温森おかゆ(まんじゅう)さんの日記
温森おかゆ(まんじゅう)さんが書いた日記の一覧を閲覧できます。
日記一覧
温森おかゆ(まんじゅう) | |
2024/08/14 00:00[web全体で公開] |
温森おかゆ(まんじゅう) | |
2024/08/09 01:15[web全体で公開] |
😶 電子ルールブックとオフセの悩み つい最近TRPG定例会に行き始めたが、私はTRPG歴で言えばまだまだ新参者のたぐいである。 TRPG全盛期のころは知らず、(恐らく私がルールブックを押し入れの肥やしにしていたころに過ぎ去った)TRPGの波が緩やかになってきた頃に始めたので、欲しいシステムのサプリメントの在庫がなく、欲しくても手に入らないという現実と向き合うことが多い。 さいわい、電子書籍の状態であれば簡単に手に入るものが多いが、流石に見づらい。ソード・ワールドのデータブックなんてもう手のひらサイズのスマートフォンで見られたものではないから、紙媒体を買い直したくらいだ。 TRPGのコンベンションに行くようになって、オフラインセッションに参加することが多くなった今日このごろ、やはり現在在庫のないサプリメントも、出来るのなら紙の媒体で欲しい。 しかし無いものねだりをしても、ないものは無いのだ。このご時世スマートフォンを回し見させるわけにもいかないし、紙の媒体で手に入らなかったサプリメントは、仕方なく無いものとして扱っている。 例えば、銀剣のステラナイツは今、スキルのデータが調整されまとめられたデータ集ともいうべき3巻「星屑のリヴラガーデン」がメーカー切れ状態で、手に入らなくなっている。電子書籍版はあるので、私ひとりならアレを見ながらキャラクター作成を行ってもいいのだが、オフセッションでは回し見ることが多いので、紙媒体がないと導入するのも難しい。あれがないとブッ壊れ性能のステラナイトが暴れ回ってしまうので3巻は喉から手が出るくらい欲しいのだが、やはりないものはないので、「銀剣のステラナイツなんてなァ、敵とPCが互角の戦いを演出するもんじゃァねェ」と開き直っている。アレで大事なのは「掛け合いの尊さ」であって、戦闘はそれをさらにドラマティックにするための付属品みたいなものだから。たぶん。 幸い手持ちのシステムで、基本ルールブックすら紙の媒体で手元に存在しないシステムは無いので、卓を立てるのには不足はない。だがいざ、紙媒体で手に入らないサプリメントを導入しようとすると途端につまづくのだ。 スキルやアイテムが調整され、まとめられているデータ集だったらいちいち全部どこかにコピーするのもまとめるのも手間だしグレーだ。 やはり、電子書籍で持っていても紙の媒体で持っていないルールブックやサプリメントは、TRPG定例会ではないものとして扱った方が簡単ではあるのだろう。電子書籍しかなくても導入したいなら、最初からプレイアブルキャラクター固定で卓を立てるしかない……。 しかし、TRPG定例会で電子書籍が全く何の役にも立たないかと言われるとそうではない。何冊ものルールブックがスマートフォンで見られるので、持ち運ぶ荷物が軽くて済むのだ。手持ちのシステムが増えてきて、全部持ち歩くわけにもいかなくなったので、いつでもどこでもスマートフォンさえあればルールブックが参照できるというのは助かる。 TRPG定例会では、役に立ったり使いづらかったりする電子書籍のルールブック事情だが……やはり、オフセッションで電子書籍版のルールブックのみを使って卓を立てるのは無理があると言わざるを得ないのだろうか? これが最近の悩みである。
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2024/08/07 23:26[web全体で公開] |
😶 アンサング・デュエット【星の海原】 ルールブック未所持参加可能の布教卓第2弾目、【星の海原】が無事終了した。今回はボイスセッションだったため、なるべくゆっくりロールプレイをしてもらいつつも進めて、かかった時間は2時間たらずほどだった。システム自体を軽くして、シナリオをサクッと短く遊べるようにして、ロールプレイを楽しむ時間を増やそうというどらこにあんさんの配慮が感じられる。 ◆アンサング・デュエットとは 現実と隣り合わせの危険な世界、異界。その真の姿を見抜く力があるがゆえに異界に狙われるシフターと、シフターを救い出すバインダーとなって、ふたりで奇妙な世界からの脱出を目指すTRPG。ロールプレイ重視のTRPGとなっており、ロールプレイをあまりしなければ一時間弱で終わってしまうこともある、アッサリ味のTRPG。だからこそ処理に時間を割くことなく、たっぷりとロールプレイを楽しむことができるものとなっている。 このシステムでは、「隣にいる大切な人が、次第に変わり果てていく」という過程を描く「変異」というルールが特徴的だ。プレイヤーキャラクターには「フラグメント」という、その人の人となりやチャームポイントを表すデータがあり、異界の影響を受けてしまうたびに、このフラグメントが次第に別のものに「変異」してしまう。幻想的な異界にちなんだ、どこか美しい変異が多いので、隣に居た人が次第に「人ではない何か」に変わって行ったり……といったシチュエーションも楽しめる。 今回アンサング・デュエットで回したシナリオは、「アンサング・デュエット リプライズ」に掲載されている公式シナリオ【星の海原】。大きく幻想的な海を舞台に、人々に忘れ去られていく海と空の物語たちが、「忘れないで」とバインダーとシフターに縋ってくる、どこか物悲しい世界の中を探索するシナリオである。 そんな世界に迷い込んだのは、大人しくて押しに弱い男性のシフターと、非常に頼りになるしっかり者で明るいバインダー。水着姿を1番最初に見せたいがために海に誘ったり、終始手を繋ぎっぱなしだったり、お互いにかける言葉の数々が完全にカップルのそれなのにあくまで「幼馴染」だと思い込んでいたり、非常にじれったくなるほど清らかな(?)関係のおふたりだった。しかし、神がかったダイス目の荒ぶりにより、大の大人の男が大人の女性に「お姫様抱っこ」されてしまうなど、ある意味素晴らしい絵面のシチュエーションが多かった。 ◆シフター:花笠 こと(はながさ こと) PL:いそべ 花を愛し、花屋で働く大人しい男性。ダイス目に現れるほど非常に「押し」に弱く、またシナリオのところどころで縋られたり押し付けられたり言い寄られたりしたので、そういう場面でとにかく押しに負けて変異を受けてしまうという不憫な立場に。 尾ひれが生えて歩けなくなり、バインダーの茉奈にお姫様抱っこで運ばれてしまうヒロイン男。しかし、異界に誘われかける茉奈に「俺だけ見てて」とイケボで告げる姿は紛うことなき正統派イケメンであった。 ◆バインダー:水無月 茉奈(みなづき まな) PL:レイナ 元気はつらつで明るい女性。幼いころから花笠と一緒に居た幼馴染であり、花笠に淡い想いはあるもののとにかく「無自覚」である。手を繋ぐなどのスキンシップがあっても平気だったり、水着を花笠に1番に見せたがったりするが、あくまで本人の中では「幼馴染」のつもりらしい。恐らく幼いころからこの幼馴染ふたりは、同級生たちから嫉妬と羨望と呆れと焦燥の視線を向けられてきたことだろう。無自覚だが、押しに弱い花笠の手を引いて水無月がさっさとその場から離れさせたり、支え方が完全に熟年夫婦のそれだった。これからも、ふたりはじわじわとその距離を縮めながら、仲良くいてほしいものだ。
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2024/08/01 20:59[web全体で公開] |
😶 APPロールへの個人的偏見 どこから流行ったのか厳密には私も知らないが、困ったらとりあえず「APP(容姿、魅力)×5ロールで説得ないしは情報を聞き出します」というのは確かに流行った時期があったと記憶している。最近、CoCの野良卓には参加していないので、そういう良く言えば積極的な宣言が未だに使われていたのかと少し興味深く思っている。 すでに絶滅して久しいと思っていた。歴史は繰り返すものなのか……。 私はルッキズムやら容姿の良し悪しによる優位性に関しては全くもって分からないが、要するに、「自分のプレイヤーキャラクターは特別な存在なので、小説の主人公のように容姿に訴えるだけで無条件に情報は手に入るのだ」と思っている、ということなのか。 私は、それとはまた異なり、あるいは両立する理由として、APPロールを宣言するのは、「どうやって問題を解決するか想像できない初心者が、とにかく現状を何とかする方法として頼る方法だから」だと思っている。初心者特有のはしかのようなやつだと。 経験が長いと分かるのだが、容姿の良し悪しや姿の魅力などでゴリ押し解決するのは、正直面白くない。最初のうち1回や2回は優越感を感じるかもしれないが、間もなく飽きると思う。 そんなことをするよりか、NPCが情報を出し渋る理由を推理しつつ、しかるべき対等な交渉によって情報を聞き出す「ロールプレイ」でもした方が楽しいと思うだろう。 だが。そこまでを初心者に求めるのは、おそらく酷なのだ。 「NPCから重要情報を聞き出すの? じゃああなたは“どうやって”説得する?」なんて言葉、経験者は聞きなれているだろうが、TRPGが初めてで、とりあえず何をどうしたらいいのか右往左往しながら必死について行っている初心者はどうだろう。 「どうやって? “説得”? 分からないよ!」……となるのが関の山ではないだろうか。 目の前にご丁寧に選択肢が箇条書きにされたダイアログも出てこないのに、NPCが納得いく説得の仕方なんて分かるわけがない。なので、たぶん、一番分かりやすい「見た目、内面の魅力」で勝負しようとするのではないか。 ……まあ私が言いたいのは、何にせよそういう人の多くはTRPGを何度もプレイしていくうちに、ゴリ押しに飽きると同時に、特別な容姿に訴えるのではなく、上手く口車に乗せたり、かまをかけたりする“ロールプレイ”の魅力に気付いて、成長していくと思うので、多くの場合時間が解決するだろう、ということだ。 娯楽溢れるこのご時世、TRPGの世界にわざわざ足を踏み入れたということは、カッコイイ台詞を言ったり、上手く情報を引き出すように誘導するといったロールプレイを愛する土台はどこかにできているはずである。芽が出るのはだいぶ先かもしれないが……。 なお、私が知っている「APPロール」の亜種として、「交渉(脅迫)」というやり方もある。とにかく情報を握っていそうなNPCを捕まえて銃やナイフを突きつけ、武力で脅して情報を得ようとする。 「それやる前に何かやることあるだろ……」と思われる案件だ。 もし、NPCとの関わりを容姿(APP)やら脅迫で乗り越えようとしているのなら、おそらくそのやり方で情報を出してくれるGMは滅多にいないので、そんなことをする前に、とりあえず「自分の知りたいことをとにかく聞いてみる」ことから実践すればよい。「その聞き方じゃ出せないな」「うーん、良かったんだけど、もうちょっと頑張って欲しい」など、何か反応が返ってくると思うので、あとは自分の中で情報を整理しながら、核心に迫っていく過程を楽しめると思う。
