シナリオセット【クトゥルフ神話TRPG】病院脱出の内容

基本情報

crono
cronoトピックシナリオセット 押されたいいね! 4
登録日:2023/10/29 12:13最終更新日:2023/10/29 12:43

本作は、「株式会社アークライト」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright (C)1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION
タイトル: 病院脱出
TRPGシステム: クトゥルフ神話TRPG
適正プレイ人数: 3~4人
適正レベル: なし

概要:
【シナリオ傾向】 クローズド・脱出系・初心者向け・戦闘多め(しなくてもクリアは可能) 【シナリオ概要】  ある日、探索者たちが目覚めると見知らぬ病院の一室で寝かされていた。  見覚えのない場所に困惑する一同。そんな中で部屋に合ったモニターの電源が突然入る。そこには謎の仮面を被った男が一人 「これから、お前たちにはあるゲームをしてもらう」   【推奨人数】  3~4人 【推奨技能】 目星、医学、高CON、PLの幸運 【準推奨】 隠れる、図書館、戦闘技能 【SANチェック】 少なくはないが、危機的状況にはなりづらいと思う 【ロスト率】  高くはない。が、ロストを狙うなら簡単  場合によっては後遺症が残る可能性もある。 【所要時間】  テストプレイは完テキで約10時間(ボイセなら3~6時間くらいを想定) 【こんな人向け】  ・ストーリー関係なくワクワクしたい。  ・初心者なので様々な処理の練習をしたい。(KP・PL問わず)  ・まとまった時間がとりづらい方々   (割と切りやすいよう作ってます) 【キャラシについて】  このシナリオは基本持ち物はなしです。(キャラシに書いてあっても禁止扱いです)  ただし、探索すると、近接武器や拳銃程度の銃器は見つかる可能性もあります。 【製作者より】 ・このシナリオは、初オリシとなります。分かりづらい点は多々あるかと思いますが、 ご了承ください。 ・改変や回す際の連絡などは特にいりませんが、連絡があると喜びます。また、読んでみて分かりづらいという箇所があれば、質問を寄せていただければ、答えられる部分は答えます。 ・回した際の意見などをコメントしていただけると、今後の参考とさせていただけるのでありがたいです。 ・改変作品まで含む第三者の販売等は、許可しません。
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目次・解説など及びシーン情報

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目次・解説など:

0.KP情報(PLには公開しない)
この事件の黒幕は、イグの狂信者です。
この男は、元々ちょっとばかし腕のいい医者に過ぎなかったのですが、ケガや病気に負けない体を求めているうちに①イグという神がいる事を知る→②その神の強さを研究する→③無事狂信者となる。というコースです。
狂信者になったとも研究を重ね、魔術と医学の両面からの研究を進める事で、彼はイグとしての能力を人の身に体現する秘薬を完成させます。彼は早速自らに使うと、実験は成功。ほぼイグと同一のステータスを獲得します。
その喜びのまま他の人間にも使用してみるのですが、彼以外の人間には、代謝の異常の作用しか起こらず、腐敗が進んだゾンビにしかならない。という問題が発生しました。どうにかこのシナリオ直前に1体だけ適合者を見つけますが、本来のステータスとは程遠い中途半端な存在が出来上がります。
しかし、この薬の最大の特徴として、どのような結果になっても知性は一定限度残るというものがありました。つまり学習能力は残るという事です。
そこで黒幕は、適合者をさらってきた探索者と戦わせる事を思いつきます。適合者が戦いによって学習すればそれでよし。もし倒されるようなことがあれば、素体として可能性もあり得る。そこそこ強靭な肉体を持つものでも実験する分には問題ない。彼にとっては一石二鳥のアイディアだったでしょう。
ちなみに彼は、究極生物を求めること自体が目的なので、完成はそこまで強くは望んでおりません。仮に自分が究極に達してなくとも「改良点が出来た」などと喜ぶタイプです。

1.シナリオ
(1)関係づくりRPの為の導入(特にシナリオには関係ないので、とばしてもOK )

 ある日の夕方、探索者たちは、各々の事情である商店街を訪れている。
 それは仕事帰りだったり夕飯の買い物だったりたまたまふらりと立ち寄ったり色々だろう。
 そしてあなた達は、目的に応じて商店街のどこかの店で買い物をする。そして全員、福引券をもらうだろう。せっかくもらった物だ。運試しでもしてみようとあなた達は福引の列に並ぶ。

(ここは関係づくりのRPの場です。せっかくなんでRPどうぞ)

 そして、やがてあなたの番がくる。商店街のおじさんがニコニコ笑顔で券を受け取る。さてくじを回しますか?

・くじを回す場合(くじを回す探索者のみ)
 くじを回す順番を決めてもらい、幸運を振ってもらう。
 成果に応じて、下の景品をあげる。
  特等    2泊3日温泉旅行(4名まで)のチケット  
      条件 クリティカル(ただし、最後の人には確定で当てる)
  1等    ご当地グッズの詰め合わせ(2万円分)    条件 スぺシャル~4分の1
  2等  旬の食材鍋セット(夏なら、なんか別の物) 条件 4分の1~3分の1
      3等  最新式炊飯器              条件 3分の1~2分の1
4~5等      商店街で使える商品券(1000~3000円分) 条件  成功
                 *幸運の値で数値等で調整しても良い。
 残念賞  ティッシュ              条件   失敗
     (ファンブルとかなら、商品券当てつつ、風で飛ばされるとかでもいい)

*ただし、最後の探索者まで特等が出ない場合はどの数値が出たとしても特等を当てる
→最後の人が回す直前や直後に周囲に目星を振らせ、黒幕に当たる人物の視線を感じる事にしても良い。

 その後は、温泉旅館についての説明をする。
・図書館を振ると、温泉卵が有名らしいことくらいは分かる。
・おじさんに心理学を振ると、おじさんも困惑している事が分かる。
 (それ以外も振らせていいですが、特に何も情報は出てきません)

探索者たちが話していると、先ほどのおじさんが陽気な感じで話しかけてきます。
「いやあ、まさかあっという間に1等がさばけてしまうなんてね!商売あがったりだよ!はははっ!」
「でも、まあなんだ。せっかく当たったんだ!楽しんで行ってくれ!」
ここで公開で心理学。あるいは目星でも構いません。振ってください。
成功者は、「楽しんで行ってくれ」の言葉に何か違和感を覚えるでしょう。
しかし、おじさんをもう一度見てみても、おかしな部分は感じられない。おそらくは気のせいだったのだろうと探索者は家路につく。そして、各々眠りにつく事だろう。

*このシーンの解説
 この段階で黒幕は、探索者の選別をしています。ただしこの場にいるのではなく、魔術を通してみています。黒幕は自分がゲームを楽しむために「幸運な人物」を探しているのです
 おじさんの最後の言葉は、黒幕が言わせています。(彼らへのメッセージですね)
 ちなみに温泉旅行の件はシナリオ上の意味はありません。あなた方が注目に値するきっかけになってしまっただけです(つまり温泉旅行が当たったのは偶然です。無事生き残ったらエンディングで行っても面白いかもね)

(2)真の導入*時間短縮するならここからでもよい。
 あなた方が目を覚ますと、見覚えのない天井が目に入る。明らかに自分の部屋ではない。慌てて飛び起きて周囲を見渡すと、自分が安っぽいパイプベッドに寝かされている事に気づいた。また、部屋はうす暗いながらもかなり広い。パイプベッドは探索者の人数分部屋の中央あたりに一列に並べられているようだ。
 さて、あなた達はほぼ同時に目を覚ましますが、ここで2つの事に気づきます。

