Keiさんの日記

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日記一覧

Kei
Kei日記
2024/04/16 00:25[web全体で公開]
😶 運命に翻弄されるお話
ご機嫌よう。

ついに深淵を遊ぶことができましたの。わたくしの PC は戦闘とかからきしダメというか、そもそも深淵はそういう PC ばかりが普通に集まってしまうようなのですが、運命の舞台が戦いの場ではないというだけでお話は左右できるというか左右されるみたいな感じで面白かったですわ。
ダークファンタジーだというのと、わたくしは自分の PC が酷い目に遭うのはウェルカムというところもあって、どう転んでも自分の望みから離れていく選択を突きつけられるのも楽しかったかしら。

まだお話は終わっておりませんが、次回が楽しみですわ♪
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Kei
Kei日記
2024/04/14 14:28[web全体で公開]
😶 ゲームを遊ぶのに必要なことって何かしら
ご機嫌よう。

TRPG ではないのですが、わたくしとても印象に残っていることがございます。

これは前世のことなのですが、わたくしかなり競技性の高い趣味に手を出していたことがございますの。わたくしはその競技では恥つかしい記録しか残せませんでしたけれど、それでも、わたくしなりに練習したり研究したりはしておりました。練習会にもそれなりに顔を出しておりました。それはもう狭い世界ですから、競技に参加している方は全員知り合いみたいなね。それで、ある練習会の時にある方の話題になりましたの。その時のとある方の反応がね。

俺はこんなに本気でやってるのにあいつは遊び半分なのが許せない。

わたくしはそれから、その練習会には参加しなくなりました。趣味に対する取り組み方は人それぞれですし、複数の趣味を掛け持ちしている方もございます。もともとこの発言をされた方は自分が正しいという信念めいたものをお持ちの方で、それまでも類似の発言はございました。

あるいは、お前のやり方は間違っていると頭ごなしに否定してくる方もいらっしゃいました。その方の言うことを聞いてもわたくしの成績はこれっぽっちも上がりませんでしたけれどね。

いずれにせよ、わたくしはその趣味自体をやめてしまいました。

さて、人には正しさの感覚というものがあるのでしょうが、その感覚は「正しさ」とは関係ありません。

そんなわけで、昨日のセッションやらかしてしまったかしら……などと悩むことも非常にしばしばございます。他者の安全には自分では気づけないものですし、安全ツールを使っていることは安全であることを全く意味しませんし……。 
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Kei
Kei日記
2024/04/14 00:35[web全体で公開]
😶 呪いに囚われてまいりましたの
ご機嫌よう。

本題とは関係ないのですが、わたくし映画館に行くと何故かその過程でルルブを購入してしまう病に罹っており、どなたか治療法を教えてくださいまし。

というわけで灰色城を遊んでまいりましたの。PL としては初めての灰色城ですわ。その感想ですけれど。

何この地獄(歓喜。

これに尽きますわ。今回遊んだのはルルブにもリプレイの掲載されている帰らじの乙女で、最終的に三人とも学園に留まりましたが、それゆえのメリバというかわたくしの PC 的にはバッドエンドかしら。というかわたくしの PC には、どうして他の PC がわたくしを止めたのか決して分からないかしら。現実から逃避するために現実の友達を失い、しかも現実から逃げることはできず、その理由を彼女たちに求めてしまう……。

PL として意図していた部分がないわけではないですが、それでも突き刺さるものがございまいた。

ほんとうに素敵な卓で、ご一緒くださった皆さまありがとうございました。
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Kei
Kei日記
2024/04/12 20:10[web全体で公開]
😶 勇者というかただの猪突猛進なお話
ご機嫌よう。

ブルーシンガー、はじまりましたの。
PLとしては初めてのテキセで、テキセの遊び方が分からないというか、TRPG 何も分からないという気持ちでしたけれど。好き勝手にやってしまったところもあり、犠牲になられた方申し訳ございません。PC は出来合いで勇者という設定だけサラッと与えられましたので、そこから想像を膨らませて、あとわたくしは話が進まないのは悪という信仰ですので、お話を進めようと先走ってしまったところもございましたかしら。その結果一人でずんずん先走った挙句「(他の PC を)穴に放り込みます」などとすらっと出てきてしまって、その思考がキーボードに直結しておりましたわ……。

さて、そんなブルーシンガーの印象ですが、楽しくはあったものの、ナラティブかと言われるとちょっと困りますわね。結果として子ども向けだということには同意しますし、それ故のデザインということも分かりますけれど。なんて言うのかしら。ケダモノオペラみたいと言ったらいいかしら(出版順は逆ですが、遊んだ順でこのような印象になりました)。

といってもセッション自体は楽しかったですし、楽しめたのはご一緒くださった皆さまのおかげですわ。次回がありますが、楽しみっ♪
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Kei
Kei日記
2024/04/11 00:01[web全体で公開]
😶 遊びたい>>>読めない、というお話
ご機嫌よう。

以前から気になっていた Little Katy’s Tea Party というタイトルがございまして、はじめてこのタイトルのことを知った時には商品ページに購入ボタンがないので見送っていたのですけれど、先ほどふと思い出してページを開いたところ、購入できるようになっていましたの。

わたくしが見た販売業者の商品ページは英語で書かれていたのですが、ところがどうやら調べてみると、公式ページがあって、イタリア語……。本の中身が英語なのかイタリア語なのかはどこにも書かれていませんが、これはイタリア語な気しかしませんわね?