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2024/07/31 21:36[web全体で公開] |
😶 癖が強いTRPG プレイヤーキャラクターに特殊な設定が付随するTRPGシステムはいくらかある。例を簡単に上げるとしたらダブルクロスや、ブラッドパスあたりだ。私はファンタジーTRPGと並んでそういうTRPGが好きなのだが、これを「ロールプレイ重視系」と銘打って紹介するのはちょっと……違うような気がする。ロールプレイを楽しむことも勿論できるが、どちらかというとそのルールブックに載っている世界観や、プレイヤーキャラクターの設定を楽しむタイプのTRPGというか。 とはいえ「エモ系」とも少し違う。確かに「エモいな」と思う設定が世界観やシナリオに書かれていることもあるし、それを踏まえてロールプレイすることが楽しい側面もあるのだが、「エモい」の一言で片づけるには違うものが混じっている気がしなくもないし、失礼な気もする。 なのでここでは、某トピックの言葉を借りて「癖が強いTRPG」と称してご紹介しようと思う。……相変わらず失礼か? ◆ダブルクロス The 3rd Edition カンタンさ:★★☆☆☆ ロールプレイ重視:★★☆☆☆ これを「エモい」とか「ロールプレイ重視」で紹介するとたぶん詐欺扱いされる、戦闘ありきでガチガチのデータゲーム。 プレイヤーキャラクターは“レネゲイドウィルス”という、未知のウィルス状のものに感染し、異能力者と化した存在。異能力が秘匿された世界で、異能力者によるテロに立ち向かったり、何の変哲もない日常を守るために、裏社会の闇の中で戦うというもの。 現代世界の異能力バトルものがやりたい人におすすめのゲーム。ただし、サプリメントも合わせるとけっこう敷居が高い。 ◆人鬼血盟 ブラッドパス カンタンさ:★★★☆☆ ロールプレイ重視:★★★☆☆ “血契(ちぎり)”という特別な契約で結ばれた吸血鬼と人間のペア、またはトリオを組んで、“業血鬼(ごうけつき)”という敵と戦う、現代ファンタジーもののTRPG。互いの身体に、契約の証である“痕印(こんいん)”という印ができたり、吸血鬼のほうは血契を結んだ相手の人間からしか吸血できなくなったり、なかなか攻めた設定が刺さる人には刺さる。 とにかくやるなら徹底的に吸血鬼と人間のペアを演出しようという気合が見て取れる。吸血鬼関係のネタが大好きな私はとりあえず釣られたくらいには、お耽美なTRPG。 ◆キズナバレット カンタンさ:★★★☆☆ ロールプレイ重視:★★★☆☆ 【ブラッドパス】を手掛けた「からすば晴」さんが作成したTRPG。ブラッドパスが吸血鬼と人間をプレイするものなら、こちらは死体から“製造”された人造人間と、その人造人間の力を制御する人間のペアという、これまた刺さる人にブッ刺さる内容。何とはなしにブラッドパスと並べて比較したくなるが、たぶんそれぞれ違う魅力に溢れている。 倫理が色々終わっている世界で、想い出や精神をすり減らしながら戦うというもの。 ◆マモノスクランブル カンタンさ:★★★★☆ ロールプレイ重視:★★★☆☆ 【ブラッドパス】と【キズナバレット】を手掛けた「からすば晴」さんの著作第三弾。妖精から妖怪、神にいたるまであらゆる超常的存在をひっくるめた〈マモノ〉となり、人間と〈マモノ〉が共存する現代〈東京〉でハプニングだらけのお祭り騒ぎな日常を送るもの。祭りはもちろん、ただの昼食ですら普通では終わらない。いわゆる「お祭りゲー」の様相を呈している。ああ、重要なことだが、シリアスもちゃんとできる。信じてほしい。 ◆光砕のリヴァルチャー カンタンさ:★★☆☆☆ ロールプレイ重視:★★★★☆ “リヴァルチャー”と呼ばれる人型兵器に搭乗するパイロット、“シュヴァリエ”と“フィアンセ”となって、空から襲い来る人類の敵“ソラバミ”と戦い、いつしか空を取り戻すことを目指すTRPG。こちらはどらこにあん特有のエモ要素が入っている。フィアンセの「シュヴァリエと共に過ごした思い出と、抱いた感情」を表す〈感情回路〉を“焼き切る”ことで、強大な力を得るなどといった設定付き。さまざまな性能差を持つ機体と、武器をふたつ選んで戦いに赴くというものなので、ロボットものは好きだがデータに関してあまり重いものはプレイできないとお悩みの方にもお勧めできるルールの軽さ。
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2024/07/30 23:25[web全体で公開] |
😶 メアリー・スーの犠牲者? 最近気づいたのだが、私は【ブラッドパス】とか、【キズナバレット】とか、【銀剣のステラナイツ】とか、「『仲間』をプレイするTRPG」が好きだ。なぜそれが好きなのか、厳密には言語化できないが、ともかく、私がTRPGに求めている「皆で楽しく仲良く遊ぶためのコミュニケーションツール」としての側面を強くプレイできるからだと思う。それから、例えどんな「関係」だろうと、『仲間』である以上、協力せざるを得ないという不文律が私を守ってくれているという安心感が何となくあるのだ。 まあ、そろそろ、トラウマというか、過激化した自分の認識と周囲の乖離について、改めて慣れるとか考え直すとかするべきところに立っている気はする……。 まだTRPGオンセンに登録するずっと前、たぶん、私がCoC6版を押し入れの肥やしにする前のことだ。 あの時は私も、私の周囲の人間も若かったので、まあなんというか、中二病だったというか。要するに、色々コケてきたわけである。 私もある程度色々やらかしてきている。昔は今よりもっとこう、考え方が過激だった。小さい問題でも取り上げて不満を表出せずにはいられない性質だったり。“なぜ”それがダメなのかを説明する言葉を持たないコミュ障でもあった。数年の間CoCを押し入れの肥やしにしてきたのも、そういう背景あってのことだ。 ……それは置いておくとして、そんな頃の昔の出来事。 ある人(Aとする)が、「私のキャラクターはこんな重い過去があるので、BPC(他のPC)のような人が嫌いです」と公言し、BPCを罵倒する言葉を吐くのも、「ロールプレイだ。私が貶したいわけじゃない」と言い訳していたのを見ていたことがあるのだ。もちろん当時から、ワイワイTRPGをやることが好きだった私は、そういうプレイ方針に激しい嫌悪感を抱いた。その時やっていたのはPvPシナリオではない。そもそも、CoCはPvPなんかやるようにはできていないのは皆さまご存じだろう。 とにかく、何故だか知らないがその時、わざわざ「こんな人に虐げられて生活してきていて、対人恐怖症で、とってもかわいそうな私のPC」と長々と設定を語られ、それを理由に他のPCを罵倒し、ロールプレイだと開き直るようなその人のプレイが悪い意味で印象に残ってしまった。その当時、特に思春期で心のわだかまりを上手く言葉にできず、抱え込んでしまいがちだったのもあって、そうやって積みあがっていった嫌悪感が、結果的にTRPGから私を数年遠ざける理由にもなった。 Aを擁護するわけではないが、Aも当時は中二病まっさかりというか、なんというか、「こんなに可哀想な私のキャラクター」をやりたがっていた節はあって、Bのプレイヤーと仲がもともと悪かった訳ではなかった。セッションが終わった後、AもBも特に気にもしない様子でいつも通り接していたのを、外野の私が気味悪く思ったくらいだ。まあ要するに、Aのプレイ嗜好に私だけがついて行けなかった、というだけのことだろう。だが、わけの分からないモヤモヤは今もある。 なぜTRPGをするのに他人のPCを罵倒するような理由をわざわざ持って来なきゃならんのか。その設定は本当にそのキャラクターに必要だったのか。キャラクターに必要だったとして、“TRPGをプレイするのに”必要なのか……──。 だから、なんというか……昔から、「他PCが嫌いで、その後和解もできそうにない」という設定にはちょっとゾワッと来るものがあるのだ。昔の辛い辛いトラウマがあって、男性恐怖症とか女性恐怖症とか、似ている人を無条件に嫌悪してしまう設定なんか、1セッションで和解まで持って行けるはずもないだろう。 まあ、許容範囲というのは私にもあるようで、信頼できる人とTRPGをプレイする時に、「最初は嫌うもの同士だが、仕方なく共闘するうちに互いのことを知り、仲良くなっていく」というロールプレイをするのは非常に楽しかった。 たぶん、だから好きなんだと思う。「双方の印象はともかく、『仲間』として絶対に協力しなければならない」という前提があるTRPGシステムが。そういうシステムなら、どうしたって共に戦い、どうしたって和解のきっかけは生むからだ……たぶん。
