温森おかゆ(まんじゅう)さんの日記 「アンサング・デュエット【微睡みに落つ、君は】」

温森おかゆ(まんじゅう)
温森おかゆ(まんじゅう)日記

2024/07/17 12:23

[web全体で公開]
😶 アンサング・デュエット【微睡みに落つ、君は】
 最強のギャルマインドが幼馴染を救う。
 記念すべきアンサング・デュエット布教卓第1弾目が無事終了。
 プレイヤーは散弾銃さんにご参加いただくことに。まあとりあえず「濃いロールプレイがやりたい? ほなそういうシステムでやりまひょ」とお誘いしたら快く受けて下さったので全力で敢行。思い立ったが吉日とばかりに立てて、お互い初対面なのに非常に楽しくセッションすることができた。ロールプレイが好きという言葉の通り、ドラマチックなロールプレイでセッションを大いに盛り上げてくださった。

◆アンサング・デュエットとは?
 どらこにあんが放つロールプレイに重点を置いたシステムのひとつ。ルールが非常にカンタンながら、公式に妖怪や魔法使いなどの人外のキャラクターが許されているフレキシブルな世界観。
 GM含め2人~3人の少人数用であるからこそ、恋愛ロールプレイなど「濃い」ロールプレイを心置きなく展開できるという強みがある。
 異界の真の姿を見抜く力があるがゆえに異界に狙われるヒロイン役“シフター”と、シフターを導く強い心を持った“バインダー”となり、ふたりで協力して異界を脱出する過程を描く。
 特筆すべきは「変異」というルール。プレイヤーキャラクターには6つの「フラグメント」と呼ばれる、その人をその人たらしめる要素をデータ化したものが備わっており、異界の影響を受けるごとにそれが全く別のものに変わってしまう。
 危険な世界で、隣にいる大切な人が次第に変わり果てていくさまを描けるエモーショナルなシステムである。


 今回は同じ屋根の下暮らすギャルな実子と、真面目な養子のペアでご参加いただく。
 最初からプレイヤーさんの中でしっかりとやりたいキャラクターの造形が決まっていたので、スムーズにキャラクター作成が進み、間もなくセッションができるようになった。
 いやぁ……やはり好きこそものの上手なれとはよく言ったもの。ついて行くのに一生懸命だったくらい、毎秒エモい掛け合いで大変楽しませていただいた。GMなのに。美味しかったです。
 異界での出来事を経て、「お互い羨ましかった」こと、「ふたりとも、互いが見る世界を知らないだけ」だったことに気付き、大きく成長する青少年の青春がこれでもかと爽やかに展開されていた。シーブリーズの香りがする。

◆武田 結夏(たけだ ゆいか) PL:散弾銃
「出よう、こんなとこ。アタシ出口わかんない。でもあんたなら見えるんじゃないの!? 教えて。何が何でもあんたの事引っ張ってくから」
「しょっぱい卵焼きバカにしてごめん。あんたが塩と砂糖まちがえたんだと思ったんだよ。アタシは甘いの好きだけど。あんたはしょっぱいままでいいんじゃね?」
 武田家の長女で、小学校の頃両親を失った美月が引き取られてきてから、同じ屋根の下姉妹のように暮らしていた。
「自分を貫き通す」令和のギャルマインドの持ち主で、所々で芯の強さを見せ、引っ込み思案な美月をお姉ちゃんのように引っ張っていく。
 頭脳明晰ではないが明るい性格で友達は多いと美月とは反対の性質。だからこそ、頭がよく要領がいい美月にコンプレックスを抱いていた。
 フラグメントの中に「甘い卵焼き」に関するものがあったため、こちらは対となるものとして「しょっぱい卵焼き」に関するフラグメントを取得。そのフラグメントを入れた当初は、まさかこれが全てのオチをかっさらっていくとは思っていなかった。満を持してフラグメントを綺麗なオチに持って行くスキル、初アンサング・デュエットとは思えない敏腕。

◆武田 美月(たけだ みつき) GM:おかゆ
「ありがと。私、結夏ちゃんのおかげで、向き合えそうな気がする」
「……そっか。しょっぱい卵焼きで……良いんだ、私……」
 旧姓上杉。小学校の頃に、異界で両親を失くして天涯孤独となり、結夏の家に引き取られる。
 明るく活発で、髪を染めたりピアスを開けたり、自分の思うように行動しているギャルな結夏に憧れを抱いており、実は自分も髪をツートーンにしたいし、スカートは膝上にしたいオトシゴロ。大人の言いなりで、何もかも自分の思うとおりにいかないジレンマに苦しみ、自由意思と大人に見捨てられたくない気持ちの間で揺れ動いている。
小さい頃、自分も武田家で何か役に立とうと思って卵焼きを作ったが、家庭の味の違いでしょっぱい卵焼きを作ってしまい、甘い卵焼きが当たり前だった結夏に茶化されたしょっぱい思い出を持っている。
 だが、「あんたはしょっぱいままでいい」と結夏に告げられ、自分の在り方に関して、ひとつの答えを得た。
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レスポンス

散弾銃
散弾銃温森おかゆ(まんじゅう)

2024/07/17 15:54

[web全体で公開]
> 日記:アンサング・デュエット【微睡みに落つ、君は】

改めまして有難うございました!!!
我ながら「何でわざわざそんな関係性?!」というリクエストをしてしまいましたが、本当に素敵な掛け合いをしていただけて楽しかったです!

卵焼きのフラグメント、「最後の一個どうしよ。自分がギャルだったら何に拘るだろ。」と、まさに弁当の余白におかずを入れるように捻り出したものでした。
それが美月の養子という立場を象徴する思い出になり、お互いのすれ違い、最後は「自分は自分でいい」という各々の自己肯定に繋がって…。
どちらが欠けても成立しえない結末。「こんなシステムがあるのか!」と目からウロコでした!😆

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