 1つは探索者たちが皆、片方の腕か足のどちらかに包帯が巻かれているという事だ。
・ここで、探索者たちに片手か片足のいずれかに包帯がギブスのように巻かれていることを示唆する。
これはどちらでも構いませんが、どちらに巻いているかに応じて、デバフがかかります。まずはそれを 選択してください。(デバフは先に公開しても良い)
・デバフ内容を公開します。それぞれ確認したら次の描写に進みます。ちなみにデバフは特定の条件を満たせばきちんと元に戻るのでご安心ください。
【デバフについて】
・手を選んだ場合、①STR-2。②持ち物制限が1になる(持ち物制限については後述)③手を使う技能の値が半分になる。手を使う技能:こぶし、銃器、組み付き、応急、運転、鍵開け、制作、投擲、(操縦、電気修理、重機械操作、機械修理)、*片手で使える武器は、デバフなし。両手武器は使用不可

・足を選んだ場合、①DEX-2 ②足を使う技能が半分になる
足を使う技能:運転、回避、隠れる、組み付き、キック、忍び歩き、跳躍、追跡、登攀、MA、操縦


・2つ目は全員の片腕(包帯で腕を選んだ方は包帯のない方)に手錠があり、そこに長い鎖を通して天井につながれている事が分かります。長さ的には探索者同士は頑張れば触れられますが、壁には届かないほどです。自分たちの置かれた状況を理解したので、SANチェックです。0/1d4
 
ここからの探索は1つだけ出来ます。パスも可。全員宣言後に処理します。
(一例)
・手錠は技能なしで、鍵穴などは無いと分かる。電子ロックかなと思う
・自分を調べる。持ち物が全て奪われている事が分かる。(服は着ている)
・包帯を調べる。目星あるいは医学の2倍で、これは包帯でないかも?と分かる。また、包帯を巻かれている所は、痛みをまったく感じない事も分かっていいでしょう。また、生物学でこれが無数のヘビであると気づいてもいい(0/1d3のSAN値チェック)
・周りを調べるなら、身の回りには何もないです。あなたが起き上がった所から見て右側に扉が見える。左側の壁にはモニターがついているようだ。
・同じように集められた人が周りにいるようだ (前日譚をやってなければ、簡易で情報をまとめても良い)

*1回分の技能で調べた後
 では、ここで貴方方が起き上がってから、数分話していると向かって左側の壁に合ったモニターが光る。
 そこに移っていたのは、仮面を被った男だ。それは合成された機械音声でしゃべり始める。
「こんばんは。気分はいかがかな?」
「君達には、ここで・・・・ゲームに参加してもらう」
「ルールは簡単だ。制限時間内に私の出した条件のうちどれかをクリアする事だ」
「別に難しい事ではない。ただこの病院を脱出すればいいだけだ。言っておくが、ここはただの廃病院。『怪我人』を抱えても余裕でられるさ」
「ただまあ、何も無いのも面白くない。少しばかりのギミックを仕掛けさせてもらった。答えろと言われて答えるわけはないが、すぐにその仕掛けは分かるだろう」
「制限時間は3時間だ。それを過ぎれば、君らは私の新薬の餌食になってもらう」
そう言うと、画面が切り替わり包帯が映し出される。
「君らの四肢に巻いてあるそれは特殊な薬がしみこませてある。3時間というのは、その薬が効果を発揮するまでの時間でもある。もちろんここでのゲームに打ち勝てば、その効果は無条件で無効化されるだろう」
「では、ゲームスタートだ」
そう言ってモニターの電源が切れる。と同時に貴方達の手錠は外れ、ドアの辺りから鍵の外れるような音が聞こえる。
(もし目的を聞くなら)「目的?いたってシンプルだ。実験だよ」と答えるであろう。また、ゲームの進行上、理解が難しい事をRPで答えさせても良い。彼に隠すような目的はないので結構なんでもしゃべって良い。

さて、ここで扉に向かって欲しいですが、ここから運命共同体になる皆さまですから、RPで自己紹介くらいしてもいいです。
この部屋を探索するなら止めませんが、設定上は制限時間のカウントが始まってます。あまり長居されるとKP的には処理の関係上困るので、できればやめていただきたいです。
→実はこのセリフそのものにギミック。ここでモニター裏を調べることでボタンが見つかり、そこからシナリオ「病院強襲」のボス部屋に行けます。
*ゆえに台詞の改変は自由ですが、この部屋には何もないと描写するのは×です。

(3)5F廊下
 全員が部屋を出ると、元いた部屋の鍵が閉まる音がする。
部屋を出てすぐに目についたのは、このフロアのマップと壁に備え付けられた電子タイマーだ。
 マップは以下のようになっている。
 (mapなんか用意しとくといい。作者は作りました)
 
 その後、探索ルールを説明する。
【探索ルールについて】
①全員の行動が1回終わるたびに10分消費
②すぐに全員で下の階に移動するなら10分消費
 (探索後に移動する場合は、時間経過はなし)
③持ち物は2つまで(手のデバフある者は1つまで)

(ここからはPLに非公開の情報)
【改造ヘビ人間との遭遇戦】
・10分行動するごとに、1d(現在の階数)を振る。現在の階数と同じ数字が出たら、エレベーターが作動し、中から改造蛇人間がこの階に降りてくる。
(なお、1階分ズレた場合は、咆哮が聞こえる。初めて声を聴いた場合のみSANチェック0/1d3)
・自分たちの階層に降りてくることになった場合、エレベーターの移動の間に、各部屋4つと特殊部屋1つの計5種類から隠れる場所を選択できる。その後、1d5を振り、1~4が出たら各々の部屋、5が出たら特殊部屋に入ってきて、そこに隠れた者と戦闘になる。(なお、各探索者は追加で「隠れる」を振ることも出来る。成功した場合は、ヘビ人間が「目星」に成功しないとその探索者には気づかない。誰か一人でもファンブルした場合、蛇人間はそこの部屋に行く。2か所以上ある場合はより人数の少ない方へ行く)
・戦闘になった場合、逃げる事は可能。探索者と階段の間にヘビ人間がいる場合(例:各部屋で追い詰められた場合や廊下に立ちふさがれた場合)はDEX対抗で判定。ヘビ人間と探索者の間に障害が無い場合は、判定なしで逃げられる。(距離は関係ない)
・一回の遭遇で7ダメージ与えた時点でヘビ人間は撤退する。このダメージは次以降に出会っても継続で残っている。なお、1度に7ダメージを越えてダメージを与えたとしても、遭遇戦では7までしか減らない。
・ヘビ人間を撤退させた場合、階層移動するまでは襲ってこない。
・ヘビ人間に見つからなかった探索者は、戦闘状態に入ったヘビ人間に奇襲ができる。(他の部屋に隠れていた場合は、合流までに1ラウンドかかる)また、誰も見つけていないヘビ人間に奇襲できるかどうかは部屋の位置関係上で背後を取れ、かつ幸運に成功する事が必要である。
・ヘビ人間との戦闘が発生した場合、戦闘にかかった時間に関係なく、10分が経過する。また、他の探索者も調査は不可能になる。
・ヘビ人間が誰も探索者を見つけていない場合は、部屋を抜け出しての探索が可能である。ただし、探索終了後、10分が経過し、ヘビ人間は別の場所に移動する。(一度ヘビ人間が襲った部屋は、無茶苦茶にされるので探索も隠れるのも不可になる)
*なお、ルールを理解しやすくするために、5階でのイベントを強制で引き起こし、探索者の隠れていない部屋を襲っても良い(裏でダイスは振っても、それを無視する)そうする事により探索者の恐怖をより一層煽る事も出来る。

