベス:その辺で井戸端会議しているような住民共から、軍に協力できないか聞きましょうか
GM:なるほど。じゃあ……(住民になって)「なんでぇ、志願兵か」
ベス:いえっす!
GM:「あっちに兵舎があるだろ。そこで聞いたらいい」
ベス:ありがとうと言って兵舎に駆け寄ります。あっそうだ。
GM:ん?
ベス:(兵舎に行く前に)少し離れた路地裏に行きまして、
GM:はい。
ベス:《テレポート》のポイントにセットします。
GM:はい、どうぞ(笑)
ベス:あと、ローブみたいなの別で買って変装用に用意できませんか?
GM:なんで怪しさを上げていくんですかね。
ベス:やめておきます(笑)。兵舎に行って話をしましょうか。軍に入れたらやりたい放題とか考えてるかもしれん。
なんでよりによってラングエンドなんだ。
GM:じゃあ、兵舎の受付(あるのか?)が「ラッシャッセー!」と。
ベス:どんな受付だよ(笑)。えとじゃあ、受付さんに志願の者だけども、と。
GM:「成程、デk……弾よk……こほん。我が国のために戦いたいというのですね」
ベス:扱い酷いな(笑)。神官ってそんな前に出されるもんなの?
GM:わからん。
GMもPLもその手の話に詳しくはない。俺達は雰囲気でアルディオンをやっている。
今後もそんな感じ。ご了承ください。
ベス:軍医希望かなーって話をしましょう。
GM:ニュアンスは了解だが、医者……とは違うかな?
ベス:まあ戦士には見えないだろうが……こう見えても神官でね?
GM:「そんなに禍々しいのに(ぼそっ)」
ベス:あれ見抜かれてる?(笑) 神官なのは嘘ではないから。
GM:「では手続きのために『国民証』をご提示ください(今考えた)」
ベス:持ってないが? 偽造は【器用】ですかねぇ……低いねぇ(3)
GM:「国民証をお持ちでない!?」
ベス:(笑)。これ今《テレポート》したら騒ぎを大きくするだけだな……GM、国民証は常に持ち歩いていなければならないものですか?
GM:そういうことにしましょう。
ベス:国民ですらないんだよなぁ……
GM:旅人がなんで志願するんですかねぇ。
ベス:素直に、国民じゃないんだがどうしようかって話をしよう。
GM:「でしたら、役所(適当)にて評議長への誓いを立て、国民証を取得してください。他国の国籍は返上していただきますが」
ベス:なんかいろんなとこの国籍持ってそうだなぁコイツ。
GM:指名手配されてない?
ベス:されてるかも……よし、いったん出よう。
GM:「アリャリャリャリャリャー!」
ベス:居酒屋かよ(笑)
GM:ここで一旦シーンを切ろう。
◆ Scene 02◆ 地獄の沙汰も……
──「死体が欲しい」。
なんとも物騒な理由で町中の探索を続けるアセンベス。次にその目に留まったのは……
GM:とりあえず兵舎は後にしましたが、この後どうされます?
ベス:何をしようかな。求めてるものは人の命を用いた魔術なんだけど、どう辿り着こうかなぁ。
GM:目的としては死体が欲しいと。
ベス:死体でもいいんだけど、生きてる方が良いかな。神殿じゃ手に入らないだろうし……
GM:奴隷かなんか買えばいいんじゃないですか?(暴投) ラングエンドなら居そう(偏見)。
ベス:奴隷は大事にしなきゃいけないから……大事にしないと怒られちゃう。
GM:なんで訳知りなんだ! 完全に悪役なんだよ!(笑)
ベス:奴隷お高いんでしょ?
GM:そうだなぁ……雇用費で1000Gくらい?
無論、ルールブックにそんなデータは存在しない。
ちなみに、宿屋に一泊する際の値段が10Gである。
ベス:高いなぁ……あ、でも《マスターマインドⅠ》使えば届くわ。
GM:それ神殿からもらったお金でしょ!? 何てことに使ってるんだ(笑)
ベス:今はやめときましょう(笑)。
GM:はい(笑)。じゃあそんなあなたにピッタリな場所が見つかるかもしれないんで、【幸運】判定難易度8を。
ベス:新鮮な生きた死体が見つかるかどうか判定か……
こんな酷い判定見たの初めてだよ。
ベス:(ダイスを振る)ああっしょぼい!
GM:足りないっ!
ベス:うーん、フェイトを切るかぁ! (ダイスを振る)いぇーい成功! ウキウキで歩いてます。
GM:スラムがあります。
ベス:スラムかぁ……(ウキウキ)
GM:一応立ち入り禁止のようですが。
ベス:兵士居るでしょ? 金握らせますか(あっさり)。
GM:お金あるんです?
ベス:110Gしかない。幾らでどいてくれるかなぁ?
GM:そうですねぇ……豪華な食事が5Gですので……
ベス:そうだよね。サービスの価格を見よう。
GM:兵士の給料が数百Gとかそんなもんかもしれませんね。
ベス:兵士何体居ます?
GM:数はですね、1D6体……(ダイスを振る)2体ですね。
ベス:じゃあ25Gずつ握らせる予定で。
GM:OK。じゃあ……「何者だ! ここは立ち入り禁止だぞ!」
ベス:旅の神官だからな……どうしよ。
GM:「貴様この国の者ではないな? 旅人が何の用だ!」
ベス:何の用だと言われたらそれは私利私欲でしかないんだけど(笑)。ラングエンド兵レベル幾つなんだろ。
GM:えっとですねぇここにPEGがあるじゃろ? うーん、エネミー識別すれば分かるかもね? あ、モブなので戦闘するなら一対一になります。
ベス:騒ぎを起こすとめんどくさいので無しで。立ち入るためにはどんな手続きが必要ですか?
GM:(シークレットダイス)ふむ……「何の目的かは知らんが……旅人に語ることは無い。ドブ鼠共の仲間入りをしたいのでなければ、早々に立ち去れ」
ベス:あちゃー。意地悪だなー。あっちを見てもこっちを見ても腐ってんなぁ。
鏡を見よう。
GM:で、賄賂します?
ベス:いけるのか? 雰囲気として真面目そうな感じ?
GM:ダルそうかもしれない。
ベス:じゃああげちゃお。まあまあそう言わずに。一人辺り25G握らせます。
「キミ達は何も見ていなかったことにすればいい。中で死体が増えたとしても、それはキミ達には関係の無い事だろう?」
GM:死体増えるの前提だし……(笑)。
ベス:仮にね。
GM:【精神】判定どうぞ。難易度9で。
ベス:9かぁ……不安だなぁ(【精神】10)。(ダイスを振る)成功だぁ。
GM:「やったぁごーるどだぁ」「ふひひ。どーぞどーぞ」
ベス:助かる~
GM:なんでこんな展開になってるんだろう。
ベス:ライフパスが悪い。
GM:ライフパスオンリーでダークサイドになるかどうかは決まらないと思います(笑)
◆ Scene 03◆ アセンベスの目的
スラムに身を躍らせると、すぐに周囲の奇異の視線と、異臭がキミを貫いた。
ボロボロの家屋の間を、ボロボロの衣服を来た住人達が行き来している。
GM:スラムに立ち行ったところからシーンを開始しよう。
ベス:視線?
