鴉山 響一さんの日記
鴉山 響一さんが書いた日記の一覧を閲覧できます。
日記一覧
鴉山 響一 | |
2022/09/13 17:21[web全体で公開] |
鴉山 響一 | |
2022/03/22 11:51[web全体で公開] |
😶 ロールプレイのアクセルとブレーキ どんな背景や性格のキャラクタを演じても、GMや他参加者の合意が取れているのならば全然構わないのですが、「そのキャラクタの個性を魅せる」のと同時に「セッションの進行に寄与する」ことも念頭に置かなければいけないと思います。乗り物で喩えるなら「個性を魅せる」のはアクセル、「進行に寄与する」のはブレーキですかね。 これの両立はなかなか難しいですが、その分やりがいがあるでしょうか。でも一歩間違えると大惨事になるので、安易に謎設定をぷっこむのはダメ絶対。 これ全部自戒です。はい。
鴉山 響一 | |
2022/03/21 17:34[web全体で公開] |
😶 PL/GMとして志向すること PLとして参加するなら、こんなシナリオ/キャンペーンに参加してみたいものです。 ・疾走感がある。 ・謎もあるがリドルではなく人間関係が中心。 ・理不尽な能力を持ったガ……お子様は出てこない。 ・組織の為に詰め腹を切らされるのを甘んじる役どころもいたりする。 ・味方役も協力的な善人ばかりじゃないぞ。 ・カッコいい敵役もいるがお約束な三下チンピラも出てくる。 ・お約束と言われようがじわっと感情を揺さぶる話も織り込まれている。 ・ちゃんとカタルシスもある。 ・静かな余韻が残って終わる。 舞台はファンタジーでも現代物でもスペースオペラでも時代劇でも構いません。神話的生物がいても、自分の名前の最後に数字が割り振られていても問題ありません。 そして、私が主宰しているキャンペーンの特徴ってなんだろな、と振り返ってみました。恐らく、現在の主流なキャンペーンやセッション、そしてマスタリングとは大きく異なるんだろうな……。そこで特徴と思われる事項を思いつくままに書き出してみます。 ・長いロングラン・キャンペーン。最近流行り(?)の全数回程度ではなく、数年以上を要します(1回ごとの平均時間はおよそ2時間程度でテキストオンセのみ)。 ・GMとして公平であれとは念頭に置きつつも、PC毎の露出率は割と顕著に差がある。 ・PCたちが動こうが動くまいが、世界は着々と動いて行く。大抵の場合において、PCが動かないあるいは下手を打ったなら状況は悪化して行く傾向にある。それなのにプレイヤーには即断即決を求めたがる。 ・いわゆる謎解き(リドル)はあまり出てこない(私が好まないからね)。その代わり、セッション中に提示される謎とは対人関係であったり、NPCの意図であったり。 ・パワーバランスよりもストーリィや状況重視。無為無策に強敵に突貫すると全滅することもままありうる。 ・重要キャラクターであっても容赦なく退場(死亡を含む)してもらうこともある。 ・そのくせ、偶発的遭遇を好み、結果としてデッドリーな状況を作り上げたりする。「この遭遇は回避できたんだよー」と言っておきながら、本当に回避されると「つまらん」とか嘯く。 ・割とロールプレイ(キャラクターの立ち位置の認識)もキャラプレイ(キャラクターとしての味付け)も要求したがる。 以前に比べるとプレイしている時間は減りましたが、そろそろ長くこの趣味と向き合っていきたいものです。
鴉山 響一 | |
2020/05/13 15:10[web全体で公開] |
😊 【報告】ゴブリンスレイヤーTRPGキャンペーン完走しました 約半年間、全15回のキャンペーンに参加いただきましてありがとうございました。冒険者ギルドで知り合った一行が、はじめての冒険に繰り出し、そこで初心者の白磁等級では手に負えないような事態に直面し、決死の覚悟の後にみた風景とは。そしてその結末までを、一通り描くことができました。 毎回90分程度、テキストオンリー(どどんとふ使用)、週一回開催、23時スタート……とあまり見かけない方法でしたが、一人の脱落者を出すこともなく、また誰一人遅刻すらなく参加していただけたことは、もう参加者皆さんに感謝することしきりです。まとまった時間が作れないからセッション/キャンペーンの主宰/参加は無理だ……と断念されている方がいたら、何らかの物差しになったら幸いです。 トータルのプレイ時間はおおよそ24時間ほどで、オンセ三倍則と言いますから、オフセッション換算すると8時間のプレイとなり、要するに休日丸一日掛けたくらいのボリュームでしょうか(このボリュームでキャンペーンと言うかどうかはさておき)。 <ゴブリンスレイヤーTRPG>に慣れた方には今更でしょうけれど、これから始めたいという方にアドバイスするなら、 ・巻末の索引は完全ではありませんので、事前に関係しそうなところは熟読しましょう ・技能周りのルール群は説明ページがあちこちに飛ぶし、一覧ページも不完全です。 ・特にモンスター側の判定で何を基準とすべきかが分かりませんので、GMなりの判断基準が求められます。 ・グリッド戦闘にはあまり向いていません(いくつか加工すれば可能です)。エリア戦闘をお勧めします。 私は文庫形式のRPGルールに不慣れなせいか、ページ数が多く、文字が細かく、とっさの時のルール検索は大変骨が折れました。 また改めてセッションやキャンペーンを主宰する際は懲りずにご参加くださいましたら是幸也、です。 どうぞよろしくお願いします。 ありがとうございました!
