ナツルさんの日記 「スカイノーツ:天空に笑う華」

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ナツル
ナツル日記
2021/08/09 21:28[web全体で公開]
😶 スカイノーツ:天空に笑う華
歯車の塔の探空士オリジナルシナリオ
『天空に笑う華』
無事、終幕と相成りました~!

いやあもう、本当に楽しかったです!
ご参加いただいた皆さんに心からの感謝を!

今回はヴィクトリア・シティを飛び出してアキツシマでの冒険でした。
色々好き勝手やってしまいましたが、自分の好き!を詰め込んだシナリオになったので私としてはたしかなまんぞく。
いろんな面でポンコツなGMではありますが、経験豊富なPLさんや接触的に物語に参加してくださる皆さんのおかげで大層楽をさせていただきました。

セッションは毎回RPが最高すぎててぇてぇボタン連打しまくってましたね。多分5回くらいは叩きすぎでぶっ壊れて取り替えてるなこれは。
互いに向ける信頼や親愛のRP、無限に見てられる…。

それでは今回の冒険の主役であるファンタズム・ファントム号、略してファンファン号のイカレた仲間を紹介するぜ!!

トラブルメイカーにしてムードメイカー。天真爛漫に人を振り回したかと思えば次の瞬間には天才的な腕や静の表情、儚げな一面を披露するなどギャップが堪らん船長!
ため息をつきつつそんな船長の手綱をうまく取り船を取りまとめ回す。多分彼がいなければファンファン号は空を飛べていない。書類仕事も完璧な副船長!
生真面目かつ一本気なのに結構天然気味なボケ突っ込み。小気味いいお説教や小言の裏での青さや迷い、最高です。今後のチャンバラ活躍にも期待大の武士系男子!
自由奔放な船員たちを細やかにカバーしフォローするいぶし銀。兄貴系ロボットに呆れながら仕方ねえなって言われるのが嫌いなオタクいる?なアンドロイド修理工!

個性豊かな面々がしみじみ語りあい、コミカルにケンカし、船の中を縦横無尽に走り回り時に力を合わせて困難に立ち向かう。生き生きとした彼らの旅を見届けることができてGM冥利に尽きます。
拙い部分の多いシナリオとポンコツなGMだったとは思いますが、皆さんの協力によりとてもいいセッションになったな、と思っています。
改めましてPLとして参加してくださったトクメーさん、省年さん、黄金糖さん、海王さん。本当にありがとうございました!
皆さんの次なる冒険を心から楽しみにしています。

次はまた『天空~』を回すか『ラプソティ~』もいいな…公式シナリオや他の方のシナリオも…悩みどころですね。












ここから少し、セッションのネタバレがあります。






 去る葉月某日。秋津洲の数多くの祭りの中でも、取分け重視される『北辰祭』が今年も執り行われた。
 北辰――天の真中におわします帝星。天御中主尊へ祈りと光を捧げるこの祭りの目玉と言えば塔中の職人が競ってあげる花火たちである。――この言葉に異論のある塔民はそうはいないだろう。
 此度、魁の花火を任されたのは鍵屋弥兵衛氏。
 元より弥兵衛氏が作る花火の勇壮かつ繊細な細工は多くの支持者を得ている。かくいう筆者もまた、その一人である。
 弥兵衛氏が用意した魁の大花火は、圧巻の一言。
 秋津洲の塔すら包み込むような直径の大花火。
 其のような大きさの花火は、生中な腕では酷く間の抜けた、ともすれば碌に花火の体すら成さずに崩れてしまっても可笑しくはない。
 しかし、弥兵衛氏は見事、その大花火を夜空へ打ち上げて見せた。
 力強く繊細な美しさでもって夜空に咲くそれは将に秋津洲の華。
 秋津洲という塔の隅から隅まで、ありとあらゆる人間の目を空へ向けさせる花火であったことは間違いない。
 また、此度の花火の制作にあたり、弥兵衛氏は探空士を雇い入れ、高千穂の塔へ赴き手ずから材料を採取してきたのという。
 北辰祭の時分、高千穂周辺はひどく天候が荒れる。そんな中船を飛ばすのは慣れた探空士でも躊躇うという話であるが、弥兵衛氏はなんと異塔の船と友に空へと躍り出たのだという。
 大舞台への刻限が迫る中、自身への仕事に対する一切の妥協を許さないその姿勢にはただただ頭が下がるばかりである。
 現在、弥兵衛氏には各所から花火制作の依頼、更には既に来年の北辰祭の魁も打診が届いているという。
 弥兵衛氏の今後の仕事に、大いに期待が寄せられる。
 また、僥倖であることに、筆者は弥兵衛氏と言葉を交わすことが叶った。
 以下に弥兵衛氏の言葉を記し、本記事の結びとさせていただく。

「――あぁ? なんだぃ大袈裟な。俺は俺の仕事を果たしただけさね。騒ぐほどのものじゃあないだろう」
「――はぁん? そういうもんかねぇ。まあ、しかしあれが鍵屋弥兵衛の最高傑作と思ってもらっちゃあ困るがね」
「――当然だろう。今日より明日、今年より来年。より見事な細工を拵えてこその花火師だろう?」
「――ああしかし、今回は特に、多くの助力を得たから上げれた花火さ。なんせ俺ぁ花火を作るほかてんで能がねぇからなぁ」
「――協力者? ああ、気も腕もいい連中だったよ。あいつらがいなりゃ今年の花火は上がらなかったろう。来年も、材料はあいつらに頼む手筈さ」
「あ? 奴さんたちが今どこにいるかって? 俺が知るわけなかろうよ。お前さん、風を掴んで留められるってのかい?」


「まあしかし、そうさなぁ。――今頃。どこぞの空であいつらの仕事を果たしているだろうさ」

 とある日の秋津洲、瓦版記事
『鍵屋弥兵衛氏、北辰祭奉納花火の素晴らしき事』より
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