晏惟さんの日記 「[長いです - 幻想ナラトグラフ・キャラ考察] 博麗霊夢:プレイ前①」

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晏惟
晏惟日記
2023/10/03 18:30[web全体で公開]
🤔 [長いです - 幻想ナラトグラフ・キャラ考察] 博麗霊夢:プレイ前①
唐突ですけど、これからプレイしてみたいと思っている「幻想ナラトグラフ」に登場するキャラについて、プレイ前の Ennui がどんなことを思っているのかを書き連ねてみたいと思ってます。手始めに霊夢から。今日は仕事がヒマで定時前に早上がりしたので、その後なんとなく TRPG でできることを考えてたらいつのまにかこんなものを書いてたというオチ。いつもはこんなにヒマじゃないですからっ!(笑)


前提:
幻想郷の北東の果てにあり、幻想郷の内と外を隔てる博麗大結界を保ち、守る役割を果たしている博麗神社の巫女。

その存在の本質は人間でありながら、異変を起こし害をなす妖怪の退治を生業とするほどの力を持ち、その力は「空を飛ぶ程度の能力」と称される。

言ってみれば幻想郷全体の守護を任されているようなものだが、その重大な役割に反するぐうたらな私生活を送っている。
ぐうたらとは言え博麗神社の管理は霊夢の役割で、賽銭はその原資で頼みの綱だが、妖怪や妖精など、人ならぬものが現れたり訪れたりすることの多い博麗神社にはあまり人が寄り付かず、賽銭の入りは決して多くないことが大きな悩み。

ただし、妖怪退治と異変解決という自らに課せられた役割にはいつも真剣に向き合っていて、その面では幻想郷で最も頼れる者の一人と言える。それは自身もしっかりと自覚していて、それがある意味で強すぎる自信にもつながっている。

通常であれば人の持ちえない程度の能力を持つからか、その性格にはある種の傲慢さも見え隠れする。その表れとして、目的達成のためであれば手段を選ばないこと、そしてそのような行動に出ることが無条件で許されると思っていることなどが挙げられる。


考察①・プレイ前に Ennui が思う本音の霊夢「自信と不安は表裏一体」:
ここからは Ennui の私見。自分の思う霊夢はそんなんじゃない! とか怒らないで。

幻想郷にあっても外の世界との行き来は常にあり、博麗大結界のすぐそばで暮らしている霊夢も日々その影響を感じていることだろう。そんな霊夢は、今や外の世界がほぼ人間のものとなり、神や妖怪など、人ならぬものはその実在が忘れ去られていることも十分理解しているはず。

まさにその忘れ去られし者どもの楽園である幻想郷に生きる人間として、人を中心とした世界を知らずに生まれ、人を超える強い力を持った者たちと渡り合うことを運命づけられた博麗の巫女としての自分とは一体何なのか。人でありながら人を超える力を授けられた人としての自分が本当になすべきこととは何なのか。その問いは常に霊夢の心のどこかに常にあるだろう。

そもそも個で見ればどこにいようと人は弱いもの。けれど人はそれぞれが想像を絶する力を持たずとも、多く集まれば妖怪を、そして神ですらも凌駕し、ついには世界を自らのものとすることができる ―― 外来者の語る言葉や流れ着いた外界の事物から読み取れる事実は、人ならぬものと人間が絶妙な平衡を保たねば存続できない幻想郷の成り立ちと、そこに生きる弱い存在としての人間のありように、そしてその中でも例外的な自分の存在について疑問を抱かせるには十分なように思える。

幻想郷において、人は集団を形作ってすら自らを守ることすらままならなず、一人では命を保つことすら危うい存在。それを知りながら決して弱くはない自らを省みたとき、世界を超えて全ての人間に共通する共通する個の弱さすら持たない自分は本当に人としてあり続けられるのか。あるいは今の自分自身がすでに人ですらないのではないか。そんな自らが信じる自身の本質を崩しかねない疑念が、霊夢の心の奥底から常に不安の霧を立ち昇らせていることだろう。

だからこそ霊夢は、その不安と恐怖を忘れるために強がり、強くなろうとしてきたのだ。人であったはずの自分が何者であるかがあやふやになり続ける中、それを直視しないために。それを続ければ続けるほど、そのあやふやさは深化することも理解しながら。

霊夢が時に高圧的な態度を見せるのも、何者をも恐れぬ態度を取るのも、そんな恐怖の裏返し。そしてその態度と恐怖を乗り越えるための行動によって結果を出してしまっていることが、彼女に栄誉と栄光と地獄の暗闇を与え続けているのだ。

異変解決に向かう霊夢の姿と、何事もない日に博麗神社でのんびりお茶をすするその姿のギャップには、一時でも運命の重圧から逃れたいという彼女の願望が現れているのかもしれない。

こうして霊夢は今日も博麗神社で賽銭の少なさを嘆き、異変の解決に飛び出してゆくのだ。


考察を踏まえて・そんな霊夢を演じるのなら:
彼女の背景と二面性を理解した上で演じなければ、ただの高飛車で猛烈な霊力をもった少女にしかならないかもしれない。はっきりそうと口に出すことは滅多にないかもしれないが、親友で時にぶつかりつつも互いを支えあう関係にある魔理沙などとの関係性にも、そんな霊夢の性格を反映させなければ薄っぺらな関係を構築するだけに終わってしまうだろう。プレイ中にそんな要素をどこまで盛り込めるかはまだ分からないけれど。
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