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😶 【毒入りスープ後日談的な小話】 (▼ ネタバレを含むコメントを読む。 ▼)小説......まではいかないですが、セッション後にフッと脳内に湧いてきたのでちょっと小話をしたためました。【毒入りスープ】のセッションに参加した乃木 リュドミラさん目線です。 こういうの苦手な方は回れ右の後に記憶を消去してください。 あの奇妙で奇っ怪な夢から目が覚めると、あたしは自宅のソファでどうやらうたた寝をしていたらしい。身体にかけられたブランケットを跳ね除けて、身を起こす。 ......珈琲の香ばしいいい香りが鼻腔を擽る。 「おや、リューダ。おはよう、目が覚めたようだね」 頭に白いものが混じる、あたしが世界中の何よりも大切だと思うハニー─夫の乃木─がキッチンからひょこりと顔をのぞかせた。 「......おはよう、ハニー。うっかり眠ってたみたいでごめん......」 解剖医のあたしと外科医の乃木は、こうして家で共に過ごす時間があまりなかったりする。だからふたりの時間はゆっくり話をする時間として大切にしていたはずなのに......。 「構わんよ。疲れていたんだろう、何やらスープがどうの、とか寝言を言っていたがお腹がすいているのかな?」 キッチンに立つハニーの元へ向かい、挨拶のキスを交わし淹れたての珈琲を味わう。 「はぁ......ハニーの珈琲は最高だね。あ、そうそう...。お腹が空いてるわけじゃなくて、とんでもない夢を見たんだよ!あたし、疲れてんのかねぇ......」 あたしはあたしの目から見れば世界一キュートなハニーに、夢の内容を語り始める。 普通なら頭がおかしいと思われても仕方ないような滑稽で奇っ怪な話だが、あたしの自慢のハニーなら絶対に笑い飛ばしたりしないと分かっていたから。 「............────ってな事があってね。彼らが無事に元の世界へ戻れたのかなんてあたしには知る術もないし。かと言って、同じ夢を共有した仲間がもしどこかで野垂れ死ぬような事があっても夢見が悪いだろ?」 話し終えたあたしをハニーは真剣な表情で見つめ、そっと手を握られた。 「何はともあれ、君が無事に帰ってきてくれて良かったよ、リューダ。もし帰ってこられなかったら、君は二度と目覚めなかったという事だろう?今、こうして君に会えて本当に良かった......」 普段あまりデレる事のないハニーの言葉に、ゆっくりと自分が生還できた事が実感として湧き上がってくる。 ......本当に、良かった。 チルノとクロノだったよな......あの二人も無事に日常に戻っているといい。ただただ祈るのは、あの二人の解剖をする機会など訪れないで欲しいということ。ただ、それだけだ。 ──*END*──
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