ともあれぽち。ドルもユーロも高くて失神しそうですが(ユーロ払いでしたのでますますイタリア語の予感がします)、それはそれとして、出てきた本(もちろん PDF で購入しましたけれど)は矢張りというか当然というか、イタリア語でしたわ。

イタリア語、全く分かりませんの。

というか、わたくしよく英語の未訳 TRPG にも手出ししておりますが、英語も分かるわけではございません。それでもやるしかなくて読むしかないんですのよ。遊びたいのだから。というわけで機械翻訳と睨めっこするのですわ。機械翻訳がなかったらどうするかですって? それはもちろん辞書と睨めっこするのですわ。イタリア語の辞書は持っておりませんけれど、イタリア語 → 日本語の機械翻訳が信頼できなかったら一旦英語に機械翻訳して……。
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2024/04/08 01:03[web全体で公開]
😶 真・吸血鬼になりましたの
ご機嫌よう。

V:tM の第二夜を遊んでまいりましたの。先だって吸血鬼になったことは書きましたが、今夜、ほんとうに吸血鬼になりましたの。生前に思いを寄せていた相手から引き裂かれ、血の親の言いなりにされ、そしてついには彼女に似た雰囲気の人間を襲うにまで至りましたの。はじめて吸った血は甘くて、だけど……。

大満足ですわ。

キャラクター作成時の拙い設定をここまで拾っていただいた GM 様には頭が下がるばかりですし、他の PC たちの物語も楽しく、いえプレイ時にはほんとうにしんどい瞬間が何度もあったのですが、それでもわたくしは GO を提示し続けましたし、それに見合う以上のものがあったのですわ!

ご一緒くださった皆さまありがとうございましたっ。
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Kei
Kei日記
2024/04/07 18:47[web全体で公開]
😶 広告をなくすことはできないお話
ご機嫌よう。

ちょっと広告について盛り上がっているようですわね? 広告が嫌な気持ちはよく分かりますし、わたくしだってできれば広告をなくして欲しいとは思いますわよ? けれど。

このエントリは完全に推測で書いていますのでご承知の上お読みくださいね。

ご存知の通り広告には報酬がございます。報酬はおおまかにインプレッション報酬、クリック報酬、アフィリエイト報酬と種類がございます。インプレッション報酬はサイトに表示されるだけで支払われるもの、クリック報酬はユーザーがその広告をクリックして広告主のサイトを見ると支払われるもの、アフィリエイト報酬はユーザーがその商品を購入すると支払われるものです。
さて、何もせずデフォルト状態で広告を掲載していて報酬も最低レベルと想像すると(ユーザー層に全然リーチしなさそうな広告ばかりが掲載されていることから考えても、あるいは広告主からしても全然リーチしないサイトに高い報酬は支払いたくないでしょう)、インプレッション広告はサイトに広告が1000回表示されて数十円程度、クリック報酬も数十円程度、アフィリエイト広告は商品単価の5%くらいかしら。

一方、オンセンは正直なところアクティブユーザーはそれほど多くないと思っていまして、まあ ROM 専の方がそれなりにいらっしゃるとしても、一日あたり多く見積もって数百人くらいかしら。では、その方たちが平均して、新着日記やコミュなど平均5ページくらいは見るとしましょう。
わたくしの記憶では、正直興味をそそられるような広告が掲載されていたことがほとんどありませんので、広告を自主的にクリックする方はほぼゼロ、間違えてクリックする方が、まあ一日あたり数人はいらっしゃるでしょう。
その条件で一ページに5件のインプレッション&クリック報酬の広告があったとして、一日の収益は幾らくらいになりそうかというと、200円くらい……? 月に6,000円くらい……? アフィリエイト報酬についても、皆さまルルブなど既にお持ちで、しかも新しいルルブやサプリにはそれほど興味がない方が大半だということが分かっています。正直数百人のうち一人か二人が月に一度くらい買ってくれたらいい方……? ですからまあ、月に数百円くらいかしら……? もちろんこれは偏った推定による見積もりで信頼できないですわよ。

それでは、運営にはどれほどの費用がかかるでしょうか。サイトの改善などにかかる運営者の作業、つまり人件費を抜いて、わたくしの見立てでは月に30,000円くらいはかかるでしょうか。とにかくコスト削減だけを考えてユーザー体験を悪化させていいならもっと下げられるとは思いますけれど……いずれにせよ赤字なのは確定です。ではどうしたらいいでしょうか?

