鶴ケ谷 明（クトゥルフ神話TRPG用キャラクターシート）

つるがや あきら

鶴ケ谷グループ創業者一族の当主の息子。

父は仕事のためにサウジアラビアに移住して久しく、何年も顔を合わせていない。
母は若い男と駆け落ちをして行方不明。
姉は鶴ケ谷グループの次期当主になるべく多忙な生活を送っている。
弟は腹違いで、姉と次期当主の座を争おうと大学で爪を研いでいる。

明はというと、姉に当主の座を狙う野心など無いことを示そうと、
家の金を使って毎日遊び暮らしている。

父に認めてもらいたい気持ちはあるが、姉と争うつもりはない。
母に会いたいという気持ちはあるが、自分たちを捨てた女への暗い感情の方が強い。
姉には憧れの気持ちと同時に劣等感を抱いている。
弟に親愛の感情はあれど、返ってくるのは冷たい視線。

金も時間も自由に使える身分だが、本当にほしいものは愛情。
遊び仲間に真の友人と呼べる者はおらず、きっと金の切れ目が縁の切れ目。
交際する女性は皆、姉と比べれば魅力が足らず、むしろ愚かな母を思い起こさせる。
親戚からの評価は低く、会社の役員たちも明を無視していないものとして扱う。

心を慰めてくれるものは趣味のピアノと園芸。
そして、学生時代に学んだ役に立たない時代遅れの学問。

せめて芸術の才能でもあれば違ったのかもしれないが、
人生は長い長い暇つぶし。
今の明にはそうとしか感じらない。