*改造ヘビ人間(何の前触れもなく、直接見た場合はSANチェック1d4/1d20)
→手記等で存在を確認している場合や声を聴いている場合は、1d3/1d8まで軽減してもいい。
 STR15 CON125 SIZ15 INT10 POW13 DEX13 HP70 MP13 DB+1d4 装甲2(貫通は通る)
  攻撃方法 爪1d8+DB(50%) 噛み付き(70%)1d8+pot10毒 毒霧(20%)全体にpot10毒
組付き(40%)*成功しても次のターン回避不可なだけ。なお、外す場合はSTR対抗
回避(20%)受け流しはしない。目星(50%)
*毒状態になったら、毎ラウンド開始時か10分毎にpot10との対抗ロール。負けた際に回復不能の1ダメ
なお、毒は戦闘終了後も治らない。血清を使えば、判定なしで毒状態から回復。
もしくは、毒を外科的に取り出すために医学成功が必要(1d4ダメ食らう)
・攻撃手段と対象はランダム決定。ただし、「毒の影響を受けている」「sizが10以下」「ショックロールが発生している」など明らかにHPが低いキャラを優先で狙ってくる。(戦闘中にアイディアを振らせて気付いていい)

④時間切れ処理
3時間経った場合con×5の対抗ロール。負けた場合はその場でくらくらして意識を失う。
その後は黒幕の実験素材として雑に扱われてロスト。
*もしくは、実験台として使えないと判断してデバフそのままで帰しても良い。
勝った場合も、10分経つごとに対抗ロール。また、30分ごとにcon×4,con×3・・・・って感じで減らしていく。

(4)各階の共通探索場所
①廊下
窓はあるが、外は夜の闇に包まれている。光源は足元と各部屋前にしかなく、全体的にうす暗い。普通に進むだけなら苦労はないだろうが、先は分かりづらいだろう。

ここでの行動は基本、時間消費なし
・地図を調べるとMAP表示(調べない場合は、表示なし)
・タイマーは残り時間が分かる。
(数回調べたらアイディアを振らせても良い。成功で現実の時間と違う事が分かってもいい)
・階段前には、「進む時には生存者全員揃って移動する事。誰かが残るなら進めない」という張り紙
・医療用エレベーターは、鉄格子がある。目星で調べると、古い血がついている。だけ
 (怪物の移動用。探索者は何をしても使う事は出来ない)
・窓は開かない。
・光源の破壊はなぜか不可能

②共通探索箇所 〇号室。*各階に4つずつ(×01号室~×04号室)存在するが、処理は同じとなる。
 簡素な個室だ。病室はさほど広くはなく、ベッドとロッカーがあるのみ。また、入り口付近にはユニットバスが併設されている。また、窓もある。
・窓のみ時間経過なしで調べられる。
→もし下をのぞくなら、闇が濃くて地面は見えないだろう。(5・4階)
地面は見える高さだと分かる。(3・2階) 
夜の闇で暗いが、少なくとも見える範囲で不自然はない。窓から出る事も出来そうだ(1階)
→飛び降りる場合、(X-1)d6ダメXは現在の階数。なお、生き残った場合はそのまま帰れる。

・目星できる箇所は、ベッドの下・ロッカー・ユニットバス・全体の4か所。
・それぞれの部屋に探索者が一人でも入った場合、KPはシークレットで1d3を振る。その中で1か所に「青の鍵」がある事にする。
・部屋全体に目星をした場合、成功したら鍵がどこにあったかを公開しつつ「青の鍵」を1つ入手
・それ以外の箇所を指定した場合、もし「青の鍵」があるなら、技能なしで入手。青の鍵がないなら、
技能判定後に宝箱を見つける。
・クリティカルなら鍵が2つ見つかるか、宝箱の中身が自由。ファンブルは鍵が窓から外に落ちる。

【青の鍵について】
・「青の鍵」は宝箱を開けるのに使う。
・宝箱は鍵1つ消費で開く。なお、開ける際には鍵の譲渡も可能。(鍵開けなどでは開かない)
・鍵は持ち物制限に関係なく、いくつでも持てる。また、手に入れた後なら全員が共有しているとしてよい
 (設定的には物理的な存在ではなく、情報的な存在。「鍵を見つけた」という情報から、黒幕が設置していた「宝箱や錠前」のロックを解錠している。故に鍵開けなどの代用は不可である)
・ラストの出口の鍵もこれで開く。なお5個必要(ただし条件によっては、この数は1個まで減らしても良い)

【宝箱について】
・宝箱はその部屋から持ち出せない。ただし、階層を移動するまでは消滅しない。
・別の部屋で見つけた鍵でも開く。
・開けた場合は開けた探索者に1d100を振らせ、中身を決める。(基本的に出目が小さいほどいいものが出る)

〈手に入るもの〉
①探索サポートアイテム(71~95)*以下の3つからランダムか指定で与える。
・懐中電灯(3回分)*目星に+10
・応急セット(1~3回分セット)*応急手当に+20と回復量に+1d3
・血清の瓶(1~3回分)*毒を直す+毒によって受けたダメのみ1d3まで回復

②防具(50~70) *これは、持ち物制限に関係しない。(ただし一人一つまで)
・装甲1~4の防具。耐久力は10~20
*例:厚い皮のジャケット装甲1 耐久力10+(10-出目) 防弾ジョッキ 装甲2~4 耐久力(15-出目)

③近接武器(24~49)
・武器の種類一つにつき、ルルブの武器に3つ程度のランクを設ける。出目に応じて適切なランクの武器を 入手。
・基本的には、開けた人が技能に持っているものを優先して渡す(ダメージ的には1d8くらいまでにしておく)
・ランク以外にも1の位の数値に応じて、ダメや耐久値にKPが適切な補正を加えても良い(選択ルール)
・ナイフ系武器は、一定確立で入れる。(包帯を取る用とゾンビの武器)
・両手武器は手にデバフがかかっている探索者には与えない。

④銃器(6~20)
・ルルブの銃器の中から設定。(ダメージ的には2d10くらいまでにしておく)
・3つ程度のランクを設定し、設定したランクに応じて入っている弾数を1~3発から決める。
・基本的には、開けた人が対応技能を持っているものを優先して渡す
・ランク以外にも1の位の数値に応じて、ダメや装填数、にKPが適切な補正を加えても良い(選択ルール)
・両手で扱う武器は手にデバフがかかっている探索者には与えない。

⑤レアアイテム(1~5)
・手榴弾(4d10) 投擲利用 使い捨て
・毒物(pot20) 服毒した場合、STR-3。CON-3。+ラウンドごとに対抗ロールに負けたら耐久力に5ダメ
 刃物に塗った場合は同等の効果。皮膚にかかった場合だけの場合はSTR-1。CON-1。+ラウンドごとに
対抗ロールに負けたら耐久力に3ダメ
・電撃銃 基本技能値30 2d10 1ラウンド1回 6発装填 クリで1d3ラウンドのスタン

⑥ファンブル(96~100)
白ヘビ1体が宝箱から出現して襲ってくる

白ヘビ
STR13 CON6 SIZ5 POW6 DEX14 HP5 MP6 DB0 
噛み付き30%(1d4+毒pot5)*毒状態になったら、ラウンド行動ごとか10分ごとにcon×5。負けた際に1ダメ