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2024/07/26 12:47[web全体で公開] |
😶 TRPGと感情移入の話 TRPGというのは、プレイヤーキャラクターを演じながら、物語を作り上げ、時に感情移入し、楽しむものだ……と思っている。コミュニケーションツールとしての働きや、他者とのコミュニケーションを図る練習だとか、他にも色々と思いつく意義はあるが、今回はそれを脇に置いて、“物語を楽しむという意味でのTRPG”としての一側面にフォーカスを当てて考えていきたいと思う。 私は、プレイヤーキャラクターはあくまで「物語上で性格や感情を持ったプレイヤーのコマ」として見ている節がある。愛情がないわけではないから、コマだからといって雑に扱われたりするのは不快だが……。普段はバカばかりやっているPCでも、シナリオ上推理したり、自分なりに意見を言わなくてはならないといったときは、途端に「私」という人格が入り込む。だから、普段ボケ倒しているPCが、いきなり正気に戻ったようにまともなことを言い始める時も多い。 「こんなキャラだから」という前提は、普段のPCとしての言動や、シナリオの物語部分に関わることにしか出てこないのだ。 PCがどんなにバカだろうが、シナリオの戦闘時ではPLが考える最適解で動くし、PCがどんなにボケ倒していようが、まともに意見を出さなければ議論が進まない時はそれらしい意見も出す。 時々、TRPGで「プレイヤーキャラクターに感情移入して泣いたり、嬉しくなったりする」という話を聞く。そういう人はTRPGを、ある意味最大限に楽しんでいるのだろうなぁと羨ましく思うと同時に、時折辛くならないのだろうか、と心配が勝る。 そういう話を目にするたびに、TRPGの遊び方は、人によって違いがあるのだと気づかされる。 今の今まで……厳密には、今でさえ、なんというか、どう言葉で表現したらいいのか分からないのだが……私は、「PCにあまり強く感情移入することは危険なのではないか」と思っている。 人は激しい感情に共感すると……例えば、自分とは関係のないことでもひどく悲しかったり、激しい怒りを感じたり……といったことがあると、多少なり心が疲れる。繊細な人ほどそういうことで精神を知らず知らずのうちに摩耗させやすいのだ。これを、専門的な用語で「共感疲労」と言うのだそうだ。 最近の事象で例えるなら、大きな災害が起こり、テレビはどこのチャンネルでも当時の凄惨な様子を放送しており、SNSでは被災地の悲惨さを伝えるポストだらけといった時期があったと思う。あの中に混じって、「辛いニュースに心を痛めている人は、見ないようにして自愛して」というポストも数多く投稿された。それはなぜかと言うと、こういう辛いニュース一色で、「みんなで悲しみ、悼む」という空気に影響されて、必要以上にネガティブな感情に囚われる人がいるからである。一般的に「SNS疲れ」と表現されるこのような事象は、他人に感情移入しやすい繊細な人ほどかかる可能性が高いのだ。 じっさい私も、そのSNS疲れと共感疲労で、コロナ禍の折からSNSから離れたタイプだ。 SNSを見ていると、プレイヤーキャラクターに感情移入しすぎてしまい、「しんどい」と言うポストをたまに見かけるが、それはもしかしたら、キャラクターに深く感情移入することによって、そのキャラクターが受けた困難やトラウマを自分の事のように感じ、ストレスになっていないか……と、思わなくもない。私は精神科医でも何でもないので、憶測でしかないが、キャラクターに感情移入して「しんどい」思いをしている人は、仮初の「しんどい」にカタルシス効果を感じ、エモいセッションを楽しんでいると思っているのかもしれないが、それが気付かない間に共感疲労へと変貌していくのではないか……と。 エモいセッション、エモい自陣(同じセッションに参加するプレイヤーやプレイヤーキャラクターのことらしい)で純粋に楽しんでいたはずが、いつの間にかPCに感情移入しすぎてしまい、PCとプレイヤーとしての自分を分離することができず、自陣のプレイヤーに対して束縛的になってしまったり、相手PCが他の卓に参加することがひどく悲しく感じてしまったりするようになってしまうということもあると聞く。 言語化できないが、「エモい」という代物に対しての得体の知れない危機感というか、どう扱うべきなのかという疑念は未だ晴れない。精神的距離の近すぎるPC同士を作るのは、後々を考えると危険が生じるのかもしれない。 ……ともかく、TRPGを楽しむことにおいて「深く感情移入できる」というのは大事なことだが、PCだけでなく、それを操作する自分(プレイヤー)がどんな状態なのか、精神的に余裕があるのか、ということは、意識した方がいい。 TRPGは、精神的に疲れている時や、体に異変が起きている時にやるものではないことだけは確かだ。細かいことにイライラしたり悲しい状況でTRPGなんてやっても自他共に楽しくないので、しばらく休んで自分を大切にすることをお勧めする。
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2024/07/25 17:08[web全体で公開] |
😶 サンドキャッスル【グラスクリークの霧】 サンドキャッスルとは、国立天文台が発表したTRPGである。 これまで、公式シナリオの【ブリークウッドの塔】や【星堕ち砂漠窪地】をプレイしたが、今回は、ずっとGMをしてくださっていたかにかまさんによるオリジナルシナリオ【グラスクリークの霧】が完成したとのことだったので、これに参加させていただいた。 賑やかで優しい仲間たち。いつもそばにいる猫のシャウエッセン。 笑いあり、びっくりあり、興味深い知識ありの、非常に楽しい卓だった。 宿場町グラスクリークに謎の霧が発生し、住民たちが一斉に深い眠りに落ちるという出来事が起きた。その中でも無事だった冒険者たちは、霧の真相を確かめるため動き出す。 シナリオにちりばめられた知識がうまくかみ合って、とても興味深いシナリオだ。 ◆サンドキャッスルTRPGとは 国立天文台が発表したTRPG。公式シナリオの2本は、ファンタジ―世界で楽しく冒険をしながら、宇宙に関する知識も得られるという、国立天文台らしい内容となっている。 公式ページにて無料でダウンロードできるので、お金はかけられないけどちょっとファンタジーTRPGに触れてみたい、という人の入門用としても使えるのではなかろうか。 ◆シャウエッセン GM:かにかま 【ブリークウッドの塔】でパーティーの仲間に加わり、【星堕ち砂漠窪地】の冒険にも同行した“ただの”猫。特になにもせず、人間からの餌付けで生きている。パーティーのマスコット的存在。 ◆グレン PL:おかゆ 【ブリークウッドの塔】【星堕ち砂漠窪地】から続投、オニのストライカー。 常に冷静(呑気)で、筋肉に任せて困難を打ち破る脳筋。何かを調べたり、知識を使ったりすることはとことん苦手。 ◆とこ PL:かもめ 人間の郵便配達員で、かつ、エネルギーによる魔法を操り敵を攻撃できるエネルガー。魔法だけでなく、弓や火炎瓶など、多彩な遠距離攻撃を使いこなす。探索でも積極的に動き、高い達成値をたたき出す。 ◆ケット PL:しゅんたろー ドワーフのハリアー戦士。狩人会場という冒険者ギルドに所属しているが、まだまだ無名であるため、名誉欲に溢れ活動的。戦闘では最前線で戦いつつ、のろいグレンをかばってその攻撃をいなす大活躍を見せた。 ◆ブラギ PL:犬そぼろ 敵の防御や攻撃を下げる魔法を扱う、旅人のヘクサー。歌が下手。胡乱な態度でニヤニヤ笑う謎の仲間担当。戦闘では的確に敵の攻撃や防御を下げ、味方を支援する。また、戦闘外でも探索で大活躍した。
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2024/07/25 06:23[web全体で公開] |
😶 ケダオペ【ツークツワンクの成れの果て】 ぎんじょーさん主催の、ケダモノオペラ非公式シナリオ【ツークツワンクの成れの果て】に参加させていただいた。お互いに初対面だったが、雑談が盛り上がり、ロールプレイやシナリオの結末についての相談も多く、お互いがそれぞれの意見を出し合って、物語を紡いでいく、非常に楽しい卓となった。 このシナリオは、ケダモノが最初に得る〈イントロ予言〉をそれぞれ1つ選ぶのだが、それがシナリオの本筋から見るとあんまり脈絡がなかったためか、実現が非常に難しく感じた。その予言をどうシナリオに繋げ、どう仕上げるかを一緒に話し合える同卓者だったことは、私にとって大きな助けになったと思う。 改めて、今回GMを担当してくださったぎんじょーさん、同卓してくださり、応援や相談を親身にしてくださった七月(なつき)さんに感謝の意を表したい。 内容は軽く伏せるが、ある日、とある王国の王女が、王国と父の危機を救ってほしいとケダモノに助けを求めに来るシーンから始まるシナリオだ。 ◆ケダモノオペラとは 〈予言〉と呼ばれるキーワードをロールプレイに組み込みながら、物語を紡いでいくナラティブ系TRPG。 プレイヤーは強大な人喰いの獣、“ケダモノ”を演じながら、人間との、時に残酷で、時に幸せな結末を描いていく。その性質上、シナリオに決まった結末はなく、プレイヤーキャラクターであるケダモノが持つ能力と、得た〈予言〉、プレイヤーがどのような結末を描きたいかによって変わる。 プレイヤーが2人まで参加可能なシナリオがあるが、2人となると、1人だけで好きな物語を紡いでいく時とは違い、〈予言〉をどう組み込むか、どのような物語にしたいかを、共にプレイしているプレイヤーとの相談も密に行う必要が出てくる。ロールプレイの練習や、同卓者との意見のすり合わせの練習にもなる。 ままならない強大な人外の視点で、脆弱な人間と関わることの物悲しさを描けるという、なかなか無かった視点をプレイヤーに提供しているシステムだ。 ◆ホワイトアウト PL:七月 吹雪の吹き荒れる高山の山頂に住まう、厄災のドラゴン。 純白の身体のところどころに、鉱石が生えている。 人間のことを好ましいと思っているが、人間の中での「脅威」である自分を演じているヴィラン側のケダモノ。人間に対して高圧的で、巧みに騙して奪ったり食ったりしようとする。 しかし、元々人間だったリュミエールとの出会いと、とある少女との邂逅がホワイトアウトに平和な人間の国の姿を示し、最後には人の王国の良き王として君臨した。 ◆リュミエール・ドゥ・ノワール PL:おかゆ 魔女にかけられた呪いにより魂を穢され、光の主のもとに逝けないままノスフェラトゥに堕ちた無念の王族、その最後の王子。心までケダモノになりきれず、一切人の魂を喰わずに寂滅するつもりでいた。 自らの醜く歪んだケダモノの姿を恥じ嫌いながら、人間の美しい魂をうらやみ、人間の伴侶を得て愛されることを心から渇望していた。しかし、ある幼い少女との出会いで、“愛される”のではなく“愛すること”を選び、大切な伴侶のそばで、永遠の眠りに落ちるまで支え続けた。