GM:「ママ―……きれいな服の人がいるよー」「しっ見ちゃダメ!」……的な。
ベス:はいはい。視線にも異臭にも、表情を歪めることもなく進みましょう……ベス神官なんだよな。死んでもよさそうな奴いねぇかなぁ……?(笑)
GM:神官要素どこよ!?(笑) 基準は!?
ベス:そう難しいんだよなぁどうしよ。とりあえず入り口から見えない位置に移動しよう。
GM:どうぞ。少し奥に進んだよ。
ベス:じゃあそこの……スラムの少女に飴ちゃんあげよう。
GM:お、おう。事によっては某バードより酷いことしてるんだよなぁ。
ベス:あいつと違って命のやり取りしかしないから、平和。
弊卓にはかつてもう一人、中々アレなロールプレイをする神官が居たのだ。一人になった途端NPCの女の子にお薬盛ろうとしたり。
GM:都合良く飴ちゃん受け取ってくれそうな少女を発見できるかどうか【幸運】判定、難易度7で判定どうぞ。
ベス:少女である必要はないんだけどね。少年でも。(ダイスを振る)成功。
GM:OKです。見つけた。
ベス:(優しく)お菓子を挙げるから一つ教えて欲しいんだけど……(ドスを効かせて)死んでほしい人っているかな?
GM:死んで欲しい人!?
ベス:死んで欲しい人。コイツ信念凶(別システム)だなぁ……
GM:「わぁいきゃんりぃらぁ」
ベス:返答あります?
GM:「しぬ?」ピンと来てないみたいです。ところでキミが少女に話しかけてるのを見てる回りがざわつき出します。
ベス:面倒だなぁと思いつつ、ここからいなくなってほしい奴とか。いないかな? と聞きます。
GM:「いないよ」
ベス:いないのかぁ面白くねぇな。
GM:「あなたは、おしごと、くれるひと?」
ベス:お仕事?
GM:「あのね、おしごと、じゅんばんまち、なの。おしごとないと、ぱぱもままもごはんくれないの」
ベス:なるほど仕事が欲しいのか。なるほど仕事ねぇ……仕事は何処で手に入れるんですかぁ? って聞きます。
GM:「……えらいひとがね、もってくるの。じっけんだい? なんだって」
ベス:ふははは! 都合の良い話を聞いてしまった! あ、内心です(笑)
GM:これ聞いて都合が良いって思う辺りもうね……(笑)
ベス:(笑)。仕事に行った人は戻ってくるのかな?
GM:「はんぶんくらい」
ベス:戻ってこなかった人たちはどうなるんだい?
GM:「えっとね、えらいひとにみとめられてるんだって。みとめられて、いいくらしをさせてもらえるんだって」
ベス:なるほどね? 重いなぁ話が(笑)
GM:だから管理されてるんでしょうね?
ベス:納得だぁ。内心ほくそえみながら、仕事はどこで受けるのか聞きましょう。
GM:(シークレットダイス)「わからないの。もってくるの」
ベス:つまり国の人が中を歩き回ることがあるわけだ。
GM:そうですねぇ。入り口からは見えないとはいえ、それ程離れてはいないので、門が開く音とか聞こえてくるかもね?
ベス:うーん、ちょっと方針考えます。
その後数分間、「最善は組織に入り込んでなんやかんや楽にさせてもらうこと」「いい感じになったら《テレポート》使って国を出ればいいし……」などと思案した結果、「スラムの制圧を目指す」という結論をはじき出した。
GM:なんて? いや、はい(笑)
ベス:スラムの制圧を目指します……(笑)
GM:これ後々シナリオボスになる人の成長物語か何かなのか。
ベス:いいじゃん。そういうの好きだよ。
GM:後々ボスとしてお借りするかもしれませんね。
ベス:で、まずは上手くスラムを牛耳るか、国に取り入って組織に所属するかしないと……スラムを牛耳る方がまだいいか。そっちのが丸いな。じゃあスラム街の制圧に入りましょうか。
GM:どうやって?
ベス:武力? ……は、厳しいなぁ。治療してあげて恩を売ってくとかは時間掛かるし……内乱起こすか。
GM:(笑)
ここから再び方針を考え出すプレイヤー。
内乱を起こそうという話から始まり、ラングエンド国軍の戦力がどうとか装備がどうとか、仮にスラムの人間を一斉蜂起させて勝算があるのかとか、「難しいなぁ国落とすの」などという発言が出たりしつつ、最終的には「ラングエンドを転覆させよう」という結論に落ち着いた。
落ち着い、た……のか……?
そしてここで、GMの中でついにシナリオがあらぬ方向に固まり出していた。
GM:確認ですが、「ラングエンドの転覆を目指す」でよろしいですね?
ベス:はい!
GM:では、ここで【知力】判定を。難易度12。
ベス:(ダイスを振る)余裕の成功です。
GM:はい。ラングエンドは現在のアルディオンの世情的に、敵が多い国のようです。ラングエンド周辺の小国家群が結成した軍事同盟、「対ラングエンド同盟」というものが存在することを思い出します。他に、フェリタニアとかレイウォールとかグラスウェルズとかゴルフォードとか、まあなんかいろんなところと衝突してるっぽいです。
ベス:なるほどな。当面の目的はそいつらを上手い事そそのかしてラングエンドにぶつけること、と。こうやって闇に潜む感じならシーフの方が良かったかな。
GM:これこういうゲームだっけ?
ベス:アルディオンはそういうところあるでしょ。
GM:まあ……そうかもしれない。長くなってきたし、そろそろシーン切りましょうか。
ベス:りょかいっす。死体が欲しいだけだったはずなのになんかデカい話になって来たなぁ。
GM:ちょっとここでイベント起こしますね。
ベス:やったぁ。
GM:今適当に考えましたが、「兵、蛇、賊、爆発」の何れかのイベントが起こります。
ベス:蛇ってなんだ。
GM:(ダイスを振る)……爆発(笑)。
ベス:(笑)。良いよ、じゃあ自分に《プロテクション》打ちましょうか。ダメージは?
GM:あ、この場で爆発するかどうかは別途決めます(アドリブ)。
同じ要領で爆発地点をロールで決定した結果、爆発音は町の外から聞こえてきたことが分かった(ことになった)。
ベス:じゃあ今の場所を《テレポート》の2つ目のチェックポイントにしつつ、さっきチェックした路地裏に跳びます。
GM:スラムから出るの見られないようにってことね。了解。
ベス:路地裏に跳んだの見られませんように。
GM:(シークレットダイス)OK。誰にも見つからずに路地裏に降り立てたことだろう。そのまま町の外に向かうで良いですね?
ベス:良いです。
GM:では、キミが野次馬しに向かったところで、シーンを切ろう。
◆ Scene 04◆ 蛇
なんだか目的と手段がぐちゃぐちゃになっている気がしないでもないアセンベス。
爆発音を聞きつけ町門までやって来ると、そこには同じく爆発音を聞きつけた野次馬たちが集まっていた。
爆発の原因や犠牲者の有無などをランダムに決めた結果、次のようになった。
「爆発の原因:不発弾」→「犠牲者は:人以外が巻き込まれた」
GM:何で町のすぐそばに不発弾なんか埋まってるんだよ!