鴉山 響一 | |
2020/01/02 16:46[web全体で公開] |
😶 【突発/システム指定なし】マスタリング/プレイング相談室 どんなシステムであれ、マスタリングしてしても、或いはプレイヤーとしてプレイングしていても、「こんな時はどうしたもんかなあ」と悩んだり迷ったりすることはあるかと思います。ルール解釈は勿論のことですが、ルール以外にまつわるアレコレについて悩むことは多い筈です。私はRPGをはじめて30年以上になりますが、未だにそんなことばかりです。RPGを始めたばかりの方なら猶更かもしれません。 集合知としてそのような問題を解決できるようなヒントや示唆が得られたなら、関わるセッションがより味わい深いものになるのではないかと考えます。 そこで、気軽に雑談形式で相談しあえる場があったら良いのではないかと考え、突発ですが開催することとします。あまり人数が増えすぎても収拾がつかなくなりますので、最大10人までとし、このあとアップしますセッション募集より申し込みください。 アレコレとルールは決めませんが、参加者全員に対する敬意をもって参加していただきたいということ、特定のシステムについての論議の場合、そのシステムを知らない人もいる前提で話題を振っていただきたいです。
鴉山 響一 | |
2019/11/06 00:25[web全体で公開] |
😆 <ゴブリンスレイヤーTRPG>キャンペーン始動しています 二週間前に募集を掛けたところ、たちまちの内に満員御礼となりました<ゴブリンスレイヤーTRPG>の主宰キャンペーン。毎週一回60分のテキストオンリーにて始動しています。 ……と言ってもまだまだキャラクタメイキングとPC間のすりあわせを始めたばかりでして、物語はまだなにも、と言う状況です。オンラインセッションに慣れている方であれば、「もっとサクサク進めて、普通なら冒険のひとつもこなしているところでしょ」と思われるかもしれませんが、じっくりと腰を据えてキャンペーンの配役などを考えるのも楽しいものです。 特に、私自身の得意とする芸風が「ダンジョンに潜って、モンスターを屠りお宝とついでに経験値ゲット、イイ汗かいたネ!」的なハックンスラッシュを苦手とするものですから、ここのPC/NPCがどのような動き出してどんな物語を紡いでいくのか、そこに焦点を当てて行くのが楽しみなのです。 <ゴブリンスレイヤーTRPG>は有名な同名の小説・コミック・アニメをベースにしているため、合理的でドライな部分といかにもライトノベルなところとがまだらに混在していて、私の様な老害ゲーマーは時に読み込むのに労力を要するのですが、それでもこれらをツールとして新たな人たちと触れ合えるのはステキなことだなあと思ったりもします。 本日決まったところによると、 只人の神官戦士(至高神) 只人の武闘家 森人の野伏 只人の斥候+精霊使い 只人の魔術師 というメンバー構成となりました。 戦力バランスは比較的良好と言えるでしょうか。純粋な戦士がいないのがどう影響するのかはこれから物語が動いてみないことには分かりませんね。しかし、<ゴブリンスレイヤーTRPG>は経験値をためた後に異なる職業技能を取得することができますので、必要とあらばその時に考えればよいという点では、AD&D1eなどと比べたら気楽なものです。 それにつけても、文庫本ルールは読みにくいです。A4ムック形式くらいでしたらもっと読みやすかっただろうなあ(でも価格は倍以上になるでしょう)と思います。
鴉山 響一 | |
2019/10/27 20:01[web全体で公開] |
😶 100の質問を更新しました 以前から、新しいお仲間にお誘いを受けたり、あるいは自分がGMなどで主宰する場合において、<100の質問>を充実させることは有効な手法ですよとお伝えしておりましたが、私自身しばらく放置していましたので、いくらか更新しました。 また、この<100の質問>もシンプルなイエス-ノウ的な回答よりも、もう少し深堀した回答にした方が、より関心を寄せていただけるのではないかと思います。 初心者の方は何も書くところが無いではないか、と思うかもしれませんが、順次更新すれば良いので、気軽に記入・回答するのをお勧めします。
鴉山 響一 | |
2019/10/22 16:44[web全体で公開] |
😶 <ゴブリンスレイヤーTRPG>キャンペーンの募集 何か新しいシステムを用いて、キャンペーンを始めてみたいと思いました。 私はずっとAD&Dを中心に、古いシステムばかりでこれまで遊んできましたが、たまには新しいシステムに触れてみたくなったのです。 この数年は老眼が発症し、細かな文字を読み解くのにもいくらかの忍耐が必要になってきましたが、新しく発売されたルールがどのように整備されているのかも興味ありますし、そのようなシステムを介して新たに遊べるプレイヤーとの出会いも楽しみではあります。 そう思うようになった切っ掛けのひとつは、アニメ版<ゴブリンスレイヤー>を視聴したためでしょう。原作やコミックは未読ですが、その世界観は私が30年ほども前に初めてRPGに触れた頃の、良い意味で殺伐とした空気に横溢していて、ファンタジーをテーマにRPGを遊ぶなら、やはりそうでなくては、と感じ入ってしまったからです。 とは言え、社会人で家庭を持っていますと、まとまって遊ぶ時間の捻出が思うようにはままなりません。「自分のために時間をどのように使うかある程度裁量の自由がある」ことが如何に貴重であるかを身を以て知らされているこの十数年ほどです。週末に8時間ぶっ通しでセッションをして遊ぶ(オンオフ問わず)のが如何に大贅沢であるかってことを痛感しています。 そこでこの何年か、「持続可能な」RPGセッションを目指した結果、 ・原則として週一回程度の定期開催 ・オンラインセッションのテキストオンリー ・毎回23:00~24:00の60分から延長しても90分以内 ・固定メンバー ・キャラクター作成から導入まではしっかり時間を掛ける ……このようにすることとしました。下記に整理します。面白そうだな、と思ったら是非コメントもしくはお申し込みください。 ■PL募集 <ゴブリンスレイヤーTRPG> キャンペーン ▼開催日時:毎週一回23時から25時まで(曜日応相談) ▼募集人数:PL3名程度(応募が多い場合は抽選あるいは選考となります) ▼募集理由:新規キャンペーン開催のため ▼プレイ環境:どどんとふ(テキストオンリー) 連続したキャンペーン形式です。一回のセッションごとに起承転結は無く、リアル時間の経過によって都度中断して行きます。 ▼シナリオ予告 ----------------------------------------------------------------- 原作舞台である<四方世界>をベースに、GMが独自解釈によって世界観を補完して行きます。なるべく原作の作風を踏襲しつつも同一ではないことを事前にご承知おきください。 PCは駆け出しの冒険者から始まり、やがてはその地方世界の趨勢を握ることになるかもしれないし、誰にも知られることなくひっそりと消えていくかもしれません。 ----------------------------------------------------------------- ▼レギュレーション ●作成ルール:持ち込み不可。新規に作成します。 ▼募集要項 ・システム未経験者歓迎。GMの私もこのシステムは初心者です。一緒に覚えていきましょう。 ・キャラクタ作成はじっくりと話し合いながら決めていきます。。 ・戦闘は少なめです。全く無い回が連続することもあるかもしれません。 ・ただし、戦闘が発生する場合はリスクがそれなりに生じます。 ・「いつ」「誰に」「どのように」会話を切り出すかによって物語の展開は刻一刻と変化します。 ・パーティとして行動できる人、能動的に動ける人が望ましいです。 ・ルール解釈の誤りや論議は受けますが、最終的にDMが下した判断は絶対です。 ▼ゲームの流れ ・ゲーム開始の10分前までの事前連絡無しの欠席は1回まで。2回目以降は退場となります。 ・事前連絡さえあればこのペナルティはありません。この時に理由を述べる必要はありません。 ▼応募方法 参加したい人は下記のテンプレートをコピペして私個人までDMを送って下さい。 ・ハンドルネーム/ニックネーム ・<ゴブリンスレイヤーTRPG>の経験およびTRPG全般に対する経験。 ・簡単な自己紹介
