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😶 【雑記・長文】My Favorite Villain (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)夜は大分涼しくなり過ごしやすくなった今日この頃。 卓もなく、お酒も進んだので久しぶりに書いていこうかと思います。 今回は丁度アニメも終わって記憶にある人も多いのではないでしょうか、DCコミックはスーサイド・スクワッドより『ピースメーカー』いってみましょう。 平和の使者を自称し、星条旗カラーの衣装に身を包むピースメーカー。 ヴィランたちを取引や脅しで無理矢理に従えるスーサイドスクワッドの一員でありながら、政府の指示に従順に従う彼は初見ではヴィランなのか?と疑問を持つ人もいるかもしれません。 ですが彼もやはりヴィランです。平和の為なら女子供でも容赦なくコロすと公言しており、作中でも拷問や人質作戦。はては味方へ銃を向けるなどの凶行を行っております。 近接格闘から銃火器の扱い、狙撃までこなし、平和のために引き金を引く。これだけでもダークヒーロー的魅力あふれるピースメーカーですが、彼の本当の魅力を語るならその生い立ちが深く関わってきます。 ピースメーカーは父親より幼少期から厳しく鍛えられ今の戦闘力を手に入れたのですが、この父親が彼の人格形成に根深い問題を植え付けています。 白人至上主義者であった父親は、ヴィラン活動まで行っていた過激派であり、息子たちにもそうであることを求めていました。 そう、息子たちです。 ピースメーカーには兄がいて、ともに幼少期は父親に鍛えられていました。 ですが、ある時の戦闘訓練中の事故によって兄は亡くなってしまいます。事故とはいえ自らの手で兄をアヤめたピースメーカー。父からの𠮟責もあり、自分を責め立て追い込んでしまいます。 成長し父親の歪みを理解できるようになりながらも敬愛し、平和のためと嘯き善人も悪人もころしていくピースメーカー。 しかし、その心の内では今でも少年が泣いています「何でもしますから、神様許してください」と。 兄をコロした罪への贖罪、間違っている父親の教え、家族愛、自らの罪の正当化。ソレらによって砕けそうな心を、ピースメーカーの名前で繋ぎとめ、狂人の振りをすることで踏みとどまっているように見えてなりません。 彼がなぜ正義の味方ではなく、平和の使者を名乗るのか。無意識に自分の間違いから目をそらすために正義という言葉を避けているのかと思うのは、考えすぎでしょうか。 長々とヴィラン、ダークヒーローとしてのピースメーカーについて書いてきましたが、ヘルメットを脱いだ人間としての姿。クリストファー・スミスもまた違った魅力があります。 スーサイドスクワッドでは張りつめていた彼ですが、素顔ではいじめっ子気質の寂しがりだったり、女性に弱かったり。そんな人間臭い姿を多く描いたドラマ『ピースメーカー』。 興味を持っていただけたら、嬉しいです。
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