一番簡単に思いついてかつ実現可能なのは広告のインプレッションを増やすこと、そう、つまり広告の出面を増やすことです。インプレッションが倍になれば収益も倍になる。ユーザーが反発するのは目に見えていますが、今すぐに収益を増やさなければならないとしたら、やるしかないかしら。

もちろん、皆さんには広告に対して意見を言う権利がございます。その一つがオプトアウトです。残念なことにオプトアウトしても同じ広告が表示されないということにはなりません。広告会社には広告のストックがあり、広告主との契約に従って広告を配信しなければならないわけですから。また、オプトアウトできない広告も掲載されていますね。

一方で、広告にはクリック報酬があることは先に触れましたが、ではわざわざ広告をクリックしまくったらどうなるかしら? 実はこれはやってもあまり意味がございません。広告主にとっては購買に結びつかないので、単にクリック報酬が下がるだけ……広告会社にはもちろん広告主からも、どのサイトから流入したユーザー層が実際の購買まで至るのかが分かるのですわよ?

まあね、雑な推定に基づいているお話ですし、実際の運営に関しては運営主様が情報を出すしかないですけれど、それにしてもサイト開設当時からずっとこの赤字を背負い続けているのかもと考えたら、広告について盛り上がる前にもうしこし別に考えることはあるのじゃないかしらって思ったりしますわね。
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2024/04/07 00:20[web全体で公開]
😶 吸血鬼になりましたの
ご機嫌よう。

ついに、ついに、念願叶って Vampire: the Masquerade を遊んだのですわ!
これまで WoD は C:tD(20th)と M:tA(日本語版)を遊んだことはありますが、ついに本丸の V:tM(5e)ですの!
今回のセッションでは、それぞれの PC が吸血鬼になる過程を丁寧に描いてくださいまして、GM の描写がとても丁寧なのに加えて PL の方々の RP も素晴らしく、それぞれの過程が恐ろしくも魅力的で恐ろしくも楽しく、次回が楽しみでなりませんの。

ご一緒くださったみなさまありがとうございましたっ。
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Kei
Kei日記
2024/04/04 19:36[web全体で公開]
😶 ジャケ買いしましたの
ご機嫌よう。

CP というのがどうしてもキャンペーンではなくカップリングに見えてしまうのですけれど、わたくしその筋ではございませんの。

さて、そんなお話はどうでもよく、今回はボードゲームのお話ですわ。オフセを嗜まれる方の中にはボードゲームも嗜まれる方もいらっしゃるんじゃないかしら。セッションが予定よりも早く終わったから、あるいは当日までにシナリオを書けなかったから、あるいは PL の無理無茶無謀に疲れ果てたから、いずれにしてもオフセならボードゲームを出す機会はそれなりにありますわよね。

ところで、とあるボードゲームの会社がございまして、その会社の製品は概ねカード系というか TCG のようにデッキを構築する系で、わたくしはデッキ構築系はあまり得意でないのと、というかそれ以前に、パッケージの絵柄で売っているという偏見がありスルーしていたのですけれど。

やってしまいましたの。もう今月は TRPG に(=わたくしにとってはゲームに)お金を使わないと宣言した先月末のこと。とにかく、わたくしは由緒正しき衝動買いの民でもございまして、その、件のゲーム会社の新作?をジャケ買いしてしまいましたの(一応デッキ構築系でないことはその場で調べました)。パッケージの絵の子がわたくし好みだったから、それ以上の言い訳をすることができませんの。物理ゲームショップはこれがあるので、できるだけ目的以外のコーナーには近寄らない・目をやらないようにしていたのですけれど……。

ジャケ買いも楽しいですし、皆さまにおかれましても、是非是非同様に楽しんでいただきたいですわ。
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Kei
Kei日記
2024/04/01 23:30[web全体で公開]
😶 世界を救ってまいりましたの
ご機嫌よう。

わたくし常々、世界を救うなどというスケールは TRPG にはあんまり似合わないと思っているのですが、今回、たったの二時間でキャラ作成含めて世界を救えるかもしれないゲーム、リッチキング KU-KAI を遊んで、きっちり?世界を救って?まいりましたし、やりたい放題やりましたが、それでもお話になって、しかもとても盛り上がりましたの。