ベス:自分で選択肢に入れたんだよなぁ……
GM:この世界の砲弾ってなんだろ。まあ存在するんだろうけど錬金術とか、魔術的な代物な気がする。
ベス:ヤバそう。人巻き込まれててほしいなあ
GM:【幸運】振ろうか。難易度は伏せ。
ベス:(ダイスを振る)9!
GM:(シークレットダイス)……では。
見れば、門から数十メートルほどの位置で火の手が上がり、黒煙を噴き上げている。
そのただ中では馬車が横転し、それを引いていたであろう馬が見るも無残な状態になっていた。
……衝撃で吹き飛ばされたのだろう。黒煙に紛れてわかりにくかったが、少し離れた位置にその荷馬車の御者と思われる人物が倒れている。
GM:(ダイスを何度か振って)御者は若いヒューリンの女性のようです。
ベス:死んでます?
GM:多分生きてます。
ベス:結構、生命的に……いいですねぇ(笑)
GM:中々ヤバい発言してるな?(笑)
ベス:若いらしいし長期的に見て助けないと。兵も居るよね?
GM:居るでしょうね。1D6体……(ダイスを振る)とりあえず傍に居るのは門衛が2人だね。ちょっと動こうか。
「この場は我々が預かった! 散れ! 散れ!」と野次馬を押しのけて現場に駆け寄る門衛達。
キミはこの警告を無視して駆け寄ってもいいし、おとなしく立ち去ってもいい。
ただしキミがここに来るまで彼等は動いていなかったのだろうかなどと突っ込んではならない。
ベス:こう……危ないので近寄らないでください的な。
GM:割と高圧的かも。
ベス:神官のような人は周りにいます?
GM:都合よく居たりはしないでしょうねぇ。
ベス:ちなみに聞きますけど、「アルカナム:アエマ」を持ってそうな人もいない?(笑)
GM:それこそ多分居ないだろうけど、どうやって見分けるんですかね(笑)
アルカナム:アエマ
レガシーデータブックにて追加されたアイテム、「アルカナム」の一つ。
特殊なタイミングで回復を行える。とっても強い。
ベス:近寄ります。
GM:では門衛はこう言います。「何だ貴様は?」
ベス:通りすがりの……神官だっ!(笑)
GM:「神官だと……っ!?」(笑)
ベス:聖印をちらつかせながら、聞きます。正規の人員の到着を待っていたら、あの人手遅れにならないかな?
GM:なるほど。【精神】判定難易度10。
ベス:ファンブル以外成功ですね(ダイスを振る)成功です。
GM:門衛は少し思案してから、「仕方ない。特例だ」と同行を認めます。
ベス:流石に出し抜いて殴殺は出来ないよなぁ。
GM:はい(笑)
ベス:仕方ないので、自分用なんだけどな―と思いながらその女性に《ヒール》するわ。馬は手遅れ?
GM:(本来の犠牲者なので)手遅れです。
ベス:うい。魔術判定は成功です。
GM:OK。荒かった女性の呼吸は段々落ち着いてくるよ。
ベス:くそう(笑)
GM:(笑)。それを確認した門衛が、「よし。あとはこちらで預かろう。貴様、名は?」と聞いてくる。
ベス:ここで一つ問題が。偽名を名乗るかどうか……どうしようかなぁ。シナリオ上初の名乗りが偽名はなぁ……
GM:流れるように違う偽名を使い分けるPCとか居るし、別に良いと思うけど。
ベス:よし、素直にアセンベスだと名乗ろう。
GM:「よしわかった。喜べ。後ほど貴様のもとに評議長の名で謝礼が届けられるだろう」
ベス:……私は流れの者だか届くのかな?
GM:「ふん。この町に居る限り目の届かないところはないということだ」と言い残してその場を離れます。
ベス:なるほどね。賄賂したの見られたかな?
GM:さてね? 彼に代わって、馬車を移動させるべく軍馬を連れた一団がやってくる。長く留まるのは得策ではなさそう。
ベス:うーん死体手に入らないなぁこのゲーム難しいなぁ。
GM:相手国だし、派手に動かないきゃこんなもんかなって。なんでこんなことになってるんですかね。
ベス:そういうライフパスだもん。
GM:違うと思います。死体集めてって、人体錬成でも目指してるんですかね……あぁ[真理]ってそういう。
ベス:そうそう、そのネタ。錬金術士じゃないけど。
GM:さてどう動きましょう。
ベス:フン。中々うまくいかないものだ……と思いながら街の中にもど……ろうとしたところでもう一回GMイベントできます? 何回も爆発してたらいつか門衛おらん時が来るかもしれん。
GM:何回も爆発してたら!?(笑)
ベス:敵襲敵襲ー!!ってのもありえるな。
GM:わかりました良いでしょう。ではさっきと同じように……(ダイスを振る)蛇ですね。
ベス:お、よくわからん奴。
GM:では、あなたは気付く。あなたの懐に、気づかぬうちに謎の“書簡”が存在することに。
ベス:お、楽しくなってきたな……!
GM:さて、その書簡の封蝋に、キミは見覚えがあるかもしれない。【知力】判定、難易度13だ。
ベス:(ダイスを振る)ジャスト。
GM:おお。ではキミは知っている。それはキミが知る限り、犯罪結社「王蛇会」のものに違いなかった。
王蛇会
主に公式リプレイ『アリアンロッド・サガ・リプレイ・デスマーチ』シリーズに登場したアルディオンの犯罪結社。
この時のGMはふわふわした記憶でもって、なんとなくそこら中に居そうなイメージで処理していた。
GM:今、GMは何故かEXBを開いている。
ベス:おっとぉー?(笑)。とりあえず書簡は開封せずにしまって、街に戻り、出口に近い宿を取ります。
GM:あい。移動するならシーンを変えます。
◆ Scene 05◆ 襲撃
いつの間にか懐に忍ばされていた書簡。一体いつ?
蛇の足跡を求め、アセンベスが動く。
GM:宿代ですが、ちょっとお高めで20Gになります。
ベス:ういうい。20G払おう。ちょっと路銀が心もとなくなってきた。
GM:問題なく部屋に通されますよ。
ベス:部屋に入ってから、《テレポート》の路地裏の転送ポイントを消して、入れ替わりに今の部屋をセットします。
GM:はい、OKです。
ベス:その後《テレポート》でスラムに跳びます。
GM:了解です。シーンは継続しますが、《テレポート》の回数制限は無視してOKです。
ベス:で、書簡を開きます。
GM:はい。
ベス:はい。
GM:……ぼーん(笑)
ベス:あーあ。
弊卓ではあんまりトラップが登場しないので、怪しいものに[トラップ探知]する習慣が根付いていないのだ(ましてやこんなレギュだし)。
たまに使っても、「無い→無い→もう無いやろと探知せず引っ掛かる」パターンが多い。謎。
GM:トラップの処理します。【幸運】判定で目標値13、お願いします。
ベス:(ダイスを振る)失敗だあ。フェイト切るべきか……? まあいいや。
GM:はい。では[2D6+10]で……、(ダイスを振る)15点の物理ダメージを受けてください。
ベス:《プロテクション》! (ダイスを振る)……防御力と合わせてダメージ0です! 《テレポート》取っててよかったぁ! 宿屋の中で爆発しなくて! 手紙はどうなりました?