鴉山 響一 | |
2019/01/12 14:44[web全体で公開] |
😶 AD&DキャンペーンのPLを募集します 1/18追記 一旦募集を締め切ります。申込みいただいた方、ありがとうございました! できるだけ長く、楽しく遊べるように一緒に頑張りましょう! 1年ぶりに主宰キャンペーンの参加者増員を募集をします。 ■PL募集 AD&D1e キャンペーン 「慈悲も無く 許容も無く」 AD&Dについては、下記Wikipediaをご覧ください。 <https://ja.wikipedia.org/wiki/アドバンスト・ダンジョンズ%26ドラゴンズ> ▼開催日時:毎週土曜日23時から25時まで ▼募集人数:PL1名(応募が多い場合は抽選あるいは選考となります) ▼募集理由:キャンペーンが今後より激化して行くことが想定され、戦力を補うためです。 ▼プレイ環境:どどんとふ(テキストオンリー) 連続したキャンペーンに合流する形式です。 ▼シナリオ予告 ----------------------------------------------------------------- 辺境にある男爵領が舞台です。昨年夏に先代男爵と長男が横死して、次男の騎士を推す騎士団派、三男の聖騎士を推す教会派とに分かれて目下のところ領内は紛糾しています。領内では次々と様々な事件が起きています。PCたちはどう立ち回り、あるいは泳ぎ回れば、次期当主を擁立して、栄光ある男爵家の歴史に名を残すことができるのでしょうか。 すでに参加しているPCをご紹介しましょう。 ・騎士 教会派に属する有力貴族に所属。任務を遂行する上で教会派の言動に疑問を持ち、主家より離脱する。 ・魔術師 騎士の親友。優秀で冷静沈着だがその胸には熱い信義の血が通っている。 ・盗人 世慣れた情報通。冷徹を装うも、人の良さが見え隠れする好漢。 原則として、この三人と共に行動して行くことが必要です(場合によっては一時的な離脱や別行動はあり得ます)。 ----------------------------------------------------------------- ▼レギュレーション ●キャラクターレベル:5レベル(マルチ/デュアル不可)。 ●作成ルール:持ち込み不可。新規に作成します。詳細は初回チュートリアルにて解説します。 ▼募集要項 ・古い版ですのでシステム未経験者歓迎。ルールブック未所持も問題ありません。 ・キャラ作成安全安心サポート有り。 ・本格的なプレイをする前に、個別にチュートリアルとしてキャラクターデザインやルール解説を予定しています。 ・参加を決める前にどんなプレイスタイルなのか見学希望、もちろん大歓迎です。 ・戦闘は少なめです。全く無い回が連続することも珍しくありません。 ・ただし、戦闘が発生する場合はリスクがそれなりに生じます。 ・「いつ」「誰に」「どのように」会話を切り出すかによって物語の展開は刻一刻と変化します。 ・パーティとして行動できる人、能動的に動ける人が望ましいです。 ・ルール解釈の誤りや論議は受けますが、最終的にDMが下した判断は絶対です。 ▼ゲームの流れ ・1~2度、「一緒に楽しめるかな?」を確認するために見学をお勧めします。 ・見学の後、それでも参加してみたいということであればキャラクターの作成、導入までのチュートリアルを経て参加となります。 ・ゲーム開始の10分前までの事前連絡無しの欠席は1回まで。2回目以降は退場となります。 ・事前連絡さえあればこのペナルティはありません。この時に理由を述べる必要はありません。 ▼応募方法 参加したい人は下記のテンプレートをコピペして私個人までDMを送って下さい。 ・ハンドルネーム/ニックネーム ・D&D系統の経験およびTRPG全般に対する経験。 ・簡単な自己紹介
鴉山 響一 | |
2019/01/09 17:33[web全体で公開] |
😶 「100の質問」を更新しました。 長いこと更新していなかったので、「100の質問」を更新しました。 「この人、どんなプレイヤーなのかな?」と思った時に目を通すのはプロフィールとこの「100質」でしょうから、拡充と更新は積極的にすべきなのでしょうけど、なかなかできていませんでした。 流行りのシステムを追いかけませんし、RPGとの向き合い方も少数派(というか圧倒的マイノリティ)とは思いますが、何か感じるところがありましたらお声がけください。
鴉山 響一 | |
2018/09/23 01:45[web全体で公開] |
😰 地下の遺物とは。 数回レポートをさぼってしまいましたが、その後もAD&Dセッションは継続しています。 城代親子から「信用はできても信頼がない。それ故に貴公らの実力を試したい」、ついては過去に探索を中断していたベルゲンブルク城の地下に広がる、アルファティア帝国が築き、そして放棄して行った地下迷宮を調査し、また回収に足る物があればそれらも回収せよ」との依頼を受けることになったのでした。 主な登場人物紹介 テオドール・ベルシュタイン………ロイツベルガー家の騎士。失われた「アルベルトの宝剣」探索の任に着く。 ミンス・ニッフルハイム……………「塔」所属の魔術師。テオドールと友誼を結びともに行動する。 オットー・ヒッツフェルト…………世慣れた吟遊詩人。「獅子面の女騎士」に関する秘密を何か知っているようだが……。 アイルス・バラ………………………遍歴騎士。獅子面のサレットを被る品位を感じる少女。 レオナール……………………………テオドールの従者の少年。 アウグスト・グレッセル……………アイルスの幼馴染で従者の少年。アイルスとは幼馴染。 アロイス・ベルヒマン………………ミンスの幼馴染み。ベルゲンブルク城へ同行することになるが……。 レナーテ・ベルヒマン………………アロイスの姪。実は男爵家に連なる血筋らしいが……。 老オットー曰く、かつて有志たちと調査に当たったことがあり、厄介な魔法で造られた守護者、つまりゴーレムが存在していたとの情報を得て、それぞれ対策を練ってのダンジョンアタックとなりました。 道中、アロイスの的確なアドバイスがあり各種トラップや地下モンスターたちを回避し、最下層に降りてみると、果たしてそこには石魔人(ストーンゴーレム)がいたのでした。用意していた呪文がことごとく効果が無く、またテオの剣もゴーレムに効き目が無いと知るや、ミンスは「こんなこともあろうかと」準備していた魔法の竿の効果によってゴーレムを無力化してしまったのでした。 そしてゴーレムが守っていた、旧支配者たちの膨大な遺物と摩訶不思議な魔法の馬車に訝しみつつもそれらを回収して城代たちに報告する一行。 一行の実力のほどを理解した城代親子は労を労うとともに彼らの実力を称え、それらの遺物の鑑定やレベルアップに掛かる費用は全額負担するだけでなく、遺物の内の金貨銀貨の半分の所得を認めたのでした。 一方、雪が解けたらレナーテと国外に逃亡するプランは実現性に乏しく、ベルゲンブルク城にかくまってもらうのが上策だと説得する一行についに根負けしたアロイスなのでした。 ……と言ったところで本日もお開き。 そもそもテオが命じられた≪アルベルトの宝剣≫とはなんなのか、それすらも杳として分かってきませんが、それでも御領内の誰を後継者にすべきかについてはパーティ一行でも意見が分かれるようです(みんなのアイドル、ヨストゴットを次期後継者にとの珍案もありましたが)。 なお、守護していたゴーレムの特殊能力はどうやら版によって異なるらしく、5eに慣れたPLからは「まさか!」との驚きもあったようです。また、とある呪文についても差異があり、しかしそれが深刻な事態になりかねない問題が発覚して、担当PCは大いに焦ったことでしょう。AD&D(以降のD&D系統)は似通ったルールシステムだけに、そのような些細な違いが悲喜こもごもを引き起こすことも多々あり、ルールの確認は大切だと改めて思った次第です。
