散弾銃さんの日記 「何のためにバックストーリーを作る?」

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散弾銃日記
2024/08/27 01:09[web全体で公開]
😶 何のためにバックストーリーを作る?
特に面白みのないチラ裏ですが。
いい機会なので少し振り返ってみようと思います。
また続けるうちに変わる事もあるでしょう。
思い直す事もあるでしょう。
でも今はこれが私の気持ちなので、素直に綴ります。
重ね重ね書きますが、面白みの無い話です。


私はPCのバックストーリーを作るのが好きです。大好きです。
人によっては、「みんな他のキャラのバックストーリーなんて読まない」なんて言いますが、同卓PCのバックストーリーを読むのも大好きです。

一度、「これで完成で良くない?」と読んでくれた友人に言われたことがあるのですが。
やっぱり、そのバックストーリーでは未完成なんです。

できる限り説得力のあるPC像を作りたい。
けれど、どんなに練り上げても、それだけでは彼らは「私一人の世界で作られた存在」に過ぎないのです。

私は悩みやコンプレックス、後悔や嫉妬、羞恥心や劣等感など、負の感情を抱えたPCを作るのが好きです。
一つは、私が感情移入できるから。
そしてもう一つは、これからシナリオや他PCと出会うことで、何らかの変化を期待できるから。
きっと「変わりたい」と願っているから。

人は人と関わることで変化していきます。
だから私は喧嘩が好きです。
負の感情に向き合った時の方が、破る殻も大きいのです。

そのドラマをセッションにも見出したいのです。
勿論自分一人で決めた世界ではありませんから、何処に流れるかは解りません。
ハッピーエンドにならないかもしれません。
苦渋の決断で、辛い現実を背負う事を選んだ子もいました。
思うよりも暖かい物語を紡ぐかもしれません。
あれほどシビアに生きていたのに、人への情を取り戻した子もいました。

現実においてその人がどんな問題を抱えているか。どんな過去をあゆみ、どんなものを背負っているか。
それは人それぞれ持つものです。

けれどその心がどんな風に導かれていくのかは、何を見て誰に出会って如何様に変化するのかは、未知で、そしていつでも、予想もしないものです。
いえ、そう信じることにしています。

私がとある人に言われた好きな言葉です。
「思い通りになる人生と、思った以上のことが起こる人生、どちらがいいですか?」

私はそんな人が生きる道の面白さに、血の通った物語に触れたくて、今日もPCに魂を分け与えています。

自分に似ているところと、自分が持っていないもの。
それを気まぐれな配分で混ぜながら。

セッションが始まる時に、その地に降り立つのもいいでしょう。
そもそもダイスの神様がいらっしゃる時点で、シナリオの製作者の方にすら運命は読めないのです。
動かして初めて彼らがどんなものか決まるという事は、心に留めずとも逆らえない事です。

ただ私は、そこから風景が始まるのではなく、今まで彼らが歩いてきた道の地続きに、そのシナリオが存在している光景を見たいのです。

人が何かを感じて変化する瞬間を目の当たりにしたい、彼らに与えたい、同じ視点で体験したい。
生きる全ての人がそうであるように。

だから過去を作るのです。
他者と交わったときのドラマが、一層奇跡的になるから。一層心に焼き付くから。

一言で言うならば、他者性の担保。
恐らく、それが私のキャラクターメイクの動機です。
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