GM:(1点でも受けたらオマケあげたのに……)無事です。読みますか?
ベス:読みます。
GM:「間抜ケハ 見ツカッタヨウダナ」
ベス:只のびっくり箱か。面白くない。と言いながら騒ぎを聞きつけて兵が来る前に戻ろうか。
GM:あ、手紙続きあります。「オ前ハ見ラレテイル」「路地ヲ伝ッテ逃ゲロ 追手ガ来ルゾ」
ベス:……この文を書き加えるセンスは評価できる。乗ってみようか。てってこてってこと路地を伝いに行こうかな。
GM:最後にもう一文。「蛇ノ腹ハ 鼠ヲ喰ラウ」
ベス:良いな蛇腹。蛇腹か……
GM:最後のはアドリブですが謎掛けです。多分意図は拾えると思う(拾えなくても別にいいや)。【知力】ゴリ押しなら14で。
ベス:ちょっと考えますね。蛇腹……ジャバラか……ジャノフクはソをクラウ……
GM:『「た」ぬき』みたいなあれじゃないよ? 単純だよ?
ベス:そりゃ短時間で考えたんだし単純なんだろうけども。わかんね判定するか! 面白そうなところにはフェイトを切るぜ! いぇーい(ダイスを振る)危ねっ! フェイト切って良かったジャスト!
「蛇ノ腹ハ 鼠ヲ喰ラウ」
まず“蛇”は王蛇会、“鼠”はスラムの住人(スラムの門衛がドブ鼠って言ってた)を指す。
“蛇ノ腹”は王蛇会の“腹”……組織の体内、真意を隠す場所、転じて、アジト。
これらを意訳して「組織のアジトがスラムの中にあるぜ!」となる。
……うん、見返すと無理やりだな。これで意図拾えってのは無茶ぶりだよ、私。どうもすみません。
ベス:なるほど、誘われてるのかな? そういうことか。うーん、どうしようかなぁ。とりあえず爆発したし人来る?
GM:うーんそうですねぇ……夜だったことにしていい? 宿とったし(←ここ当時の自分が何考えてたか謎)。
ベス:いいよ。
GM:うんじゃあまあ来ない。一瞬光ったし音もしたけど(←ここも謎)。
ベス:兵とか来ないんだろうか……
GM:ほっときゃ来るかもしれない。
ベス:夜って暗いですか? 例えば足元見えないくらい。
GM:月明かりしかないくらいかもしれない。[暗闇]適用しましょう。手紙読めてたのはまあ気にしない方向で。
ベス:はーい。ランタン付けます。
GM:目立つなあ(笑)
ベス:暗視のクリスタル使うべきだったか……(笑)。迷ったんだよなぁ。とりあえず爆心地点からは移動して、移動中にMPポーションを飲んでおきます。
GM:どうぞ。
暗視のクリスタル
PIGに掲載されている「アームズクリスタル」ルールで使用可能なアイテムのひとつ。
その名の通り、特定の装備に装着することで暗視能力を得る。
この他にも暗視能力を得る方法は色々あるが、これは非常に手軽(アームズクリスタルは許可されないことも多い。今回は許可している)。
ベス:MPポーションで回復っと……(ダイスを振る)3。少なっ! モデアより少ない!
GM:うまく飲めなかったんだね。
ベス:ダバダバ~(笑)
GM:ポーションをダバダバ零しながら飲むアセンベスのイラストはよ!(笑)
ベス:ポーションってちゃんとした液体なのかな。分からんけど……ファンアートが、出るな(笑)
モデア
同プレイヤーの別PC。フルネーム:プリオムド・モデア。
AR2Eでは種族が滅茶苦茶だったり【幸運】0だったり色々面白いウォーリア/ガンスリンガーの男。
弊卓以外&AR2E以外のシステムへの出没もしているそうなので、馴染み深いという人もいるのではなかろうか(?)。
ある時期まで、何かとダイス目が低い事に定評があった。
ベス:さて移動したのはいいが、ひとまずこうも暗いと(目立つので)探索もままならない。一旦宿に戻ろう。ということで《テレポート》で戻っていいですか?
GM:分かりました(そろそろ一旦切れるだろうし、このまま続けよ)。無事宿に戻ってきました。
ベス:冒険者セットにロープ入ってますよね?
GM:!? は、入ってますね。
ベス:休みたいんだけど、その前にこう……ドアノブにランタンをかけて、回したら落ちて音が鳴るようにしたい。襲撃されるかもしれないからね! 【器用】判定要ります?
GM:なるほど(襲撃してほしいのか……)。要ります。目標値は……8にしときましょう。
ベス:やったー!
GM:の、前に(じゃあ既に探られてるかどうか判定させよう)。【感知】判定を。目標値は非公開で。
ベス:あらあらあら? (ダイスを振る)8。低いなー。
GM:さて、少々シークレットで。
ここで襲撃があったのかどうかランダムに決定したところ、襲撃は発生したことになった。
そして、続いて1D20を振った。これは襲撃者の練度を表しており、これを先程行わせた【感知】判定の達成値と比べることで襲撃の有無に気づけるかどうか決めるという寸法である。
……などと解説してはいるが、今にして思えば3D6などの方が良かったのではなかろうか。
この1D20の結果は、4だった。
GM:……どうやらあなたがいない間に、何者かに侵入されていたようです。やり方は随分雑に感じます。隠す気がないのかもしれない。
ベス:嗅ぎつけられたか? いやそれにしては雑過ぎる……
GM:だって練度4だったんだもん!(笑)
ベス:雑魚じゃん(笑)。ここ何階ですか? 窓はあります?
GM:1D3で。(ダイスを振る)2階ですね。窓はある。
ベス:なるほどな。窓からの侵入をどうケアするか……
GM:なんでこの人こんなに警戒してるんだろう。
ベス:ほら、一人旅なので……保留してた【器用】判定しますね(ダイスを振る)成功。
GM:まあ5なら出るよね。
ベス:2Dで5はね、いつもやってることだからね。
GM:イチタリナイなんてことはね、ありえないね……(遠い目)
ベス:窓あるんですよね? 縁にポーションを置いて、気付かずに窓を開けようとしたら落ちて割れるようにしておきましょう
GM:同じく器用判定を。
ベス:(ダイスを振る)余裕余裕。で、休みます。
GM:深くは眠らない?
ベス:うん、当然。(嬉しそうに)敵襲敵襲―!
GM:敵襲してほしいの?(笑)
ベス:そんなことないよ? ディスカバリーガイドを広げて傘にして眠ります。持っててよかったディスカバリーガイド!
ディスカバリーガイド
エリンディル西方の神殿が発行している特定地域について解説したガイドブック(同名の旧版サプリもあるよ)。
アルディオン東方地域については載っていないので、ベスが持っている理由は謎。
アルディオンについて知りたい方は、「アルディオン版トラベルガイド(『PIG』P.245,275)」をお買い求めになると良いでやんすよ。ちなみにこちらにも旧版サプリがあるでやんす。
GM:で、襲撃してほしそうな感じなので、4分の1の確率で襲撃が発生することにします。
ベス:やめてくれよ(笑)
GM:(ダイスを振る)あっ襲撃、来ますね。
ベス:4分の1引かないでくれよ(笑)。どっから?