鴉山 響一 | |
2018/08/05 14:32[web全体で公開] |
😆 インタールード&レベルアップ処理 昨夜も恒例のAD&D1eキャンペーン、「獅子面の女騎士」篇でした。正確には、先週も行っていますが、レポートをさぼってました。 主な登場人物紹介 テオドール・ベルシュタイン………ロイツベルガー家の騎士。失われた「アルベルトの宝剣」探索の任に着く。 ミンス・ニッフルハイム……………「塔」所属の魔術師。テオドールと友誼を結びともに行動する。 オットー・ヒッツフェルト…………世慣れた吟遊詩人。「獅子面の女騎士」に関する秘密を何か知っているようだが……。 アイルス・バラ………………………遍歴騎士。獅子面のサレットを被る品位を感じる少女。 レオナール……………………………テオドールの従者の少年。 アウグスト・グレッセル……………アイルスの幼馴染で従者の少年。アイルスとは幼馴染。 アロイス・ベルヒマン………………ミンスの幼馴染み。ベルゲンブルク城へ同行することになるが……。 レナーテ・ベルヒマン………………アロイスの姪。実は男爵家に連なる血筋らしいが……。 タリベートに先導させ、彼が中継しようとしていた「荷物」の届け先へ案内させてみると、それはミル司祭でした。が、ミル司祭の方は知らぬ存ぜぬ。どうやら、タリベートが勝手に届け先はミル司祭だと思っていたのでした。そしてミンスが持っていた(もともとはアロイスが請け負っていた荷物)であるところのスクロールが無いこに気付きます。併せて、ミル司祭を監視していた兵士の姿も見えません。暗殺のターゲットは城代のエルウィンだったのでした。慌てて城代の部屋に急行する一行が見たものは仰向けに倒れ込んだエルウィンに馬乗りになった暗殺者。問答無用に暗殺者を切り伏せるテオ。 暗殺者が用いたスクロールからの「魔法の矢」は威力抜群ではあったものの、エルウィンにとどめを刺すには至らず、毒を塗った短刀が振り下ろされる前に暗殺者は斃れたのでした。実は、DMとしては時間経過を密かにカウントしていまして、もしこれより遅れるようでしたら暗殺は成功し、城代エルウィンは死亡していたところにPCたちが到着。更に遅れれば暗殺者はスクロールの「瞬間転送」の呪文を使ってその場からも逃亡と考えておりました(ここまで前回)。 暗殺の窮地から救ってくれた一向に上代親子は感謝し、個人感状と金子をそれぞれに用意します。もっとも、その金一封はレベルアップに全額以上吸い取られてしまうのですが……。経験値の精算をしてみると、それぞれが1~2レベル上がることになりました。主力メンバーは平均4レベルでしたから5~6レベルになります。AD&Dでは(CD&Dでもそうですが)どのクラスも4レベルと5レベルはかなり強さに差が出ますので、これは嬉しいのではないでしょうか。とあるNPCもこれまで1レベル→3レベルになりました。キャンペーン初登場時は0レベルでしたから、DMとして感慨もひとしおです。 後半、城代親子と腹を割って話す一行。「アルベルトの宝剣」について聞き出しますが、話が「男爵家の後継者」について 及ぶと、それぞれ意見が分かれます。会談が煮詰まったところで一旦散会となったのでした。が、その夜半。一行の部屋を訪ねる者の姿があったのでした……。 と言うところで時間切れ。 まだまだ多くの謎が解決せぬままに事態だけが進展しています。それぞれのキャラクタがそれぞれの思惑で考え動き始めることによって何が生まれるのか、DMである私も大変楽しみです。
鴉山 響一 | |
2018/07/22 17:45[web全体で公開] |
😆 哀れなタリベート 土曜日の夜は恒例のAD&D1eキャンペーン、「獅子面の女騎士」篇でした。一癖も二癖もありそうなベルゲンブルク城の住人達との晩餐会を終え、先代からの呼び出しを各々に与えられた自室で待つ一行。そこに……。 主な登場人物紹介 テオドール・ベルシュタイン………ロイツベルガー家の騎士。失われた「アルベルトの宝剣」探索の任に着く。 ミンス・ニッフルハイム……………「塔」所属の魔術師。テオドールと友誼を結びともに行動する。 オットー・ヒッツフェルト…………世慣れた吟遊詩人。「獅子面の女騎士」に関する秘密を何か知っているようだが……。 アイルス・バラ………………………遍歴騎士。獅子面のサレットを被る品位を感じる少女。 レオナール……………………………テオドールの従者の少年。 アウグスト・グレッセル……………アイルスの幼馴染で従者の少年。アイルスとは幼馴染。 アロイス・ベルヒマン………………ミンスの幼馴染み。ベルゲンブルク城へ同行することになるが……。 レナーテ・ベルヒマン………………アロイスの姪。実は男爵家に連なる血筋らしいが……。 テオの部屋をノックしたのは、書記官タリベートでした。どうやらタリベートはテオこそが密使だと思い込んでいたようです。城外から運び込まれるはずの「何かを」要求しますが、当然それにテオが答えられるべくもありません。尋ねる相手を間違えたことに気付いたタリベートは買収を試みますが、それに挫けてしまうテオではありません。買収額の増額を言い出すタリベートは哀れなことにそれを言い終わる前にテオの怒りの拳が炸裂して気絶したのでした。 オットー、ミンス、アイルスに事の次第を報告して相談するテオ。ミンスとオットー(のPL)は嬉々としてその状況を利用してタリベートから更なる情報を引き出すべく一芝居打つことにしたのでした。 目を覚ましたタリベートに、実は見方は俺たちなのだ、騎士(テオ)は仲間ではないというスタンスで語り出すミンスとオットー。ご丁寧なことに、テオは魔術で眠らせているという設定まで拵えていたのでした(いびきまで演技指導をしていましたっけ)。すっかりそれを信じ切り、また魔術師の恐ろしさに怯えを隠そうともしないタリベートを先導として、その「何か」、つまりアロイスが依頼を受けて所持していた物騒なスクロールを渡すべき相手に案内させるのであった……と言う辺りで時間切れ。 哀れなタリベートがテオを訪ねたのには理由があり、テオの主家はロイツベルガー家。ロイツベルガーは教会派であると旗色を明確にしていたためです。と、ここまで書けば勘の良い方はタリベートが誰の指示を受けてこの城にいるのかおおよそ想像がつくのではないでしょうか。 次回、無事に大円団となれば、ようやくのことでレベルアップ処理ができるようになります。
鴉山 響一 | |
2018/07/18 15:22[web全体で公開] |