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2024/07/18 18:34[web全体で公開] |
😶 なぜ布教卓を立てるのか 最近はルールブック未所持参加可能の体験卓を多く立てている。 まあ、どう頑張ってもルールブックを一緒に参照できない相手とのセッションというのは難しい。オフラインセッションで対面し、ルールブックを見せられる環境ならどうにかなるが、オンラインセッションでは未所持のプレイヤーのルール理解は全てGMの説明次第となる。説明する時間だけ時間も長めに見なくてはならないし、プレイヤーのモチベーションを保つのも一苦労。 それでも企画として、こういう布教卓を立てるのには、私なりに理由がある。 TRPGは金のかからない趣味ではない。やはりお金は多少かかるし、値段の高いシステムとなると、買うのに多少覚悟は必要だ。それだというのに、買ってそのまま積みました、一度もやっていません。あるいは、買ったけど微妙でした、買ったことを後悔しました、なんてことはよくある。 私は、誰にもそんな思いをして欲しくないという気持ちで布教卓を立てている。 買う前に十分な情報を得て、これだ! と思うものに出会って欲しいと思うのだ。予算は有限、時間も有限。できればそれらの有限の資産を最小限に抑えて、自分にあったステキなシステムを買って欲しい。 TRPGオンセンにいらっしゃるベテランに比べれば、本格的にプレイしているTRPG歴が5年にすら満たない私が持っている、知っているシステムなど少ない方だ。しかしそれでも、多少の判断材料は提供出来るはずだと思う。私の紹介するシステムが好ましいと思うにしろ、自分には向かないと分かるにしろ、有益なことには違いないはずである。 ネタバレにならない範囲で詳しい商品知識を、レビューのように紹介するのが私のモットーだ。どこかの回し者ではない。どこかの回し者ではないからこそ、偏りすぎない紹介が出来る。 もちろん私にも、TRPGなんて欠片ほども知らなかった時期があり、ニコニコ動画でリプレイ動画を見て楽しむ、「見る専」だった時期を経て、クトゥルフ神話TRPGに触れ始めて右も左も分からなかったひよっこの頃がある。 そのときは、やはりCoCはシナリオがいっぱいで、ホラーからエモシナリオまで何でもできるシステムだと思っていたし、それとは別に、CoC以外のシステムに興味もあった。どのような物語ができるのか、どんなキャラクターを演じられるのか……まだ見ぬ世界に、金銭的に飛び立てなかった小鳥の私は、その世界を夢に描き、想像を膨らませていた。 この世界には本当にたくさんのTRPGがあって、それぞれが独自に提供できる体験がある。 当時の私は、その中で、ほとんど手探り状態でシステムを買い集め、自分に合うシステムを探していた。 ネットで情報を集めもしたが、ルールは覚えやすいのか、どんなことができるのか、どんな世界観なのか……初心者が知りたい情報というのはなかなか見つからない。 TRPGオンセンなどの場で知っている人に教えてもらう、あるいは1度体験してみるのが一番わかりやすいのだ。 どうしても分からず「どういうシステムなの?」と聞いてみても、酷い人は話を聞く前に「調べてから来い」と取り付く島もない時もあった。こうはなるまいと心に誓ったものである。 そういう時期を経て、少々の場数も踏んでみて、いろんな失敗もして、積みルルブを積み上げて、今。 私はなるべく多くの人に、十分な判断材料を得て、後悔しないTRPG選びをして欲しいと思うようになった。 そういうわけで、私は右も左も分からない初心者の方に詳しく案内するようにしているし、今のように、余裕があれば体験卓も立てるようにしている。 今回のダブルクロス3rdも、初心者の方を案内する過程で体験卓をしてみることになり、行ったひとつである。 プレイヤーは献立表さんを始めとする人たち。ルールブック未所持の人にはルールブックに掲載されているサンプルキャラクターを使っていただき、多くのダブルクロス初心者が通ってきたであろう公式シナリオ、【Crumble Days】をプレイすることに。 DXは比較的ルールや判定の仕組みが難しいゲームなので、私の説明で十分理解してもらえるか、楽しんでいただけるかというところは不安点だったが、おおむね好感触で、「楽しかった」と丁寧に言って頂けた。 平成初期のアニメに出てきそうなスケベ 高校生のPC1、シュークリーム屋と同じ名前だが放任主義で、特にパパらしいことはしていなかった支部長。情報戦とアイテムの調達、戦闘中の支援など抜け目ない活躍を見せたエージェント、「ちょ、待てよ」が口癖で、最終的に学校の先生になって○八先生のモノマネを披露していたPC5。 別のゲームで既にお知り合いのプレイヤーたちだったためか、非常に賑やかで楽しいセッションだったが、GMの指示を聞いて下さり、またルールの理解も早く、非常に丁寧な言葉遣いをしてくださった方々で、GMの私が一番楽しませていただいたような気がする。 布教卓ではあったが、得がたい素敵な方々との時間をいただいた。
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2024/07/17 22:27[web全体で公開] |
😶 フタリソウサ【浮気調査】 ネタバレに配慮した感想である。 ちくわぶさんによるフタリソウサ体験卓に参加させていただいた。以前から一度やってみたいシステムだったので、今回開催され、また実際に体験する機会に恵まれたことは私にとって僥倖だった。 結論としては……終始脚本でもあるのかと言いたくなるくらいキレイに仕上がった卓だった。巻き込まれ不憫体質の捜査官と女子高生名探偵のペアで、浮気疑惑の真相を調べるドタバタコメディとして100点満点だった。 それもこれも、無茶振りに神がかり的アドリブで導入をホットスタートにしてくださったGM、私の突飛なキャラクターにもしっかりと対応してくださったPLさんがいてこそのセッションだったと思う。それぞれのロールプレイが噛み合って、体験卓以上の楽しい時間になった。 ◆フタリソウサ 探偵役とその助手役となり、難解な事件を紐解いていくシステム。 イベント表や、探偵、助手にリソースのひとつとして配られる「感情」の要素で、TRPG初心者にもロールプレイをしやすく丁寧に作られたシステムである。 探偵は「知っている」カードを見ることができるが、そのカードには穴抜けた情報がいくつかある。それを助手と協力して捜査していくことで、内容を埋め、推理をしていくというものだ。 ◆芹沢 優莉華(せりざわ ゆりか) PL:FLOWER 「おやおや~? 不倫による修羅場かと思いきや、何やら面白いことになっていますね」 「あ、おかえり~。実は、待っている間にちょっとした事件があってね。サクッと解決してたんだ~」 女子高校生の天才探偵。どんな事件もたちどころに解決してしまう敏腕探偵。だが歳が歳なので、警察には現場を荒らさないように警戒されているし、本来はそのお目付け役に捜査官の七瀬があてがわれていたはずなのだが……七瀬が事件にとにかく巻き込まれる不運体質のため、何かと縁があって親しくなる。七瀬あるところ芹沢あり。七瀬が事件に巻き込まれるところには必ず現れ、華麗に助けてくれる名探偵である。 幼い頃に七瀬に助けられた恩をずっと覚えている一途なところがあったり、不憫体質な七瀬をからかって面白がりつつも、しっかり助け出してくれるしっかり者。 七瀬がデリカシーのないことを言うとわき腹に手刀を入れてくる。それから、何故か猫と会話できる。 ◆七瀬 巡(ななせ めぐる) PL:おかゆ 「うるへ~~~~~~っ!! 好きでモテないわけじゃないんだよぉ~~~~!!!!(泣」 「おーい芹沢。そんなに食ってたら太るぞ」 助手クラスでどうしても「巻き込まれの人」がチラついてしまったため、事件にも超常現象にもとにかく巻き込まれる不憫枠捜査官になった。 「で、どうやって事件に巻き込まれたらいいでしょうか」とGMに相談したら、1時間足らずでシナリオの導入をアレンジしていただき、浮気の冤罪を吹っ掛けられることに。それで私も悪ノリして生える、「浮気の冤罪を吹っ掛けて来た旦那の奥さんと会い、カレーをご馳走になっていた」設定。旦那に思いっきり肩をゆすられる七瀬。だが華麗に表れた芹沢さんがその時一緒にカレーをご馳走になっていたと証言してくれたことで、ひとまず事なきを得たのであった。 しかし、本当に自分の無実を証明するには、やはり奥さんの身の潔白を証明する必要がある。というわけで、七瀬はイヤイヤ探偵に捜査を手伝ってもらうことになった。 27歳にして恋愛に恵まれない男。だがとにかくデリカシーに欠けているのでさもありなん。