GM:えーっと……(ダイスを振る)
ベス:(結果を見て)窓から来たじゃん……そっちはポーションが減るんだよ!(笑)
GM:見て! ポーションが飾ってあるよ。かわいいね。
ベス:窓を開けられたので、ポーションは割れてしまいました。襲撃者のせいです。 あーあ。(笑)
GM:(笑)。えっと、襲撃されるんですがキミがキッチリ罠を張ったおかげで、判定なしで先制は防がれます。
ベス:ポーションは?
GM:割れました。
ベス:悲しいね。
「ちっ……小細工を」
襲撃者は飛び散った容器の破片を踏みしめながら独り言つ。
狭い室内、窓から飛び込んできた襲撃者。外から差し込む僅かな月明かりがその姿を照らし出す。
ベスはその姿をみとめると、傘にしていたディスカバリーガイドを持ちあげながら、ふと呟いた。
────「やはりね」
ベス:窓から来たのだから聞くには野暮かもしれないが……私に何か用かな?
GM:襲撃者は無言でナイフを構えます。
ベス:おやおやつれねいねぇ。
GM:では、戦闘を開始しましょう。
●襲撃者戦・第一ラウンド
行動値
襲撃者(ソロ): 7
アセンベス : 5
戦闘配置:
・エンゲージA(アセンベス、襲撃者)
↓3メートル
・扉
GM:襲撃者は1体で、エンゲージした状態から戦闘を始めます。エネミーデータは今PEGから選んだものを軽くアレンジしたものを使用します。
ベス:この戦闘、ちなみに逃げられる?
GM:そうですね……ではこうしましょう。
ベス:窓を背負ってるってことは、蹴落としたりできる?
GM:多分出来るけど【筋力】対決かな。
ベス:素直に戦おう(【筋力】3)。
GM:ではセットアップ。こちらは何もなし。
ベス:こっちも無し。
GM:イニシアチブで襲撃者の番。ムーブ無し、マイナーで《バッドステータス付与:毒(1)》、メジャーで《連続攻撃》。短剣で切りかかる!
ベス:強い奴じゃん。どうした? 最近何かあった? 話聞こうか?
GM:急に弱腰じゃん(笑)。まあ君には《クイックヒール》がある。命中判定します。3D+7で……(ダイスを振る)14。第一打、回避どうぞ。
ベス:その5さえなければファンブルだったのに……! 回避は……(ダイスを振る)うん無理。
GM:ダメージは3D+10で(ダイスを振る)23点の物理ダメージです。1点でも受けたら[毒(1)]のおまけつきだぞ。
ベス:《プロテクション》で……(ダイスを振る)9点軽減して【物理防御力】と合わせて20点減らす。3点抜けた!
GM:[毒(1)]どうぞ。で、第二打行きます!
その攻撃は命中し、22点のダメージを生み出す。
《連続攻撃》の二撃目であるこちらには《プロテクション》は使用できないため、ベスは11点のダメージを受け、残り【HP】は26となった。
ベス:結構痛いけど攻撃しないとどうしようもないな。とりあえずマイナーで「毒消し」を使用。
GM:「毒消し」持ってるのか……普段使わないのに。
ベス:自分がされて嫌なことは対策するに決まってるだろ!(笑)で、メジャーは……(データを確認して)なんかいつもよりいっぱいある! 《ホーリライト》《ヒール》《テレポート》《マジックロック》がありますね。
GM:……扉、《マジックロック》で良かったのでは?
ベス:そういえば使えるのか! まあいいや。《ホーリライト》を襲撃者に使用。魔術判定は……(ダイスを振る)20!
GM:20はこの子無理ですね……(ダイスを振る)ダメです。
ベス:じゃあダメージロール。2D+8で、(ダイスを振る)17点貫通ダメージですね。
GM:17点。なるほどね? 「クソッ……アコライトの癖に……ッ!!」と、大きくよろける。
ベス:清廉潔白なアコライトなのだから、襲撃されるいわれはないのだけどね?
本人は清廉潔白なつもりのようです。
ベス:しかしなんで襲撃されてるんだろう。
GM:分からん(笑)。多分その内生える。
ベス:国に目を付けられたわけではないと思うんだよね。だったらこんなちまちまやらなくていい。
GM:なるほどそうかもしれない。クリンナップ行っていい?
ベス:まった。その前のイニシアチブで《クイックヒール》《ヒール》使います。魔術判定は、(ダイスを振る)成功。回復量は、(ダイスを振る)24で全回復ですね。
GM:余裕そうね。おのれ毒消し。クリンナップですが何かあります?
ベス:特に無いです。
GM:OK。では次ラウンドに。ところでキミ達は宿の部屋で暴れているわけだけれど。
ベス:うん。誰か来るかもしれないね。まだ来ないとは思うけど。
●襲撃者戦・第二ラウンド
行動値
襲撃者(ソロ): 7
アセンベス : 5
戦闘配置:
・エンゲージA(アセンベス、襲撃者)
↓3メートル
・扉
第二ラウンド。
お互いセットアップの行動もイニシアチブでの割込みも無いため、襲撃者の手番になる。
襲撃者は先程と同じく《バッドステータス付与:毒(1)》と《連続攻撃》でアセンベスを攻撃。その第一打が、命中した。
ベス:だから君、その5! 5が邪魔! 無ければファンブルだろ!
GM:ダイス目悪いな(笑)。ダメージ行きます……(ダイスを振る)低いね。17。
ベス:素で受ける。残り【HP】34点。
GM:二撃目。(ダイスを振る)命中17。毒刃がまたも閃く!
ベス:《バタフライダンス》欲しいなー。(ダイスを振る)回避無理です。
GM:ダメージロール! (ダイスを振る)今度は高い! 25!
ベス:強いなぁキミ。
GM:かすみナントカやね。一撃目は囮。
ベス:賢いなぁキミ! 《プロテクション》取っといてよかった。
GM:賢いなぁキミ!(笑)
ベス:合わせて20点減らして残り【HP】が29!
GM:おのれ《プロテクション》。ベスの手番です。
ベス:はい。さっきと同じ! 《ホーリーライト》、(ダイスを振る)16! クリティカルしないで!
GM:回避……(ダイスを振る)クリティカルしません!
ベス:ダメージが、(ダイスを振る)15点貫通! 耐えます?
GM:キミねー、それねー。
ベス:うん。
GM:……耐えないんだ。
ベス:やったー!
GM:「クソが……」と毒づきながらがくりと崩れ落ちます。
ベス:伊達に一人旅をしていないよ
GM:ドロップ品処理して次行きましょう。
残念ながらドロップ品は、何もなかった。
GM:確認なんですが、とどめを刺しますか?
ベス:まあ正当防衛だしな。とどめ刺します(笑)
それは過剰防衛だ。
ベス:ナイフでやると殺意があったと思われそうなので、魔法でやります。ジュッって。
GM:はい、ご臨終です。
ベス:にっこり(笑)。地味に人殺したPCは(弊卓内で)初では?