😆 新たな小悪党キャラ登場! 土曜日の夜は恒例のAD&D1eキャンペーン、「獅子面の女騎士」篇でした。ようやくベルゲンブルク城に到着して、アイルスが慕っている御屋形……先代の城代兼男爵軍総司令官であったオットー・ホルシュタットに面会が叶ったのでした。面会に来た要件を話そうとするも、軽妙で老獪な彼に軽くいなされてしまい、晩餐会を支度するのでその後にでも、という展開になったのでした。一方、ミンス、アロイス、レナーテはオットーに連れられて城内の中庭見物と言う名の密談。レナーテを春になったら国外に逃がすというアロイスに対して、他にも策はあると思わせぶりに切り出したオットーなのですが……。 主な登場人物紹介 テオドール・ベルシュタイン………ロイツベルガー家の騎士。失われた「アルベルトの宝剣」探索の任に着く。 ミンス・ニッフルハイム……………「塔」所属の魔術師。テオドールと友誼を結びともに行動する。 オットー・ヒッツフェルト…………世慣れた吟遊詩人。「獅子面の女騎士」に関する秘密を何か知っているようだが……。 アイルス・バラ………………………遍歴騎士。獅子面のサレットを被る品位を感じる少女。 レオナール……………………………テオドールの従者の少年。 アウグスト・グレッセル……………アイルスの幼馴染で従者の少年。アイルスとは幼馴染。 アロイス・ベルヒマン………………ミンスの幼馴染み。ベルゲンブルク城へ同行することになるが……。 レナーテ・ベルヒマン………………アロイスの姪。実は男爵家に連なる血筋らしいが……。 吟遊詩人オットーはアイルスに、自らの境遇をレナーテに明かしたうえで、この城に身を寄せることが最も安全なのだと説得して欲しいと話します。自身も政争の駒にされかけた経験を持つアイルスならばねいやアイルスにしかその役は果たせないだろうと言うのです。アイルスもそれを快諾し、晩餐会の衣装を選ぶという名目でレナーテと話し合う時間を作ります。 晩さん会はオットーの演奏から始まりました。辺境の地で無聊を慰めるものとして吟遊詩人は歓迎されるものなのです(もっとも、より即物的な食い物と酒と女は更に歓迎されますが)。 一同がボールルーム入室すると、すでに宴の準備は整っており、大皿に盛られた炭火で焼きあげた肉、そして近くの川から採ってきた川魚などが彩りを添えています。もちろんそれだけではなく、はちみつ酒に加えて発泡性のりんご酒、そしてエールとより取り見取り。歓迎の意を表す城代エルウィン・ホルシュタット(老オットーの息子。息子と言っても既に三十代のベテラン。御領内の重臣会議にも彼が参列しています)。 晩さん会にはベルゲンブルク城駐留部隊長のヘルマゴール、書記官のタリベート、教会司祭長のミルと言った一癖も二癖もある面々が同席していました。特にミル司祭には城代の監視が常時ついています。というのも、官僚臭が強烈に漂うミル司祭は当然教会派。男爵軍総司令兼ベルゲンブルク城代としてホルシュタットは過ぎる重臣会議においては騎士団派であると旗色を明確にしていて、当然の措置なのです。しかしミル司祭としてはそれが面白くない。自分が特権階級にあると自負している男が自らの行動を制限されることほどストレスを感じることはないでしょう。 「私を信用しないということは神をも信用しないということにも繋がりますぞ」 と恫喝するミル司祭に、城代エルウィンは(信用していないのは神ではなくて教会とお前だろうが)、と言いたげに一瞥し、「なに、世情がかまびすしくなっておりますからな。大切な御身にもしものことがあってはならぬと配慮して護衛を配置させていただいている。ここは辺境ゆえ、護衛が麗しき美姫でないのはお許し願いたい」と、お互いに分かっていての皮肉の応酬をしています。 その一方で、アロイスに接触してくるものが何者なのか、そしてその意図が何なのかその解明が先決とするテオたち。内々に老オットーと交渉できないものかと気を揉んでいます。 空気を換えるために、アイルスはオットーの演奏を提案。オットーは見事な演奏の腕前を披歴し、ホルシュタイン親子はその褒美として晩餐会の後に更なる演目の披歴を約束します。 晩餐会が終わると、それぞれ退出する面々。ベルゲンブルクの長い夜、その第二幕が始まります……。 と言うところで時間切れ。 ミル司祭は私が好きな小悪党キャラの一人でして、ある意味右のヨストゴット、左のミル司祭とでもいうべき人物なのです。教会の権益確保に血道を挙げるその姿勢はある種清々しさを感じます。直情型のヨストゴットと違い、狡猾で陰湿。当然一筋縄ではいきません。パーティの一行はどう渡り合っていくのでしょうか。
鴉山 響一 | |
2018/07/10 14:58[web全体で公開] |
😆 マイナーシステムの募集のヒント いまや超ドマイナー、生きた化石状態のAD&D1eという、古いシステムを用いたキャンペーンをオンラインにて主宰して5年ほどが経過しました。AD&D1eというシステム、全国的に見てもオンセで遊んでいる人たちは0とは言い切れませんが実質的にはほぼ0と見て良いでしょう。非活性あるいは表面に浮上せず固定メンバーで遊んでいる人たちはいるでしょうけれど、それでも多くはなく、せいぜい30名もいるかいないか、なのではないかと思います。そんな状況ですが、私とオンラインを通じてAD&D1eを一緒に遊んでくれた方はトータルすると30名は超えています。その方たちには本当に感謝の念が絶えません。まAD&D1e以外にも、マイナーシステムでセッション話継続されている方々もこのオンセンSNS上で見受けられ、その情熱(いや執念と換言しても良いのでしょうが)には頭が下がります。 それに比べれば、いかなマイナータイトルのシステムであろうとも、日本語表記のルールが基準としてあり、ましてや絶版もしていないシステムなんていくらでも遊べるのではないかとは思うのですが、上位5位(CoC,、SW2.0、インセイン、DX3、シノビガミかD&D5e……でしょうか?)に食い込まないシステムでの募集はなかなか難しそうなのもたしかです。そこで、参加者募集について思うことを書いてみます。 ・SNSでの情報発信はどんどんしよう! やはり情報が無ければそもそもやってみたいと言う動機に繋がることもないので、自分が推すシステムへの偏愛をできるだけぶちまけましょう。ただし、数回程度の投稿で反応が無かったからと言ってめげていてはいけません。FacebookなどのSNSでも(そう、このオンセンもSNSです)、あるいはYoutubeでも、よほどの幸運が無い限りそう簡単に注目を浴びることはないそうです。物の本によると、100本ほど投稿してようやく反応がじわじわと……らしいです。オンセンの日記やトピックス、リプレイ機能は活用すべきでしょうね。 ・100の質問は充実させよう! ルール的な魅力も訴求する必要はありますが、そうは言ってもRPGは最終的には人対人のゲームです。「なにを遊ぶかよりも、誰と遊ぶか」が重要だと私なんかは常々思っています。その意味においても、「私はこーゆー人です」と人となりが分かるように努めた方が良いでしょう。質問に対して簡潔に書くだけではなく、それにまつわるエピソードなんかあったら書くといいかもしれません。誰も好き好んで地雷原の上でタップダンスしたいわけではないのです。 ・リーサルウェポンは「雑談」! 日記やトピックス、あるいは100の質問も一方向の情報に過ぎません。やはり何気ない会話から自分が推すシステムの紹介ができる機会は何と言っても雑談形式でしょう。巧みな話術を駆使して、システムへ誘ってみてください。実際のところ、これが一番効果的です。オンセンSNSにも雑談ルームはありますからどんどん活用すべきでしょうし、Discordでももしかしたらご縁があるかもしれませんよ。 ・まずはGMとして主宰しよう! マイナーシステムにも拘らず、未経験状態からいきなりルールを購入してGMを主宰するからPlとして参加してくださいとまでご厚情をいただける方はまずいません。