リッチキング KU-KAI は高僧が降臨して荒んだ現代の衆生を救済する、みたいなゲームなのですが、最後の判定まで高僧には法力を使わせないようにしなければなりません。高僧は法力を使うたびに禁を破るので、法力を使いすぎると堕落して力を失ってしまうのです。ですから、通常のシーンは高僧に頼らずに PC たちで解決する必要があります(全員が判定に失敗すると法力パワーでシーンは解決されてしまいます)。
シーンには PC ごとにたかだか一回の判定しかありませんし、その判定を有利にするために設定を好きなように生やすことができるのですが、設定が生えるかどうかにも判定がございます。そんなわけで、後半は面白いように判定に失敗しまくりまして、もうダメだなって思ったりもしましたの。けれど、腐り続けていたダイス目が最後まで腐っていたことによって、まさかのハッピーエンドとなり、世界は救われたのですわ♪

単純なシステムながらとても楽しく盛り上がりましたし、ご一緒くださった皆さまありがとうございましたっ。
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Kei
Kei日記
2024/03/31 00:54[web全体で公開]
😶 GM の「技術」って何かしら
ご機嫌よう。

正直なところ、GM に必要なのは、素敵な部屋を作る技術でも、シナリオをシナリオ通りに進める技術でも、描写する技術でも、時間通りに進行する技術でも、ルール裁定する技術でも、プレイヤーを言い負かしたり笑わせたりする技術でも、迷惑をかけない技術でもなく、適切な質問をする技術だと思っておりますの。

適切な質問をする技術。

言うまでもなくこれが非常に難しいことは存じておりますが、これ以外は全て瑣末な小手先のことなので忘れて構わないとも。
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Kei
Kei日記
2024/03/28 00:06[web全体で公開]
😶 卓の同意についてのお話
ご機嫌よう

このお話をするのは n 回目ですし、飽き飽きしている方もいらっしゃるでしょうが、いまだにセッションゼロしか、あるいはそれすらご存知ない方もいらっしゃるようですし、それどころか自分の常識=世界の常識と信じてらっしゃる方もいらっしゃるようですが、とにかく、そもそも卓は同意によって成り立つものです。卓は安定していて協力的でこそ楽しめるもので、たとえ PvP であっても、この原則は破られてはなりません。

わたくしが思うところ、これはほとんど安全のための方法論と重なるのですが、いつの間にか TTRPG Safety Toolkit 日本語訳のリンクが切れていましたので、ざっくりと概要はこんな感じかしら。

■ CATS
卓前の5分だけでも、ゲームについて同意する時間を設けましょう。ゲームを進行するために卓が何を目指しているのか理解しましょう。同意すべき内容はコンセプト(Concept)、目標(Aim)、トーン(Tone)、主題(Subject)の四つで、頭文字をとって CATS と言います。

■ ラインとベール
ゲーム内で触れないでほしいこと(Line)、仄めかす程度にしてほしいこと(Veil)を事前に共有しましょう。理由は関係ありませんし、理由を聞くこともありません。

■ Xカード
事前に同意があってさえ、どんな心理的な危険に晒されるかは遊んでみないと分かりません。けれど誰でも、安全が脅かされたらゲームを止めることができます。事前の宣言の有無とは関係ありませんし、理由も関係ありません。理由を聞くこともありません。

■ オープンドア
それでもダメなら、誰でもいつでも、ゲームを抜けることができます。

■ プレイする権利
安全権:誰もが安全だと感じられる必要があり、その境界線は参加者一人一人に決める権利があります。自分の境界線や嗜好で他のプレイヤーのそれを上書きしてはなりません。
決定権:参加者は自分の手番で起こることを決めることができます。否定してはなりません。
相談権:参加者は他の参加者に助けを求めることができます。決定権は助けを求めた当人にあり、また、求められていないのに「助け舟」という名目で他の参加者の権利を奪ってはなりません。
表現権:参加者には、自分自身の望ましい形を語る権利があります。原作その他に反していても、参加者には翻案する権利があり、また各参加者の関心事を優先すべきです。
同調権:物語を創造するには緊張や対立も必要です。生産的な意見の対立は物語の質を向上させますし、参加者には意見をぶつけ創造する権利があります。
鑑賞権:参加者は何が起こっているのかを楽しむ権利があります。
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2024/03/26 21:56[web全体で公開]
😶 所有するために買うというのは正しい購買行動なのですわというお話
ご機嫌よう

積みコミュを見ていたのですけれど、わたくしも積んでいて機会があれば遊びたいなと思うものもございまして。たとえば。

- あおはるばーんっ
- インセイン
- ガンドッグ(わたくしが所持しているのは Revised です)
- サンサーラ・バラッド
- 忍殺
- ハーンマスター(クイックスタートのみ)
- ルリルラ
- 少女展爛会
- 歯車の塔の探空士
- 片道勇者