GM:確かに、はっきり宣言した奴は初かもしれない(笑)。さて、宿の中でドンパチやったわけですが、留まります? 聞き耳を立てるまでも無く、階下で少し騒ぎになっているようです。
ベス:ドロップ品何もなかったので湿気てるなーと思いながら、悪いことしてないので素直に下に顔を見せます。
GM:了解です。戦闘終わってるし扉に仕掛けたやつは判定なしで外せて良いでしょう。
ベス:ベスはわるくない神官さまなので、ふえぇ……わるいおじしゃんがきたの……って顔をします。
GM:(笑)。ではそんなキミの姿を認めた店主が「お客さん! 一体何があったんです!?」と声をかけてくる。
ベス:(膝に矢を風に)襲撃を受けてしまってね……その対処をしていたところです。お騒がせして申し訳ありません。
GM:「と、とりあえず奥で手当てを……」
ベス:(しおらしく)えぇ、ありがとうございます……
GM:と、ここで宿の戸が勢いよく開き、爆発騒ぎの際に出会った衛兵が顔を見せる。「騒がしいぞ! 何事だ!」
ベス:なんでだ(笑)
GM:で、キミに声をかけてくる。「……貴様は昼の……確かアセンベスだったか」
ベス:おや、貴方は……遅くまでお疲れ様です。
GM:「一体何があった?」
ベス:実は──と、都合の悪いところは伏せて話す。
GM:都合の悪いところって何!? 意図的に殺ったって話とか?
ベス:そこと、なんで自分が狙われるような立場なのか、とか? きっと一人旅の神官だから狙われやすいんだよ。
GM:ほーん。それが通じるか【精神】判定……難易度は14で行こう。
ベス:14かぁ高いな。
GM:出るでしょ。
ベス:ちょっと不安……(ダイスを振る)でもなかったわ。(衛兵になって)「災難であったな……」
GM:「部屋は検めさせてもらう。それと軽く取り調べはさせてもらうが、構わんな?」
ベス:部屋に怪しいもの別にないし。えぇ、手当の後であれば勿論、と言いつつ……これ死体回収できないなぁ。
GM:そうねぇ。「わかった。とりあえず休んで良し……(野次馬に向けて)……貴様等! ここは私が預かった! 散れ!」
ベス:その散れっていうのは、決め台詞かな?(笑)
GM:キャラが立ってきた。名前つけるか。
ベス:ついにネームドキャラが(笑)
GM:「ああそうだ、名乗っておこう。モン=ヴァンだ。覚えておけ」
ベス:かっけー!(笑) よろしく。ヴァン殿。
GM:「ふん。あまり世話にならない方が良いと思うがな?」
ベス:なに、思っても言わないようにしていただけだよ。では後程。
GM:というわけで、衛兵のモン=ヴァンさんと知り合いになりました。
ベス:彼を通じて国に取り入って行けたりするかも。しばらくこの宿に留まった方が良さそうかな。ヴァン殿と連絡とりやすいだろうし。金が飛ぶなぁ(笑)
GM:じゃあ【幸運】振ってください。トラブルもあったんで、成功するとしばらく宿代がタダになります。
ベス:やったーフェイトを切ります(即断)! これ出来た期待値ですよー(ダイスを振る)10で失敗! フェイトで振りなおす! (ダイスを振る)成功! 残りフェイト1!
GM:ではモン=ヴァンが手当て金としてしばらくの間宿代が免除されるよう手配してくれました。
ベス:で、やはり死体は回収できないと。
GM:うん。
ベス:悲しい! 願いが叶わない!
GM:そのまま休むで良い?
ベス:おっけー。
GM:はい。ではその後あなたは軽く取り調べを受けつつも、無事翌朝を迎えた。なお部屋は変更され、襲撃者の遺体は回収された……【HP】と【MP】を4D6点回復してください。
ベス:はーい。GMイベントが入り出してから方向性が変わって来たな……(笑) 次どうしようか。
GM:行き当たりばったりなのに案外うまく進んでるような気がしてくるから不思議。さて、シーンを切りつつここいらで一旦休憩を挟もう(セッション当時19時半頃)。
◆ 幕間 ◆ 休憩中……
さて、実はこのセッションの裏で、弊卓のグループにてこのセッションへの参加者を募っていた。
その時の募集文が、以下である(ほぼ原文ママ)。
突発的にAR2Eのセッションが始まってます。
興味ある人は眺めに来たり、キャラ(成長点40点/LDB無し/2900G)を作って参戦しても良き。
地域はアルディオン東方(になった)、現在地ラングエンド。
なお、現在のPCは、死体を作ろうとしたり、民を扇動して戦争起こそうとしたりしてます(白目)
あ、現在のPCはエルダナーン/アコライト/メイジの1名のみです。
まあうん、上3文までなら分かるんだ。
4文目を打った時点で、多分誰も来ないだろうなと思っていた(来てくれないかなーとも思っていたけど)。
が、休憩が終わる間際、一人、来た。
その人物について紹介しよう。
▼ナジル
人外キャラを愛してやまないデータマン。
勘違いされたことがあるが、ハンドルネームの由来は「詰る」ではない。
アリアンではキャラ付けのせいなのか、あるいは立ち位置のせいなのか、GMにやたらと秘密のメモを渡されがち。
プレイヤーでありながらGMと内緒話の末シナリオボスを務めたことがある。
好きなクラスはルイネーター。
ナジル:で、一体何をやってるんです?
GM:私にもわからん(笑)
ナジル:それはどうなんだ(笑)
GM:とりあえず今の状況を説明しておくと……
GM:ご理解いただけただろうか……
ナジル:ひっどい(笑) 多分出来た!
GM:え、今から参加するんですか?
ナジル:まあ、【CL】3くらいならすぐ作れるだろうけど。こっからどうやって入れと。
GM:うーん。なんか締められそうな感じだし、シナリオ切る形で参加タイミング用意しようか?
ナジル:なるほどな?(←?)
GM:いいや。締めてから考えよう。なんかハンドアウト的な物用意するね。
ナジル:えぇ……(笑)
ベス:もどりましたー。お、一人来たなぁ?
GM:参加してくれるってさ。
ナジル(以下、見学):言ってないです(笑)。とりあえず眺めてますね。
GM:了解です。とりあえず第一話? を締めるつもりで動きますので、よろしくお願いします。
◆ Scene 06◆ 魚と、金と、クリスタル(投げやり)
襲撃から一夜明け、再び動き出すアセンベス。
その目には何が映っているのか。それはGMにも、PLにもわからなかった。
GM:続けましょう。さて朝です。
ベス:釣りがしたいです!
GM:その心は?(笑)
ベス:《フィッシング》を使用したいです!
《フィッシング》
のんびりと釣りを行うことで気持ちを落ち着かせ、【MP】を回復する一般スキル(シナリオ1回)。
それが出来る場所と時間が無いと使えない。
ご丁寧にも、ベスはこの効果を増幅するアイテム、「釣り竿」を携帯していた。
GM:それは町の外に出るということですか?
ベス:町の中に釣り堀があるかもしれない。
GM:それもそうね。うーん【幸運】判定してもらお。難易度は1D10+6で決めちゃいましょうかね……(ダイスを振る)15!
ベス:高っか。クリチェックじゃん……(ダイスを振る)失敗!
GM:……ん無いっ!