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2024/07/17 12:23[web全体で公開] |
😶 アンサング・デュエット【微睡みに落つ、君は】 最強のギャルマインドが幼馴染を救う。 記念すべきアンサング・デュエット布教卓第1弾目が無事終了。 プレイヤーは散弾銃さんにご参加いただくことに。まあとりあえず「濃いロールプレイがやりたい? ほなそういうシステムでやりまひょ」とお誘いしたら快く受けて下さったので全力で敢行。思い立ったが吉日とばかりに立てて、お互い初対面なのに非常に楽しくセッションすることができた。ロールプレイが好きという言葉の通り、ドラマチックなロールプレイでセッションを大いに盛り上げてくださった。 ◆アンサング・デュエットとは? どらこにあんが放つロールプレイに重点を置いたシステムのひとつ。ルールが非常にカンタンながら、公式に妖怪や魔法使いなどの人外のキャラクターが許されているフレキシブルな世界観。 GM含め2人~3人の少人数用であるからこそ、恋愛ロールプレイなど「濃い」ロールプレイを心置きなく展開できるという強みがある。 異界の真の姿を見抜く力があるがゆえに異界に狙われるヒロイン役“シフター”と、シフターを導く強い心を持った“バインダー”となり、ふたりで協力して異界を脱出する過程を描く。 特筆すべきは「変異」というルール。プレイヤーキャラクターには6つの「フラグメント」と呼ばれる、その人をその人たらしめる要素をデータ化したものが備わっており、異界の影響を受けるごとにそれが全く別のものに変わってしまう。 危険な世界で、隣にいる大切な人が次第に変わり果てていくさまを描けるエモーショナルなシステムである。 今回は同じ屋根の下暮らすギャルな実子と、真面目な養子のペアでご参加いただく。 最初からプレイヤーさんの中でしっかりとやりたいキャラクターの造形が決まっていたので、スムーズにキャラクター作成が進み、間もなくセッションができるようになった。 いやぁ……やはり好きこそものの上手なれとはよく言ったもの。ついて行くのに一生懸命だったくらい、毎秒エモい掛け合いで大変楽しませていただいた。GMなのに。美味しかったです。 異界での出来事を経て、「お互い羨ましかった」こと、「ふたりとも、互いが見る世界を知らないだけ」だったことに気付き、大きく成長する青少年の青春がこれでもかと爽やかに展開されていた。シーブリーズの香りがする。 ◆武田 結夏(たけだ ゆいか) PL:散弾銃 「出よう、こんなとこ。アタシ出口わかんない。でもあんたなら見えるんじゃないの!? 教えて。何が何でもあんたの事引っ張ってくから」 「しょっぱい卵焼きバカにしてごめん。あんたが塩と砂糖まちがえたんだと思ったんだよ。アタシは甘いの好きだけど。あんたはしょっぱいままでいいんじゃね?」 武田家の長女で、小学校の頃両親を失った美月が引き取られてきてから、同じ屋根の下姉妹のように暮らしていた。 「自分を貫き通す」令和のギャルマインドの持ち主で、所々で芯の強さを見せ、引っ込み思案な美月をお姉ちゃんのように引っ張っていく。 頭脳明晰ではないが明るい性格で友達は多いと美月とは反対の性質。だからこそ、頭がよく要領がいい美月にコンプレックスを抱いていた。 フラグメントの中に「甘い卵焼き」に関するものがあったため、こちらは対となるものとして「しょっぱい卵焼き」に関するフラグメントを取得。そのフラグメントを入れた当初は、まさかこれが全てのオチをかっさらっていくとは思っていなかった。満を持してフラグメントを綺麗なオチに持って行くスキル、初アンサング・デュエットとは思えない敏腕。 ◆武田 美月(たけだ みつき) GM:おかゆ 「ありがと。私、結夏ちゃんのおかげで、向き合えそうな気がする」 「……そっか。しょっぱい卵焼きで……良いんだ、私……」 旧姓上杉。小学校の頃に、異界で両親を失くして天涯孤独となり、結夏の家に引き取られる。 明るく活発で、髪を染めたりピアスを開けたり、自分の思うように行動しているギャルな結夏に憧れを抱いており、実は自分も髪をツートーンにしたいし、スカートは膝上にしたいオトシゴロ。大人の言いなりで、何もかも自分の思うとおりにいかないジレンマに苦しみ、自由意思と大人に見捨てられたくない気持ちの間で揺れ動いている。 小さい頃、自分も武田家で何か役に立とうと思って卵焼きを作ったが、家庭の味の違いでしょっぱい卵焼きを作ってしまい、甘い卵焼きが当たり前だった結夏に茶化されたしょっぱい思い出を持っている。 だが、「あんたはしょっぱいままでいい」と結夏に告げられ、自分の在り方に関して、ひとつの答えを得た。
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2024/07/16 19:24[web全体で公開] |
😶 システムを棲み分けるワケ 別にCoCでエモーショナルなシナリオしようが人外キャラを作ろうが、それは創意工夫のひとつだろうから、私は無関係の立場で楽しそうにやっているのを見る分には抵抗は無い。 しかし「ロールプレイがしたい」「異能持ち、人外キャラを作り暴れたい」と言われてお出しするシステムは私の場合、【アンサング・デュエット】とか【銀剣のステラナイツ】とか【マモノスクランブル】とか辺りになる。CoCであえて変わったことをしたいという場合は……すまないが私にはちょっと荷が重い。 何せ、ルールブックには元よりハンドアウトも秘匿ルールも書かれていない。他のシステムでそういうルールに触れてない訳でもないから、同じように出来ないわけでも理解できない訳でもないが、公式ルールに書かれていない事をやろうとするのには少々抵抗がある。 とはいえ、そういう特殊と言えるシナリオがCoCで多く書かれている現状、それをわざわざ別システムにコンバートしてやんなさいよ、とは口が裂けても言えない。著作権的な意味でもシナリオ改変的な意味でもブラックだろう。 そのシナリオが作者により別システムにコンバートされていない限りは、対応するシステムでしかできないわけで、そのシステムでこそそのシナリオが出来るのである。 要するに、「CoCシナリオの○○という非公式エモシナリオがしたい!」という場合、○○というシナリオはやはりCoCのために書かれたものだから、やりたいならCoCでやるべきである。それが事実なのに、やれ違うシステムでやれだのそんな遊び方はクラシックじゃないだの言っても詮方無い。 私のようなシステム棲み分け主義の立場の人間ができるのは、外野からCoC畑に文句を言うことではない。 その「ロールプレイ重視の」システムだからこそできるシナリオ体験を提供するために、より多くのシナリオ、シチュエーションを“創りあげ”、魅力を発信し続けることであると言える。 ではなぜ、元々CoC畑でユルユルなシナリオで遊んでいた私があえて棲み分けを選んだのか。 今回はその点を書いておこうと思う。 ◆プレイヤー間の事故要因 昨今、リプレイ動画の影響もあってか、クトゥルフ神話TRPG(CoC)に求めるシナリオ体験がプレイヤー間で乖離し始めている印象を受ける。 多くの人は、クトゥルフ神話TRPGと言えば普通の人間の探索者が、日常を侵食するコズミックホラーに脅かされるものだと思っているだろうし、そうするだろう。しかし、あえて能力値も技能値もバカ高いエネミーデータを探索者データに流用し、神のごとき所業でシナリオを真正面から突破することを楽しみたがる人や、セッションを停滞させ、他のプレイヤーを置いてきぼりにするくらい個人間のロールプレイにお熱になる人なども居る。 セッションは全員の協力があった上で成り立つゲームである。誰かひとりが足並みを乱してしまったら、そのまま誰も楽しめないゲームになるか、無法地帯になりかねない。 例えば、CoCで皆が人間の探索者を作っていたところ、一人だけめちゃくちゃに能力値と技能値が高いキャラクターを作って「こいつは実はニャルラトホテプの化身で、無自覚だが神様のようなことが出来るのだ」と言い出したとする。 「もうこいつひとりでいいんじゃないかな」状態になって、他の人のシナリオ体験は多少なり阻害されるだろう。シナリオの趣旨に沿うものかも怪しい。 そういうわけでCoCでは、時折そういったゲーム観の乖離で事故が起こることがある。 CoCは人外、異能キャラクター、ありとあらゆるニーズを受け止めて実現してくれる魔法のシステムでは無い。そもそも人間をやるシステムを、特殊ルールや特殊ギミックで魔改造して自由度がある「ように見せている」だけである。 それを身内で相談の上、全員ノリノリでやると言うなら否定はすまい。だが、同じ楽しみ方ができない人もいる場で持ち込むようなものでも無いことは、しっかりと自覚しておかなければならないと思う。 だからこそ我々はこう言うのである。 「人外がやりたければ【マモノスクランブル】でもやればよい、異能力持ちキャラクターがやりたければ【ダブルクロス】で実現するとよい」と。 そもそもシステムが「プレイヤーの求める体験を実現するためのもの」だというのは、同卓者間の足並みを揃えるという意味で非常に楽なのである。 ◆ロールプレイをするためのシステムはちゃんとある 正直な話、ロールプレイを楽しむのにCoCのルールって重くて邪魔じゃない? というのが私の本音の話。 ホントのところもっとシェイプアップしても良いでしょ。必要なのは発狂ルールくらいじゃない? なんならここぞって時に発狂したくないからそれまで要らない時あるでしょ。たぶん。 いやしかし、CoCをしていてもロールプレイは好きだ。