最初の攻撃のみ奇襲判定(ただし回避は振れる)
*毒は戦闘終了後も治らない。血清か毒を外科的に取り出すために医学成功が必要(その場合1d4ダメ)
 部屋から出られれば逃げ切れる。

(5)特別探索箇所
①5F 手術室
 思った以上に広い空間の中央に手術台が一つ。そして壁は血みどろになっている。
 探索箇所は【手術台】【壁】【手術台近くの棚】

・手術台はやや大きめ。明らかに人間より大きくても余裕で寝られそうだ。
 目星をしなくても、ベルトのようなものが多い。アイディアが振れる。
 アイディア成功で、これは拘束のために使われていたのではないか。と思う
・壁は、血みどろではあるが、その血は古そうだ。Sanチェック0/1d2
 血の付き方は全体的だが、所々大きめの隙間がある。その隙間から放射状に、広がっているようだ。
 アイディア成功で、これは何かがたたきつけられて広がった者であると分かる。
・手術台近くの棚には、銀のトレイに大量のメスが入っているのが分かる。いずれも血まみれで錆も浮いて いる。目星でやたらキレイなメスが一本ある事に気づく。持ってみるなら不思議な力を感じても良い。

【不思議な力を感じるメス】
ダメ1d4+db 初期値25(ナイフ)*ただし、戦闘に使う場合のみ 
タッチ 耐久値無限(ただし、受け流しには使えない)
 特殊効果 装甲無視 どれだけ使い込んでも弱くならない。

②4F 資料室
部屋には壁に沿ってぎっしりと本棚が並べられている。本の入り方はまばらだ。部屋は広いがさほど時間はかからないだろう。部屋の中央には古いテーブル。所々に開きっぱなしのロッカーがある。

・探索箇所は、【本棚:手前】【本棚:中央】【本棚:奥】【部屋全体】*机の上やロッカーには何もない。
・部屋全体に目星をすると、解毒剤×3→応急キット×3→メス1本→鍵の順で手に入る。
 例1:最初の目星で1人成功→。時間をおいて次の目星1人成功
  解毒剤×3と応急キット×3が手に入る。
 例2:最初の目星で3人成功
  解毒剤×3、応急キット×3、メス一本が手に入る。
・本棚は全部図書館。成功すると以下の情報

〇本棚:手前
 付箋のついた本が目につく。タイトルは「蛇の習性」
【蛇の習性】
蛇というのは執念深いとされる。それは獲物を追跡するのに優れた能力を有しているからだ。
彼らには、ピット器官という周りを察知するのに長けた独特の器官がある。これを利用する事で、彼らは闇の中でも問題なく獲物を見つけることが出来る。
→このページに付箋が貼っており「これらを改良し、情報収集能力を上げ、思考の助けとすることはできないだろうか。」と書いてある。

〇本棚:中央
 ある職員の日誌(読むならSANチェック 0/1d2)

・●月✕日
 今日からこの病院に配属された。この年でこんな山奥の病院に配属されるとは・・・・
とはいえ、空気も美味しいし、景色もいい。意外と悪くない環境かもしれない。
 
●月△日
 仕事をするには何の問題もないが、どうもコンピュータという物は苦手だ。
こないだ、薬の数を入力ミスし、大量の発注をしてしまった。
 というかこういうのって医者がやるものなのか?

●月▲日
 今日も残業、残業・・・などと文句を言っていたら同僚の看護師がコーヒーを入れてくれた。彼女は無口だが、こんな職場でも笑顔を絶やさず働いている。どんな患者たちにも優しく人気だ。
 だが、なぜいつもホワイトボードを首から下げているのだろう。
 
●月★日
 スタッフの少なさは、やはり環境の不便さが原因らしい。確かにまあ、近くにコンビニもないような山奥だ。わざわざ希望する人も少ないのかもしれない。
 患者にも感謝されてしまった。不便なことも多いが、やはり医者として感謝されるのは悪いもんじゃない。頑張らないとな

●月■日
 たまたま夜勤が一緒になり、話す時間ができたので、彼女にホワイトボードについて聞いてみた。
 彼女曰く「自分は口下手で、絵でコミュニケーションを取った方が話題になるから」だそうだ。
 だが、はっきり言って、何を描いているかさっぱりわからない。普通に話した方がいいと思うのだが。
余計なお世話だろうか。

✕月✕日
 この辺りにはやけに蛇が多い。(名前の部分は穴が開いている)さんもこの間、蛇にかまれてしまったと言っていた。院長の話では毒のある種もいるらしい。
 院長には、「ここのスタッフは抗体を打っている」と言われた。患者にも勧めているらしい。僕も打つことを勧められたが、ちょうど切れているらしい。次は3日後なのだそうだ。

✕月△日
 (名前の部分は穴が開いている)さんが発熱した。彼女は抗体を打っていなかったのだそうだ。
 なぜなのか。と聞くと、言い辛そうに口を噤まれた。
 代わりに妙な絵を描いてきた。人間のようだが、明らかにバランスがおかしい。さっぱり意味が分からないが、あの真剣な感じ。無下にする事もできない。

✕月■日
理 解 し た。彼女のいう事は正しかった。
抗体を打っていた患者や同僚たちは、一斉に狂暴化して互いに殺し合いを始めた・・・・中にはわずかに正気を保っていた者もいたが、ほぼ無抵抗で殺されてしまった。
ここに隠れていても埒は開かない。イチかバチか逃げるしかない。
だが、彼女を救わなければ・・・・・。

日記はここで終わっている

〇本棚:奥
特に気になる本はないが、ここの棚は他に比べて妙に本が少ない気がする。何かあるのだろう。と探してみるとスイッチがある事に気づく。
→押すと本棚が動き出す。本棚が開くと、研究素体がいる。男女様々な人間の死体(SANch 0/1d3)

*裸で透明な培養液に付けられてカプセルに入れられてずらりって感じ。カプセルは破壊不能オブジェクト。医学なしでも血色とかで死後数週間は立っていると分かっていい。(こいつらは失敗作です)
 医学や知識二分の一で成功なら、いわゆる死んだ時に出る斑模様が身体中にありますが、顔の周りが何に斑点が浮かんでいる。また、気泡の出方から眠っているようだ。と感じていいでしょう
 
③3F ナースステーション
・3Fに入った時点で強制聞き耳。成功すると何かうめき声のようなものが聞こえる。
 クリティカルなら、それが人間の声には聞こえない事も分かっていい。

〇ナースステーション
・近くまで来ると、聞き耳を振らずとも分かるだろう。うめき声が明らかに強くなっている。不気味な響きが廊下を支配している。どうやらナースステーションから聞こえてくるようだ。
 
このまま進みますか?
・(進んだ場合)ナースステーションの描写を
  ナースステーションはカウンターで区切られているだけで、廊下から様子は見える。ここだけ明かりがついているため、あなた達はその姿をはっきり見えてしまう。
そこには、肌の色が緑。ボロボロになったナース服、のそのそとした動きをした異形の存在を見つける事でしょう。SANチェック(1/1d8)
*ただし、ここまでに特殊部屋を探索していれば、展開を想像できていたとして、0/1d4まで減少可
 
 ゾンビは、こちらに気づいている様子はない。遠くからなら一度技能を振ることが出来ます。
 攻撃するなら戦闘処理になりますが、全員1ラウンド分、奇襲も出来ます。
 友好的に話しかけるのも自由です。もちろん、今なら黙って離れる事も出来るでしょう。
 