ベス:無いかぁ。
GM:少なくとも見つけられなかった。
ベス:なら仕方ない諦めよう。じゃあ……神殿行って《マスターマインドⅠ》使いたい。
GM:残りフェイト1点だしね。それ、神殿からの謝礼ってことにして良い? 爆発騒ぎの。
ベス:いいよ。一日に(不本意ながら)一人救って、一人消したのでプラマイゼロ! セーフ! よし!
GM:セーフじゃねぇよマイナスだよ!(笑)
ベス:えぇ?(笑)
見学:怖いなぁ(笑)
ベス:まあ良いことしてるのは間違いないから謝礼はもらえる。さよならフェイト、こんにち1000G!
《マスターマインドⅠ》
アコライトのクラスロールスキルのひとつ。
神殿から支援を受け、フェイトと引き換えに一定のお金を得ることが出来る(シナリオ1回)。
このロールプレイで支援を受けられる辺り、上手くやってるのか神殿が黒いのか……(今回は謝礼と扱ったが)
ベス:襲ってきた人が何者だったのか、分かったりします?
GM:ふむ……(シークレットダイス)とりあえず取り調べの時に、「分かったら教えて」って話してたことにして良いですよ。
ベス:了解。じゃあどうしよ。スラム行きたいかなぁ。(《テレポート》分の)【MP】減るけど。
GM:普通に通ってもいいんですよ?
ベス:お金とられるじゃん……(賄賂)。スラム行く前に暗視のクリスタル買いたいです。
GM:判定とか無しで許可はしますが、流通してるものを購入したらアシ付くかもしれませんけど問題ないですか?
ベス:そのためにお金増やしたんだよ!(笑) ローブに穴開けてクリスタル買って付けます。
GM:低レベル防具に穴開けてクリスタル挿せばいい。やっぱ強いよなコレ。今後採用するかどうか迷うな……
見学:(データを見て)アームズクリスタル4つも付けてるのか……ガチャガチャやん。
GM:つまりあれだね? アームズクリスタルを扱ってる店に駆け込んで、「私の服に穴をあけてくれ!」って言うんだね?
ベス:そう…………だね! 言い方はアレだけども(笑) いやスロットを付けてくれ。で問題ないと思います!(笑)
GM:(ナレーション風に)ここで暗視のクリスタルを購入してしまったがために、あんなことになるなんて、この時は予想だにしていなかった……
ベス:実際やられかねないからやめてくれ(笑)
見学:もう何も信じられないよ(笑)
具体的な処理として、アセンベスはローブをS1→S2防具にしつつ、暗視のクリスタルを購入し、装着することになった。
飛行のクリスタルも装着したかったようだが、お金が足りなかった……。
GM:そういえばベス、《テレポート》の行き先に実家(?)指定してないんだね?
ベス:コイツ実家なんてないでしょ。
GM:アトリエとか……
ベス:あぁ……死体持って歩いて帰らないと(笑)
見学:これが神官とか、世も末だよなぁ(笑)
ベス:ちゃんと神官だよ。真っ白。漂白されてる。キャラシにアシが着いたよ書いておきますね(笑)
GM:はい(笑)。暗視のクリスタル買ったってことは夜に活動するのかな?
ベス:そうしたい。宿で休みましょう。
GM:じゃあ小休止ということで、1D6点【MP】回復していいですよ。
ベス:わーい。夜になったらスラムに跳びます。
GM:はーい。夜まで時間飛ばすのでシーン変えますね。
◆ Scene 07◆ 腕
暗視能力を得てウッキウキのアセンベス。
王蛇会に接触するため、再びスラムに身を躍らせる。
GM:夜。キミは再びスラムに降り立った。
ベス:臭いにはもう慣れた!
GM:[暗闇]ですが……暗視のクリスタルで無視できます。視界は非常にクリアーです。
ベス:よし。これで巡回とかあっても隠れてバレずに行動できるな。不意打ちに気を付けながらスラム街を練り歩きます。
GM:目的は?
ベス:うーん、他に動いているような影がいないか探す。蛇ちゃん探してる。
GM:(シークレットダイス×3)
ベス:お? トラップ何個ある? 18個?
ここで「トラップ:エクスプロージョン」が18個同時起動します。対象は死ぬ。
もちろん嘘である。
GM:そうですね……【感知】判定してください。目標非公開で。
ベス:(ダイスを振る)達成値9。
GM:9か……そうですね。あなたが通ってきた方向、つまり背後から僅かに光が。松明の明かりでしょうか。
ベス:おおっと~? 振り返ります。
GM:はい、巡回が来てます。
ベス:良くないなぁ。気づかれてます?
GM:まだですね。キミはこの場を立ち去ってもいいし、隠れてやり過ごしてもいい。敢えて近づいてもいいだろう。
ベス:隠れるのが一番の悪手かなー。近づいたらどう言いくるめよう。となると無難なのは離れる、かなぁ。
GM:その辺の住人のフリして留まってもいいんですよ?
ベス:私の服は奇麗なので……。ワンチャン蛇ちゃんズだったりしない?
GM:外見は衛兵装備ですが。
ベス:だよねぇ……罠とか作れたらいいんだけど。いいや。立ち去ろう。
GM:了解です(シークレットダイス)。うん、特に問題ないよ。
ベス:でも立ち去った先にも後で来るかもしれないし……ザル警備だと嬉しいんだけど。みんな寝ちゃってるし。
GM:いや、寝てない人も居るよ。その中には「出てけ」と言うような視線を送ってる人も居るだろう。「えー松明持ってないし衛兵じゃない。こゎ」的な。
ベス:じゃあうっすら感じる視線にすっと近づいて小声で話しかけよう。
GM:(お……)了解です。(シークレットダイス)ドゥアンの男性ですね。
ベス:ナイフ無いんで、聖印で脅そう。こう……とんがってるところを当てながら。
なんて罰当たりな。
ベス:スラム内の情報に詳しい人を知らないかな?
GM:「ふん。下手な脅しを。答えなけりゃどうするってんだい? ○すとでも?」
ベス:え、○していいの?(笑)
GM:そうだったコイツそっちの人だった。
見学:無敵(笑)
GM:「ふん。好きにしな。それで困るのはアンタの方だ。オレはもう自分で終わることもできねぇからよ」(シークレットダイス)
ベス:怖いな。自分で終わることができないとはどういうことかな? やはり、何かに管理されているのかな?
GM:「……一つ警告しておく」キミの質問に答えることは無く、ペースを変えずに呟くよ。
ベス:警告助かるー。
GM:「話を引き延ばしにかかった奴ってのは」
ベス:お、戦闘か? 戦闘か?(ウキウキ)
GM:「こうやってアンタの命を狙ってるってことだ」男の手にはいつの間にかナイフが握られています。ただ、殺意は感じませんね
ベス:聖印とナイフってどっちが勝ちますか?