一緒に行動している人がエモい言葉をかけてくれたらノリノリで返す。だが多くの場合プレイヤーは他にもいるので、ふたりの世界に入り込まないようにもしなければならない。 仲のいいプレイヤーキャラクターと濃密なロールプレイを楽しみたい。そのために作られたシステムはじつのところ、ちゃんとある。多くはどらこにあん製のシステムで、【アンサング・デュエット】、【銀剣のステラナイツ】などが有名か。じゃあそれがCoCとどういう違いなのよ、という話だが、そもそも【アンサング・デュエット】も【銀剣のステラナイツ】も、ペアとなるキャラクターが最初から決まっていて、ペアとなるキャラクターのみとロールプレイするようにできているのだ。 これは「仲のいいキャラクターとだけ濃密な時間を楽しんでいたら、他の人を置いてけぼりにしてふたりの世界に入り浸ってしまった」という事故をそもそも起こさせないためである。(恐らくは)はなから仲のいいキャラクター同士でロールプレイするようにしてしまえば、誰も傷つけることは無いし、ふたりの世界を演出しても何もおかしいことは無い。 この仕組みはプレイヤーが3人以上まで増えようとも同じことで、プレイヤーひとりひとりが違うペアの片割れ1人の キャラクターを作成し、それぞれのペアのシーンを順番に演出することになっている。 また、そういったシステムはロールプレイをリソースなどに活かせるルールも充実しており、秘密を告白することで有利な効果を得られるようになったり、ロールプレイがそのままリソースになったりという楽しい要素も用意されている。 CoCにも最近はタイマンや2PLシナリオで、濃密なロールプレイをしっかり楽しめるものは確かにある。だが、CoCのルールブックには、「仲のいいキャラクターのペアを継続で持ち込む際の注意」や「ロールプレイにおける各々の好みのすり合わせ方」といったノウハウは書かれていない。 餅は餅屋。ロールプレイ重視はロールプレイ重視システム。 とにかく1度やってみれば、ロールプレイのやりやすさを体験できるのではないだろうか。 さて、それはさておき、偉そうに講釈を垂れるためだけに日記を書いたのではない。現在、「夏のロールプレイ卓布教企画」と銘打って【アンサング・デュエット】や【ケダモノオペラ】など、ロールプレイに比重を置いたシステムのルルブ未所持参加可能の体験卓を順次計画中である。 とりあえず、「ちょっとやってみようか」程度の気持ちで、体験してみようという勇気のあるプレイヤーさん随時募集中だ。
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2024/07/12 22:54[web全体で公開] |
😶 TRPGだからこそヒロイックに! TRPGは自由に想像力を膨らませる遊び。だからこそ世界でも有名なヒーローになってみたい。マーヴェルヒーローズみたいに! そんなあなたには【デッドラインヒーローズ】がオススメ。こちらはさらにルールを分かりやすく、ドラマチックに、ロールプレイが好きな人の需要にも応えたものだ。 ◆デッドラインヒーローズ プレイヤーキャラクターたちは異能や強い力をもった“超人種”となり、世界の巨悪と戦うヒロイックTRPG。特殊なのは、その力もヒーローとしての立場も公的に認知され、ヒーロー、あるいはアイドル的扱いをされていることだ。 このシステムは戦闘があるが、ルールとして簡単に、ロールプレイをやりやすく、ドラマチックに仕上げたものとなる。 特筆すべきは「リマーク」というルール。誰でもヒーローをやるなら、戦いの裏にある葛藤を描くシーンやら、カッコイイ変身シーンを入れたいと思わないだろうか。 プレイヤーはリマークを宣言することによって、1シナリオに1回、そういうシーンを自由に演出できる。そしてリマークをすると、グリットというリソースが貰える。これを使えばダイスロールを振り直したり、失敗した判定にテコいれ出来るようになるのだ。 ドラマチックな葛藤、カッコいい変身シーンを経て、巨悪に立ち向かう力となる。という演出が可能なのだ。 また、このシステムにはヒーローたちの葛藤に焦点を当てたシナリオが多くなっているため、ロールプレイを濃く楽しみたい方のニーズに最大限応えてくれる。 とにかくヒロイックに! ヒーローに判定失敗の文字はない! そんな夢を叶えてくれる、楽しいシステムだ。
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2024/07/11 19:59[web全体で公開] |
😶 とにかく安くTRPGがしたい! とにかくお安くTRPGがしたい!!なるべく全ての道具を揃えても1000円以内に抑えて!! そんな方法ないですか!? ……なんて、昨今ルールブックを買ったらどれも800円〜1980円はするのに無理ですよね! なんてお思いのそこのあなたに朗報。筆記用具、ダイス、キャラクターシート、ルールブックを含めてもだいたい1000円以下でできちゃう、そんな方法……ありますよ。必要なものはネットに繋げられる端末だけ! パソコン、スマホさえあれば可能! なかったら諦めるしかないけどね! その場合は安いルールブックを探すことをおすすめする。 じゃあその方法は何!? ではご紹介しよう。 そう、その方法とは! 『ネットに転がってる無料のTRPGで遊ぶ』ことだ! お疑いの方は【エモクロアTRPG】と検索してほしい。 エモクロアTRPGはルールが公式ホームページに無料で公開されており、ネット閲覧が可能な端末をお持ちの方なら自由に見ることが出来る。ネットに転がっている無料のTRPGで言えば、物理本は絶版になっていてもネットにルールが纏められているルールブックは幾つかあるが、今回は現在も物理本が入手可能で、かつ今でもよく遊ばれているシステム、【エモクロアTRPG】に絞ってご紹介しようと思う。ここTRPGオンセンでも、ぽつぽつ卓募集を見ることが出来るだろう。 ◆エモクロアTRPG どことなくクトゥルフ神話TRPGライクな感じのする和製TRPG。クトゥルフ神話TRPGのシナリオとも親和性が高いので、やろうと思えばできる。クトゥルフ神話TRPGをさらにシェイプアップしたようなシステムで、使うダイスは多様だが比較してルールが少なく、遊びやすい。 プレイヤーキャラクターは「共鳴者」と呼ばれ、怪異「エモクロア」と共鳴し、不思議な出来事に巻き込まれる。ホラーやら摩訶不思議な出来事を描くもの。 とはいえ、「エモーショナル」な要素を含むシナリオもあるらしい。 この【エモクロアTRPG】があるとして、あとはセリアで1セット110円のセリアのダイスセットを使うだけ購入、鉛筆と消しゴムを揃え、メモ用にはチラシの裏でも使い、キャラクターシートは公式ページのダウンロードからA4で印刷すれば準備OK。家のコピー機がなくてもコンビニで印刷すれば5枚用意しても100円以内には収まるだろう。 これだけで500円以内には抑えられるのではないだろうか。 オンラインセッションができる環境があるなら、ダイスも筆記用具もキャラクターシートも無料なのでさらに安い。 ……通信料は加算しない事として。
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2024/07/10 20:59[web全体で公開] |
😶 ケダモノオペラとねこのあしあと 暗黒童話TRPGと、ねこになれるTRPG。一見何の関わりもないし、実際何の関わりもないが、このふたつのTRPGはある意味正反対の性質を持っていると私は思っている。 食物連鎖の上からか弱い存在と関わる物語がしたければケダモノオペラ。知的生命体の世界を、小動物の視点から見たければねこのあしあとがおすすめだ。 ややこしい説明だったが、プレイヤーキャラクターとしての立場という意味では、ケダモノオペラとねこのあしあとはおおむね逆をプレイするものではないか、と思う。 ◆ケダモノオペラ プレイヤーは強大な人喰いの獣“ケダモノ”となり、人間との関わりを描いていくナラティブ系TRPG。〈予言〉をロールプレイに取り入れつつ、プレイヤーが望む結末へと「こじつけて」「漕ぎつけて」いくというプレイ感。 ままならない神の視点になり、自分だけの物語を紡いでいくものとなる。 その性質から、ひとつのシナリオを10人がプレイしても10人の結末が全く同じになることはない。のでネタバレという概念はあんまりない。 ◆ねこのあしあと ダイスの出目で「気分」が決まり、気分で取れる行動の選択肢が決まる、気まぐれなネコをプレイするTRPG。 特筆すべきは「ニャラティブ」と言われるルール。セッション中に入手した情報は、人間にとっては当たり前の概念でも、猫という生命体にとっては理解の難しいものが含まれる。その文言をそのまま伝えてはならず、猫としてロールプレイしながら、周囲の猫に分かるように例えねばならない。伝言ゲームのようなルールが含まれる。 例えば、人間にとっては「ワクチン」は当たり前でも、猫にとってはただの針を体に突き刺される苦痛の時間のはずだ。それを「猫として」猫に分かるように伝えるなら? 猫としてのロールプレイを楽しめるものとなっている。 もっとザックリ説明するなら、人魚姫と契約して人の足を与えてやる魔女の役やら、シンデレラに魔法のドレスをプレゼントする妖精やらやりたければケダモノオペラがおすすめだし、夏目漱石の「吾輩は猫である」の視点で物語を楽しみたい場合はねこのあしあとがおすすめだ。 どちらも全く違った物語と、ロールプレイが楽しめるものとなっている。
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2024/07/09 21:56[web全体で公開] |
