千秋かけるさんの日記 「キャラクターで遊び倒す――CoC『其処ニ居ル』(ネタバレなし)」

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千秋かける
千秋かける日記
2021/04/01 21:40[web全体で公開]
😶 キャラクターで遊び倒す――CoC『其処ニ居ル』(ネタバレなし)
シナリオの内容に触れることはありませんが、CoCシナリオ『其処ニ居ル』予定のある方はご注意ください。

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エモクロア『新約・きさらぎ駅』の準備のめどがつきそうですので、ためていた感想のほうを書いていこうかと。(世のGMの皆様方は、こんな作業を毎回されていたのですね...頭が上がりません)

さておき、クトゥルフ神話TRPG『其処ニ居ル』のお話です。
ノンクトゥルフ・ホラーと銘打たれておりまして、まずそこから何ぞやということが始まりました。

私個人としては(クトゥルフを何故やっているのかと言われそうですが)ホラーが苦手です笑
特に和製ホラー映画は絶対に見れません。無音のシーンとか、本当にやめてください、お願いします。

そんな人間なわけですが、ノンクトゥルフ・ホラーというこのシナリオ。
結論から言ってしまえば、「そういうホラー要素」ではありませんでした。いわゆる「怖がらせに来る」怖さはなかったということです。
では何があったのか。
はっと気づいたときに、背中に冷たい汗がつたう感覚。でしょうか。

シナリオ筋に関してはこのあたりで濁しておいて、
では、何をするセッションだったのか、というところです。
これが、今回の肝となるでしょうね。
このシナリオは「精一杯キャラクターに寄り添って思考する」シナリオでした。

TRPGで言うところの、RP(ロールプレイ)とは何なのか。
これは議論し始めると熱くなってしまう類の話題なので、簡潔に。
私はどちらかというと、「キャラクターを借りてくる」行為と考えています。
キャラクターにはそれぞれ人生があって、ただそのシナリオの間だけ、私(千秋)にコントロールをゆだねてもらう。
例えば、「朝ご飯は絶対に焼き魚と納豆」と決めているキャラクターがいたとします。彼の前に、トーストとバターが置かれたとき、どうRPしましょうか。
彼(PC)は、きっと「食べない、あるいは別の朝食を要求する」と考えられますよね。でも、私(PL)は食べてほしいと考えていたとします。そのとき、「彼だったら食べないんだから、食べません」と宣言するのではなく、「どうすれば彼は食べてくれるだろうか」と思案するのです。
コントロールはいただいて、最終決定権は私にあります。だからこそ、その間の彼の行動には責任を取りたい、そう考えています。

さて、ここまで語っておいてなんですが、
『其処ニ居ル』は――「別の朝食を要求する」!と宣言するべきシナリオでした。
べき、と言ってしまうと語弊がありますね。すると楽しい、と言ったところでしょうか。

どこまでも、キャラクターに寄り添って、キャラクターの思考に入り込む。
それがシナリオによって推奨されていたように感じました。
HOによってNPCと仲の良いだい学生仲間、という指定がありました。女子会の流れですよね(ホントは女子が何を考えているのかわかりませんが笑)。ワイワイ騒いで、一夜明けて。雨が上がる。

ただ、キャラクターの行動に責任をとれるならば...私は今回のPC味彩時雨には「選択肢を与えたかった」。彼女は私の選択によって「選ぶことすら許されなかった」のですから。


虹は、かかっていませんでしたね。


プレイシナリオ(敬称略)
クトゥルフ神話TRPG『其処ニ居ル』 作:トノカ
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