この辺りの日本語で特にメジャーなものが消化できるとわたくしの精神衛生にも少しは良いのですけれど(もちろんこれ以外の日本語メジャータイトルも積んでいる上に、実際消化したいのは山のようにある英語ルルブの方だったりもするのですが)、もちろん消化することが目的ではなく、このゲームを遊んだと言えるくらいには遊びたいなとも思っているのですけれど、積みを消化したいのは積んでいるという自覚がある人であって、実質的に積みコミュに書く人が大層偏っているように、このような欲望を果たすには大きな困難が……などと考えてしまったりするのですわ。
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2024/03/26 02:33[web全体で公開]
😶 シナリオの書けな方の補足
ご機嫌よう。

先日のエントリに補足なのですけれど。シナリオを書き始められない、書き終えられない大きな理由として、もう一つ挙げらられることがございます。

つまらないとか二番煎じだと自分で思ってしまうから。

そこで、わたくしとしてはこう言わせていただきますわ。あなたの引き出しの中に眠っている物語は、まだ誰も知らない面白いものですの。さいわいにして、先にもお話ししました通り、TRPG のシナリオというものは完成品ではございません。どんな要素がどんな風に相互作用するかは計り知ることができません。TRPG のシナリオというものは可能性、物語になるかもしれない芽であって物語そのものではございませんの。

自分で自分の心を折るのは止めたほうがいいですわよ。
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2024/03/25 22:30[web全体で公開]
😶 シナリオの書け方と書けな方のお話
ご機嫌よう

ご注意いただきたいのですが、わたくしナラティブの民で、そもそもシナリオなど用意せずに遊ぶことが多々ございます。

わたくしのシナリオといえば、思いつく→メモしておく、あとはプレイヤーの方に投げてしまってその場まかせ、なのですが、やっぱりこんな遊び方はもう一般的じゃないのかしら……。もちろんご一緒くださった方にシナリオをお見せすることもありますし、お見せできる程度に体裁を整えることもございますけれど。

さて。そもそも人間の頭は最初から整理されたものをアウトプットするようにはできておりません。そこで、いろいろな考え方の技術、アウトプットの技術というものがございます。これはシナリオに限った話ではなく、TRPG に関係なくほとんど全ての方に一生ついて回りますので、何かしら自分に合いそうな技法を学ぶのが良いかと存じます。

とまれ、シナリオの話に限りましょう。

どうしてシナリオが書けないのかといえば、そもそも書き始めないから……なのですが、では、どうして書き始められないのでしょうか。そこで大抵の方がお答えになることは、思いつかないから、ネタがないから、でしょう。それなら、どうして思いつかないのでしょうか?

これはわたくしの経験ですが、わたくしが書けなくなった時というのは、かなり明白にインプットがなかった時期と重なります。インプットが少ない上に、すでにそのシステムについて偏っていたり、無知だったりしたから。

ですのでインプットを増やしましょう。シナリオを書くにあたってルルブくらいは当然読むでしょうが、ルルブの記述なんてインプットには全然足りません。配信でいいので映画を見まくるとかコミックや小説やゲームでもいいですし、美術館や博物館、なんなら旅行や散歩でも構いません。何かの作品に触れるなら、ノンジャンルで駄作も含めて手にすることをお勧めします。時間の無駄だったと思うようなものでも、むしろそういう作品の方が、シナリオのネタにはなるかしら。

もう一つよくあるのが、完成させられないから。多くの方が誤解されているようなのですが、TRPG のシナリオは「完成している」必要はございません。もちろん、それをネットとかで公開したいなら「完成品」である必要はありますが、卓を一回囲むのに、シナリオが「完成している」必要はどこにもございません。というか「完成」の定義が、TRPG のシナリオの場合他とは異なります。

ともあれ、シナリオとしてのアウトプットにする必要はございます。では、シナリオは何を満たしていればいいでしょう? 言わずもがな、それで卓が運営できることです。最低限、これで卓を開催できると思えること。

ここにジレンマがあるのだろうということは想像できますわ。だってプレイヤーは何をしでかすか分からないので、その全てを網羅し対処できないと卓を開催できると思えない。この心理、何か名前がついていたと思うのですが何ていうのでしたっけ?

けれど、わたくし強く思うのですけれど、予測不可能なプレイヤーの意思に対して事前にシナリオで準備するなんて不可能ですし、ここにセンス・オブ・ワンダーを感じられないなら、そもそも TRPG のシナリオではなくて別の創作をされた方が良いのではないかしら。それに、それなら何のためにルールがあるんでしたっけ?