😶 プロフィールは名刺 TRPGオンセンでは、たびたび「自分のプロフィールを書きましょう、アイコンは使える画像を設定しましょう」と呼びかけられる。 私もセッション応募ページに条件として、「プロフィールが書かれていない、アイコンの画像が設定されていない、100の質問が1つも埋まっていない」方はお断りさせて頂く旨を書いている。 面倒くさいだろうが、そこはきちんと書いていただきたいところなのだ。 なぜかといえば、当然「自分はいたずらに人を不快にさせるために捨ててもいいアカウントを量産してきた荒らしではありませんよ」という証明になるからである。 TRPGオンセンにも応募ページにきて、いちゃもんをつけにくる荒らしアカウントが時々見られる。彼らはたいていプロフィール未記入、アイコン画像未設定の場合が多いので、応募ページを立てる多くの人は、そういったアカウントから参加申請が来ると身構えてしまうのである。 TRPGのオンラインセッションの場においては、名前も顔も知らない者同士で多くの時間を共有することになる。相手がどんな人なのか、事前に得られる情報は多ければ多いほど安心できる。皆様が思う以上に、プロフィールはその点で役立っているのである。 堅苦しいことは書かなくても構わないし、最初に何を書けばいいのか分からなくても大丈夫だ。 ◆所持しているルールブック ◆どんなシステム、シナリオがやりたいか ◆自分のセッションでのプレイング傾向 ◆セッションができるだいたいの時間帯 などを書いていただければ嬉しい。
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2024/07/08 21:20[web全体で公開] |
😶 ケダオペ【英雄は負け知らず】 ケダモノ少女が全力でヒロインおじさまを幸せにするハートフルなろうストーリー。おじロリというか、押しの強いロリとおじさまのロリおじ。 【英雄は負け知らず】を幾度もGMされてきた、つぎのさんにお誘いを頂き、ありがたいことに第4陣目に参加させていただいた。 これまでのエイユウたちを並べた一枚絵を見せていただいたのだが、なかなかにビジュアルが強いエイユウたちが並んでおり、壮観だった。 とつぜん関係ない話になるが、ついこの間、家の車庫の片隅で古いクモの巣に尻尾を引っかけ、手足をバタバタさせていた子トカゲを発見した。助け出し、まだ色鮮やかな青のしっぽをひとしきり眺め、持って遊んで庭に放した。子トカゲは必死に逃げ出そうとして、指を思いっきり噛んできたが、ちょっとつねられた程度で痛みにすらならない。 可愛くてつい好きなだけ弄んでから放したが、今思えば、小さい動物を気まぐれに助けて弄ぶ時の気分は、ケダモノオペラをプレイしている時の感情と似ている気がしなくもない。 強大な捕食者が食うわけでもない小動物の命を好き勝手助けたり弄んだりする。そのとき小さな動物は翻弄されるだけで、その真意を推し量ることすらも、難しいことである。その縮図をプレイできるのが、ケダモノオペラなのかもしれない。……いや、弄ぶばかりがケダモノオペラでもないが。 閑話休題。 ◆ケダモノオペラとは プレイヤーは強大な生物、人喰いの“ケダモノ”となり、人間との関わりを描いていくナラティブ系TRPG。暗黒童話TRPGと銘打たれているが、意地悪な継母や魔女に残酷な方法で報いを受けさせるためだけのシステムではない。ナラティブ系なので、やろうと思えば残酷なバッドエンドからお砂糖吐き出すような甘ったるいハッピーエンドまでできる。 ケダモノといえど万能というわけではなく、セッションの中で増えていく〈予言〉をロールプレイに取り入れつつ、縛りの中で自分の描きたい結末を描いていく。 ◆イグニス PL:おかゆ ケダモノ種:ドラゴン 「おじさまがこれから魔王を倒しに行く、その冒険譚を間近で見られるというのですか!? そんな! 願ってもないことです!」 「私は……あなたの、おじさまの、その魂が欲しい。それは、永遠に続くからっぽの時間の中で、あなたと共にありたいから」 亡国の守護竜として君臨していた強大なケダモノ。当の王国はすでにウロボロスの流れの氾濫に巻き込まれ滅びて久しく、イグニス自身もその王国を守っていたころのことはすでに忘れている。 しかし、記憶のどこかに人と共存していたころのことは残っているようで、人喰いのケダモノのなかで、比較的人の願いを聞き入れる事にも抵抗がないタイプ。 おままごとと、人間の世界のお芝居、物語が好きで、寂しがり屋。並みのケダモノすらも寄せ付けない力を持っているがゆえに長いこと孤独に身を置いており、疑似餌で一人遊びに興じて紛らわせていたところに、エイユウが訪れ、共に旅をすることになった。 光の主の聖剣を旅の道中で見つけ、「これオペラの【竜融合】で直せませんかね?」とGMに提案したらなんと通ってしまったので、自ら飲み込んで聖なる斧として作り変え、かけられるだけの魔法をかけてエイユウに授ける。エイユウのおじさまのためなら聖剣飲み込んでお腹を壊すし、100年王国に縛られる代わりにその自由も買う。ケダモノとしては異例の献身かもしれない。 だが私の中では、あくまでイグニスは「エイユウのため」というよりも「契約のため、人間全体の利益のため、ひいてはケダモノのため」という超壮大な合理主義で動いている。 エイユウと違って目前で人が死のうが別に構わないし、国ひとつ滅びることを厭わない。 契約だから人間を助け、貴重な食糧である人間全体の利益のためにエイユウを活かし、その自由を贖っただけなのだ。すべて、全体にとって、強い力を有するエイユウが自由に生きている状態が利益となると確信した上の行動ではある。 このあたり、ケダモノのロールプレイとして今回こだわった点だ。だから、道中でエイユウ以外の人間を助けることを進んではしなかったし、国を滅ぼすと本気で脅した。 たったひとつ、純粋に自分のためだった言動と言えば、エイユウに対して言った「生き尽くして、喰われてもいいなら、戻ってきて」というお願いだ。 総括すると、一見めちゃくちゃ人間に優しいように見えて、事実めちゃくちゃ自分勝手な判断で動いているのが、結果的に人間視点で利益になっただけ、という、ケダモノの「気まぐれ」に視点を置いた回だと思っている。あ、それはそれとしてプレイヤー的には全力でおじさま幸せにしましたとも。 ◆エイユウ GM:つぎの ケダモノ種:二エ 「待たせたな! もう大丈夫だ! 俺たちで、1匹残らずやっつけてやる!!」 「人間たちを守れる力がある。……それだけで最高だ。ああ、それだけで十分だ」 北の果て、ボレアの国からやってきた、人喰いのケダモノすらも凌駕する戦闘力をもった男。 4陣目にして記念すべき男性キャラクターでのエイユウとなったそうだ。しかもあご髭を蓄え、シワとほりの深いおじさま。逞しい胸元の胸毛がセクシー。キレイめの歴代エイユウの中でも、異色と鬼強めのビジュアルを持つ。 現実は全力でバッドエンドに引っ張られていく囚われのヒロイン。 いやー、精悍なおじさま成分がたっぷりで非常に嬉しかったです。何も言わずともあご髭と胸毛が立派な男の人出力していただけるとは思っていなかったもので、すごくうれしい。ケダモノを倒すくらい強いって聞いてたから、最終的に正統派ヒロイン化するとは思ってなかったがそれもまたいい。良いじゃないですか。美少女に全力で幸せにされる正統派ヒロインおじさま。 聖なる斧を貢がれ、自由を貰って、人生の最後に会いに来てと美少女から熱烈逆プロポーズを受けるおじさまなんて最高属性てんこ盛りパフェに決まってるだろう。 出目が戦闘以外ではやる気がなかったり、人間の裏切りに対する絶望が出目に現れたり、ロールプレイに出目が良い意味でも悪い意味でも応えてくれるのはいつものつぎのさんクオリティだった。いいロールプレイをすると輝き始める。たぶん、このGMはダイスの女神さまに愛されている。 ◆英雄は負け知らず あらすじ(ネタバレ注意) 永遠を生きるドラゴン、イグニス。少女の姿をした疑似餌(人型の器官)を持つそれは、永い孤独の時間の中で、ひとり遊びに興じていた。 そこへ突然、深緑の服に身を包んだ男が現れ、ケダモノであるイグニスを倒しに来たと言った。イグニスは、久方ぶりの知的生命体との会話と、男との戦いに舞い上がった。 男はイグニスを叩き伏せ、こう言った。「俺はこれから、魔王を倒しに行かなくちゃならない。ここでお前の命はとらないでおいてやろう。その代わり、俺の手足にならないか」──。あらゆるケダモノが、「身の程知らず」と唾棄するであろう、その提案に、イグニスは顔を輝かせ、ふたつ返事で答えた。「願ってもないことです!」 かくして、イグニスと男……「エイユウ」の冒険は始まった。ひとりと1匹は互いに協力し合い、時に腹を探りながら、魔王の城へと着実に歩を進める。 魔王の城は、多くの罠が待ち受ける危険な場所だった。待ち受ける多くの試練を乗り越えても、その先には魔物を率い、破壊を繰り返した魔王が鎮座している。エイユウの身を慮ったイグニスは、道中拾った聖剣を自らの力で聖なる斧へと作り変え、エイユウに授けた。エイユウは聖斧と、イグニスの力を借り、魔王を打ち破ることに成功した。 一件落着……と思われた矢先。エイユウは王国の使者に捕らえられてしまう。使者を率いる宰相は汚い手を使い、「エイユウの処遇を国に一任する」ことをエイユウとの契約に書き加えてしまった。 エイユウの自由が奪われたことにイグニスは怒り、抵抗するが、宰相の命令ひとつでエイユウはイグニスに刃を向けた。消耗していたイグニスにとって十分な痛手となり、動けなくなったところで、エイユウは使者に引っ立てられてしまう。 数日眠り続けていたイグニスが目を覚ましたころには、エイユウはすでにいなくなっていた。イグニスは痕跡を辿ってエイユウの後を追うことを決意した。 イグニスが王国に到着すると、目前には雁字搦めに縛られたエイユウ。なんと彼は、「真なる魔王」として処刑されるというのだ。 エイユウを助け出すため、イグニスは、宰相の元からエイユウの聖斧と契約書を盗み出した。そして、エイユウが処刑される、その直前に降り立つと、こう言った。 「この王国は、間もなくこの私の手によって、罰を受けることでしょう。しかし、それが嫌なら……私と厳正なる契約を交わすことです。 この私が、この王国を守護し、向こう百年の安寧を約束しましょう。その代わり、私は国の一部として、まつりごとにおける決定権を有することとします」 イグニスはこの契約を人間たちに飲ませ、百年、自分が王国に縛られる代わりに、「国」として自分がエイユウの処遇を決定することで、彼の自由をあがなったのだ。 自由を手に入れたエイユウに、イグニスはこう頼んだ。 「もし、十分生きて、最期に私とあると決めてくれたなら……その時は、私の元に帰ってきてください」 エイユウは旅だった。戦乱の後、その力で、平和を作るために。人間たちを守るために。 イグニスは王国に残り、治世と守護で王国を栄えさせた。 ──最後にこのひとりと1匹がどうなったのかは、百年経った今、イグニスしか知らない。 ただ、イグニスは百年王国を鎮守し、ふたたび闇の森に去っていった。それだけは、確かな話である……。