いるかもしれませんが、希望的観測だけでは自分が推したいシステムは遊べないと思った方が賢明です。座ったまま料理が出てくる幸福はすっぱり諦めましょう。「ホントはPLやりたいんだけどナ」という気持ちは良く分かりますが、まずは噛ませ犬もとい先鞭を垂れるべくGMとしてシステムの魅力を伝えましょう。 ・持続可能な遊び方を模索しよう! もともと私はオフラインでずっと遊び続けていた古参ゲーマーなので、オンラインでもできる限りオフに近い環境で遊びたいという気持ちは今でもあります。しかしながら、現実的にはなかなかそれが許されない環境になってきているのも事実です。私の場合はテキストオンリー(同居家族の理解が得られないと声出しはなかなか難しい)、固定曜日の夜間23:00~24:30の90分x毎週、ただし参加者の都合によって一週お休みなどは柔軟に対応。という環境に落ち着いています。しかしそれが最適かと言うとやはり人それぞれ。大切なのは参加者全員が持続可能な遊び方を模索することです。一気呵成に長時間遊びたい! という気持ちも良ーくわかりますが、それを家人に咎められ……なんてケース、たぶん皆さん心当たりあるんじゃないでしょうか。 上記のような事柄は誰でもちょっと考えれば思いつくことでしょうし、特に目新しいことを言っているつもりもありません。「すでにやってるよ」という方も多いでしょう。しかしもし参加者募集について悩まれているのであればいくつか或いはすべてを試していただく価値はあるんじゃないかと思います。自分が心動かされたシステムを「これ、イイよね」と共感してくれる人が増えた瞬間の喜びは、代えがたいものですから。
鴉山 響一 | |
2018/07/08 08:07[web全体で公開] |
😆 ベルゲンブルク入城 昨夜もAD&D1eキャンペーン、「獅子面の女騎士」篇でした。 ようやくのことで厳寒期のベルゲンブルク城に到着した一行。剣牙虎のネーヴェの先導によって城門をくぐるが……。 主な登場人物紹介 テオドール・ベルシュタイン………ロイツベルガー家の騎士。失われた「アルベルトの宝剣」探索の任に着く。 ミンス・ニッフルハイム……………「塔」所属の魔術師。テオドールと友誼を結びともに行動する。 オットー・ヒッツフェルト…………世慣れた吟遊詩人。「獅子面の女騎士」に関する秘密を何か知っているようだが……。 アイルス・バラ………………………遍歴騎士。獅子面のサレットを被る品位を感じる少女。 レオナール……………………………テオドールの従者の少年。 アウグスト・グレッセル……………アイルスの幼馴染で従者の少年。 アロイス・ベルヒマン………………ミンスの幼馴染み。ベルゲンブルク城へ同行することになるが……。 レナーテ・ベルヒマン………………アロイスの姪。実は男爵家に連なる血筋らしいが……。 城代が飼っている剣牙虎のネーヴェを付き従えるアイルスとその一行に訝しむ衛兵たち。しかしそこに隠居した前男爵軍司令オットー・ホルシュタイン老が登場。彼の私室に招かれて、旅の労を労われるのでした。吟遊詩人のオットー(同じ名前で混同しやすいのですが)が気を利かせてアロイスとレナーテ、それにミンスを部屋の外へ連れ出している間にアイルスは自分がアイリーン・エルドラインであることを明かしました。かつて幼き頃、この老人相手に剣の稽古をしていた間柄なのでした。また、ある目的があってこの城に訪れたことを告げるテオ。しかし好々爺然としつつも食えない老人でもある老オットーに、その目的とやらは倅で城代のエルウィン同席の晩餐にて聞こうと話を中断されてしまったのでした。 一方、アロイスらを連れだした吟遊詩人のオットーは彼なりの思惑があったのでした。ひとつにはアイルスの出自をあたら知られたくなかったこと。そしてもうひとつは男爵家の血筋を引くと言うレナーテの処遇についてでした。春までこの城に潜伏し、雪解けとともに国外脱出をするというアロイスに、他にも選択肢があるのではないかと示唆します。その方法とは……。 ……と、ここで時間切れ。 何のかのと言って、D&D系統のセッションでは一回くらい戦闘があるのが見せ場でありお約束だと思うんですが、無くてもPLが楽しんでいるなら、まあ良いか? と思う今日この頃です。以前もどこかで言いましたが、私のキャンペーンはAD&D的ルールがベースにある世界観での冒険行です。ルールと言う判定基準はやはり必要で、それが無ければDMのひとり語りに終始してしまうからです。また、戦闘が無くてもゲーム性はあると考えていて、それはPLたちが選択した結果が次の選択と結果に繋がっていくと言うことです。最良の選択をすれば次の展開は有利に進むでしょうし、その一方で毎回ベストな選択ができる保証はありません。ダイスの目であったり、状況によって分かっていて不利な選択をせざるを得ないこともあります。 とは言え、そろそろ戦闘シーンも織り込みたいところ。現在のパーティの目的を整理すると、アイテムの探索、犯人探しとその動機の解明、重要人物の保護と逃走への協力、でしょうか。そのいずれか、或いは複数が絡んだ結果として……何が起きるのか、乞うご期待です。
鴉山 響一 | |
2018/07/02 02:14[web全体で公開] |
😲 ランダムエンカウントが導き出す展開 一昨日も恒例のAD&D1e「獅子面の女騎士」篇でした。前回はアロイスがまさかの行動……出立直前になって姪っ子だと言うレナーテを連れて行くと突然言い出したので、「隠し事は無しだぞ」と釘を刺していたミンスの逆鱗に触れたのでした。ミンスがアロイスにESPをしてみたところ、なんとレナは男爵家の血筋を引く者だと発覚。しかしそれを秘匿したのも理由があり、秘密を吐露してしまえばミンスを苦しめることになるのではないか……というアロイスの考えがあってのことなのでした。友誼を疑った自分を呪いたくなったミンスは銘酒ハートブレイカーをあおって撃沈。ミンス以外の者たちはと言うと、良く教育された連邦警察の司法取引の如く、アロイスに恐喝と信実を吐かせることに成功。ともかく、取りあえずは嫌疑は張れたアロイスやレナとベルゲンブルク城への行程を進めるのでした……。 主な登場人物紹介 テオドール・ベルシュタイン………ロイツベルガー家の騎士。失われた「アルベルトの宝剣」探索の任に着く。 ミンス・ニッフルハイム……………「塔」所属の魔術師。テオドールと友誼を結びともに行動する。 オットー・ヒッツフェルト…………世慣れた吟遊詩人。「獅子面の女騎士」に関する秘密を何か知っているようだが……。 アイルス・バラ………………………遍歴騎士。獅子面のサレットを被る品位を感じる少女。 レオナール……………………………テオドールの従者の少年。 アウグスト・グレッセル……………アイルスの幼馴染で従者の少年。 アロイス・ベルヒマン………………ミンスの幼馴染み。ベルゲンブルク城へ同行することになるが……。 レナーテ・ベルヒマン………………アロイスの姪。実は男爵家に連なる血筋らしいが……。 宿酔いをしたミンスを「ミンスでもそのようなことがあるのだな」とアイルスがからかったかと思えば、その翌日にはアイルスが気温が低下して体調を崩しかけたのを見て「君の風邪をアイルスに移してしまったね」とアウグストにプレッシャーを掛けるオットーがいたりと興味深いロールが続きました。 宿酔いから復活したミンスにアロイスが託されていた呪文が記されているらしき巻物の鑑定をしてもらってみると、それは「魔法の矢」「眠り」「瞬間転送」の魔法が記されていることが分かったのでした。「魔法の矢」や「眠り」の魔法自体は初級魔術ではあるものの、魔法の矢」は相当高位の魔術師によって魔術が込められていることまでも分かりました。当然その威力は絶大です。様々な憶測や推測を繰り広げる一行ですが、いずれにしてもベルゲンブルクに入城してみないことには、と結論は一旦保留に。 そしてようやくベルゲンブルク城に到着すると言う直前。冬毛になって迷彩効果が高まった剣牙虎に遭遇したのでした。剣牙虎はこの地域でも見かけることのある獰猛な猛獣。警戒する一行をよそに剣牙虎はなんとアイルスに鼻先を押し付け、あまつさえ喉を鳴らして見せたのでした。アイルスによると、何年か前に親とはぐれた剣牙虎の子供を拾ったのですが、騎士候補生の訓練課程に入るためにベルゲンブルクの城代に引き渡したネーヴェ(新雪という意味)という剣牙虎なのでした。 ……と、ここで時間切れ。 ネーヴェとの出逢いは城内で用意はしていたのです。しかし、城のすぐ近くで剣牙虎のランダムエンカウントとなれば、もうそれしかないな、と。実に確立1/300でした。そのようなことがあるのもランダムエンカウントの楽しさですね。