それと、FEAR 的シーン制のせいで余計にシナリオが書きにくくなってる方もいらっしゃると思うのですけれど、あれは忘れて構いません。

というわけで TRPG シナリオのアウトプットというものはそもそも一般に言われるような「完成」とは異なるもので、もしかしたら万が一、書けば書くほど TRPG のシナリオからは離れてしまうものかもしれませんわね。もちろん公開するのだとしたら他の方でも遊べるものになっている必要はあるでしょうけれど、それはもう「他の卓」であって、そこに「あなたはいない」んですの。シナリオを完成品にするのは実際にその卓に参加された方々の権利であって、シナリオ作者の権利や義務ではございませんの。
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Kei
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2024/03/24 01:56[web全体で公開]
😶 おはなしのお話
ご機嫌よう。

今期アニメといえば、ここオンセンでも目にするのはほぼフリーレン、稀にダンジョン飯くらいかしら。薬屋がもう少しくらい話題になってもいいのになって思っていたりもするのですが。
ともあれ、個人的に今期アニメのおすすめはこうですの。
バーンブレイバーン>>>薬屋のひとりごと>ダンジョン飯>>>(越えられない壁)>>>フリーレン。

正直なところ
バーンブレイバーン:クソアニメが神アニメに昇華する瞬間というものがそこかしこにあって楽しい
薬屋、ダンジョン飯:普通に面白い
フリーレン:期待はずれ

もちろんね、もちろん皆さまは違うように お考えになられるでしょうし、異なる評価を下されるでしょう。好きな作品の悪評価を見たくない方だっていらっしゃるかもしれませんね。ですがこのエントリはこのまま続けます。

というか、わたくしとして、とにかくいいからバーンブレイバーンをご視聴ただきたいですわ(Amazon Prime で視聴できます)、一話の最初の方こそリアルロボット志向を感じますし、それゆえもあって一話途中で切ってしまうのも分かりますわ、けれど、最後まで見ていただきたいんですの。驚きの超展開を、そこから雪崩れ込んだ二話での、驚きのクソキモポエムを。バーンブレイバーンはここからがスタート地点で、たいへんに思白いかと存じます。特に、これははっきりとは言い難い部分もあるのですが……えっと、特に腐女子な観点では。
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Kei
Kei日記
2024/03/20 00:23[web全体で公開]
😶 ふたり旅に行きましたの
ご機嫌よう。

長いこと毎月何かしらはじめてのシステムを遊んでいたのですが、その記録がついに途絶えそう……と嘆いていたら、神さまが現れて好きなゲームに付き合いましょうとおっしゃられました。神さまはいらっしゃいましたの。

そんなわけで、魔女と獣とふたり旅を遊んできたのですわ。

もともとナラティブな遊び方を考慮しているゲームではありますが、今回はナラティブ面を最重視して(それと3時間で終わるため)、一部の面倒なルールをバッサリと簡略化して遊びました。有利不利のダイスの数を一定にしたり(有利要素を重ねたらその分だけ振れるダイスが増える)、難易度や成功数的な考え方もカット(後述)、ダメージ要素による判定デバフも削除、ボーナス表や災い表は全カットして自由描写、魔獣の大切なものから消耗概念をカット(使うと直ちに失います)、シナリオ値の概念も削除、ティータイムやスペルクラフトも削除、などなど。

判定の指針はこんな感じかしら。
判定の結果 1 が出たら痛みを伴う出来事が起こる(成功の出目があったとしても)。成功の出目がなく 1 の出目がある場合は、とても悪いことが起こる。
その上で、成功数が 1 あれば目論見自体はうまくいくし、成功数が 2 以上あれば予想以上の成果をもたらす。

ゲームの雰囲気は変わると思いますが、というか基本は緩く、そして一回限りのセッションが盛り上がることを意図しているのですが、そもそもこのゲームにはゆるい雰囲気の方が似合いそうかしら。

そんな感じで、食材が勝手に料理されて大量消費されてしまうという悩みを抱えた村で、ダメっ子魔女になってトラブルばかり引き起こしながら(宿の枕をダメにし、窓枠を吹き飛ばし、畑をめちゃくちゃにし、祠に祀られていた光る石を真っ二つにしました)、もともとの村人の頼み事は解決せずに別の解決をするというお話になりました。

ご参加くださった方ありがとうございましたっ。
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Kei
Kei日記
2024/03/16 00:29[web全体で公開]
😶 なんでもできるゲームのお話
ご機嫌よう。

まあね、○○でやれ派の意見もわからなくはないですけれど。
いっそのこと、なんでもできるゲームで遊んだらどうかしら?