【遠くから振る技能について】(非公開情報)
①目星・アイディア等
周りをうかがっているのが分かる。また、ゾンビは首からホワイトボードを下げている事に気づいていい。
②聞き耳「・・・・・イ・・・・イ・・・・」と呟いているのが、聞こえる。(クリティカルなら・・・何かを探している)
③心理学 なんか探しているんじゃね?と思う。(ちなみにファンブル以外どれでもこう思う)*ファンブルは敵に見えます

それ以外の技能は、特に何もない(上に近い技能なら、何か情報出してもいいかも)
 
【女性ゾンビ】
かつてはこの病院に勤めていた看護師。ここに来る前にいくつかの神話的事象に巻き込まれた経験から、この病院がおかしい事に気づき、警戒していたが、院長の悪意の前に何もできず命を落とす。
 しかし、ゾンビにされておきながら生前のCONの高さと数々の奇跡(誰かの陰謀とかも特にないマジの奴)により、ゾンビ化しながらも人間としての自我が残っていた。
 声帯がほとんど腐敗しているため、喋って意思疎通する事はほぼ不可能だが、生前の記憶からホワイトボードを持ち歩いており、それに絵を描く事で彼女からおおよその意思を伝える事は可能。(ただし、生前の影響で絵はかなり下手)また、こちらからの言葉は通じるし、目や耳も普通に聞こえる。ただし、脳の文字を認識する部分は損傷しているため、文字を読み書きは出来ない。また、医学を知識的に使う事は出来ず(回復として使ったり、薬瓶の安全・危険くらいは分かる)それ以外の知識系技能もなくなっている。(故に図書館も使えない)

・かつてはこの病院に勤めていた看護師。
・生前のCONの高さにより、ゾンビ化しながらも人間としての自我が残っていた。
・声帯がほとんど腐敗しているため、喋って意思疎通する事はほぼ不可能
・生前の記憶からホワイトボードを持ち歩いており、それに絵を描く事で彼女からおおよその意思を伝える事は可能。(ただし、生前の影響で絵はかなり下手)
・こちらからの言葉は通じる。

【ステ・技能値】
STR14 CON17 POW1 DEX12 SIZ14 INT15 EDU12 APP2OPP16 HP16 MP0 DB+1d4 装甲0(元々が人間のため、生前のステもある)

回避24 ナイフ45 投擲40 応急手当66 目星61 図書館× 薬学71 医学61
 その他は初期値(ただし、図書館と医学をのぞく知識系技能は自動失敗。また知識的な医学も自動失敗)


・戦闘する場合は、全員が攻撃態勢を辞めない限りは、ナイフか投擲を振り続ける。回避や受け流しも振ってくる。全員が戦闘しない意思を見せれば、割とすぐに攻撃を止めてくれる。
・ただ話しかけるなら、最初は警戒しているように見えますが、襲っては来ません。アイディアで話が通じているのでは?とは思っていい。
・応急手当の技能は彼女が使っているのではなく、その方法を教えているイメージです。(ゲームの処理上は彼女が治療してる事になりますが)
・彼女の意思疎通である絵は、アイディア成功で確定理解していい。リアルアイディアで分かってもいい(絵は設定を遵守しつつ、KPが描きましょう)
・ゾンビと話をする場合、「何をしているか?」という事を聞くと、身振り手振りで必死に伝えようとしてくる「探し物をしていて、何か細いものを示している」と技能なしで気付いていい。
・アイディアならそれが描く道具であると分かっていい。

・探し物を手伝うなら、物を指定しての探索で、正解なら技能なしで見つかる。
 物を指定せずに探すなら、目星+KPのシークレット幸運で見つかる。(幸運失敗でも、別の細長いものを見つけて、違うという意思疎通をしてもいい。また、クリティカルなら普通に見つかる)
*どの場合でも1度の行動で10分経過する。
・見つけた後は、仲間になるという意を示してくれ、以後、協力してくれる。
(探索や戦闘も普通に行ってくれる)
・無視する場合は特に何もない。

④2F 倉庫
この階で、全員で階段を降りようとしても、すぐには下りることが出来ない。
(降りようとするとシャッターが閉まってしまう)
アイディア成功で、階段前には、「進む時には生存者全員揃って移動する事。誰かが残るなら進めない」という張り紙の意味に気づくことが出来る。
→この階には生存者が他にいるので、即下りは不可です。探索で彼を見つけるか、彼が殺されるかしない 限り先には進めない。

〇倉庫
 窓もなく電気もつかない部屋だ。棚や段ボールの箱が所のせましと並んでいる。
 かなり動きにくそうだ。
→アイディア成功で戦闘すると逃げ場はないと感じる。

・ここに訪れ、聞き耳、あるいは目星に成功する事で柊(生存者)を発見できる。

【生存者(柊 輝久)】
・この病院の医者39歳
・この事件が起きた時、恐怖のあまり逃げ出してしまい、ずっとここに隠れていた。
・逃げ込んだ先で蛇にかまれ、あわやヘビ人間・・・となる所を肉体の嚙まれた部位を切除する事で、初期段階ならば問題ない事を偶然発見する。(動揺もあったので多めに削いだ結果、一時的なAPPの減少とダメ(応急手当済みで2ダメ)を追っている。
・その後は倉庫内の保存食で生きながらえていたが、もうつきかけていた。
・ゾンビ化した女性とは元同僚で、彼女の変わり果てた姿を一度見ているので、動揺こそすれど事実は受け入れている(女性ゾンビも、柊を判別できるし、記憶などを失っている様子はない)

【ステ・技能値】
STR10 CON11 POW14 DEX18 SIZ11 INT18 EDU18 
APP9(11)
HP9(11) MP14 DB 装甲0
目星80 図書館75 薬学75 応急手当80 医学90。その他は初期値

39歳医者。あの日記の後に、病院からの脱出を試みるも、すでにゾンビ化した彼女を見て、恐怖のあまり逃げ出してしまう。だが、逃げ込んだ先の倉庫で蛇にかまれ、あわやヘビ人間・・・となる所を肉体の噛まれた部位を初期段階で切除する事で対処できることを偶然発見する。(自分は無我夢中であったために、頬の肉を多めにそいでしまい、APPが減っている)
ケガについては適切な治療をしたために死にはしなかったものの、倉庫内の保存食も底を突き、どうしようと思っていた所に探索者が訪れる。
 ゾンビ化した女性が「安藤静南(あんどうせな)」であることやかつての同僚である事は知っているし、ゾンビ化した女性を見ても気付ける。また、彼女が絵で意思疎通を図っていた事も知っている。また、ゾンビ化した女性も彼の事は既知であり、絵でその説明をしようとはする。