GM:ナイフです。
ベス:(笑)。聖なる力で補助したりとか……
GM:効果があるのは《ヒール》だけですね。さて、今のあなたには暗視能力があるのでわかります。そのナイフ、えらく作りが精巧です。柄部分に蛇を思わせる模様が刻まれています。
ベス:おっなるほどね? 夜目を効かせて、ここじゃあ随分と洒落たものが手に入るんだね、と逆に興味を示しましょう。
GM:その様子にふっと笑って、「『オ前ハ見ラレテイル』。まあつまりそういうことだ」とナイフを引っ込めます。
ベス:暫く沈黙が流れ、溜息を一つ。で、……こちらから接触するのは難しそうだね。盗賊の技術も学ぶべきだったか? と言ってから聖印を離す。
GM:「だが、オレを見つけたのはアンタだ。それにそうでもなければウチはとっくに潰れてる」立ち上がって、歩き出します。
ベス:……どこへ行くんだね?
GM:「……興味があるなら、付いてきな」立ち去っていきます。無音で。
ベス:お、ドカドカ走り回ればいいのかな?(笑)
GM:ドゥアンさん可哀そうに(笑)
ベス:それは冗談として、《テレポート》の前のスラム街のチェックを外して、今の場所に取り直します。で、なるべく物音を立てぬようついて行く。
GM:はい。では彼は狭い建物の間を縫うようにして進んでいく。迷路のような道順を数分程進み、やがて彼は立ち止った。そこには倒壊した建屋があった。窓や扉は潰れ、とても外観からは入れる場所は有りそうにない。
ベス:天井に穴空いてるタイプかな。男の様子は?
GM:建物を迂回して裏に回るようですね。
ベス:スタスタスタと追いかけます。
GM:はい、では男はその建屋の脇に無造作に積まれていた瓦礫──いや、積みあがっているように見せかけられていた“ソレ”をどける。
ベス:おお。隠し通路。
GM:その通り。その奥に、地下へ続く梯子が現れた。
これは──ベスは声を殺したまま、男の後を追ってその穴に身を躍らせる。
その直後、瓦礫の天蓋は一人でに閉じていく。しかし完全な暗闇にはならない。どうやら足元深くから僅かに明かりが来ているようだ。
ベス:一幕目が終わろうとしている……!
GM:どうしてこんなシナリオになったんだろう本当に。
ベス:ねー。凄いなぁPC増えるかなぁ。ねぇナジルさん!
GM:第一話カッコ仮が終わるからね。タイミングはちょうど良いよ。ねぇナジルさん!
見学:お疲れさまでした(笑)
ベス:二幕目も行き当たりばったりなの?
GM:うん。
見学:ダメじゃないか……!(笑)
GM:時間厳しくなる前に切っちゃえば問題ないよ。きっと。
見学:レベル3くらいならすぐ作れるだろうけど……怖いよー(笑)
GM:ハンドアウト用意しよう。この後出てくる組織のメンバーにすればすぐだよ。
見学:じゃあシーフやるかぁ……! サポートクラス何にしよう?
ベス:シーフ助かる。サポ……ルイネーター?
見学:シーフ/ルイネーター行く? 普通にアリだよ。やるかぁ!(笑) 鞭キャラ作ろう。ヴァーナで。
GM:どうしてこんなところにルイネーター居るんだろう。いやアースランもアルディオンだけどさ(笑)
ベス:これリプレイ読みたいなぁ。めっちゃ読みてぇなこのクソみたいなリプレイ。
この発言が、全ての元凶である。
GM:じゃあ締めに入りましょう。
ベス:はーい。
GM:キミは男に続いて梯子を下っていく。そのまま十数メートルほど下ったところで、ようやく地に足が付く……そこは酒場の貯蔵庫を思わせるような、僅かな明かりに照らされた石造りの道だった。
ベス:頭の中で、ここがアジトというわけか……私くらい簡単に処理できるというわけだろうね。とか考えてます。
GM:良いね。スラムの男あらため蛇の人はここで止まります。「このまま先へ進め。ボスがお待ちだ」
ベス:あぁ、ありがとう。一言礼を述べて、奥に進もう。
GM:ボスの性別何が良い?
ベス:不詳が良い。
GM:了解。その先は、少し開けた空間になっていた。その中央にある、少し煤けた玉座を思わせるようなひじ掛け椅子には、細身で長身、中性的な容姿の人物がその体を預けていた。
ベス:おお……。
GM:その傍らには、(PC②の容姿)が控えている。(←カッコも含めて発生している)
ベス:設定が固まらないうちに登場させられてる(笑)
見学:ちょっとぉ!?(笑)
ベス:見た目どうする? サブローにしとく? 猫族だけど。別システムで使った方のイラストにすれば何も問題ない。
見学:まぁ、それでもいいっすよ(笑)。そうしましょう。
GM:じゃあ、褐色肌に緑色の髪と瞳を持つアウリクの少女(PC②)が控えている。
サブロー
同プレイヤーの別PC。ヴァーナ・猫族の少女。
毒肉水カードゲーマー型ならうわけのわからないデータ構成をしている。
初登場時から毒でGMを苦しめた。
こちらも弊卓以外&AR2E以外のシステムへの出没もしているそうなので、馴染み深いという人もいるのではなかろうか(?)。
GM:特に無ければこのまま締めちゃうけど、良いかな?
ベス:おっけーです!
GM:よし。では玉座に腰かけたその人物は、どこか透明感のある、通りの良い声で告げた。
────ようこそ、“蛇の腕”へ。心より歓迎する
『シナリオレスで行くアルディオンぶらり旅(笑)』
─第一話、完─
あとがき
ここまでお読みくださった方、そしてこの試みに付き合ってくれたメンバーへ。ありがとうございます。あとがきへようこそ。
これ弊卓のリプレイとしては初の代物なのですけど、これで良かったのだろうか……(笑)
さて、冒頭にも書きましたが、このプレイはシナリオ無しでアリアンで遊びたいなぁという意志から生まれています。
その発想自体は珍しくも無いでしょうが、弊卓で出たその発想の結果がこのリプレイになります。大変、ツッコミどころの多いセッションになりましたが、遊んでる側は楽しかったので、セッションとしては成功でしょう……であってくれ。
……が、見返してみるとランダムと言いつつ私の一存でアレコレ流れが決まっている箇所の多い事。もっとダイスで決めてもよかったんだよ、私(その為か第二話で出現するエネミーがランダムになったりしました)。ランダムダンジョンみたいなチャートがあると良いのかもしれない。
それ以外にも改善点は多くあるかとは思いますが、遊び方としてはアリなのかなーと(シナリオを軽んじているわけではないです)。「アドリブでやる」という前提があるので、けっこう気楽にGMやれました。PL側もきっとそうであってほしい。
気楽に遊べたので、どうぞお試しあれ。
……あ、そうだ。間違いのない様に補足しておきますと、最後に出てきた「蛇の腕」という名前ですが、公式にあるものではないです(多分。私が把握してる限り)。
王蛇会の下部組織のようなものをイメージして、「あるはずのないもの」的な意味を込めて命名したものになります。
彼らは何者なのでしょうか? GMにもわかりません。きっと二話以降で語られるのでしょう。
この後、PC②を加えてそのまま第二話をやはり行き当たりばったりでプレイしました。
色々あってギルマンと2対4(モブは考えないものとする)の死闘を繰り広げたりと、楽しくプレイしています(笑)
サイコな神官(笑)アセンベスと、ここから加わるPC②たるヴァーナの少女。
彼等の物語はまだ始まったばかり。もしかしたらその続きが語られることも、あるのかもしれません。
その時はどうぞ生暖かい目で見守ってやってください。