伏丸（フセマル）（アホパラ用キャラクターシート）

【能力値】
体：14
忍：11　　　
術：14　
運：13(15)　

【分身】
５+4/2ｰ4/2+1d3(3)+2(修正)=10

【探索者詳細】
峪（タニ）の里の忍者。呼び名は「伏丸」。
「働かざる者食うべからず」の精神のもと里は回っているため、生きるために忍びになった。特出したところもなく、平均的な忍であり、元々よそ者のため里において浮き気味である。
そのため、実力主義の里で認められやすいようにとの長の配慮により今回の任務を任せられた。


【背景】
彼の名は「江瑠伏　凛獅兵衛（エルプ　リンシぺェ）」。
本当の名は「ロロ・デ・アウストリア」
20数年前、彼はスペイン船に乗り亡命を図った王位継承者のおなかの中にいた。
当時、スペインの植民地であったフィリピンへ命からがらたどり着いたが、政敵の手は母国から遠く離れた地でも緩まることはなかった。
追手から逃れるように、いくつも船を乗り継ぎ、東南アジアの島々を転々とした。
その途中、彼の母は臨月を迎え、彼は生まれた。
長旅の疲労と常にストレスにさらされた生活により、彼の母は出産に耐えられなかった。彼を胸に抱き、自身の指輪を握らせ、その耳元で彼の名を呼んだあと、満足そうに微笑み息を引き取った。
彼女の従者たちは、その名を聞き取ることができなかったため、
彼のことを「El príncipe」と呼ぶことにした。
その後、従者たちは母国からの追手を振り切りつつ、日本へとたどり着いた。
その時の日本は戦いが激化していた時であったため、従者たちはその身体能力を活かし、民兵として食いつないでいた。しかし、そのような生活は死と隣り合わせであり、言葉もうまく通じない者たちを受け入れるほど、日本人の心に余裕はなかったため、従者たちは命と心を削りながらロロを守り育てた。
そんな彼らに目をとめたのが、峪の里の長であった。追手から逃げ続けた日々が、従者たちの神経を鋭くとがらせ、民兵としての日々が、日本人との戦い方と彼らの経験を体によりなじませた。
忍として生きていくに申し分のない能力をいつしか身に付けていた。
守るべきものがいる彼らにとってそれは非常にありがたいものだった。

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里に形だけでも迎え入れられた彼らは、いいように使われ死んでいった。
長も馬鹿ではない。身元のよくわからない彼らを仲間に受け入れるはずもない。彼らは真の仲間たちを守るための捨て駒に過ぎなかった。
彼らが大切そうに育てていた子供は将来のための駒として育てることにした。
名前は彼らが呼んでいたものに当て字をした。長く、言いにくいため普段は「伏丸」と呼ぶことにした。
目立つ髪色を隠すため墨で染めさせ、色の違う目を見せないため前髪を伸ばさせた。視界を邪魔しないように前髪を薄くすいた（御簾のかかった昼間の縁側からの視界のように明瞭である）。

20数年というのはあまりに長いものである。いかに冷酷な人間でも愛着は湧いてしまうだろう。例にもれず長も彼に対して愛着がわきつつあった。
今回の任務は伏丸の実力を里の皆に認めさせるものである。伏丸の有用性を皆に認めさせることができればこの先、捨て駒として利用されることは避けられるかもしれない。

【性格】
任務中は天真爛漫で少し抜けた風を装っている。
里では自分を駒として扱っている長や周囲に対して不信感を抱きつつ、自分が何者かわからず、この里を抜けても生きられないことを悟っているため、少しネガティブ。

【峪の里】
帰らずの竹林に囲まれた里である。
この里に至るには里の案内人が必要である。不用意にこの竹林に足を踏み込めば二度と外には出られないだろう。
里の人間は実力主義で仲間意識が非常に強い。裏切り者や間者を見分けるためにあらゆる合言葉や合図を使いこなしている。
もちろん、里の人間の顔は皆、互いに把握しているため、合図や合言葉は部外者をもてあそぶために使用することが主である。

【峪の里の長】
長は議長のような立ち位置である。長の独断で何かを決定することはほとんどなく、また不可能に近い。
実力が伴わなければ務まらないが、かといって実力だけで務まるものでもない。
人望があり、「里の父」といえるような人物である。
最近は過去に拾った外つ国の子に何かと気をかけている。本当の里の仲間として迎え入れたいと考えるようになった。
しかし、駒として扱うことが里の総意として決定しているため、覆すことは難しい。
そのため、今回の任務を伏丸に任せることにした。

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