鴉山 響一 | |
2018/06/19 19:30[web全体で公開] |
😶 荒野での行軍をルール的に解説 先日の日記において、野外での行軍速度について触れましたが、それをAD&D1e的ルール解釈を当てはめるとどうなるか、実際に解説してみます。使用するルールは基本ルールの他にWilderness Survival Guideです。このサプリメントルールは追加技能などもありますが、だからと言ってPCが無敵になるようなことなど全くなく(野外で生き延びる術は持てます)、これまでなんていうことのなかった荒野での旅をドラマチックに一変する可能性に満ちたルール群なのです。 折角ですから、獅子面の女騎士ことレディ・バラの従者であるアウグスト君に登場願って、解説を進めてみましょう。 ア「へへっ。なんだかんだで旅慣れてきたからね。荷造りから行軍までお任せあれ」 おお、頼もしいですね。それでは早速行ってみましょう。まず、今回、従者たちの尽力によって乗用馬たる重戦馬の移動レートが落ちないように荷駄を分散しました。具体的には、それぞれの馬に5,000cn(cnと言うのはD&D世界における重量単位のことで、1cn=45g=1/10ポンド換算。単なる物体の質量でだけではなく、「嵩張り」も含まれるため概算となります。今回の場合、5,000cnはざっと225kg程度。もちろん騎手も含めます)までに抑えてあります。 ア「レディ・バラの装備は多いしいずれも高価なものが多いから、扱いは慎重にする必要があるんだ。特に騎士の命とも言うべき甲冑は二領を運んでいて、専用の櫃に収納しているんだけどこれが重くてかさばるんだ」 流石、お嬢ちゃんは良い物を持ってますな。しかし、これだけでもすごい嵩張りますよ。その上に自分たちの食料や馬たちの飼料、更に野営用具を載せつつ5,000cnに収めるのってスゴイですな。 ア「今回は暗黒騎士たちが乗っていた重戦馬をゲットできたのが僥倖だったよなあ」 重戦馬で5,000cnまでに抑えた場合、Normal Load扱いとなり、平坦な野原を一日8時間の行軍した場合、15マイル(約24km)移動できます。強行軍をして16時間の移動をした場合は21マイル(33.6km)となりますが、この場合続く一日は完全な休息を得ねばなりません。 ア「えっ、たったそれだけ!? もう少し距離を稼げるんじゃないの?」 整備された街道で、土地勘があり、モンスターたちからの不意を打たれるような危険が無ければ、確かにもっと行軍距離を伸ばすこともできるでしょう。しかし、舞台は辺境。旅の安全を図るならこの距離は妥当ではないでしょうか。馬は思っている以上にデリケートで、不用意に踏み込んだ不整地で脚を取られて骨折なんてしたらそれこそ目も当てられません。 ア「そっかあ……たしかに脚の折れた馬は可哀そうだもんなあ」 天候や季節も考えねばなりません。現在のキャンペーンの舞台は厳寒期を迎えつつある寒冷地域です。幸いにこの地ではドカ雪が降ることは少なく、パウダースノーが吹き付ける地域ですが、当然降雪はあります。となると路面状況はNormalではなくRuggedと判定すべきでしょう。移動速度は当然落ち、通常で9マイル、強行軍で15マイルとなります。なお、更に積雪量が増え、10インチ(約25センチ)を超えると通常で6マイル、強行軍で9マイルとなります。 ア「うわっ、厳しい」 おっと、悪化するのは路面状況だけではありません。当然、竜たちが棲むという霊峰から吹き付ける寒風も増してきます。今はまだ良いですが、これから気温が低下してきて摂氏-12度を下回ると、移動速度が3/4に低下します。-17度以下になると2/3、-34度以下になると1/2となります。 ア「うーん。確かに寒くなったら動きが鈍くなるよな。当たり前だけど着ぶくれもするし」 また、移動のルールとは異なりますが、防寒対策をしているか否かによってもガンガン体力を奪われて行きます。このほかに、「疲労と消耗」や「食料と水」に関する詳細なルールもあり、PCたちはモンスターと戦わなくても、荒野を旅するだけで充分に大冒険になります。 ア「やっぱりさあ、厳寒期に荒野を踏破するなんて無謀すぎるんじゃない?」 そりゃそうですよ。でも行かねばならない。目指す先に望むものがあるなら。いやあ、ヒロイックだね! ア「なーんか、DMがうれしそうなのが気になるんだけど……細心の注意と綿密な計画が大切だってことは良くわかったよ」 そこに加えて、冬場になると現れる狂暴なウィンターウォルフとか、フロストジャイアントとか、あっそうそう、ホワイトドラゴンも山から降りてくるんだけど……。 ア「も~イヤッ!!」
鴉山 響一 | |
2018/06/18 00:52[web全体で公開] |
😆 初めてのセービングスロー 昨日は二週間ぶりのAD&D1eキャンペーン、「獅子面の女騎士篇」でした。いよいよベルゲンブルク城へ向けて出発することとなった一行。しかし厳寒期を迎えた荒野での旅程は想像したよりも大変なようで……。 主な登場人物紹介 テオドール・ベルシュタイン………ロイツベルガー家の騎士。失われた「アルベルトの宝剣」探索の任に着く。 ミンス・ニッフルハイム……………「塔」所属の魔術師。テオドールと友誼を結びともに行動する。 オットー・ヒッツフェルト…………世慣れた吟遊詩人。「獅子面の女騎士」に関する秘密を何か知っているようだが……。 アイルス・バラ………………………遍歴騎士。獅子面のサレットを被る品位を感じる少女。 レオナール……………………………テオドールの従者の少年。 アウグスト・グレッセル……………アイルスの幼馴染で従者の少年。 アロイス・ベルヒマン………………ミンスの幼馴染み。ベルゲンブルク城へ同行することになるが……。 騎士の従者たちが悩みながらもそれぞれの馬に糧食や野営用品などを分散させます。その中でも特に嵩張りかつ重いのが馬たちの飼料。ジャガイモやらニンジンやらビーツなどですが、実際に自分で八百屋に買い物に行ってみればこれらが如何に運搬に骨が折れるか分かるはずです。馬なんてその辺の草を喰わせておけば良いのじゃないか、と思うかもしれませんが、雪原では都合良く牧草にありつけそうにありませんし、有ったとしても自らの分身の如く乗騎を愛している騎士諸卿は、デリケートな馬の体力に負担が掛かるような博打めいたことを好んでするはずもありません。しかし、暗黒騎士たちが所持していた軍馬二頭が使えるため、なんとかなったのでした。騎乗の動物にも重量とそれに伴う移動のルールが適応されるため、悩みどころなのです。当然のことながら、パーティの行軍速度は最も遅い者に併せることになりますが、馬の場合は人間と違い大雑把に通常と重負荷(移動力半減)の二段階しかなく、いきなり行軍速度が半減してしまうのは計画に大きな遅れが発生することとなります。