・彼は錯乱状態ではあるが、女性ゾンビを連れており、なおかつ彼女に敵意が無い事が分かると、安堵した様子になる。そして彼女の事について色々教えてくれる。
・女性ゾンビを連れていない場合でも、彼女を見た(倒した)事を伝えると、味方にはなってくれる。
・味方になった彼は、探索者たち包帯を外す方法を教えてくれ、また、その治療を施してくれる。ただし、刃物系の武器を1つ消費かつ、医学に成功する必要がある。(医学に失敗しても刃物系武器は消費される)なお、柊はメスを一本持っているので、これを消費すれば、一人だけは治療できる。治療に時間処理はないが、戦闘ラウンド中は不可である。
・ゾンビ化した女性がいない場合に、探索者が一緒に逃げる的な話をしてもついては来る。しかし、この場合は錯乱状態が回復していないので、聞かない限りは包帯を外す方法を自発的には教えてくれない。(錯乱状態が続いているため、探索者の包帯に気づいてない)
・彼から治療法を聞く。もしくは後述する彼の持つ手記により、治療法に気づいた探索者も刃物の消費と医学を振る事で同じく包帯を外すことが出来る。(ただし、手デバフを持っている探索者は、成功率が半分になる。
・この階でヘビ人間との遭遇戦が発生する場合、真っ先に倉庫が狙われる。(ダミーダイスを振るかは自由)
・探索者が倉庫に隠れていない場合は、柊はすぐに見つかってしまい、戦闘処理になる。1ラウンド目の最初に叫び声(判定なし)が発生し、そこから2ラウンド目の終わりまでに助けに行かなければ、柊は絶命する。助けに入った場合は、彼込みの戦闘処理になり、HPが0にならなければ、生存できる。(それぞれの部屋から倉庫に移動するのには、1ラウンドかかる
・柊の死亡後、探索者と合う合わないにかかわらず、ヘビ人間は撤退する。柊が目の前で死んだ場合はSANチェック(1/1d4+1) 直接死ぬところは見てなくても、撤退後に倉庫に行き、死体を見た場合はSANチェック(0/1d4)
・死体に目星するならば、彼の手記を発見する。そこには探索者に巻かれた包帯の治療法が描かれている。また、女性を見捨てて逃げた事への謝罪が書いてある。
・柊発見後に倉庫に目星を振り成功したら、10分の時間経過の後、宝箱から手に入るアイテムや倉庫にありそうな物を無条件で手に入れても良い(物に応じては幸運を合わせて振る)
・柊とは別に目星に成功(成功者が2名以上いる)もしくは、柊以外の探索をした場合は、古い手記が見つかる。そこには黒幕のメモがある。

【手記】
●月△日
幾度とない失敗作を経て、ついに人工的に「神の強さ」を再現することが出来た。人の身に余る力を努力と工夫で再現する。まさに美学というものだろう。
●月■日
 やはりこの力は素晴らしい。だが、一度の成功では満足できまい。科学というのは再現性が大事だ。どのような素体を使っても同じ効果を生み出してこその傑作と言えよう
●月✕日
 残念ながら、再現が出来ない。どのような人間を使っても出来るのは出来損ないばかりだ。どいつもこいつも薬の毒性に耐えられれずに死んでいく。無能どもめ。

●月★日(探索者がさらわれる1日前)
 そうだ。素体の検査をしよう。元々の体が強い者が分かれば、薬を無駄することもあるまい。ついでにあの試作品も学習能力があるようだ。その経験を積ませるのにも役立つ一石二鳥の計画だろう。


⑤1F 実験場
来たばかりの時はシャッターで閉じられている。(そのため侵入は出来ない)

・探索者が出口を調べると、ドアに5つの南京錠がついていることが分かる。鍵を試す事で1個につき1つ南京錠が外れる。そのことを確認したり、ドアの鍵が足りない事が発覚したりした所で、実験場の扉が開き、病院内の放送が流れる。

〇病室イベント 
「はははっ!ここまで生き残るとは驚きだよ!」
「残念だが君達は鍵が足りなかったようだ!だが、安心したまえ!君たちに最後のチャンスをやろう!」
 「今開けたのは実験場・・・・。君達を散々苦しめたヘビ人間の住処さ。ここのあらゆるところに鍵を隠してある。命がけで鍵を集めたまえ!」
放送が切れる。直後にここ以外すべての部屋の鍵が閉まるような音が聞こえる。(実際に調べるなら他の部屋は開かない事が分かる)
また、タイマーも停止しています(ここからは時間処理の仕方が変わる意味)

実験場
それまでの部屋とは違い、ここは体育館のようになっている。窓はないが、天井が高く照明もついている。
だからこそ、見える。無残に殺されてきた今までの犠牲者の白骨化死体がゴロゴロとしているのを
(覚悟を決めて入っているだろうからSANチェックはなし)

そして、最奥には今まであなた達を恐怖に陥れてきた、あのヘビ人間が悠然とした様子で立っていた。
異形の存在は、あなた達に気づく。今まで無感情に襲い掛かってきていた存在が、どこか喜びをみせたようにあなた達には感じられる。
戦闘開始です。

【実験場での戦闘独自ルール】
・ヘビ人間にはこれまで受けてきたダメージは残っている。
・戦闘処理で自分の番が来た時に、鍵を探すなら目星を振る。成功したら鍵が1本見つかる。
・実験場の外にいる者は狙われないが、実験場への出入りには1ラウンド使う。
・全員が実験場の外に出た場合、ヘビ人間は追いかけては来ず、戦闘はいったん終了する。
(タイマーがまた作動を始め、他の部屋の探索も可能になる)
・女性ゾンビは、自分が死ぬまでヘビ人間への攻撃を続ける。柊は実験場には入らないが、外に逃げてきた者に対して応急+医学を振って回復はしてくれる。
・ヘビ人間のHPを戦闘開始時の半分以下にすると、皮膚が避け、ピコピコと動く妙な物体が見える。(資料を読んだ物はアイディアを振り、成功でそれがピット機関と気づいても良い)
ピット機関は、ヘビ人間本体とは自立して動く。(基本はこちらの動きを察知するだけで何もしない)
装甲なしのHP5をけずり切ると、ヘビ人間はこちらを認識する能力を失うため、近接攻撃を仕掛けたもの 以外を攻撃対象に取れなくなる。なお、ピット機関を狙う場合は、攻撃技能の半分に成功する必要がある。
・(選択ルール)戦闘時間を「残り探索時間(分)÷10ラウンド」にすると、面白いかも
 例:残り80分→8ラウンドで戦闘を強制終了して探索者に時間切れ処理

各部屋のいずれかに入った場合
実験場の扉が開き、病院内の放送が流れる。
 
「はははっ!ここまで生き残るとは驚きだよ!」
「残念だが君達は鍵が足りなかったようだ!だが、安心したまえ!君たちに最後のチャンスをやろう!」
「今開けたのは実験場・・・・。君達を散々苦しめたヘビ人間の住処さ。ここのあらゆるところに鍵を隠してある。ここで鍵を集めたまえ!」
放送が切れる。

この状況になると、ヘビ人間が部屋から出てきて、一番近い探索者のいる部屋に向かって移動を始める。

【1Fでの戦闘独自ルール】*これまでのルールに追加
・ヘビ人間にはこれまで受けてきたダメージは残っている。
・探索者もヘビ人間も部屋間の移動は1ラウンド必要。
・各部屋からの実験場への出入りは、1ラウンドで廊下に出た後で、さらに1ラウンド使って入る。
・実験場にヘビ人間がいない場合は、描写後に判定なしで鍵を見つけることが出来る。(ヘビ人間がいる場合は急いで探すために目星が必要)
・女性ゾンビは、自分が死ぬまでヘビ人間への攻撃を続ける。柊は逃げ回るが、外に逃げてきた者に応急+医学は振ってくれる。
・ヘビ人間のHPを戦闘開始時の半分以下にすると、皮膚が避け、ピコピコと動く妙な物体が見える。(資料を読んだ物はアイディアを振り、それがピット器官と気づいても良い)
ピット器官は、ヘビ人間本体とは自立して動く。(基本はこちらの動きを察知するだけで何もしない)
装甲なしのHP5をけずり切ると、ヘビ人間はこちらを認識する能力を失うため、近接攻撃を仕掛けたもの以外を攻撃対象に取れなくなる。なお、ピット器官を狙う場合は、攻撃技能の半分に成功する必要がある。
・各部屋の窓から逃げる場合は判定はいらない。
・(選択ルール)戦闘時間を「残り探索時間(分)÷10ラウンド」にすると、面白いかも
 例:残り80分→8ラウンドで戦闘を強制終了して探索者に時間切れ処理

