このリプレイはセッションで実際に語られた物語の原本とPL達に改変された物語の2パターンを記載しています。逆にセッション中の雑談や指摘内容、キーワードの公開等は省いています。 なので、このセッションに参加していない人がこのリプレイを見たとして、次回同じセッションを行う際に参加はできない、ということはありません。 原本の方の頭には「(※原本)」、改変されている方の頭には「(※改変後)」とあります。改変後だけを確認したい方は「(※改変後)」をキーワードにジャンプしてください。 (※原本) 子どもの頃、僕は2階建ての借家に住んでいた。 母親も仕事をしていたので、学校から帰っても自分一人のことが多かった。 ある日、夕方遅く学校から帰ってくると、家の中が暗い。 「おかあさ~ん」と呼ぶと、2階からか小さな声で「はぁ~い」と応える声がする。 もういっかい呼ぶとまた「はぁ~い」。 自分を呼んでいるような気がして、2階へあがる。 階段をあがったところでまた母を呼ぶと、奥の部屋から「はぁ~い」と声がする。 奇妙な胸騒ぎと、いっこくも母に会いたいのとで、”奥の部屋”へゆっくりと近づいていく。 そのとき、下で玄関を開ける音がする。母親があわただしく買い物袋をさげて帰ってきた。 「しゅんすけ、帰ってる~?」明るい声で僕を呼んでいる。 僕はすっかり元気を取り戻して、階段を駆け下りていく。 そのとき、ふと”奥の部屋”に目をやる。 ”奥の部屋”のドアがキキキとわずかに動いた。 僕は一瞬、ドアのすきまに奇妙なものを見た。 こっちを見ている”白い人間の顔”だった。 僕は急いで下に降りて、その事を母に伝えた。 母は驚いた顔をしたかと思うと、荷物を置いてキッチンに駆け出していった。 戻ってくると、その手には包丁が握られていた。 「しゅんすけはここにいて」そう言うと母は2階へと上がって行った。 僕は再び胸騒ぎを覚えた。(もう二度と母に会えなくなるのではないか)と不安になり、泣き出してしまった。 しかし、しばらくすると母が笑顔で戻ってきた。「何もいなかったわよ」 僕は安堵から母に抱きつき大声で「おかあさ~ん」と叫んだ。 「はぁ~い」 その言葉が母の口から聞こえ、驚いて顔を上げると、そこには笑っている”白い人間の顔”があった。 (※改変後) 子どもの頃、ワイは2階建てのコロッセオに住んでいた。 トラッキーも仕事をしていたので、学校から帰っても自分と、妖精の友達と一緒にいることが多かった。 ある日、早朝4時に学校から帰ってくると、家の中が暗い。 「おかあさ~ん」と呼ぶと、2階からか小さな声で「帝王はこのディアボロだ!!」と応える声がする。 もういっかい呼ぶとまた「帝王はこのディアボロだ!!」。? 自分を呼んでいるような気がして、2階へ下りる。あれ?でもこの家は2階までしかないのに僕はどこから降りたんだ?…まぁいいや 階段をさがったところでまたトラッキーを呼ぶと、玄関から「帝王はこのディアボロだ!!」と声がする。 恋の冒険第5部《黄金の風》が見たい衝動と、いっこくもトラッキーに会いたいのとで、玄関へゆっくりと近づいていく。 そのとき、玄関が開いたと思うと、トラッキーがあわただしく給料袋をさげて帰ってきた。 「しゅんすけ、帰ってる~?」と明るい声でワイを呼んでいる。給料が入ったことが相当嬉しそうだった ワイはすっかり元気を取り戻して、雨どいを転げ落ちていく。ワイは階段にいたんちゃうんか?そんな疑問も沸かないくらい、トラッキーの元へと転げ落ちた そのとき、ふと玄関に目をやる。 玄関の食い倒れ人形が「GIOGIOーーーーー!!!!」とわずかに動いた。 ワイはその食い倒れ人形の目と目が合った時、食い倒れ人形の鼻眼鏡に恋をした。ワイは何を言ってるんや? しかし、その鼻眼鏡から何かが見えた。いや、それはこっちを”見ていた”。こっちを見ているそれは”かに道楽の看板”だった。かにが…ワイを見ていた。 ワイは、その事をトラッキーに伝えた。 トラッキーは驚いた顔をしたかと思うと、荷物を置いて日本橋に駆け出していった。どこに行くの!? 戻ってくると、どこから出てきたのかマジックアームにたこ焼き機が握られていた。トラッキー…まさかクレーンゲーム機から直接…? 「無職はここにいて」そう言うとトラッキーは一巡後の世界へと降りて行った。確かに無職やけど、そんな直接普通言う? ワイは再び冒険第5部《黄金の風》を覚えた。(もう二度とトラッキーに会えなくなるのではないか)と不安になり、泣き出してしまった。 しかし、しばらくするとトラッキーが顔面ストッキングで戻ってきた。「何もいなかったわよ」 ワイは(なんで顔面ストッキング?)と思ったが、安堵からトラッキーに無駄無駄ラッシュをしながら大声で「トラッキー!!」と叫んだ。無職とか言うからだ、このヤロー! 「帝王はこのディアボロだ!!」 その言葉がトラッキーの口から聞こえ、驚いて顔を上げると、そこには笑っている”かに道楽の看板”があった。
