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😶 【雑記・長文】My Favorite Villain (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)本日の卓が流れてしまい、お酒を楽しんでいたら気分が上がってきたので何となく好きな物について語りたい。 お題目はヴィラン。マーベルコミックからロキについて書いていきたいと思います。 神々の国アスガルドの第二王子にして悪戯と嘘の神。王座を狙い兄ソーに対して様々な謀略を仕掛けてくる策略家。ですが、コミカルな役どころもこなせる性質から、映画MCUシリーズやコラボ作品などでも登場が多く認知度も高いかと思います。 ロキの魅力を語る上ではずせないのは数奇な生い立ちと、愛憎入り混じった家族関係でしょう。 アスガルドの第二王子とされる彼ですが、実はアスガルド人ではありません。ストームジャイアントと呼ばれる、アスガルドと争った種族の王族の末裔であり、戦後にアスガルドの王オーディンが赤子の彼を拾い自分の子として育てたのです。 本人にはもちろん、周囲にもその生い立ちを隠して育てられたロキは幼少期から数々の悪戯で迷惑をかけていたようですが、それでも兄ソーとは仲の良い兄弟でした。 ですが、成長するにつれてすれ違いが起きてきます。 アスガルドでは戦士としての強さ、勇敢さを誉れとされていますが、ロキが得意とするのは魔術や智謀です。そのため、戦士として優れたソーばかりが褒めたたえられ、自分が日陰者に甘んじる状況に苛立ちを募らせたことが王座を欲した切っ掛けでした。 謀略を巡らせる中で自身の出生の秘密を知ってしまった彼は激しく激昂し、より王座に執着を見せるようになります。 両親に裏切られたと憎悪を募らせる一方、それでもなを家族への愛は無くならず、その結果が血に代わる繋がりとして王座を求めたように、私は思います。 ソー2作目のダークワールドにて、アスガルドに侵入した敵を見逃し、誘導するような言葉までかけ。結果、母を死なせてしまうという事件を引き起こしてしまうのですが、そんなことをしたのもソーがいれば大丈夫だろうという信頼を、その後の嘆きすさんだ様子からは母への深い愛情を感じさせます。 そんな超絶かまってちゃんなロキだからでしょうか、ヴィランとしてだけではなくヒーローとして描かれることもあります。ソー3作目のバトルロイヤルでは騙し騙されながらソーと共闘し、幼少期は仲が良かったということを再認識させてくれました。 インフィニティ―ウォーでは、返り討ちにあってしまいますがソーを救うためにサノスへ騙し討ちを敢行する雄姿を見せてくれ、彼の根幹にあるのが憎しみではないことが分かります。 さて、MCU正史ではサノスに敗れたことで表舞台から去ってしまうロキですが、実は彼の冒険はまだ続きます。 エンドゲームに置いて、トニー・スタークらのミスから歴史が分岐し、更生することなく逃げおおせたロキが誕生してしまいました。 その彼こそがドラマシリーズ『ロキ』の主人公です。 アベンジャーズから見事に逃げたロキですが、その直後に時間変異取締局TVAに捕縛されてしまいます。 世界が分岐しすぎて崩壊することを防ぐことを目的とするTVAにおいて、許容できない分岐として処分されることになったロキですが、取引を行いTVAが長年追いかける別の世界のロキを捕まえることに協力することになります。 正史における自分の運命をしり、捜査官と信頼関係を築き、周囲へ弱音を吐くなどヴィランとしては見せなかった多くの姿を見せてくれます。 調査を進める中でTVAの真実を知り、仲間たちと共にすべての世界を守るべく奔走しますが、それは事実上不可能なことだと打ちのめされます。 失意の彼が絞り出すように零した「一人は嫌だ。さみしい」という言葉は、彼の悪行善行すべての根源でしょう。 そんな彼が最後に出した答えは、自身が無数に分岐する世界を束ね管理する、時間軸の神になるという物でした。孤独から逃げ続けた彼が、独りぼっちで時間の外側で玉座につくというなんとも皮肉めいた決意は胸を打たれます。 お調子者で小狡く、どこか憎めない。そんなロキのことを少しは知っていただければ嬉しいです。
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