ED
①鍵を開けて入り口から脱出するルート
 ドアを開け、外への扉が開かれる。その瞬間、あなた達は耳にするでしょう。
「Congratulation!おめでとう!君達は無事時間内に、生還することが出来た!」
「約束だ!君たちは、解放してあげよう!」
と言い、あなた達に巻かれていた包帯(のような物)が光を放ったかと思うと、瞬く間に消え失せた。失っていた感覚も戻る。(すでに全員分外れている場合はこの描写はなし)
 そして、あなた達が病院の外に出ると、近くの草むらに貴方達がさらわれる前に持っていた荷物(スマホなど)が置かれている事に気づくでしょう。
 あなた達が外部と連絡を取るならば、迎えに来てもらうことは難しくないだろう。また、もう一度病院に戻ろうとするなら、そこには先ほどの病院とは明らかに違う。ただの廃墟が広がっている事に気づく。
 ほどなくして、日常に戻るあなた達でしたが、あくる日ふとあなたは、あるニュースが目に入る。
「最近、急増している行方不明事件の続報です」
「▲×県の廃病院内に、行方不明者数人の遺体が発見されました」
「この事件の大きな特徴として、行方不明になった者の一部が、数日経つと戻ってきて、彼らが皆一様に」「『自分たちは病院にいた。戻ってこないものは殺された』と話しているという特徴がありましたが」
「彼らの話す被害者と遺体の身元が一致していることが分かっています」
「警察では、引き続き事件の関連を調べています」
TO be continued
というわけでクトゥルフ神話TRPG「病院脱出」のセッションを終了させていただきます。

②改造ヘビ人間を倒すルート
 最後の攻撃が決まった瞬間、ヘビ人間は動きを止めた。そして
「オオオオオオオオオオオオオオッ!」
 その叫びは断末魔か恨みか。世にも恐ろしい叫びをあげた後、ヘビ人間はその場に倒れ、二度と動かなくなるだろう。
「Excellent!素晴らしい!まさか、君達に私の最高傑作が倒されてしまうなんて!」
「ありがとう!君達のおかげで、最高傑作への改良点を見つけることが出来た!」
「その功績をたたえ、ゲームをクリアとしようじゃないか!」
と言い、あなた達に巻かれていた包帯(のような物)が光を放ったかと思うと、瞬く間に消え失せた。失っていた感覚も戻る。(すでに全員分外れている場合はこの描写はなし)
 そして、鍵が外れ、外への扉が開かれるのが分かった。あなた達はこの病院からの脱出を果たす事になるだろう。
ここで聞き耳を振ることが出来ます。
「君達には、またお世話になる事もあるだろうね」
外に出た瞬間、そんな声が聞こえた気もする。

さて、あなた達が病院の外に出ると、近くの草むらに貴方達がさらわれる前に持っていた荷物(スマホなど)が置かれている事に気づくでしょう。
 あなた達が外部と連絡を取るならば、迎えに来てもらうことは難しくないだろう。また、もう一度病院に戻ろうとするなら、そこには先ほどの病院とは明らかに違う。ただの廃墟が広がっている事に気づく。
 ほどなくして、日常に戻るあなた達でしたが、あくる日ふとあなたは、あるニュースが目に入る。
「最近、急増している行方不明事件の続報です」
「▲×県の廃病院内に、行方不明者数人の遺体が発見されました」
「この事件の大きな特徴として、行方不明になった者の一部が、数日経つと戻ってきて、彼らが皆一様に」「『自分たちは病院にいた。戻ってこないものは殺された』と話しているという特徴がありましたが」
「彼らの話す被害者と遺体の身元が一致していることが分かっています」
「警察では、引き続き事件の関連を調べています」
TO be continued
というわけでクトゥルフ神話TRPG「病院脱出」のセッションを終了させていただきます。

③窓から脱出するルート
 (全員が脱出した際に窓から出た者が1人以上いた時)
「Amazing!なるほど!そんな方法で生還するとは驚いたよ!」
「とはいえ、脱出は脱出だ!約束通り、君たちを解放してあげよう!」
と言い、あなた達に巻かれていた包帯(のような物)が光を放ったかと思うと、瞬く間に消え失せた。失っていた感覚も戻る。(すでに全員分外れている場合はこの描写はなし)
 そして、あなた達が病院の外に出ると、近くの草むらに貴方達がさらわれる前に持っていた荷物(スマホなど)が置かれている事に気づくでしょう。
 あなた達が外部と連絡を取るならば、迎えに来てもらうことは難しくないだろう。また、もう一度病院に戻ろうとするなら、そこには先ほどの病院とは明らかに違う。ただの廃墟が広がっている事に気づく。
 ほどなくして、日常に戻るあなた達でしたが、あくる日ふとあなたは、あるニュースが目に入る。
「最近、急増している行方不明事件の続報です」
「▲×県の廃病院内に、行方不明者数人の遺体が発見されました」
「この事件の大きな特徴として、行方不明になった者の一部が、数日経つと戻ってきて、彼らが皆一様に」「『自分たちは病院にいた。戻ってこないものは殺された』と話しているという特徴がありましたが」
「彼らの話す被害者と遺体の身元が一致していることが分かっています」
「警察では、引き続き事件の関連を調べています」
TO be continued
というわけでクトゥルフ神話TRPG「病院脱出」のセッションを終了させていただきます。

クリア報酬
①生還する SAN回復+1d6
②柊の救出 SAN回復+1d3
③女性ゾンビを仲間にする SAN回復+1d4
④改造ヘビ人間を倒す SAN回復+1d10
⑤窓からの脱出    SAN回復+1d20(⑤の条件を達成した者は、①④の報酬はもらえない)

病院内の宝箱から手に入った物や青い鍵などはすべて消えます。
シーンNo. 種別/発言者 コマンド/説明

1

 

コマンド

GM

関係づくりRPの為の導入(特にシナリオには関係ないので、とばしてもOK )
 ある日の夕方、探索者たちは、各々の事情である商店街を訪れている。
 それは仕事帰りだったり夕飯の買い物だったりたまたまふらりと立ち寄ったり色々だろう。
 そしてあなた達は、目的に応じて商店街のどこかの店で買い物をする。そして全員、福引券をもらうだろう。せっかくもらった物だ。運試しでもしてみようとあなた達は福引の列に並ぶ。
  そして、やがてあなたの番がくる。商店街のおじさんがニコニコ笑顔で券を受け取る。さてくじを回しますか?