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このリプレイはセッションで実際に語られた物語の原本とPL達に改変された物語の2パターンを記載しています。逆にセッション中の雑談や指摘内容、キーワードの公開等は省いています。
なので、このセッションに参加していない人がこのリプレイを見たとして、次回同じセッションを行う際に参加はできない、ということはありません。
原本の方の頭には「(※原本)」、改変されている方の頭には「(※改変後)」とあります。改変後だけを確認したい方は「(※改変後)」をキーワードにジャンプしてください。
(※原本)
子どもの頃、僕は2階建ての借家に住んでいた。
母親も仕事をしていたので、学校から帰っても自分一人のことが多かった。
ある日、夕方遅く学校から帰ってくると、家の中が暗い。
「おかあさ~ん」と呼ぶと、2階からか小さな声で「はぁ~い」と応える声がする。
もういっかい呼ぶとまた「はぁ~い」。
自分を呼んでいるような気がして、2階へあがる。
階段をあがったところでまた母を呼ぶと、奥の部屋から「はぁ~い」と声がする。
奇妙な胸騒ぎと、いっこくも母に会いたいのとで、”奥の部屋”へゆっくりと近づいていく。
そのとき、下で玄関を開ける音がする。母親があわただしく買い物袋をさげて帰ってきた。
「しゅんすけ、帰ってる~?」明るい声で僕を呼んでいる。
僕はすっかり元気を取り戻して、階段を駆け下りていく。
そのとき、ふと”奥の部屋”に目をやる。
”奥の部屋”のドアがキキキとわずかに動いた。
僕は一瞬、ドアのすきまに奇妙なものを見た。
こっちを見ている”白い人間の顔”だった。
僕は急いで下に降りて、その事を母に伝えた。
母は驚いた顔をしたかと思うと、荷物を置いてキッチンに駆け出していった。
戻ってくると、その手には包丁が握られていた。
「しゅんすけはここにいて」そう言うと母は2階へと上がって行った。
僕は再び胸騒ぎを覚えた。(もう二度と母に会えなくなるのではないか)と不安になり、泣き出してしまった。
しかし、しばらくすると母が笑顔で戻ってきた。「何もいなかったわよ」
僕は安堵から母に抱きつき大声で「おかあさ~ん」と叫んだ。
「はぁ~い」
その言葉が母の口から聞こえ、驚いて顔を上げると、そこには笑っている”白い人間の顔”があった。
(※改変後)
子どもの頃、ワイは2階建てのコロッセオに住んでいた。
トラッキーも仕事をしていたので、学校から帰っても自分と、妖精の友達と一緒にいることが多かった。
ある日、早朝4時に学校から帰ってくると、家の中が暗い。
「おかあさ~ん」と呼ぶと、2階からか小さな声で「帝王はこのディアボロだ!!」と応える声がする。
もういっかい呼ぶとまた「帝王はこのディアボロだ!!」。?
自分を呼んでいるような気がして、2階へ下りる。あれ?でもこの家は2階までしかないのに僕はどこから降りたんだ?…まぁいいや
階段をさがったところでまたトラッキーを呼ぶと、玄関から「帝王はこのディアボロだ!!」と声がする。
恋の冒険第5部《黄金の風》が見たい衝動と、いっこくもトラッキーに会いたいのとで、玄関へゆっくりと近づいていく。
そのとき、玄関が開いたと思うと、トラッキーがあわただしく給料袋をさげて帰ってきた。
「しゅんすけ、帰ってる~?」と明るい声でワイを呼んでいる。給料が入ったことが相当嬉しそうだった
ワイはすっかり元気を取り戻して、雨どいを転げ落ちていく。ワイは階段にいたんちゃうんか?そんな疑問も沸かないくらい、トラッキーの元へと転げ落ちた
そのとき、ふと玄関に目をやる。
玄関の食い倒れ人形が「GIOGIOーーーーー!!!!」とわずかに動いた。
ワイはその食い倒れ人形の目と目が合った時、食い倒れ人形の鼻眼鏡に恋をした。ワイは何を言ってるんや?
しかし、その鼻眼鏡から何かが見えた。いや、それはこっちを”見ていた”。こっちを見ているそれは”かに道楽の看板”だった。かにが…ワイを見ていた。
ワイは、その事をトラッキーに伝えた。
トラッキーは驚いた顔をしたかと思うと、荷物を置いて日本橋に駆け出していった。どこに行くの!?
戻ってくると、どこから出てきたのかマジックアームにたこ焼き機が握られていた。トラッキー…まさかクレーンゲーム機から直接…?
「無職はここにいて」そう言うとトラッキーは一巡後の世界へと降りて行った。確かに無職やけど、そんな直接普通言う?
ワイは再び冒険第5部《黄金の風》を覚えた。(もう二度とトラッキーに会えなくなるのではないか)と不安になり、泣き出してしまった。
しかし、しばらくするとトラッキーが顔面ストッキングで戻ってきた。「何もいなかったわよ」
ワイは(なんで顔面ストッキング?)と思ったが、安堵からトラッキーに無駄無駄ラッシュをしながら大声で「トラッキー!!」と叫んだ。無職とか言うからだ、このヤロー!
「帝王はこのディアボロだ!!」
その言葉がトラッキーの口から聞こえ、驚いて顔を上げると、そこには笑っている”かに道楽の看板”があった。