ウィリアム（歯車の塔の探空士 冒険版用キャラクターシート）

8歳の時に空賊に誘拐されたフローレス。
顔の火傷と傷はその時に負ったもの。
船から降りるのを嫌がる。


誘拐された彼はザ・フロンティアで
売り飛ばされる予定だったが、
航行中の船にいくつかの幸運が重なった。

幸運の象徴として知られるフローレスの
加護だと信じた空賊たちは
彼を船に乗せ続けることにした。

それから6年。
彼は船に軟禁されたまま成長する。
その間幾度も空賊たちに幸運をもたらした。

扱いは決して悪くはなかったが、
空賊が根城にしている無人塔に停泊中も
彼が船外に出されることは無かった。

そして、塔で寝起きしていた空賊たちに
悪性の伝染病が発生、全員死亡した。
船内にいた彼だけが生き延びる。

水と食料がそろそろ尽きようかという頃、
無人塔調査に探空士がやってくる。
彼らは空賊の根城の惨状と船の少年に驚いた。

事情を知った探空士たちは
彼の乗る船を曳航し、
シティへと帰還した。

船から降りることを渋りつつも
実家を訪れた彼を待っていたのは
家族の埋葬された墓地だった。

帰る家も無いことから、
乗っていた船は彼の所有物とされる。
探空士たちとギルドの粋な計らいだ。

大した額ではないが家族の遺産を
受け取ることにも成功し、
しばらくは停泊中の船で生活する。

贅沢をしたわけではないが、
遺産は順調に無くなっていく。
何か仕事をしなくてはいけない。

彼にできる仕事といえば――
船の構造と操作方法は知っている。
計器や機関、星の見方も分かる。

更には慣れ親しんだ船がある。
それならば、探空士になるしかあるまい。
こうして、船員を募るのだった。