更に加えて時は冬。降雪の影響もありますし、吹雪なんぞ吹こうものなら、完全に停止どころか生命の危機にすら陥ります。おっかねえ、寒冷地の行軍。 ……ですが、土壇場になってアロイスが姪のレナーテを一緒に連れて行きたいと急遽言い出します。事前にそれを聞かされていなかったミンスは立腹するものの、アロイスが彼女の面倒は見ると断言したのと、出発を遅らせては貴重な冬の一日が浪費されてしまうとオットーに催促され、ホルノールタウンを出発したのでした。 曇天でそれほど吹き付ける風が強くないという理想的な天候の中、夕刻にはストックウッドの森の南端に到着。今宵はここで大休止とし、明日以降、この森の際を伝って北上すればベルゲンブルク城が見えてくるという見込みがついたのでした。 大休止となり、野営の準備を進める中、ミンスはアロイスに《ESP》という読心の魔術を掛けた上で姪っ子と称する少女レナーテを連れてきた理由を詰問します。理由をなんとかはぐらかそうとするアロイスでしたが、魔術の効力がしっかりと効いている中では隠し事など出来るはずもありません。 実はレナーテは男爵家に連なる者の忘れ形見だというのです。しかし現在御領内は跡継ぎを巡って各派閥が暗闘を繰り広げている状況。叔父として、大切な姪を政争から遠ざけてやりたいという一心で、この行軍に無理やり帯同させたのでした。しかしそれをミンスに告げれば、律義者のミンスを苦しめてしまう、だから言えないのだ……というアロイスの思考までをも読み取ってしまったミンス。 あまりに衝撃的な事実を魔術によって知ってしまったミンスは、もはや自分の手に余ると判断し、疾く《眠り》の術をアロイスに掛け、テオはじめパーティの全員に意見を求めたのでした。 そしてアロイスから直接事情を聞き出すことになった一行。憎まれ役、懐柔役と妙に役割分担が手慣れていて、あんたら連邦警察か公安かとDMが内心苦笑していたのはナイショです(笑)。次は「ん、かつ丼食うか?」とか言いそう。この世界にかつ丼はありませんけど。 その一方で、幼馴染の心遣いを魔術と言う強引な手法を使ってのぞき込んでしまった自分に自己嫌悪を感じたミンスは強い酒を手に取って杯を重ねたのでした。偶然ですが、その酒はドワーフの銘酒「心砕きの酒」と言う名で、ミンスは猛烈な二日酔いに苛まれることになるのですが……どっとはらい。 どうやらアロイスはベルゲンブルク城に先行している連中に届け物をする仕事を請け負い、それを奇禍としてレナーテを僻地に連れて行き、春になったら国外に脱出させようと考えていたのでした。その届け物とは、何本かの魔術的な巻物であったのですが……それらを誰が何を意図しているのか、まだその実態はつかみ切れていないのでした。 ……と言うあたりで時間切れ。ドワーフ族の銘酒は、もうネタアイテムみたいなもんでして、対毒セービングスローが必要となるんですが、なんとこの「獅子面の女騎士篇」始まって以来のPC側のセービングスローと言うことが発覚したのでした。 当初ちぐはぐ過ぎたパーティ一行ですが、ここのところ実に連携が取れてきたというか、かちっと「あるべきところにあるべきものがある」ようなプレイにまとまってきたように感じます。また、それぞれのPLがそれを楽しんでくれているのも手に取るようにわかり、DMとしては感に堪えません。できる限りこのメンバーで長く続けたいものです。 来週はまたまた一週間が空いてしまうのが何ともさみしいですが、PL諸氏からは「外伝をやりましょう」とのリクエストもいただいております。やるのならば過去に遡る話か未来へ飛ぶ話のどちらかかな、と思うのですが、皆さんはどちらの世界が見てみたいでしょうかね?
鴉山 響一 | |
2018/06/03 13:12[web全体で公開] |
😆 遅れた理由は「ジュディが寝かせてくれなくて……いやナタリーだったかな」 昨夜もAD&D1eキャンペーン、「獅子面の女騎士」篇でした。前回、幼馴染のアロイスと再会した魔術師ミンス。話を聞くと彼もベルゲンブルク城を目指している途中で、同行させて欲しいと言う。しかしどうもその裏にはキナ臭い話が絡んでいるようで……。 テオドール・ベルシュタイン………ロイツベルガー家の騎士。失われた「アルベルトの宝剣」探索の任に着く。 ミンス・ニッフルハイム……………「塔」所属の魔術師。テオドールと友誼を結びともに行動する。 オットー・ヒッツフェルト…………世慣れた吟遊詩人。「獅子面の女騎士」に関する秘密を何か知っているようだが……。 アイルス・バラ………………………遍歴騎士。獅子面のサレットを被る品位を感じる少女。 レオナール……………………………テオドールの従者の少年。 アウグスト・グレッセル……………アイルスの幼馴染で従者の少年。 アロイス・ベルヒマン………………ミンスの幼馴染み。ベルゲンブルク城へ同行することになるが……。 アロイスとともに教会に戻り、一行に紹介をするミンス。アロイスはアウグストとレオナールの従者コンビにお相手してもらっている間に、そかの主要メンバーと別室にてより詳細な話を打ち明けたのでした。アロイスが命じられた「男爵家に繋がる」という何者かの魂胆を暴くという目的。そして金や女にはだらしが無いものの憎めない幼馴染みのアロイスの身を案じるためにも、気付かぬふりをして同道しようと提案したのでした。友情に篤いミンスならもっともなことだと、異を唱える者はおらず、賛同を得られたのでした。 その後ミンスは人気のない路地裏で(おいおい……)暗黒騎士が所持していた正体不明の飲み薬の鑑定を行い、その結果、治癒の効果のある魔法の飲み薬数本であることが判明。その間にオットーは騎士の従者たちを引き連れて糧食その他の買い出しを行い、午後にはアイルスと連れ立って災難に見舞われた農家の娘に下賜するための服を仕立て屋に注文させたのでした。 と、この辺りで時間切れ。 アロイスは表向きは行商を装いつつ、実際には何者かからの密命を受けてベルゲンブルク城への潜入を試みていることまではミンスに白状しています(というか、正直に言わなければ魔法で頭の中をのぞけるんだぞと軽く恫喝したのですが)。どう考えてもキナ臭い話で、理知的なミンスなら断るかあるいは魔法を行使するなどしてその背後を暴くなどの強硬手段を使うかな、と思っていたのですが、「気づきつつも、気付かぬふりをして敢えてその話に乗ってみる」という、話の展開としては最も面白くなりそうな選択肢を選んだのでした。しかし考えてみればその通りで、そうすることでより核心に迫れるわけですから、もっともな話ではあります。 今回も前々回とは別の方に見学に来ていただいていました。冷静に考えると九割ロールプレイパート&一割魔法の物品鑑定しただけ、という流れしかなく、それで良かったのだろうかとも思うのですが、当キャンペーンとしてはいつも通りな進行でしたし、普段のプレイ風景を見ていただいたという意味においては良かったのかとも思います(その後、その見学者の方からは詳細な所感などを送っていただきました。感謝しております)。 それにつけても、アロイスのコミュニケーション能力の高さというか、人懐っこさはたまりませんね。モデルがドラマ緊急救命室のダグ・ロス先生(若かったころのジョージ・クルーニーが演じていました)なので、朝になって部屋から慌てて降りて来て「ジュディが寝かせてくれなくて……いやナタリーだったかな」なんてセリフ、とても似合っています。その反面、従者の少年たちと教会の椅子を使って遊び始める子供のような一面も持ち合わせています。人間臭くて私は大好きなキャラクタです。 次回はDM都合により一週間が空き、再来週。いよいよベルゲンブルク城に向けて冬の荒野を出発します。彼らは遭難することなく、無事にたどり着くことができるのでしょうか。