例えば Traveller シリーズ。このゲームは SF というテクスチャを纏っていますが、その実恒星間文明まで到達した文明が遭遇しうるあらゆる文明を描くことができます。そういって出会う文明はファンタジーでもサイバーパンクでもポストアポカリプスでも何でもよく、そちら側の文明の視点で描くことだってできます。もちろんクトゥルフ的な要素を取り入れることができますし、というか SF とホラーって相性がいいんですのよね。その気になれば旧神を中間子砲(公式ルールにおける人類が手にする最強兵器)で吹き飛ばすところまでセットでどうぞ♪

例えば FATE シリーズ(わたくしのエントリでは何度も言っていますが Type-moon のゲームやアニメとは関係ございません)。このゲームでは「今回はこの要素を取り入れる」という卓の同意さえあれば概ね何だってできます。というか FATE は卓の最初に「RPGツクール」するゲームですし、そうして決めたことに後から何かを追加することだってできます。加えて、プレイヤー自身に描写の権利があり、必要なリソースさえ払えばどんなご都合なことだって。

例えば microscope。このゲームで起こることは全て歴史の一ページであって、歴史の一ページにしかすぎません。その一ページで何をしようが、歴史というそれよりも大きな波の中ではね。ゲーム的には、歴史の一ページというのは一つのシーンであって、その一ページにどんな大事件があり、どんな風に解決したにせよ、それが歴史の他の部分に影響を及ぼすかどうかは他のプレイヤー次第です。

どうかしら。ほんとうに何でもできるゲームを前にしたら、○○でやれ、なんてバカバカしくないかしら。もちろんね、皆さまがお持ちのゲームで好きなように遊べばいいのですわ。そうして別のゲームで遊んで、こっちの方が遊びたいことや表現したいことに向いていたと思うこともあるでしょう。それならそのゲームで遊べばよくって。

その一方で、思いもよらない体験をもたらしてくれるゲームというのもあって、その体験はそのゲームでしか得られないことだってあります。ただね、わたくし思うのですが、こういうゲームで得られる体験というのは、○○でやれ、と安易に言うような瑣末なテクスチャではないんですのよね。ですからもちろん、普段遊んでいなゲームにも興味を持って欲しいな、とは存じますの。
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Kei
Kei日記
2024/03/14 02:20[web全体で公開]
😶 FAE とアスペクトと戦闘のお話
ご機嫌よう。

先だって FATE Accelerated(以下 FAE)はいいゲームだと書いて、もっと語らいたくなってしまいましたの。

というわけで FAE のお話の続きですが、ところで、FAE にはロストという概念がありません。というか HP 的な概念もありません。

ともあれ、FATE を理解するには、それが Core System であれ Accelerated であれ Condensed であれ、アスペクトを理解する必要があります(このエントリは特に FAE を対象にしていますが)。アスペクトというのは、人・場所・物・状況などなどに関する特別な何かを説明する言葉またはフレーズで、ほとんどすべてのものにアスペクトをつけることができますし、あらゆるシーンでアスペクトを利用することができます。アスペクトには発動・強制・確定の三種類の使い方があり、リソースを消費することもありますが、いずれにせよ、とても強力です。

例えば、ゾンビに襲われて攻撃したとしましょう。こんな風にアスペクトを発動することができます。「ゾンビは<鈍足>なので、簡単に当たるはずだ」
……たったこれだけのことで、判定にはボーナスが得られます。
あるいは、藁の山があったとしたら。「その上に<オイルランプ>が置いてあります」
……これで藁の山に火をつける準備ができました(FATE では「また火をつけるの?」とルルブに書かれているくらいによくある使い方です)。

もちろん、キャラクターたちのアスペクトは、トラブルの元として大いに利用されることもあります。「王様は不遜な態度ですが、ところであなたは<反抗的>ですね? なので不敬な態度をとってしまい、牢屋に入れられました」

また一方で、アスペクトを利用してトラブルを起こすと、運命点というリソースを得ることができます。トラブルの内容も、プレイヤーが語ることができます(不十分なら GM がことを大きくします)。運命点は判定を有利にしたりアスペクトを発動するために使うことができます。運命点にはセッション開始時の最低点数があって、使い切って次のセッションに臨めば、それだけで回復します。

さて。

FAE の戦闘は抽象戦闘で、攻撃ロールと防御ロールの成功数の差がダメージ(ゲーム的にはシフトといいます)なります。でも HP はないので、それではどうするかというと、シフトを受ける枠のようなものがあります。この枠が二種類あって、一方はチェックしたらおしまいで、チェック済みの枠ではそれ以降シフトを受け止めることができません(これはゲーム的にはストレスと呼ばれ、1, 2, 3 シフト用の枠が一つずつあります)。もう一方の枠にはアスペクトを記入し、このアスペクトはいつでも敵対する側がキャラクターを困らせるために利用することができます(こちらは影響と呼ばれ、2, 4, 6 シフト用の枠が一つずつあります)。アスペクトが記入された枠ももうシフトを受けることはできません。シフトはストレスと影響のどちらで受けても構いませんし、両方に割り振っても構いません。ただし、一度のシフトを複数のストレス枠に割り振ることはできません。例えば、5 シフトを受けた時、1 ストレスと 4 影響で受けてもいいですし、2 影響と 4 影響で受けてもいいですが、2 ストレスと 3 ストレスで受けることはできません。影響で受ける場合のアスペクトは基本的にプレイヤーが決めることができます(もちろん、それまでの描写に即した感じで。例えば弓矢で攻撃されて 6 シフトを影響で受けた場合、<膝に矢を受けた>)。
処理できないダメージがあると、キャラクターは敗北し、非常に困った状況になります。そうなる前に降参することもできますし、同様に困った状況になります。繰り返しになりますが FAE にはロストはありません。