2

 

コマンド

GM

導入
 あなた方が目を覚ますと、見覚えのない天井が目に入る。明らかに自分の部屋ではない。慌てて飛び起きて周囲を見渡すと、自分が安っぽいパイプベッドに寝かされている事に気づいた。また、部屋はうす暗いながらもかなり広い。パイプベッドは探索者の人数分部屋の中央あたりに一列に並べられているようだ。
 さて、あなた達はほぼ同時に目を覚ましますが、ここで2つの事に気づきます。

3

 

解説

システム

 1つは探索者たちが皆、片方の腕か足のどちらかに包帯が巻かれているという事だ。
 探索者は、それぞれ腕か足のどちらに包帯が巻かれているか選択してください。
 これはどちらでも構いませんが、どちらに巻いているかに応じてデバフがかかります。

4

 

解説

システム

・デバフ内容を公開します。それぞれ確認したら次の描写に進みます。ちなみにデバフは特定の条件を満たせばきちんと元に戻るのでご安心ください。
【デバフについて】
・手を選んだ場合、①STR-2。②持ち物制限が1になる(持ち物制限については後述)③手を使う技能の値が半分になる。手を使う技能:こぶし、銃器、組み付き、応急、運転、鍵開け、制作、投擲、(操縦、電気修理、重機械操作、機械修理)、*片手で使える武器は、デバフなし。両手武器は使用不可

・足を選んだ場合、①DEX-2 ②足を使う技能が半分になる
足を使う技能:運転、回避、隠れる、組み付き、キック、忍び歩き、跳躍、追跡、登攀、MA、操縦

5

 

解説

システム

【探索ルールについて】
①全員の行動が1回終わるたびに10分消費
②すぐに全員で下の階に移動するなら10分消費
 (探索後に移動する場合は、時間経過はなし)
③持ち物は2つまで(手のデバフある者は1つまで)

6

 

解説

システム

【廊下】
窓はあるが、外は夜の闇に包まれている。光源は足元と各部屋前にしかなく、全体的にうす暗い。普通に進むだけなら苦労はないだろうが、先は分かりづらいだろう。

7

 

解説

システム

【病室】
簡素な個室だ。病室はさほど広くはなく、ベッドとロッカーがあるのみ。また、入り口付近にはユニットバスが併設されている。また、窓もある。
・目星できる箇所は、ベッドの下・ロッカー・ユニットバス・全体・窓の5か所
 (ただし、窓だけは時間経過なしで調べられる)

8

 

解説

システム

【青の鍵について】
・「青の鍵」は宝箱を開けるのに使う。
・宝箱は鍵1つ消費で開く。なお、開ける際には鍵の譲渡も可能。(鍵開けなどでは開かない)
・鍵は持ち物制限に関係なく、いくつでも持てる。また、手に入れた後なら全員が共有しているとしてよい

9

 

解説

システム

【宝箱について】
・宝箱はその部屋から持ち出せない。ただし、階層を移動するまでは消滅しない。
・別の部屋で見つけた鍵でも開く。
・開けた場合は開けた探索者に1d100を振らせ、中身を決める。(基本的に出目が小さいほどいいものが出る)

10

 

解説

システム

5F 手術室
・思った以上に広い空間の中央に手術台が一つ。そして壁は血みどろになっている。
・探索箇所は【手術台】【壁】【手術台近くの棚】

11

 

解説

システム

4F 資料室
 部屋には壁に沿ってぎっしりと本棚が並べられている。本の入り方はまばらだ。部屋は広いがさほど時間はかからないだろう。部屋の中央には古いテーブル。所々に開きっぱなしのロッカーがある。

 探索箇所は、【本棚:手前】【本棚:中央】【本棚:奥】【部屋全体】*机の上やロッカーには何もない。

12

 

解説

システム

【蛇の習性】
蛇というのは執念深いとされる。それは獲物を追跡するのに優れた能力を有しているからだ。
彼らには、ピット器官という周りを察知するのに長けた独特の器官がある。これを利用する事で、彼らは闇の中でも問題なく獲物を見つけることが出来る。

→このページに付箋が貼っており「これらを改良し、情報収集能力を上げ、思考の助けとすることはできないだろうか。」と書いてある。

13

 

解説

システム

ある職員の日誌(読むならSANチェック 0/1d2)

・●月✕日
 今日からこの病院に配属された。この年でこんな山奥の病院に配属されるとは・・・・
とはいえ、空気も美味しいし、景色もいい。意外と悪くない環境かもしれない。
 
●月△日
 仕事をするには何の問題もないが、どうもコンピュータという物は苦手だ。
こないだ、薬の数を入力ミスし、大量の発注をしてしまった。
 というかこういうのって医者がやるものなのか?

●月▲日
 今日も残業、残業・・・などと文句を言っていたら同僚の看護師がコーヒーを入れてくれた。彼女は無口だが、こんな職場でも笑顔を絶やさず働いている。どんな患者たちにも優しく人気だ。
 だが、なぜいつもホワイトボードを首から下げているのだろう。
 
●月★日
 スタッフの少なさは、やはり環境の不便さが原因らしい。確かにまあ、近くにコンビニもないような山奥だ。わざわざ希望する人も少ないのかもしれない。
 患者にも感謝されてしまった。不便なことも多いが、やはり医者として感謝されるのは悪いもんじゃない。頑張らないとな

●月■日
 たまたま夜勤が一緒になり、話す時間ができたので、彼女にホワイトボードについて聞いてみた。
 彼女曰く「自分は口下手で、絵でコミュニケーションを取った方が話題になるから」だそうだ。
 だが、はっきり言って、何を描いているかさっぱりわからない。普通に話した方がいいと思うのだが。
余計なお世話だろうか。

✕月✕日
 この辺りにはやけに蛇が多い。(名前の部分は穴が開いている)さんもこの間、蛇にかまれてしまったと言っていた。院長の話では毒のある種もいるらしい。
 院長には、「ここのスタッフは抗体を打っている」と言われた。患者にも勧めているらしい。僕も打つことを勧められたが、ちょうど切れているらしい。次は3日後なのだそうだ。

✕月△日
 (名前の部分は穴が開いている)さんが発熱した。彼女は抗体を打っていなかったのだそうだ。
 なぜなのか。と聞くと、言い辛そうに口を噤まれた。
 代わりに妙な絵を描いてきた。人間のようだが、明らかにバランスがおかしい。さっぱり意味が分からないが、あの真剣な感じ。無下にする事もできない。

✕月■日
理 解 し た。彼女のいう事は正しかった。
抗体を打っていた患者や同僚たちは、一斉に狂暴化して互いに殺し合いを始めた・・・・中にはわずかに正気を保っていた者もいたが、ほぼ無抵抗で殺されてしまった。
ここに隠れていても埒は開かない。イチかバチか逃げるしかない。
だが、彼女を救わなければ・・・・・。

日記はここで終わっている

14

 

解説

システム

3F ナースステーション
 近くまで来ると、聞き耳を振らずとも分かるだろう。うめき声が明らかに強くなっている。不気味な響きが廊下を支配している。どうやらナースステーションから聞こえてくるようだ。
 
このまま進みますか?

15

 

解説

システム

2F 倉庫
 窓もなく電気もつかない部屋だ。棚や段ボールの箱が所のせましと並んでいる。
 かなり動きにくそうだ。

16

 

解説

システム

【手記】
●月△日
幾度とない失敗作を経て、ついに人工的に「神の強さ」を再現することが出来た。人の身に余る力を努力と工夫で再現する。まさに美学というものだろう。
●月■日
 やはりこの力は素晴らしい。だが、一度の成功では満足できまい。科学というのは再現性が大事だ。どのような素体を使っても同じ効果を生み出してこその傑作と言えよう
●月✕日
 残念ながら、再現が出来ない。どのような人間を使っても出来るのは出来損ないばかりだ。どいつもこいつも薬の毒性に耐えられれずに死んでいく。無能どもめ。

●月★日(探索者がさらわれる1日前)
 そうだ。素体の検査をしよう。元々の体が強い者が分かれば、薬を無駄することもあるまい。ついでにあの試作品も学習能力があるようだ。その経験を積ませるのにも役立つ一石二鳥の計画だろう。

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