ゆうひさんの日記 「みんなも、CoC7版ルールブックと2020ソースブック、買おう！」

	ゆうひ
	2022/09/15 14:53[web全体で公開]

😊 みんなも、CoC7版ルールブックと2020ソースブック、買おう！
セッション参加をそれなりにこなし、セッション募集に参加申請をした後にいつもの様にキャラシを作る私。
募集内容によると、

・システムはクトゥルフで 2020ソースブックを使用可能。
・探索者が集う理由も旅行先での出来事…しかも団体バスツアーで花火大会を見物する。

という、参加できる探索者の幅が広い内容です。
このことから私は
「せっかく2020持ってるんだし……年少探索者を作らねば！」
そう思い、『新クトゥルフ神話TRPG クトゥルフ2020 ソースブック』の71ページを開くのでした。

「ふむふむ、年少探索者はこんなに能力が落ちるのかぁ」
「『お手伝い』！　これは他PCさんとの絡みが期待できるな～」
このPCがセッションでどのような物語を紡ぐのかを妄想しながら探索者を象っていく。そんな作業はいつも楽しいものです。
「幸運値90！？たっか！！年齢は14歳、性別は──STR低いし今回は女の子にしておくか。名前はいずみ まつりにするかな。」
「豊かな感性(製作・芸術にボーナスが入る)だし能力値はこんなものかな？高い写真術に歌唱。将来の夢は写真家か歌手かなぁ」
キャラクターがそこそこ出来上がり、いよいよ７版特有のバックストーリーへ……

「バックストーリーかぁ。年少探索者だしなぁ、設定を盛るのが…」
年少探索者。生きた年月が短いからこそ陥る問題、それはバックストーリーをどう創造するか。
多感な二次性徴期特有のものを……とも思いましたが、そんな時代をとうに過ぎたわたくし、ゆうひの枯れた脳では複雑な彼らのバックストーリーを創るというのは難しい作業です。
「そういえばロールで大まかな方向性を持たせることができるんだっけ？」

ルールブックの40ページを開き、ランダム票を参照します。そこには1d10に対応した箇条書きのバックストーリーが並んでいます。
「容姿は──STRとCONが低いし、ひ弱な印象で良いかな」
「イデオロギー/信念──ダイスロールは6。『社会には根絶すべき悪がある（ドラッグ、暴力、人種差別など）』か。そういうの考え出す時期だよね。良いじゃん良いじゃん」
方向性を与えられるだけで、色々と妄想というのは広がるものです。そうやって象られたキャラは愛着もひとしおでしょう。

「さて、重要な人々──ダイスロールは4。『子供、息子か娘』ふむふむ…………ん！？」
ダイスの女神さまのいたずらか、それともクトゥルフ神話が垣間見せる狂気の一端か。
「……とりあえず性別を……女の子」

14歳の少女に娘が出来ました。

いやいや流石に宜しくないでしょ……いやでも、う～む。
ゆうひの周りには幸いなことかは分かりませんが、『14歳で子を授かる』という状況を目の当たりにした事はありません。
しかし、それは日本のどこかで現実の問題として横たわっています。
深淵の”そこ”にあるものを掬うまでもなく、それは予期すべきありふれた事象として、時として禍根を残しているのです。
例えそれが幸せな事であっても、受ける苦難は想像に難くありません。

私はダイスロールを続けます。
ダイスロール、3。その人がなぜそれほど重要なのか。それは「その人は彼女に人生の意味を与えてくれた」
ダイスロール、9。彼女にとっての『意味のある場所』。それは「人生で彼女が最も幸福であった場所」
ダイスロール、1。彼女にとっての『秘蔵品』。それは「彼女の最も高い技能…写真術に関連したアイテム
ダイスロール、10。彼女の『特徴』。それは「野心的」

彼女が根絶すべきと考えているのは、暴力なのではないか？
暴力を受けるという不幸の結果として娘は産まれた。しかし娘は彼女に人生の意味を与えてくれた。
彼女にとって幸福な場所は、人生を変えてくれた娘を産んだ場所なんじゃないだろうか。
秘蔵品は彼女にとっての強みだろう。であるならば、カメラか？野心を持つ彼女は、それで何かを成そうとしている……？

「すべての衝撃の中で最も残忍なものは、深淵のごとく予期しておらずグロテスクなまでに信じがたいものである。かつて私が経験したもので私が今見たもの、その光景が含意する奇怪な驚異に匹敵する恐怖はなかった」──H.Pラヴクラフト「アウトサイダー」
残忍なほどの衝撃が私に駆け巡ります。TRPGの駒でしかない彼女が、彼女にとっての幸せの象徴である我が子の為に奔走する姿が見えたのです。
これは言葉の羅列から私がこじつけたものにすぎません。ですがそのこじつけによって、私には彼女がまるで生きているかの様に見えました。

これはきっと『恐怖』なのでしょう。私の思考パターンによる一種の連想ゲームによるものなのか、それとも彼女が私にそう連想するように訴えかけた事によるものなのか……


こんなにも素晴らしい恐怖を与えてくれるTRPG、『新クトゥルフTRPGルールブック』は定価6,490円。そして年少探索者の作成や現代日本でプレイする際に役立つ、『新クトゥルフTRPG クトゥルフ2020』は定価4,180円で、ネット通販や取扱書店にて販売されています。
まだお持ちでない方はぜひとも買って、セッションを組み、新クトゥルフが魅せる恐怖を体感しましょう！(※友達は非売品です。)