ウィリアム・ウェイト（クトゥルフ神話TRPG用キャラクターシート）

ロンドンの刑事。
優秀と評価されることもなければ使えない奴と言われることもない、刑事としては可もなく不可もなくの凡庸な男。
射撃の腕は確かで強いフィジカルに恵まれ、ジュードーを修めていることから荒事では重宝されるがメンタルが強いわけではない。

冗談をよく言う朗らかな性格で、曲がったところはない。
共感性が高く、被害者に感情移入しやすいため人情派と言われるが、冷静な捜査という点ではマイナス。
エリートコースではない叩き上げのため頭脳明晰とも言い難い。

今時珍しい三人兄弟の家庭で育った長男で、弟は消防士と軍人をしている。
父は牧師で祖父は両方とも軍人だった。
ゆえに一家揃って正義感が強い。

兄弟仲は良く、下の弟が休暇で家に帰る度に全員揃って食事をとることにしているが、ウィリアムと上の弟が事件で慌ただしく出掛けることも少なくない。
実家の近くのアパートで独り暮らしをしていたが、二年前から居候がいる。

インドからの移民の一家が強盗に遭い、19歳の娘を残して全員惨殺されてしまった。
捜査を担当したウィリアムはその娘アニタを一時保護したのだが、新しい住居の紹介をしてやれないまま忙しくしているうちに、なんとなくでそのまま居候する形になって二年が経つ。

アニタはよく笑う明るい女性で大学で数学を学んでいる。
家族が惨殺された事件で心に傷を負っていたが、ウィリアムとの生活で徐々に明るさを取り戻していった。
ウィリアムとアニタはお互いに兄妹のように思っている。

ウィリアムの家族はアニタを本当は恋人なのだろうと温かく見守っており、家も近いことからよく料理を差し入れに持ってくる。
強盗事件の話を持ち出すのも気が引けるため、ウィリアムも曖昧な言い方をしているので誤解は続いている。