温森おかゆ(まんじゅう) | |
2024/07/06 00:47[web全体で公開] |
😶 ロールプレイ重視系TRPGまとめ TRPGシステムにも色々あってな。という話は、もう皆さまご存じどころか、聞き飽きたことと思う。 「CoCでやるよりそういうことがやりやすいシステムでやった方が良いんじゃない?」なんて耳タコだし、正直な話、CoCがあれば大抵のシナリオはあるし楽しいじゃん、別に金かけて他のシステムなんて触らなくても良いじゃん。とお思いの方が大半だろう。私に言わせれば「その通り」である。CoCでも「やろうと思えば」何でもできるというのは事実だ。人外キャラクターを作成したって、神話生物の出てこない日常パートをシナリオにして楽しんだって、それで参加者全員が楽しめるなら全くもって構わないわけで。 だからこの日記も、そういった遊び方を否定し、「こっちでやったほうが良いよ」というためのものではないこと、ご理解いただきたい。 「じゃあ、ロールプレイをしたい、ちょっと特殊な設定を扱いたい、っていうニーズに応えてくれるシステムって、実際あるの?」とお思いの方がいるのなら、ちらりと私の知っている世界をご紹介したいのである。 そのちょっとした“興味本位”、「まあちょっと見てやろうかな」くらいの気持ちで見て欲しいのである。 さて、前置きが長くなってしまうのは私の悪い癖だが、そろそろタイトルを回収したい。 昨今は自分の作成したキャラクター同士のロールプレイでの掛け合いを楽しむシナリオや、そういった遊び方が増えているように感じる。ようするに、「ロールプレイ重視」の遊び方だ。その中で、キャラクター同士のエモーショナルな関係やストーリーを描く「エモ系」シナリオというのもよく話題に上がっている。 ならば、ロールプレイ重視やエモい掛け合いがやりやすいシステムをまとめれば需要があるのでは? と、思い立ったので少しまとめることにした。 初めは「エモ系」で絞ろうかと思ったのだが、エモくなるかどうかはシナリオ次第なので、ここでは「ロールプレイ重視」の遊び方がしやすいシステムに絞って紹介させていただこうと思う。 ◆銀剣のステラナイツ 価格:1、980円(税込) PL人数:2人~4人 カンタンさ ★★★☆☆ ロールプレイ重視 ★★★★★ 武具に変身する能力を持った「シース」と、シースが変じた武具に身を包んで戦う「ブリンガー」のふたりで一組のペアとなり、世界の破滅を招く敵と戦うシステム。シースはブリンガーが居なくては戦えないし、ブリンガーもシースが居なければ戦えないわけで、要するにペアとなったふたりは必ず「互いにとってかけがえのない相棒」となるわけである。 そして、戦いの前にはふたりの日常を描くシーンが入り、ペアとなったふたりだけで演出する。どんなに甘いロールプレイをしようが邪魔も入らないし、他のプレイヤーキャラクターの邪魔にもならないわけで、そのあたりよく考えられたシステムだ。 また、一組のペアが日常を演出している間、他のペアのプレイヤーは「観客」となり、演出が良いと思ったらふたりにブーケというリソースを送る。このブーケが多ければ多いほど、戦闘で有利な効果を使うことができるので、「どんどんエモい掛け合いをしろ」と言わんばかりのシステムである。 また、少し特殊な世界観のため、亜人や獣人、怪異などのキャラクターを作ってもOK。データ上の性能差はないが、キャラクター作成の自由度が高いのも、このシステムの良いところだ。 ◆アンサング・デュエット 価格:1、980円(税込) PL人数:主に2人用 カンタンさ ★★★★★ ロールプレイ重視 ★★★★★ 日常と隣り合わせの危険な世界“異界”。その異界の真の姿を見る能力を持つ「シフター」は、その力ゆえに異界に巻き込まれやすい性質を持つ。特に特殊な能力を持っているわけではないものの、シフターを想う強い心を持った“バインダー”は、異界からシフターを助けだす唯一絶対の命綱となる……。こちらも、「相手にとって唯一無二の存在」であることが確定する。初対面だろうが微妙な関係だろうが、ふたりでなければ異界から抜け出すことはできないのだ。バインダーはシフターの身体に触れることで、異界の真の姿を同じく見ることができるため、自然なスキンシップロールプレイもできる。 特筆すべきは「フラグメント」と「変異」のルールだろう。プレイヤーキャラクターはその人をその人たらしめる要素「フラグメント」を持つが、異界の影響を受けるごとに、これが変異していく。隣にいた人の髪が突然変色してしまったり、体から花が芽吹いたら……? CoCの「発狂」、エモクロアの「共鳴」が好きな人はその魅力が分かることと思う。 このシステムは基本的にGMとPLの2人、あるいは専任GM1人にPL2人の少人数向けのシステムのため、濃厚なロールプレイを楽しみやすいものとなっている。人数が少なければ少ないだけ、時間に追われずキャラクターの掛け合いを楽しみやすいだろう。 ◆ケダモノオペラ 価格:3、300円(税込) PL人数:1~2人 カンタンさ ★★★☆☆ ロールプレイ重視 ★★★☆☆ “闇の森”に棲む、永遠を生きる人喰いの“ケダモノ”を演じる、ナラティブ系TRPG。 暗黒童話TRPGと書いてあるが、別に継母が真っ赤に熱した鉄の靴を履いて踊り狂ったとか、魔女を石窯に放り込んで焼き殺したとか、そういう物騒なことをするためのシステムではない。やりたければやってもよい。 プレイヤーが操作するのは完全な人外、人を喰らう巨大な獣、“ケダモノ”である。彼らは強大な力をもち、神話の時代から生き続けている。神のような存在は別にいるが、その強大な力ゆえに、喰らわれることを承知で人間が頼みごとを持ってくることさえある。 このシステムは、セッション中に入手する〈予言〉という言葉をロールプレイに取り入れながら、自分の描きたいシナリオの結末を作っていく。 だからだいたいは「神のごときに強大でありながら、契約や予言や運命に縛られた存在」をロールプレイする。これがなかなか楽しい。ケダモノがハッピーエンドを望もうが、プレイヤーが望むなら救いたかった人間は死ぬし、大切に守ってきたものは失われる。その逆もまた然りである。シナリオをそのまま読み上げるのではなく、ままならない神の視点に立って、自分だけの神話を形作っていく、独特な遊び方が楽しいゲームだ。
温森おかゆ(まんじゅう) | |
2024/07/04 18:06[web全体で公開] |
😶 近況報告 ここのところはセッション頻度が減り、以前はよく野良卓を立てていたが、今は控えめにして、深いお付き合いのある方とセッションを細々とやらせていただいたり、迷える初心者の方に声をかけておすすめのTRPGシステムを案内したりしてのんびりやっている。 だから、最近は野良で卓を立てることは少なくなった。しかし、TRPG熱が下がった訳でもなく、コンベンションに参加したり興味のあるTRPGシステムの体験卓に参加してみたりしている。 興味が無くなった、と言うよりは、ようやく自分に合ったバランスを見つけられたというところか。 リアルの方で参加しているコンベンションで体力を使うので、否応なしにオンラインセッション頻度が下がってもいる。 もう少し体力に余裕が出来たら、オンラインセッション頻度も守れたのだが……高望みはしない方がいいだろう。 フレンドになっていただいた方とまた遊ぶ機会が欲しいとは思うが、なかなかそう上手くいかないものである。まだまだ遊びたいシステムも沢山ある。積ん読になったシステムもある。時間と体力が欲しい。切に。 TRPGオンセンを始めたての頃から比べると、手持ちのシステムも増え、戦闘系システムからナラティブ系システムまで、ある程度幅広い。コンベンションに参加していると持っていないシステムでもプレイ経験だけは得られるので、最低限のイメージくらいは説明できるようにもなる。 だから最近は、自分の知る限りの知識で、TRPGシステム選びに迷っている初心者の方に声をかけて案内させて貰ったり、体験卓を用意したりしている。 オンセン始めたての頃は自分が初心者側の人間だったので、こうしておすすめのシステムを案内できるようにまでなった、というのはある種の成長を感じる。 そういえば、初心者だった頃は自分に合ったTRPGシステムを右も左も分からないまま必死に探していたし、おすすめのシステムを案内してくれる優しい人に会えることを、または自分がそうなれることを切望していた。 やはり自分の持っているシステムに限られるが、オススメできる立場になれているというのは素直に嬉しいことである。 それもこれも、いい事ばかりではないが色々な出会いがあり、良い経験を与えてもらったからこその現在だと思っている。 これまでの縁に感謝しつつ、自分なりのペースでこれからもTRPGを楽しみたい。