それでは攻撃が成功した場合の描写はどうでしょうか? 実は FAE では、どのような手段で攻撃したのかの描写もプレイヤーの自由です。大剣を振るったのでも魔法を唱えたのでも罵声を浴びせたのでもよく、また FAE には呪文リストのような面倒なものはないので、状況に合わせて好きに描写することができます(強力な呪文や英雄の剣のような特別な装備はスタントというボーナス付きアスペクトにすることもできます)。

こんなのゲームがメチャクチャになると思われるかしら?
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Kei
Kei日記
2024/03/13 19:46[web全体で公開]
😶 ゲームにリアリティを求められましても、というお話
ご機嫌よう。

注意:わたくしナラティブの民であって、ゲームシステムを悪用した効率プレイやゲームシステムについての議論で相手を論破するプレイは好きではございません。

さて。

リアリティというのは卓の約束事であってそれ以上でもそれ以下でもないとは存じますが、極論すればリアルを追求したらゲームにならず、ゲームを追求すればリアリティは損なわれるでしょう。つまりゲームというのは抽象化された遊びであって、シミュレーションではございませんかしら。

もちろん、そういったリアリティ志向によってデザインされているゲームもございます。戦闘ルールだけを例に取れは、有名どころでは創造的アナクロニズム協会による模擬戦の成果を取り入れた RuneQuest や GURPS など。あるいは Traveller 5 のような SF ゲームもリアリティ志向を強めた結果宇宙船を離陸させるだけで大変な騒ぎという噂かしら。

もちろんリアリズムの楽しさもございますわね。わたくしだって Troll Pack(RuneQuest のサプリメントで、トロールという種族だけを取り扱い、進化系統樹や解剖図などが掲載されています)は大好きですわ。

一方で、CoC で警察に頼りまくったら何が起こるかしら。CoC の警察が現実の警察くらいに有能だったら? あるいは、ファンタジーだとしたら、粉塵爆発は起こるかしら? 手洗いとうがいで病気は防げるのかしら? たかが炎の魔法一発で森が燃えたりするのかしら? ほんとうに?

閑話休題。

ちょっといま FATE Accelerated(以下 FAE)の卓を企画していて、FAE いいゲームだなって思っていますので、その筋でお話ししましょう。

FAE は FATE シリーズ(Type-moon のゲームはアニメは全く関係ありませんが、FATE では当該作品も容易に再現可能です)の最軽量ルールですが、FATE シリーズといえばアスペクト志向のナラティブ TRPG で、キャラクター(PC も NPC も)やシーンはアスペクトという短いフレーズで表現されていて、これに対して基本となる4アクション(優位に立つ、克服する、攻撃する、防御する)を使いつつアスペクトを重ねたり追加したりして、困難な状況を自由に打破する、といった感じかしら。
もちろん、自由と言っても本当になんでも自由なわけではありませんわ。そもそもアスペクトの発動にはコストがかかりますし、概ね常に、運命点を得る代わりにトラブルを引き起こすことが推奨されます。それってそんなにうまくいきますか? 言い換えれば、発想そのものは自由ですが、その結果トラブルになり、トラブルになることで、別の機会に別のご都合主義的な成功を手にできる(かもしれない)と言ったらいいかしら。

例えば、キャラクターたちが深い谷に行く手を阻まれ向こう岸に渡ることができないとしましょう。もちろん背後からは追っ手が迫っています。わたくしの FAE 卓でこのようなシーンがあれば、周囲に適当な巨木があり倒して橋にすることもできますし、見えない魔法の橋がかかっているかもしれませんし、そのほか適当な何があっても構いません。解決方法を描く、つまり FAE においては必要なアスペクトを描くのはプレイヤーですし、できればトラブル自身もプレイヤー自身に描いていただけるといいですが、避けられない戦闘にみたいな面白くもないリアルなんか、と思ってしまうのですよね。だって物語でしょう? センス・オブ・ワンダーがあるのはそういった語りの相互作用から生まれる物語にであって、ゲームシステムの運用にではないかしら。

というわけでわたくしとしては、アニメやアクション映画のように、適当にトラブルが起こり適当にご都合主義で格好いいことがあって楽しく終わればそれでいいし、その描写をする権利はプレイヤー自身にある(格好いい部分だけでなく、トラブルになる部分も含めて)と思うのですけれど。

みたいなね。まあね、自分で私家訳してから2年以上も経って FAE 卓を企画していて、あらためていいゲームだなと思った、それだけなのですけれどね。
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