マリ(スカノ)（歯車の塔の探空士 冒険版用キャラクターシート）

いわくつきの船の備品として乗っている
砲撃の得意なコッペリア。

「長く乗っていますが
　悪霊なんて見たことありませんよ」

ハウスメイド用に造られたコッペリアだが、
初期不良により廃棄された。

下層の貧乏技師セレストが
ゴミ捨て場で発見し、
高く売るために修理と改良を重ねる。

しかし、誰もいない場所に話しかけるという
重大な欠陥はなかなか直らず
セレストの工房で数年を過ごした。

セレストが病死すると、
知り合いの探空士ブリッグズに引き取られ
船の雑用を任されることになる。

そうしてある時、船が空賊に襲われた。
砲室近くにいたマリは迎撃を命じられ、
素晴らしい砲撃の腕前が明らかとなる。

一撃で重要機関を撃ち抜いたことで
以降砲撃手として扱われるようになった。

それから約一年。

船は救難信号を発し、
近くを航行していた空軍に保護される。
船員は彼女を除いていなくなっていた。

まだ温かい紅茶の入ったマグカップに
食べている途中の乾パンと干し肉、
書きかけの航空日誌を残して消えていた。

事情聴取を受けたマリだが、
砲整備の最中に救難信号が発せられ、
何事かと思っているうちに空軍が来たと証言。

事件は未解決のまま船が売りに出され、
マリは備品として共に売られた。

しかし、次の船員たちも謎の消失を遂げ、
その次もその次も奇怪な事件は起きた。

呪われている、悪霊が取り憑いているなど
様々な噂により買い手はつかなくなっていく。

いわくつきの船として
あり得ない安さまで値下がりしたが、
どんな物好きが買うのだろうか。

なお、マリの欠陥については
直っているか不明である。

「セレスト技師に修理していただいたので
　何も異常は無いはずです」